ラッシュ (薬物)

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ラッシュRUSH)とは、アメリカ合衆国のパック・ウェスト・ディストリビューティング社[1]が販売する薬品。亜硝酸エステルを主成分とする薬物である。2005年時点で成分が異なる9製品が販売されている。亜硝酸エステルは工業用途のほか、青酸化合物中毒の治療、以前は狭心症治療の医療用途に使われていた。

ラッシュの容器

ラッシュに含まれる亜硝酸エステルは沸点が低く常温に置くと気化するので、この蒸気を経鼻吸引し使用する。経口摂取はしてはならない。

効果は血圧降下や拍動強化の他、吸引後、数秒から数十秒間特有のわずかな酩酊感覚を生じる。バイアグラ等の同様の効能を持つ薬物との併用は、急激な血圧降下をもたらすため禁忌とされているが定かではない。

使用方法が似ているためシンナーと混同される事があるが全くの別物質である。よって、シンナーのような中枢神経抑制作用は持たない。 かつて脱法ハーブと呼ばれていたものや脱法リキッドと呼ばれていた危険ドラッグとは精神系作用が全くないため全くの別種である。

ラッシュは亜硝酸エステルを含有するドラッグの代表格とされる。これらのドラッグは「ニトライト系」もしくは「亜硝酸エステル類」と呼ばれ、ラッシュにはニトライト系の幾つかの競合商品がある。また、ラッシュのコピー商品や偽物が市場に流通しており、パック・ウェスト・ディストリビューティング社はこれらに注意を促している。

合法性[ソースを編集]

市販が許可されている国とそうでない国がある。

日本[ソースを編集]

日本では市販は許可されていないが、違法に出回っている。2005年頃から薬事法(現:薬機法)に基づき指導・告発が行われている。厚生労働省はラッシュなどのニトライト系ドラッグを危険ドラッグと見なしており、亜硝酸イソブチルや亜硝酸イソアミルなどを含有した人体への摂取目的の揮発性液体の商品は一切許容しない方針である。また違法ドラッグの例として告発ポスターなどにも掲載されている。

2006年11月9日、厚生労働省薬事・食品衛生審議会指定薬物部会において、指定薬物とすることが決定した。 このことにより、輸入および販売等が明確に違法化され、「脱法」ドラッグではなくなった。(2007年4月から適用)しかしながら、法改正されたこと等、未だに広く周知されるまでには至っていない現実がある。

商品概説[ソースを編集]

9 mlのガラス製の茶色のボトルにニトライトを含む液体が入れられていて、黄色のビニールパッケージに赤字でRUSHと書かれているのが、商品の形状。

ラッシュはビデオクリーナーや液状アロマとしてパック・ウェスト・ディストリビューティング社から出荷されており、同社は誤用は推奨しないとしている。販売時も同様の名目で販売されているが、実際は人体への吸引摂取目的の商品として販売されており、使用者の多くも同様の目的で購入する。アダルトビデオ販売店やアダルトグッズショップ、インターネット通販などで販売されている。オーガズム時などに摂取するとされ、効果の真偽は検証されていないがこれにより快感が増大するとされており、セックスドラッグに分類されている。

亜硝酸(ニトライト)は麻酔効果や中枢神経作用のないため持続時間が十秒から数十秒と短い。他の同類のセックスドラックと同じで催淫剤としての効果があるのかは科学的実証がなされていない。その利用には注意が必要である。

脚注[ソースを編集]

  1. ^ : Pac West Distributing

外部リンク[ソースを編集]