ライフ (漫画)

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ライフ
ジャンル 学園青春
漫画
作者 すえのぶけいこ
出版社 講談社
掲載誌 別冊フレンド
レーベル 講談社コミックスフレンドB
発表期間 2002年5月号 - 2009年3月号
巻数 全20巻
話数 全80話
テンプレート - ノート

ライフ』は、すえのぶけいこによる日本少女漫画作品。

概要[編集]

いじめを題材にした著名な漫画。

主要人物たちがいじめと立ち向かい成長していく姿が、本作最大の見どころである。また、対人関係による登場人物たちの繊細な心情描写や、キャラクターが時にまるで妖怪のように表情を激変させる強烈な画風にも定評がある。

2006年(平成18年)度 講談社漫画賞少女漫画部門を受賞。

2007年フジテレビ系列で『ライフ〜壮絶なイジメと闘う少女の物語〜』としてテレビドラマ化された(詳細は#テレビドラマを参照)。

あらすじ[編集]

椎葉歩は、中学3年生で受験生。親友・篠塚夕子の志望校に共に通う事を約束していた。しかし高校受験では歩一人が合格し、夕子に絶交を言い渡される。永遠と思っていた友情の崩壊に大きなショックを受けた歩はリストカットを覚え、内向的な性格になってしまう。歩は入学した西舘高校でも周囲と馴染めず、新しい人間関係を築くことを諦めていた。

そんな中、クラスメイトの安西愛海を中心とした数名に迎えられた歩は彼女達と仲良くなり、再び前向きになっていく。ある時、歩は愛海が自殺を図ろうとしているところを目撃、彼女を必死に引き止める。愛海が恋人の佐古克己に別れを告げられ、そのショックから自殺を図った事を知った歩は彼女のために佐古の家へ向かったが、そこで彼の秘密を偶然見てしまったために佐古に監禁・暴行され、自分の秘密を明かせばリストカット癖や監禁の際に撮った写真をばらすと脅迫されてしまう。

更に、愛海はその後起こったある出来事から歩が佐古を奪おうとしていると誤解し、歩は愛海を中心とする女子達のグループからいじめを受けるようになる。だが歩は目を覆いたくなるような残酷ないじめを受けながらも、クラスメイトの羽鳥未来と真の友情を築き、やがて自分に味方してくれた未来に支えられながら、いじめに立ち向かっていく勇気と強さを身につけていく。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

椎葉 歩(しいば あゆむ)
本作の主人公ヒロイン。西舘高校1年2組所属。愛称は「アユム」。
中学時代から勉強が苦手で、優等生であった親友の夕子に依存した結果、夕子は不合格で自分だけ志望校の西舘高校に合格したことで友情が崩壊し、そのことがトラウマとなりリストカットをした過去を持つ。
それゆえに性格も人間不信かつ内向的で、高校入学直後はクラス内でも目立たず、友達も居場所もない空虚な生活を送っていたが、愛海に声をかけられたことを機に徐々に明るさを取り戻し始めた。しかしその直後、佐古から別れ話を切り出されて自殺を図った愛海を助けようとして、偶発的に佐古の異常な性的嗜好を知ってしまう。それが原因で彼に脅迫され暴行を受けた上、愛海には佐古を盗ったと誤解されていじめられてしまう。
愛海だけでなくクラスメイトからも冷たい目で見られ、一時は自殺を考えるほど追い詰められたものの、クラスメイトで唯一の味方となった未来に支えられ、徐々に希望を見い出すとともに、精神的な強さも身につけていく。その後、愛海の差金となった不良たちに襲われたり、愛海の父親の要求で退学処分をされかけるといった暴虐に耐えていくうちに、未来とは真の親友関係になったほか、薗田やエイコを始めとする一部のクラスメイトとも良い関係になりつつあり、未来と親しくなる中で友達依存の傾向やリストカット癖も克服する。未来と親しくなった際に、髪をショートカットにした。
のちに起きたカンニング偽装事件で、愛海のいじめに打ち勝つが、翌日の愛海への土下座要求騒動の際に「望んでいたのはこんなことじゃない」と呆然となり、彼女が学校から逃げる所を目撃し、未来の制止を振り払って愛海の本心を知るため彼女の後を追い駆け、佐古の家へ辿り着く。そして、強い憎悪の念にかられていた愛海に強引に家の中へ入れられ、包丁で切りつけられ負傷しながらも奮闘し、最後には愛海と和解する。その後はそのケガのため駆け着けた薗田の通報により病院に運ばれ、そこで母・文子とも和解する。
退院直後、未来が父の手術のためこの地を去ることを知る。後日姿を消した未来を捜していた際に病院から抜け出した愛海と再会し、彼女から自分を警察に告訴して欲しいと嘆願され、悩んだ末に愛海を警察に告訴するが、これが西舘高校関係者が自らの過ちに気付くきっかけともなる。
駅で引っ越すため列車に乗り込む未来を笑顔と涙で送り出し、漠然とではあるが今まで全く考えていなかった進路を見い出したことを薗田に告げ、数日後、復学する。そこでクラスメイト達から笑顔で迎えられ、自分はここで生きていくと力強く決心する。
安西 愛海(あんざい まなみ)
本作のアンチヒロイン。西舘高校1年2組所属。一人称及び愛称は「マナ」。
セミロングの巻き髪と若干小柄な体格が特徴の、一見すると純粋無垢で可愛らしい容姿[1]の持ち主で、明るく社交的な性格でクラスの人気者に見えるが、その実態は自意識過剰かつ思いこみが激しく、徐々に友人をも恐怖で支配するようになっていく。
彼氏だった佐古には、最初から「性悪女」と本性を見透かされており、表面的な優しさだけしか向けられず、セックスはおろかキスすら拒まれていた。
歩に近づいた理由も、自分の引き立て役として利用するためであり、夕子やクラスメイトの三人組(後述)を「ダサい」と馬鹿にしたり、未来へのいじめに参加しなかった歩を殴るなど、当初から本性を露呈していた。
廣瀬の情報による「歩が佐古を奪おうとしている」という誤解から、自らが率いるグループの女子と共に歩をいじめ始める。一方、別れ話を切り出されて自殺未遂を図るほどべた惚れだった佐古への感情は、中盤時点ですっかり冷めてしまい、一時はアリバイ作りのために彼をも駒として利用した。その後、中学時代の先輩である凶悪な不良・アキラや、絶大な権力を誇る県会議員の父・富美男をも利用して歩を追い詰めたが、いずれも失敗に終わる。
歩に対して「オモチャ」と人間扱いしない発言までする強かさを持つ反面、一見人気者でも彼女の本心を理解し、本当の意味で向き合ってくれる人間が一人もいないため、実際は愛海自身が孤独に弱く愛に飢えている。そのため他人から拒絶され愛されなくなると情緒不安定になり、それが数々の奇行や自暴自棄な行動として現れることもある。作中で、クラスメイト全員に本性が知られ、見向きもされなくなった際、「いじめてもいいから」自分を見てと訴えている描写がある。
そんな中、自分の本性と事件の真相を知った廣瀬がグループから離れようとしていることを知り、今度は彼女のことをいじめ始めるが、廣瀬が自殺を図った為にクラスメイトにいじめの首謀者は愛海ではないかと疑われ始め、クラス内における歩との立場も徐々に逆転し始める。その後、廣瀬を脅迫して嘘の告白をさせたり、富美男を利用していじめの真相を突き止めた平岡を強引に異動させたりと様々な手段でいじめの真相を隠そうとしたが、担任の戸田を利用してカンニング偽装事件を起こした際、戸田が墓穴を掘ったことで今までの悪事がクラスに露見。ついにチカとエミにも見放され、完全に孤立してしまった。
翌日には、教師の不手際から自らの行いが学校中に知れ渡ってしまい、全校生徒に敵対され、戸田の退職が知らされたことを機に生徒から「戸田を退職させたのも愛海ではないか」と疑われ、遂に追い詰められて土下座を要求される。その際、現場にいた佐古が突発的に非常ボタンを押したため逃げるチャンスが生まれ、彼が「守ってくれた」と勘違いし、学校を抜け出して佐古宅に向かう[2]
その後、佐古宅でかつての彼や友人たちとの思い出に浸っていると、後を追ってきた歩に対して憎悪が再燃し、彼女を殺害しようと包丁で切りつけ負傷させ、佐古の部屋で歩を追い詰めるが、その際に緊縛写真の収められたアルバムを発見。
その直後、帰宅してきた佐古を問い詰めた結果、遂に本性を露わにした彼に「お前の友達(歩以外)は、お前のことを裏切って喜んで写真に撮られていた。この中(アルバム)に、お前の友達なんているのか?」と嘲笑され、さらに「お前のことなんか、最初から好きじゃなかった」と突きつけられ、自分には最初から何もなかったことを悟り、絶望に駆られて佐古を包丁で切りつけ、彼に重症を負わせる。
自身も割腹自殺を図るが歩に止められ、本心を語り合い和解。その後、駆け着けた薗田の通報で歩とは別の病院に運ばれた。
入院して意識を回復し、見舞いに来た富美男に自分がいじめを行っていたことを打ち明けた[3]
その後は入院生活を続けていたが、病室でとあるニュースを目にしたことがきっかけで病院を抜け出し歩と再会。自身を警察に告訴するよう依頼する。最終回では、歩の告訴により少年院に送致され、歩の言葉を励みに更生の道を歩み始めた。
羽鳥 未来(はとり みき)
歩の同級生。西舘高校1年2組所属。歩からは「ミキ」と呼ばれている。
長身痩躯のモデル体型に腰まで届くロングヘアが魅力的な美人。当初は誰とも馴染まずクラスでも孤立しており、愛海たちから軽い嫌がらせを受けていた。
夜間にアルバイトをするなど、校則をあまり守っていない一方、成績はトップクラスを誇る努力家。アルバイトの目的も病気がちな父親の治療費[4]を稼ぐためである。また、当初は喫煙している描写があった(歩と友人関係になってからは、一度も吸わなくなった)。
歩が愛海のいじめに耐えかねて学校を逃げ出した際、偶然にも彼女と会い味方になると言って励ます。その後はクラス内でただ一人、歩の味方となり、後に歩がいじめられるのを止めた薗田と共に歩を支える友人となった。後に愛海の父・富美男が愛海の嘘に利用されて歩や自分を退学させようと学校に乗り込んで来た騒動の際、歩を責めるクラスメイト達に対し「歩は嘘をつかない」と発言する。また、平岡が左遷させられた際には、偶然自身がアルバイトをしている水商売の店にやってきた富美男が「平岡を飛ばして(異動して)やった」と話しているところを目撃し、歩と共に制裁を加えた。
その後の中間テストの際に愛海の脅迫による戸田の陰謀によってカンニング疑惑をかけられ退学の危機に遭うが、改心した戸田の告白により免れた。翌日、愛海が学校から逃げ出した際は彼女の後を追おうとする歩の身を懸念し必死で引き止めるが失敗。その後、薗田と共に歩を捜し、歩と愛海の和解後に佐古宅に辿り着き、負傷した歩を発見。その後は入院中の歩に付き添っていたが、父親の主治医から父親の手術の為[5]に歩と離れなければならないことを知らされ、歩の退院日にそのことを告白した。その後はしばらくの間姿を見せなかったが、愛海が警察に告訴された数日後に薗田と共に未来の家を訪れた歩と再会し、3人で楽しい時間を過ごした。翌日1人で町を去ろうとしたが、後を追って来た歩と駅で会い、以前彼女に贈ったリストバンドを返され、歩と固い友情を誓い抱擁を交わすと、涙を流して別れを惜しみながら、列車に乗って引越先の町に向かった。
佐古 克己(さこ かつみ)
愛海の元彼で、学年主席の優等生。西舘高校1年4組所属。
表向きは品行方正で爽やかな人柄を演じており、同級生や教師からも非常に評判が良い。さらに眉目秀麗で[6]、女子からの人気もかなり高く、歩も当初は彼に対して好感を抱いていた。
普段は完璧な優等生として通っているが、実は裏で自分に好意を抱いてくれた女子を緊縛し、その苦しむ様子を写真に収めて性的快感を得るサディストである[7]。その反面、自身も家では父親に虐待されており、アキラたちから一方的に暴行を浴びるなど、腕力に関しては非力な描写が多い。
当初こそ愛海の恋人であったが、実際は父親に強制されて付き合わされていただけで、本心では彼女の人間性を激しく嫌悪していた。
物語序盤で愛海に別れを告げたが、のちに父にそのことを知られて暴力を振るわれ、再び愛海と付き合うことになる。その直前、愛海を振ったことを知った歩が家を訪れた際に緊縛写真を貼っていたアルバムを彼女に見られたため、歩を一時的に緊縛し監禁、携帯電話のカメラで撮った緊縛写真を使って彼女を脅迫する。その後も歩の家庭教師として歩の家に入りこみ、歩の母親にも取り入って「おまえの言うことを信じるやつはいない」と歩を脅し、愛海とは別に歩を精神的に追い詰めていった。
中盤、愛海の差し金でアキラたちからカツアゲ及び暴行を受け、さらに失禁したところを写真に取られて脅され、かつて自分が歩に行ったことと同じような境遇に陥ったが、アキラたちが逮捕されたことで解消される。
事件後、徐々に愛海への疑いの眼差しが向けられるようになり、自分にまで悪影響が及ぶことを恐れ、歩の担任である戸田の信用を得るため、彼女と関係を持つようになる。しかし、そのことが愛海に知られてしまい、彼女との冷めきった関係に終止符が打たれた[8]
愛海の悪事が学校中に知れ渡った翌日の土下座騒ぎの際、突発的に非常ベルを押してしまい、愛海が学校から逃げ出すきっかけを作る。その後、帰宅際に自室で歩と愛海に遭遇し、緊縛写真を突きつけられたことで上記の本音を吐露し、絶望した愛海に包丁で切り付けられ重傷を負う。
歩と愛海の和解後、駆け着けた薗田の通報により歩とは別の病院に運ばれ、入院することとなる。入院中、病室で父親に緊縛写真のことや[9]愛海を守らなかったことなどを責められ、自身の負傷をまるで心配する様子のない父親に対し、ついに怒りが爆発。自らの本心をぶちまけて反撃に出た。
その後もしばらく情緒不安定な日々を送っていたが、最終回でクラスメイトからの寄せ書きによる励ましで涙ながらにその行いを反省する兆しが見られた。

歩の友人[編集]

薗田 優樹(そのだ ゆうき)
歩の同級生。西舘高校1年2組所属。
黒縁眼鏡を着用している。中学時代、同級生のアキラにいじめられたことから不登校になり、1年留年した。
のちに歩の味方となり、廃墟事件の際も歩と未来が監禁された廃墟に駆け着け、2人を危機から救い出した。
愛海が学校を逃げ出した後は、未来と共に愛海の後を追った歩を捜していたが、佐古宅で負傷した歩と愛海、佐古を見付け、救急車を呼んで3人を病院へ搬送。歩らの入院中も学校に通っており、エミの告白を歩に伝えた。また歩が愛海を警察に告訴した数日後、歩に未来と離れなければならないことを知らされ、歩とともに未来の家を訪れ3人で楽しい時間を過ごした。
薗田の友人(仮称)
薗田の友人であり、歩のクラスメイトである2人の男子。名前などは詳しく挙げられていないが、当初から愛海グループによるいじめに否定的であり、クラスでは歩の味方である。歩、未来、薗田と行動をともにするが多く、廃墟事件の真相を知る数少ない人物である。カンニング偽装が行われた際には偽装を見破ったり、クラスメイトにテストの放棄を促したりと活躍したが、土下座要求騒動が起こった際はさすがに唖然としていた。
エイコ
歩のクラスメイトの女子。横で2つに結んだ短めの髪型が特徴。
いじめに否定的で、歩が愛海グループによるいじめを受けていたことに気付いていたが、自身もいじめられることを恐れ、歩を助けられなかったことに心を痛めていた。廣瀬の自殺未遂の際に他のクラスメイト達と共に愛海によるいじめの実態を平岡に報告し、その際、戸田は信用できないとも話している。後に未来のカンニング偽装が行われた際に教壇に詰め寄り「先生もイジメの加害者です!」と言って戸田を糾弾した事がクラス内の空気を一変させた他、戸田が改心する1つのきっかけともなった。カンニング偽装の騒動後、いじめを報告した他のクラスメイトと共に歩と仲睦まじい関係になる。

愛海の取り巻き[編集]

最初は団結して歩を積極的にいじめていたが、廣瀬が廃墟事件の真相を知ってからは次第に崩壊していく。

深沢 エミ(ふかさわ エミ)
歩のクラスメイトの女子。長身で、黒髪のポニーテールと大きなクロスのピアスが特徴。視力が悪いのか、眼鏡を着用している描写がある。
詳しくは#新グループ参照。
チカ
歩のクラスメイトの女子。エミと同じく長身で、ウェーブのかかったロングの金髪とたらこ唇が特徴。
詳しくは#新グループ参照。
廣瀬 和華(ひろせ のどか)
歩のクラスメイトの女子。通称「ヒロ」。
ツインテールが特徴だが、後の事情により髪を切りショートヘアにした。佐古が愛海の別宅に歩が入っていく所を目撃したことから「歩が克己を奪おうとしている」と誤解してそれを愛海に知らせ、歩がいじめられる原因を作る。その後は愛海と共に歩を積極的にいじめていたが、廃墟事件後に愛海の本性と事件の真相を偶然知ってしまい、彼女に不信感を抱きグループを抜けようとした。しかし、そのために愛海から裏切り者と見なされて新たないじめのターゲットにされてしまう。
やがて愛海を恐れるあまり精神的に追い詰められていき、後に学年主任がいじめ隠蔽のために夏休み返上で夏期講習を行うと宣言した際に「夏休みになっても愛海のいじめから逃れられない」ことを知ってパニックを起こし、投身自殺を図るが足を骨折しただけで一命を取り留め、見舞いに来た歩と未来に「いじめられて初めて歩の苦しみがわかった」と告白し、歩に今までいじめてきたことを謝罪した。しかし、愛海の脅迫により夏休み明けに「自分が歩いじめの主犯」という嘘の告白をさせられ、謹慎処分を受けることになってしまう。
その後は自責の念からしばらく引き篭もっていたが、佐古宅で起きた騒動を受けたエミの発言から夏休み明けの告白が嘘だったことが教師らに知らされ、謹慎を解かれる。最終回で復学した際、いじめに立ち向かうことができなかったことをずっと後悔していたと告白し、その直後に学校に戻ってきた歩と、後悔と謝罪の涙を流しながら再会した。
岩本 咲(いわもと さき)
歩のクラスメイトの女子。通称「イワちゃん」。ドラマ版では信川美紗に相当する。
廣瀬と同様、当初は愛海と共に積極的に歩をいじめていたが、愛海が仲間であった廣瀬をいじめ始めた事から愛海に恐怖心を抱く。後に廣瀬の自殺未遂を知った際に彼女が自殺を図った事に責任を感じると同時に、廣瀬を追い詰めたにも関わらず平然と通学する愛海の姿を見て愛海についていけなくなる。更に自身もいじめに加担した事で人生が崩壊する事を恐れ、これ以上愛海と関わりたくないとチカとエミに打ち明けた。その後、夏休みの愛海グループでの旅行を拒否したが、その際エミとの通話で「今あいつの顔だけは見たくない」、「マナと旅行なんて死んでも嫌」と発言した所を愛海に聞かれてしまい、最後はいじめられる事を恐れてか、新学期前に逃げるように九州の学校へと転校した。

新グループ[編集]

カンニング偽装で愛海から離れたチカとエミのグループ。ドラマに登場する新グループとは異なり愛海をいじめている訳では無いが、徹底的に無視している。しかし、このグループも歩に演技で謝るか謝らないかで内戦を起こし、崩壊した。その後、愛海が佐古宅で自殺を図った事件を知り、自責の念に駆られた。

深沢 エミ(ふかさわ エミ)
歩のクラスメイトの女子。通称「エミ」。
最初は愛海とともに歩をいじめていたが、愛海が廣瀬をいじめ始めたことをきっかけで、愛海に恐怖心を抱くようになるが、それでも彼女について行き続けた。
戸田のカンニング偽装の一件でチカが愛海から離れた後、今後どうするか迷っている最中に愛海とチカたち新グループ双方から誘われ、迷いながらも孤立を避けるため新グループを選び、とうとう愛海から離れた。チカが歩に演技で謝ろうとした際、「自分のやったことなのに、今さら謝ることはできない、先に廣瀬に謝るべき」と主張し謝らなかった。また、本心では愛海を慕っていたらしく、学校中の生徒が愛海に土下座を要求した騒ぎの際は複雑な様子を見せていた。
土下座騒動の翌日に愛海が自殺を図ったことを知り、「自分達がいじめを止めなかったせいでこうなったのではないか」と自責の念に駆られ、職員室を訪れて愛海や自らのグループがいじめを行っていたことや愛海を無視したことを告白。富美男や教員に号泣しながら謝罪し、自らに厳しい処分を求めた。
チカ
歩のクラスメイトの女子。
廣瀬や咲と同様、愛海と共に歩をいじめていたが、愛海が仲間であるはずの廣瀬をいじめ始めたことから愛海に恐怖心を抱くようになり、廣瀬の自殺未遂や咲の転校などの事件を経て、「廣瀬の次は自分達の誰かがいじめられる」と愛海を警戒し始める。
のちに戸田のカンニング偽装の一件で愛海から離反、女子生徒3人組やエミと共に新しいグループを結成し、一転して愛海を嘲笑するようになる。翌日、学校からの処分を恐れて歩いじめに参加していた女子生徒3人組と共に演技で歩に謝ろうとするが、本心からの謝罪ではないことを見抜かれて失敗した。学校中の生徒が愛海に土下座を要求した騒ぎの際には多くの生徒と共に愛海を嘲笑したが、翌日愛海の自殺未遂の一件を知り自責の念に駆られた。
愛海グループの中では唯一最後まで苗字が不明だった。
女子生徒3人組(仮称)
歩のクラスメイトの女子達。メガネ(メガネの子はドラマ版では佐藤礼奈に相当する)、おかっぱ、ボブカットの3人組。
物語序盤で歩と仲良くなるが、暗いという理由で愛海から敬遠され、当時愛海との良い仲を保とうとした歩にも意図的ではないながら冷たくされる。そのため歩へのいじめが始まった後、彼女に地味な嫌がらせをしていた。
カンニング偽装が起きた後、愛海グループを離れたチカ、エミと行動を共にし、愛海を無視するだけでなく彼女を嘲笑う様になる。後にチカと共に歩に演技で謝ろうとするが失敗。チカ同様、愛海の自殺未遂を知って自責の念に駆られた。

西舘高校の関係者[編集]

戸田 和佳絵(とだ わかえ)
西舘高校1年2組の担任。長身にショートヘアが特徴。年齢は推定30歳前後。
新人教師時代は真っ当な性格であったが、生徒のいじめを解決しようと介入するも失敗し、それ以降は態度を一変して事なかれ主義を貫く、典型的なOL教師。
歩へのいじめに対しても、彼女から相談された際も嘘だと決めつけ、取り合おうとしなかった。一方、同じく教え子である佐古と関係を持つようになり、後にそのことを知った愛海に脅され、彼女の手駒として動くことになってしまう。
その後、愛海に取り入るため、自分に反抗する歩と未来を学校から追放すべく、未来にカンニングの濡れ衣を着せることを計画。自らカンニング用紙を偽装し、テストの際に計画を実行。未来を教室から退場させ、さらに自分に反抗してきた歩も退場させようとしたが、その際に歩が「未来も平岡のように消すつもりか」と発言し、生徒の1人が「羽鳥がカンニングなんかするか?」と発言したことから、歩へのいじめから始まった一連の事件が愛海の仕業であることと、未来のカンニングが偽装されたものだったことが、クラス中に知れ渡ることとなり、クラスの生徒はカンニング偽装も愛海が仕組んだことではないかと疑い始めてしまう。これを見て何とか事態を収拾しようと「平岡は自分から異動を希望していた」と嘘をついたが、エイコが平岡がいじめの真相を追っていたことを話したため、結果的に墓穴を掘ってしまい、愛海がクラス内で完全に孤立し、全生徒がテストを放棄するという事態を招き、自身もエイコに糾弾された。
その後、このことに激怒した愛海から眼球をえぐられかけたが、途中で止めたため辛うじて失明は免れた。これが元で今までの行動を恥じて改心し、職員室に呼び出された未来の許に駆け着けてカンニングを偽装したことを告白し、未来に連れられて来た歩にも謝罪。更に教員達の前で佐古のことも含めて真実を話した。翌日、学年主任の要求もあって依願退職するが、これが愛海への土下座要求騒動のきっかけとなる。
最終回では心身共に回復し、塾講師になるべく面接に臨む様子が描かれた。
平岡 正子(ひらおか まさこ)
西舘高校1年2組の副担任。小柄な体格にお嬢様結びが特徴。年齢は推定20代後半。学生時代、ハンドボール部に所属。
西舘高校の腐敗した教師陣の中で唯一モラルを持ち、歩のよき味方であった。廣瀬の自殺未遂の際、エイコらから愛海が歩や廣瀬をいじめていたことを知らされたのをきっかけに、いじめ問題に心から真剣に取り組み、やがて愛海がいじめの主犯格であることを突き止めたが、県会議員である愛海の父・富美男の権力によって強引に県立男子校に異動させられてしまった。
最終回では異動させられた先の学校でも指導力と人徳から生徒達に慕われている様子が描かれている。
岩城(いわしろ)・田崎(たざき)
角刈りでジャージを着ているのが岩城、眼鏡を掛けスーツを着ているのが田崎。ともに典型的な事なかれ主義者。
富美男に「愛海が歩と未来にいじめられている」と聞かされた際には、事を荒立てないために歩と未来を強引に謝罪させ、いじめ隠蔽の為夏休みを返上して長期夏期講習を行うと宣言、いじめ隠蔽を生徒にも強要した。ただし、歩の抵抗とその後起こった廣瀬の自殺未遂の影響で夏期講習は取り止めた。更には「夜遊びしていないか生徒を見回る」と言いつつ、見回りを戸田一人に押し付け居酒屋で飲み歩いたり、カンニング偽装事件では戸田が告白するまで一方的に未来に責任を押し付ける等、性格は腐敗しており生徒からの信頼もなく、愛海への土下座要求騒動の際にも暴徒化した生徒を止められなかった。
その後、佐古宅で起きた騒動を電話で知らされたことでようやく自分達の過ちに気付き、これまでのことを全て公にしようと決意。後に富美男が職員室に乗り込んで来た際、田崎は富美男にこれまでの騒動の真相を告げ、直後学年主任に責められながらも「自分達は間違っていたのではないか」と自分の考えを述べた。その後は他の教師と共に今後どうするかを話し合い、学年主任に廣瀬の謹慎処分を解くよう提案するが、その直後歩からの電話で愛海を警察に告訴したことを知り、完全に改心。歩の復学当日、生徒に謝罪する。

西舘高校生の親族[編集]

椎葉 文子(しいば ふみこ)
歩の母親。夫(歩と茜の父親)は単身赴任をしている。
世間体を気にする典型的な教育ママ。ヒステリックな性格で、成績不良の歩に頭に来て、彼女に八つ当たりなどで精神的に追い詰めるなど、険悪な仲だった。歩がいじめを避けるため、「学校に行きたくない」と言った際も暴力を加わえてでも強引に登校させたり、本人の居ない所で歩を「アイツ」「クズ」「出来損ない」と呼び、歩が佐古の奇行を訴えても信用せずに歩をおかしいとなじったり、歩が拉致られた事件にも「自分には関係ない」と無関心、遂には「アンタみたいな娘なんか産まなきゃ良かった」などと罵倒する等、「茜(歩の妹)には絶対に期待してるからね」と笑顔で言ったり、体が弱い茜を溺愛する一方、出来が悪い歩には差別的で、ほぼ虐待に近い扱いをしていた。後に廣瀬の自殺未遂を学校からの連絡で知った後、歩がいじめに遭っていた事を歩本人の口から聞かされ、更にその際「自分が傷ついて帰ってきても何も言わなかった」と言われ歩に非暴力的な虐待してきたことを指摘されてショックを受けてしまう。
真実を知った後も罪悪感から敬遠となり、歩との関係は崩壊したままだったが、やがて少しずつ修復の兆しを見せ始め、佐古宅での騒動を知って病院に運ばれた歩の許に駆け着けた際に初めて歩がリストカットをしていたことを知り、今まで差別していたことを詫びて和解。その後は退院した歩を気遣う描写も多々ある。歩が愛海を警察に告訴する前日に初めて歩が受けたいじめの全容を知り、その翌日一人で警察に赴いた歩に「歩は私が守る」と告げる。
人物紹介では一貫して「歩の母」と表記されているが、社宅の集合ポストで名前が確認されている。
椎葉 茜(しいば あかね)
歩の妹。小学生。
虚弱体質だが姉と違って勉強ができるため、母から溺愛されている。彼女が通っている学校でもいじめがあるようだが、本人は「ムカつく人はいじめられて当然。いじめられるキモい人が悪い」などといじめに肯定的な考えを持つ。ただ、姉の歩とは良好な関係を築けている様子で、彼女がいじめられている事を告げた際には驚いた表情を見せた。
安西 富美男(あんざい とみお)
愛海の父親で、県会議員兼会社社長。
一人娘の愛海を溺愛するモンスターペアレントだが、将来の市長候補とも言われる有力者であるため、舞台となっている地域では非常に強い権力を持ち、学校側から畏怖されている。愛海から「歩にいじめられている」と嘘を聞かされて一方的に娘の主張を信じ込み、歩と未来を退学させようと学校へ乗り込んだが歩の反抗にあって失敗。その後は愛海の陰謀に利用されていることも知らず、平岡を強引に左遷するように仕向けたが、数日後に未来がアルバイトをしているキャバクラで平岡を左遷させたことを喋ってしまい、歩と未来から手痛い制裁を受けた[10]
佐古宅での事件の後に職員室へ乗り込むが、そこでエミや田崎にこれまでの騒動の真相を知らされて生徒らを止められない教員らの無力さに逆上し、「愛海を転校させる」と宣言。
入院中の愛海を見舞いに病院を訪れた際に本人から真実を告げられ、呆然としながら病室を後にしたが、その後も事件を公にせず、愛海を転校させる方針も変えなかった。だが、退院した愛海を迎えに行った日に、警察からの電話で、愛海自身の依頼で歩が彼女を告訴したことを知らされる。
最終回では改心し、娘が少年院に送致されたことで市長選への出馬を取り止め、もっと家族や娘のことを理解しようと努める様子が描かれている。
愛海の母親(仮称)
わずかなシーンしか登場していないが、やはり娘に対して過保護な模様。
佐古の父親(仮称)
安西グループ傘下にある小会社の社長。顔は息子似。
横暴な性格で、少しでも自分の意に沿わないことがあると佐古に体罰を加え、彼の人格形成に大きな影響を与えた。また、佐古に愛海と付き合うよう強制させていた張本人。
終盤、自宅で起こった愛海の傷害事件で息子が隠し持っていた緊縛写真の存在を知り、写真が警察の手に渡る前に処分した。そして重傷を負って入院することになった佐古の病室に押し入り、「お前が愛海を守らなかったせいで会社が存続の危機に陥った」と責め立て、まるで心配する様子を見せなかったことで、ついに反旗を翻されてしまった。その際、近くにいた看護師に助けを求めながら逃げ惑うという、今までとは打って変って臆病な態度を見せた。
最終話における富美男の発言から、会社自体はどうにか存続している模様。
佐古の母親(仮称)
気弱な性格で、夫の息子に対する家庭内暴力に悩んでいる。
廣瀬の母親(仮称)
娘が愛海から脅迫されていることに気づかずにいたが、後に和華が学校で自殺未遂をしたことを知った際、病院内で面会に赴いた戸田に対して、娘に何があったかを激しく問い詰め、門前払いにした。

その他[編集]

篠塚 夕子(しのづか ゆうこ)
歩の中学時代の友人。歩からは「しーちゃん」と呼ばれていた。高校受験で西舘高校への進学を約束し、勉強が不得意な歩に勉強を教えていたが、その後自分の成績が下がり、その反面歩の成績が自分の成績を上回ったことを知ったのがきっかけで徐々に歩との間に距離が生じ、遂には歩だけが西舘高校に合格した事が原因で絶交してしまう。
歩のリストカット癖のきっかけを作った張本人であるが、それ以後は作中で描かれないため不明。
狩野 アキラ(かりの アキラ)
愛海の中学時代の先輩で、朝隈(あさくま)高校の不良グループのリーダー的存在。
かつて薗田をいじめて不登校にさせた過去を持ち、愛海グループに薬などの悪い遊びを教えた極悪人。一方、立場的に危うくなると途端に弱腰になるなど、意外と小心な一面を持つ。
愛海とは肉体関係まで至っており、彼女の命令で佐古を暴行及び脅迫、さらに歩と未来を廃墟に監禁し暴行しようとしたが、その場に介入してきた薗田と揉み合いとなり、窓から外へと転落して瀕死の重傷を負う。その際、廃墟に火を放ったため、翌日に事件のことがニュースなどで報道され、町中に知れ渡ることとなる。
事件後、病院を抜け出して愛海と再会するが、彼女からはすでに用済みと判断されており、別れた直後に警察へ通報されてしまい、逮捕された挙句に「役立たず」と無情に切り捨てられてしまった。その後、作中には直接登場していないが、おそらく鑑別所送りとなった模様。
アキラ自身は愛海のことを本気で好きだったが、彼女の方は手駒として利用していただけであった。

単行本[編集]

テレビドラマ[編集]

ライフ〜壮絶なイジメと闘う少女の物語〜
ジャンル テレビドラマ
放送時間 毎週土曜 23:10 - 23:55(45分)
放送期間 2007年6月30日 - 9月15日(11回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 フジテレビ
演出 谷村政樹
加藤裕将
脚本 根津理香
プロデューサー 中野利幸
出演者 北乃きい
福田沙紀
細田よしひこ(現・細田善彦)
大沢あかね
星井七瀬
末永遥
中村静香
夏目鈴
北条隆博
中村友也(現・中村倫也)
山田健太
うえむらちか
平野早香
関めぐみ
酒井美紀
瀬戸朝香(特別出演)
真矢みき(現・真矢ミキ) 他
音声 ステレオ
エンディング LIFE』(中島美嘉
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2007年6月30日から9月15日まで、フジテレビ系列(テレビ大分、テレビ宮崎を除く)で、毎週土曜日23:10 - 23:55(JST、通称「土曜ドラマ」枠、「土曜プレミアム」の延長等で遅延の場合もあり)に、テレビドラマ化された。ハイビジョン制作7月28日は、FNS27時間テレビの放送に伴い休止となった。

このテレビドラマは大きな反響を呼び、放送したフジテレビには、放送開始直後から30代以上の親世代を中心に2000件を超える抗議や批判が送られたほか、放送倫理・番組向上機構 (BPO) の「放送と青少年に関する委員会」にも約55件の批判や抗議が寄せられた[11]。内容は「いじめを助長する」「子供が見るのは不適切」といったものが多かった。また、その一方で、主要登場人物と年齢が近い若い世代を中心に、「主人公に勇気をもらった」「(番組を見ていて)自分のまちがいに気付き、反省した」など意見も多数寄せられた[11]。「親が子どもに見せたくない番組」の第8位(2007年度『子供メディアに関する意識調査』日本PTA全国協議会主催)にランクイン。それもあってか、青森テレビドラマストリート』などFNS系列外局での遅れネットや、FNS系列局での再放送は行なわれていない。なお、CSフジテレビTWOにおいて放送を行うことがある。

概要(ドラマ)[編集]

クラスメイトから壮絶ないじめを受けながらも、真の友人と出会い、そのいじめに立ち向かっていく女子高校生・椎葉歩と、いじめグループの中心にある中で周囲との人間関係を徐々に壊していく女子高校生・安西愛海の姿を軸に、いじめという行動の本質と問題点を描きつつそれらの行動の裏に潜む人間模様も描く。また、2分程度の西舘高校の学園生活を中心としたミニドラマスクールライフ』(薗田を主役とし、石井や遠藤、みどり、里絵などのサブキャラが中心のスピンオフドラマ)が携帯公式サイトで公開されている。これはドラマ放送終了直後に公開されており、1話につき105円でダウンロードすることができる。

原作では、序盤はいじめの描写はなくリストカットを繰り返す歩を中心に描かれていたが、ドラマではリストカットの設定をなくした代わりに第1話冒頭でいじめと立ち向かう覚悟を見せる歩のモノローグ(第4話終盤のハイライトでもある)から始まり、歩へのいじめが始まる前に他のクラスメートへのいじめがあるなど、序盤よりいじめに焦点を当てた作品となっている。

また、演出陣が求めるスピード感や臨場感を出すため、撮影にはほとんどステディカムが使用された。

キャッチコピー[編集]

  • 追いつめられた人間は、強く生きるしかない。私は負けない。
  • あなたも 友達のフリをした悪魔ですか。
  • 私は負けない。
  • 正解は分からない。だけど私は決めたんだ。自分らしく生きることを、そして、イジメと闘うことを。私は、負けない。

ストーリー[編集]

椎葉歩は高校受験で自身のみが合格した事で親友の篠塚夕子との友情が崩壊。彼女を自殺未遂を図らせるまでに追い詰めた事が心の傷となり内向的な性格になってしまう。

そんな彼女に声をかけてくれたのが安西愛海だった。歩は愛海と永遠の友情を約束する一方、「不良」と噂される羽鳥未来に憧れる。そんな中、愛海は彼氏の佐古克己に別れを宣告されたショックから踏切に飛び込み自殺を図ろうとする。愛海を間一髪で引き止めた歩は親友のため、佐古の家に向かうが、そこで佐古の異常な性癖を知り、以後頭を悩ますこととなる。

だが、その行為から歩は愛海からのいじめを受けることになってしまう。かつて愛海にいじめの標的とされた廣瀬倫子が自分を無視した歩を逆恨みし、佐古の家に入る歩を携帯電話で撮影。愛海グループにその映像を見せ、愛海に「歩が佐古を盗ろうとしている」と誤解させたからだった。

教科書に落書きをされる、机に接着剤を塗られる、弁当や教科書をゴミ箱に捨てられる、ゴミ捨て場に閉じ込められる、トイレで水をかけられる、黒板に誹謗中傷を書かれる、髪にスプレーを噴射される……。歩に対するいじめはどんどんエスカレートしていった。しかも廣瀬の嘘をクラスメイトは堅く信じて疑わず、誰一人歩に味方する者はいなかった。

耐えかねた歩は学校を逃げ出し、電車の駅で飛び込み自殺を図るが、偶然逃げ出すところを目撃した未来に止められる。未来はいじめの現状を語る歩に自身が味方することを約束。唯一の味方であり、強い支えとなった未来を得て、歩はいじめに立ち向かうことを決意する。佐古の邪魔もあってその後もいじめがエスカレートしていく中、かつていじめられていた経験を持つクラスメイトの薗田優樹も歩の味方となる。また、多くのクラスメイトは薗田が歩を引き止めたことを境に、愛海グループのいじめのやり方に「やり過ぎでは?」と感じ始めていた。

一方、なかなか歩が怯まない事に耐えかねた愛海は、知り合いで不良のアキラに依頼して歩と未来を始末するように頼んだが、薗田の妨害によって失敗。表向きはアキラが主犯の放火事件として報道されたこの事件の真相を、廣瀬は知ってしまう。それに気付いた愛海は廣瀬に口外しないようにと脅すが、他の愛海グループのメンバーに事件の真相を漏らしてしまう。その後、愛海のいじめが再び自分に降りかかることを恐れた廣瀬が学校の屋上から飛び降り自殺を図ったのを機に、事態は急転することとなる。

クラスメイトは一連の事件の真犯人が愛海だと勘付き、徐々に愛海から離れていく。愛海はそれにも怯まず、廣瀬を歩いじめの主犯に偽装したり、真実を知った副担任の平岡正子を県議である父・大治郎の力を使い解雇させたりと、様々な手を使い真実を隠そうとするが、それらの行動はクラスメイトの愛海に対する激しい憎悪を駆り立てていくことになった。

そんな中、愛海は担任の戸田和佳絵が自分と別れた佐古と付き合っていたことを知り、それをネタに彼女を脅し、中間テストで歩にカンニングの濡れ衣を着せるように依頼する。だが、カンニング偽装はすぐ男子生徒の石井知典に見破られて失敗。さらにクラスメイト達からこれまでの事件の黒幕だと糾弾され、いたたまれず教室から逃げる愛海だったが、中庭でクラスメイトに追い詰められる。石井が「土下座して謝れよ!」と愛海に要求したことに端を発し、学校中は「土下座」コールで包まれ、次の日からは愛海いじめがクラスで始まった。

いじめられても態度を変えなかった愛海だったが、やがて佐古の発狂、唯一自分に味方し続けていたクラスメイト・岩本みどりの離反、さらにはその数日後に受けた歩からの一言によって、これまでの自分の一連の行動を反省することとなる。

キャスト[編集]

基本的な登場人物は漫画と同じだが、設定に一部相違が見られる。

主要人物[編集]

椎葉 歩
演 - 北乃きい
本作の主人公。愛称は「アユム」。
天然で空気が読めず、正しいと思ったことを口にしてしまう面と依存心の強さは見られるが、優しくて思いやりがある性格。
中学時代、自分のみが西舘高校に合格したことで、親友の夕子が自殺騒ぎを起こしたことがトラウマになっていた時期がある。愛海と親しくなるが、彼女からの誤解などを理由にいじめのターゲットになってしまう。しかし自分に対するいじめに立ち向かい、未来や薗田と真の友情を築き上げる中で成長していく。
のちに愛海が新たないじめのターゲットにされた際、みどりにこれまでの仕返しをするよう強要されるが、それを拒絶。最終的に「愛海を許したつもりはないが、いじめはもっと許せない」と答えを出し、未来や薗田とともに愛海に手を差し伸べた。
安西 愛海
演 - 福田沙紀
本作のもう1人の主人公。愛称及び一人称は「マナ」。
父が県会議員兼会社社長で裕福なため、並外れたお嬢様育ち。華やいだ風貌で中学生の頃から評判の美人に加え、表向きは明るく社交的な印象だが、実は自分本位な性格で、自分の思い通りにならないと感情的になり、冷酷な嫌がらせを展開する為、次第に周囲から反感を抱かれ、孤立してゆく。
母からは無関心な態度で振る舞われ、父からは溺愛されているが、仕事が多忙等で上手く伝わってない。そのために心の中では孤独感、寂しさを感じており、誰かに構ってほしいという切なる願望から、自分が気に入らないと感じた人間をいじめのターゲットとしていた。最初は親友だった歩に対して佐古を盗ったと誤解した事から彼女へのいじめの主犯格となり、様々な卑劣な手段を用いて歩を追い詰めようとする。
物語後半では、佐古の襲撃事件と歩・未来の拉致監禁事件の真相を知った廣瀬が再びいじめに遭うのを恐れ、自殺を図ったことでクラス中から疑惑の目を向けられるようになり、徐々に孤立。最終的に戸田を利用し歩のカンニングを偽装した事件がきっかけですべての事件の黒幕だったことがクラス中に知れ渡り、その翌日から新たないじめのターゲットとなる。元の取り巻き達から暴力を振るわれていた際、やって来た歩の言動で改心の兆しが見られる。最後は様々な事件を起こしていた事が学校に発覚し[注 1]、退学や刑事告訴を含め処分を検討されることになった。
羽鳥 未来
演 - 関めぐみ
歩のクラスメイトで歩の憧れの人。
他人の目を気にせず、一人で自分のしたいことを黙々とこなしている。父の病気など経済的理由から、喫茶店や水商売など複数のアルバイトをかけもちして生計を立てている為、欠席・早退が多いが学校の成績も常に学年1位、2位を争う努力家。しかし、「成績上位なら欠席が多くても認められる」とは限らないと実感。
駅のホームから飛び込み自殺をしようとした歩を叱り飛ばした事をきっかけに歩と接近。のちに薗田と共にいじめに立ち向かう仲間となる。面倒見が良い性格だが、歩に対して直球で厳しい言葉を掛け、自立を促すこともある。
佐古 克己
演 - 細田よしひこ(現・細田善彦
1年3組の生徒で、愛海の元恋人。
試験で1位の成績を取り、表向きは完璧な優等生を演じているが、父に性格づけされてた家庭環境で育ち、好きでもない愛海と無理やり付き合わされたことから、少女監禁・緊縛趣味などサディストとしての性癖、戸田を利用するといった裏の顔を持ってしまう。また、夕子と同じ塾だったことから、彼女の自殺未遂の経緯を知って歩を脅し、廣瀬の自殺未遂後は歩と薗田が育てていた花壇の向日葵を切り落として、歩を追いつめた[注 2]
のちに事実を知った歩の母・文子が父の会社に乗りこんだことから父に性癖を知られ、戸田との関係を知った安西家の報復により、破産に追い込まれる。その際に暴力を振るった父をハサミで刺して逃亡。直後に精神が病み、父が助かった事を伝えた上で警察に自首するよう勧めた戸田に対して本性を暴露し、一方的に罵倒した数日後、校内で折り畳みナイフを振りかざして愛海を殺そうとする[注 3]が、薗田に阻止された上で男子たちに取り押さえられた。未来に「人のせいにして逃げるな」と一喝され、警察に連行された[注 4]その後は少年院隔離病棟に送致された。戸田への想いを断ち切ってないらしく、彼女の写真を隠し持っていた[注 5]
これまでの行いを反省する兆しがみられた原作とは違い、ドラマ版においては最後まで自身の所業を反省することはなかった。また、前述の通り原作以上に奇行ぶりが強調された。
なお、原作では当初から愛海のことを嫌悪する描写が散見されたが、ドラマ版ではあまりそういった描写は見られず、どちらかというと無関心に近い状態であった。
薗田 優樹
演 - 北条隆博
物静かで勤勉な性格。クラスでは歩とともに園芸委員を務める。
愛海・廣瀬・みどり・礼奈・克己と同じ中学校を卒業しているが、中学時代に先輩のアキラにいじめられて不登校となり、1年留年しているため、本来は1学年上となる。腕にはその時のいじめでつけられた煙草の跡があり、その跡を隠すよう常に長袖を着ている。
当初はクラスメイト全てに心を閉ざしており、周囲で起きていたいじめなどにも無関心な態度が見られたが、後に歩が未来をかばって自らいじめられようとするのを引き止めたことをきっかけに歩と本格的に関わり始める。その直後から未来を含めて3人でいじめに立ち向かっていく中で成長し、愛海を殺そうとした佐古に身を挺して立ち向かう等、たくましくなっていく。
平和主義者的な面があり、愛海がいじめられた時には「ターゲットが代わっただけで何も解決してない」と歩と口を揃えている。
よくゴッホの画集を眺めている為、クラスメイトから「ゴッホ君」という蔑称で呼ばれる。序盤では眼鏡をかけていたが、廃墟事件の一件からコンタクトに変えた。
本編では歩・未来以外との交友関係は全く無いが、スクールライフでは主要人物を除いたクラスメイトと仲が良さそうな描写もある。

愛海の取り巻き(ドラマ)[編集]

安西愛海を中心とした5人組のメンバー達。最初は団結して歩を積極的にいじめたが、廣瀬が拉致監禁事件の真相を知ったのを機に崩壊していく。原作にあった奔放な性談義やアキラ達との関わりがないなど、歩へのいじめ以外は原作ほど素行が悪い訳ではない。

廣瀬 倫子
演 - 星井七瀬
愛海グループの一員。愛称は「ヒロ」。高校入学をきっかけに中学校からの同級生でもある愛海と親しくなる。本来は優等生タイプだったが、物語序盤でファッション雑誌のコーナーに載ったことから有頂天になってしまっていたところを、愛海に妬まれて愛海グループ最初のいじめの標的となり孤立。この時に愛海の顔色をうかがって自分を無視した歩に憎悪の念を抱く。その後、歩が佐古の家に入って行く所を携帯電話で録画し、それを愛海グループに見せたことで信頼を取り戻し、愛海グループの一員となる。
その後はグループの中でも歩いじめの中心的役割を果たすが、愛海がアキラと電話のやりとりをしているのを目撃したことで次第に愛海に恐怖心を抱き、避けたいと思うようになるが、愛海にその事を悟られてしまう。いじめが再び自身に降りかかることを恐れて投身自殺を図ったが、足の骨折のみで一命を取り留めた。見舞いにやって来た歩と和解するが、その直後に愛海から脅迫を受け、夏休み明けの学校で「自分が歩いじめの主犯」という虚偽の告白をしてしまい、謹慎処分となった。
最終回では、原作と同様にリハビリに専念している様子が描かれている。
原作の廣瀬和華と同じキャラクターだが、名前と性格が変更され、物語に大きく関わる人物として登場する。
岩本 みどり
演 - 末永遥
愛海グループの一員。
詳しくは新グループ(ドラマ)を参照。
宇田 里絵
演 - 夏目鈴
愛海グループの一員。
詳しくは新グループ(ドラマ)を参照。
信川 美紗[注 6]
演 - 中村静香
原作における岩本咲に相当するキャラクター。
愛海グループの一員で、グループの中でも里絵とは信頼し合える親友。里絵と同じく自分の地位を上げるために愛海グループに入った。派手で明るい印象を持つ。当初は廣瀬と同じく積極的に歩をいじめていたが、父親を利用してまで歩や未来を追い詰める、廣瀬を自殺未遂にまで追い込む等の次第にエスカレートしていく愛海の卑劣な行動についていけなくなり、彼女に恐怖心を抱くようになった。
その後、里絵と共に愛海グループを抜けようと画策したが、夏休みの愛海グループでの旅行を拒否した際に電話で里絵に自分の本心を打ち明けたのを愛海に聞かれてしまい、次は自分が愛海のいじめの標的になると察して逃げるように転校した。
最終回では転校先の明成国際高校で新しい友達とうまくやっている様子を見せており、自身がいじめに関わっていた過去をなかったことにするかのように、いじめに関して否定的な会話をしている。

新グループ(ドラマ)[編集]

岩本 みどり
演 - 末永遥
原作における深沢エミに相当するキャラクター。名前の由来は原作版の岩本咲から。
愛海グループの一員。最も忠実に愛海に仕えた。語尾に「〜じゃねぇよ」とつけるなど乱暴な口調が特徴で、石井とは愛海を庇って[注 7]とつかみ合いの喧嘩をするほど気が強い男勝りな性格。髪型はちょんまげ風で、ピアスをしていることが多い。
愛海とは中学時代からの親友で、先生に万引きの疑いをかけられた所を愛海に助けてもらったことから愛海のことを強く信じており、のちにグループのメンバーや今まで味方だったクラスメイト達が次々に離れ、愛海がいじめの標的になってからも唯一彼女のそばに残り、かばい続けていたが、愛海が歩に対して「馬鹿でも利用されるほうが価値がある」と自分を悪く言っているのを立ち聞きし、遂に離反。最終回では新グループのリーダー的存在となり教室から愛海の机と椅子を落とした。
宇田 里絵
演 - 夏目鈴
原作版におけるチカに相当するキャラクター。
愛海グループの一員。髪型はショートカット。物語全般にわたって利己的な言動が目立ち、愛海グループに入ったのも自分の地位を上げるためだったと、劇中で明かしている。
廣瀬から愛海に脅迫されていることを知らされた際、愛海の目の前で脅迫されていることを明かし、廣瀬を不利な立場に追いこんだ。その後、廣瀬の自殺未遂によりクラスでの愛海の立場が不利になると確信し、親友だった美紗とグループの脱退を狙った。しかし、美紗が逃げるように転校したことで計画は破綻し[注 8]、愛海グループに留まることになったが反旗を翻す隙を狙い、カンニング偽装事件を機に愛海から離れ、新グループの中心となる。
洞察力に長け、愛海が友人たちを利用していることを早い段階から見破っており、彼女が克己の襲撃事件と歩・未来の拉致監禁事件の首謀者ではないかと、真っ先に疑っていた。のちに事件の真相を知っているような発言をほのめかしているが、真相を知った経緯は不明である。
佐藤 礼奈
演 - 平野早香
原作における女子生徒三人組に相当するキャラクター。
眼鏡をかけた二つ縛りの女子生徒で、雪乃といつも2人で行動していた。見た目は地味な印象だが、小賢しい面がみられる。
愛海とは中学時代の同級生でもあり、当時から可愛いと評判だった彼女に憧れを抱いていた。当初は愛海に憧れて歩いじめでは愛海の味方についたが、廣瀬の自殺未遂によりクラス内で愛海の形勢が不利になると手の平を返して徹底的に愛海を不利な立場に追い込もうとする。
最終的にはみどり・里絵と新グループを結成し、愛海いじめの主な実行役となる。

その他のクラスメイト[編集]

度々いじめの標的の変わるクラスで常にいじめる側に付き、クラスのいじめに加担している生徒も数多い。特に愛海いじめでは、雪乃と歩・未来・薗田を除いたクラスメイト全員がいじめに加担している。

石井 知典
演 - 中村友也(現・中村倫也
歩のクラスメイトで、いつも遠藤と一緒にいる今時の男子生徒。「女って怖い」が口癖。自分が標的とされない事から歩いじめを面白がっていたが、薗田が歩を引き止めた頃から「やりすぎじゃないか?」と感じ始め、元から嫌っていた愛海とグループに反発する様になり、廣瀬の自殺未遂をきっかけにクラスの主導権を握る存在へ変化。カンニング偽装事件でカンニング偽装を見破り[注 9]、愛海を追い詰めて彼女に土下座を要求、愛海いじめが始まるきっかけを作った。歩・廣瀬いじめでの自身やクラスの男子達の責任が追及されるのを恐れており、新グループにも度々協力するようになる。
スクールライフでは薗田と仲の良い描写が多い。
遠藤 晃一
演 - 山田健太
原作における薗田の友人に相当するキャラクター。
いつも石井と一緒に行動する男子生徒。石井と同じく歩いじめを面白がっていたが、愛海のことを快く思っておらず、最終的に自身もいじめに加担するようになる。
スクールライフでは薗田と仲の良い描写が多い。
門倉 雪乃
演 - うえむらちか
ドラマオリジナルキャラクター。原作におけるエイコに相当する。
眼鏡をかけたショートカットの女子生徒で、礼奈とは常に行動を共にしていた(出身中学校は別)。温厚な性格で、歩・未来・薗田以外でいじめに否定的[注 10]な唯一のクラスメイト。悪化していく歩いじめに顔を渋め、平気で加担する礼奈を諫めたり、平岡に歩や廣瀬に対するいじめを告白したり、カンニング偽装事件の際に戸田に「先生もいじめの加害者です!」と糾弾した。
最終的に愛海いじめグループに加入した礼奈と縁を切り、単独行動をするようになる。
歩達のクラスメイトの生徒達。エキストラ扱いされており、台詞はほぼ無い。

西館高校の教員[編集]

戸田 和佳絵
演 - 瀬戸朝香(友情出演)
1年2組の担任。担当教科は英語。
原作以上にドライな性格で、生徒同士の問題には一切介入せず、事なかれ主義を貫かんとする「サラリーマン教師」に徹していた。それゆえに、自分とは対照的に生徒に対して熱心な副担任の平岡を疎ましく感じ、一貫して冷たく接していた。
佐古から父親による暴力のことについて相談を受け、それがきっかけに彼と付き合い始めるが、のちにそのことを知った愛海に脅され、歩にカンニングの濡れ衣を着せることになってしまう。その後、父親を刺して逃亡していた佐古と再会したが、佐古に父親が助かった事を伝え、警察に自首するよう勧めた際に本性を暴露した彼の言葉から自分が利用されていたと知る。最終的にこのことがきっかけで目が覚め、教員室に乗り込んできた文子に歩にカンニングの濡れ衣を着せた事を自白し、文子と歩にこれまでの自分の行いを謝罪。その後、原作と同じく責任を取り退職した。
平岡 正子
演 - 酒井美紀
1年2組の副担任。担当教科は古典。
元々は会社員として働いていたが、教師になりたいという夢が捨てきれず、採用試験に合格して中途採用で西館高校にやってきた。
腐敗した西高教師陣の中で唯一生徒達のことを心から思っている教師で、いじめ問題の解決に奮闘した。しかし真実を知りたいという正義感の強さ故に戸田をはじめとする事なかれ主義の集う西高教師陣全員に嫌われてしまい、遂にはいじめの真相を知られるのを恐れた愛海の陰謀で大治郎の力によって解雇されてしまう。その際に、「あなたを守れなくてごめんなさい」と、力になれなかったことを歩に詫び、愛海には平手打ちを浴びせ、「いつかあなたは独りぼっちになる」と言い残して学校を去る[注 11]。その後は別の高校で教師をしており、やはりここでも「いじめ」について考えるよう生徒に呼びかけている。
岩城 正志
演 - 矢島健一
西館高1年の学年主任。
融通のきかない非常に凝り固まった性格。事なかれ主義を通し、西舘高校の名誉と見栄にこだわる。正義感の強い平岡を一方的に邪魔者扱いし、最終的に戸田が反省して辞職の手続きが取れたあとも事なかれ主義を変えなかったが、田崎の「私たちはこのままでいいのでしょうか?」の言葉に考え込む描写がある。
原作から容貌と設定が大きく変更されている。
田崎 洋
演 - 二階堂智
西館高1年3組の担任。担当教科は数学。
明るくて面白く、生徒から人気のある教師。当初は戸田や岩城と同様の事なかれ主義で、平岡に対して反発していた。しかし、平岡が解雇されたのは流石に罪悪感があった様で、最終的には愛海や戸田を一方的に非難する岩城に疑問を抱き、最終回では「このままではいけない」と考えを改めるようになった。
原作から容貌が大きく変更されている。

主要人物の家族[編集]

椎葉家
椎葉 文子
演 - 真矢みき(現・真矢ミキ
歩の母親。原作ではとてつもなく険悪な関係だが、ドラマではある程度は良好的。基本的には前向きで明るく心優しい性格だが、歩が進学校である西館高校に通っていることを周囲に自慢し誇りに思ったり、典型的な「教育ママ」で、自身の学校での状況を話す事が出来ない歩と理解し合えず、歩いじめを知る前まではギクシャクしていた。だが、拉致監禁事件を切っ掛けに歩の状況を知り、母親として歩を守り、関係を再構築しようと努力をする。夫は単身赴任中で、歩、誠と共に夫の会社の社宅で暮らしている。
佐古克己の父親である敏克は高校時代からの同級生であり、勉強がはかどらない娘について何度か相談したことがあった。しかし、彼の息子である克己が歩を脅迫していたことを知ると激怒、敏克の会社まで押し掛け、写真とネガを要求するが、自宅に現れた敏克に金を出してもみ消そうとされた挙句、はじめから金目当ての行動であったかのように言われたことから彼に幻滅。「あなたみたいな親だから、あんな息子が出来た」と厳しく非難し、追い返した。
最終話では歩がカンニングの濡れ衣を着せられたことを知って歩を守るために自ら学校へ向かい、一方的に歩が悪いと決めつける岩城に「真実をきちんと見てほしい」と説得した。
椎葉 誠
演 - 細井允貴
ドラマオリジナルキャラクター。原作の茜に相当するキャラクター。
難関中学に通う歩の弟。成績はトップである上、明朗な性格な為、教育ママである文子でさえ頭が下がるほどである。苦悩して弱っている様子である歩に対してしばしば「お姉ちゃん。大丈夫?」と声をかける等、姉思いなところがある半面、いじめられっ子に同情する意思はなく、文子の出かけている隙にゲームをして楽しむなど、世渡り上手で賢い面もある。
安西家
安西 大治郎[注 12]
演 - 小野武彦
愛海の父親。県会議員兼会社社長であることから歩らの住む地域において絶大な権力を有する資産家。
娘の愛海を溺愛するあまり愛海に歩・未来の退学騒動や平岡の解雇、敏克の会社倒産に利用されてしまう。最終話で、娘の犯した過ちを電話で学校に報告する描写がある。
佐古家
佐古 敏克[注 13]
演 - 勝村政信
佐古の父親。建設会社「佐古建設」社長。文子の高校時代の同級生でもある。
原作と大きく容貌が異なるが、横暴な性格はより一層強調されている。「教育熱心な父親」を自認しているが、実は佐古に対して過剰な体罰を浴びせている。
終盤、文子が会社に怒鳴り込んできたことで、息子の隠された性癖を知ることになる。事件が明るみになるのを恐れ、金で揉み消そうとしたため、文子との仲は崩壊。その後、大治郎の力で会社が倒産し[注 14]、腹いせとして克己に過剰な暴力を振るい続けたが、その結果、克己の精神を病ませることとなり、彼にハサミで刺されるという報復に遭い、瀕死の重傷を負うが一命は取り留めた模様。しかし、その後の動向については一切語られていない。
原作では脇役扱いだったが、ドラマ版では主要人物として序盤から頻繁に登場している。

その他[編集]

篠塚 夕子
演 - 大沢あかね
歩の親友だった女子。中学時代の歩の親友で、歩からは「しーちゃん」と呼ばれている。歩と西舘高校受験に取り組むが自分が勉強を教えた歩のみが合格したことで歩を妬み離れ、自暴自棄になり飛び降り自殺を図る。その事を塾で一緒だった克己に知られてしまうなど、歩が一時、人間不信に陥るきっかけにもなっている。
その後、公立の高校に進学。最終回でバスで歩と再会[注 15]、そして彼女に「大学は絶対に希望のところに行くから」とメールし、一緒にいた友人(演 - 松井絵里奈に歩を「友人」と答える等、次第に立ち直り、歩との関係改善の兆しが見えつつある。
狩野 アキラ
演 - 山根和馬
ヤンキーグループのリーダー格。愛海らの1学年上の先輩であるが、原作と違って高校に通っていない。
中学時代、薗田をいじめていた過去を持つ。普段から仲間たち(演 - 末野卓磨宮田大三金子弘幸牧本竜と共に、街中でカツアゲなどの犯罪行為を行っている極悪人。
愛海に惚れ込んでおり、彼女の望むことなら何でもやると宣言している。まず手始めに廣瀬いじめを助長するメールを送り、佐古に暴行を加えて金品を奪った[注 16]。その後、歩らを廃墟に拉致し、監禁および乱暴を加えようとしたが、救出に来た薗田に邪魔される。
最終的に、歩と未来が発した一言に激怒して廃墟に火を放ち、逃げようとするが薗田に阻止され、放火の罪で警察に逮捕された。最後まで愛海のことを堅く信じていたが、彼女自身は肉体関係と引き換えに、持ち駒として利用しただけであった。
ドラマ版では、髪形がスキンヘッドに変更されている。

スタッフ[編集]

  • プロデューサー - 中野利幸
  • 演出 - 谷村政樹加藤裕将遠藤光貴
  • 脚本 - 根津理香
  • 音楽 - 海田庄吾山嵜廣和
  • 主題歌 - 中島美嘉LIFE
  • 技術プロデュース - 井上治久
  • 撮影 - 鈴木富夫、岡本世基
  • 撮影助手 - 宍戸勇
  • 映像 - 作田和矢
  • 音声 - 吉田勉、大畑健三郎、安部岳
  • 照明 - 梶山高弘
  • 照明助手 - 田中亜矢、中江純平、大賀章雄
  • 編集 - 深沢佳文
  • VTR編集 - 伊藤裕之
  • 編集デスク - 名取佐斗史
  • MA - 蜂谷博
  • 音楽プロデュース - 志田博英
  • 音響効果 - 谷口広紀
  • 美術プロデュース - 関口保幸
  • 美術プロデュース補 - 宮崎かおる
  • デザイン - 坪田幸之
  • 美術進行 - 竹田政弘
  • 大道具 - 浅見大
  • 操作 - 和田幸政
  • 建具 - 船岡英明
  • 装飾 - 百瀬貴弥、伊神誠司
  • 持道具 - 山本恵
  • 衣裳 - 渡邊純好、有山さつき
  • メイク - 外山隼人、馬渡ゆう
  • 視覚効果 - 菅谷守
  • 電飾 - 白鳥雄一
  • アクリル装飾 - 竹中大悟
  • 植木装飾 - 後藤健
  • 生花装飾 - 小柳幸絵
  • フードコーディネーター - 住川啓子
  • CGタイトル - 小関一智
  • 編成 - 熊谷剛
  • 広報 - 正岡高子
  • 広告宣伝 - 川植浩治、加地綾子
  • ホームページ - 伏見香織
  • スチール - 浜田拓
  • スケジュール - 森本和史
  • 制作担当 - 田村豊
  • 制作主任 - 田澤俊彦
  • 制作進行 - 皆川なぎさ、吉岡由佳里
  • 制作デスク - 白浜美奈
  • 記録 - 土屋真由美、赤星元子
  • 演出捕 - 遠藤光貴、青木達也、角啓太、中川充、相沢秀幸
  • プロデュース補 - 荻田真弓、関谷友美

放送日程[編集]

各話 放送日 サブタイトル 演出 視聴率
第1話 2007年6月30日 壮絶なイジメと闘う!!
衝撃の話題作がスタート!! 私は負けない
谷村政樹 11.0%
第2話 2007年7月07日 話題沸騰衝撃の展開!!
今夜遂にイジメの標的に!? 追い詰められていく歩!
11.7%
第3話 2007年7月14日 絶体絶命加速するイジメ!!
見えて来た希望の光!? 再び追い詰められる歩!!
10.9%
第4話 2007年7月21日 超衝撃の1部最終回!!
イジメと闘う決意!! 反撃開始!? 私は強く生きたい!!
10.9%
第5話 2007年8月04日 超待望の2部スタート!!
イジメへ反撃&逆襲開始か!? 私は絶対に負けない
加藤裕将 10.0%
第6話 2007年8月11日 話題沸騰壮絶なイジメ!!
新たな強敵に勝てるか!? 衝撃の陰謀と裏切りが!!
11.7%
第7話 2007年8月18日 絶体絶命イジメを超えた犯罪!!
卑劣な強敵と闘う!! 逆転に次ぐ逆転の結末!?
遠藤光貴 09.4%
第8話 2007年8月25日 話題沸騰衝撃の展開!!
逆転勝利目指す痛快な反撃!? 手に汗握る大波乱!!
谷村政樹 12.4%
第9話 2007年9月01日 話題沸騰闘いは新たな舞台へ!!
形勢逆転を勝ち取れ!!増えていく味方達!?
加藤裕将 14.2%
第10話 2007年9月08日 話題沸騰壮絶な闘いの行方は!?
遂に逆転する関係!!追い詰められた愛海!?
14.2%
最終話 2007年9月15日 最終話今夜遂に最後の対決!!話題沸騰!!
壮絶な闘いの衝撃的な結末は!?
谷村政樹 17.4%
平均視聴率 12.2%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)

備考[編集]

  • 2007年8月2日、お台場冒険王の7F特設ステージにて出演者の北乃きい、中村静香、うえむらちかが訪れ、来場者に非売品の特製絆創膏を配布した。
  • 2007年8月18日、東京未来大学にてエキストラを含めての撮影が行われた。ちなみにこの場所はもともと『3年B組金八先生』の桜中学校のロケ地となった足立区立第二中学校の所在地であった。
  • 西舘高校の制服は、中高生に人気の制服ブランド「KURI-ORI」が作成したものである。
  • ドラマ内では対立関係にある北乃と福田だが実際はドラマを機に親しい関係となっており、ドラマ後数年経った今でも2人で遊び、お互いを「相棒」と呼び合う仲になっている。

関連商品[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 最終話で岩城が愛海の父からの電話を受け取り、一連の事件の真相を知ったと話すシーンがある。
  2. ^ 去り際に佐古とすれ違った薗田はすぐ様異変に気付き、歩の元へ駆けつけた。
  3. ^ その際、原作と同様に「愛海のことなんか、最初からこれっぽっちも好きじゃなかった」と本心を打ち明けていた。
  4. ^ 連行中に戸田と一瞬顔を合わせるものの彼女と絡むことはなかったが、歩に絡んで平手打ちを受け、未来には「殴る価値もない」と言い放たれた。
  5. ^ その際写真を舐めるという常軌を逸した行動を取っている。
  6. ^ 苗字は公式設定では「しんかわ」だが、本編では何故か「のぶかわ」となっている。
  7. ^ のちに新グループに入ったことで対立はなくなる。
  8. ^ その後のグループ旅行では、愛海の荷物を持たされたり、買い出しに行かされる等、専らの使い走りにされていた。
  9. ^ 登校時に下駄箱の前で歩と愛海の会話を目撃しており、それがきっかけと思われる。
  10. ^ ただし本編で歩・未来・薗田と直接関わることはなかった。
  11. ^ 皮肉にもその言葉通り、愛海は新たないじめの標的となり孤立することになってしまう。
  12. ^ ドラマ放送時、掲載を続けていた原作では名前が判明していなかったため、名前が異なる。
  13. ^ 原作では未設定。
  14. ^ 愛海が佐古への報復の一環として父を利用し、会社を倒産させたことが示唆されている。
  15. ^ 実際には第10話でも会っているが、そこでは知らないふりをしている。
  16. ^ この時、佐古が力尽きて失禁したところを脅迫のネタとして撮影しており、この写真が後に愛海の佐古への報復の手段として使われることになった。

出典[編集]

  1. ^ 一度、クラスの男子から「キャバ嬢みたいな女」と揶揄されたことがある。
  2. ^ この際の描写から、佐古に対する未練が少なからずあった模様。
  3. ^ その際、佐古に対しても「つまんない男だった」と述べた。
  4. ^ 歩が初めて自宅アパートに訪れた際、「人工透析を受けている」と明かしていた。
  5. ^ 主治医から「この病院では 手術はできない」と宣告された。
  6. ^ 未来と共に美男美女と比喩されたことがある。
  7. ^ ただし、佐古曰く「写真に写っている多くの女子は、喜んで撮影に協力してくれた」とのことで、実際に笑顔を向けている女子もいた。
  8. ^ その後は戸田と接するシーンが一度もなく、彼女に対する未練なども特に描かれなかった。
  9. ^ 写真は父親が警察の手に渡る前に処分した
  10. ^ キャバクラでバニーガールに変装した歩が非常ベルを鳴らし、慌てて飛び出したその時の痴態を後援会副会長夫人(富美男の秘書いわく「最大の支援者」)に偶然目撃されてしまい、弁解しようと追いすがるも彼女のスカートを破ってしまい、「不潔!」と言い捨てられバッグで顔を殴られてしまう。
  11. ^ a b “「ライフ」いじめ描写に大反響”. 読売新聞. (2007年9月5日). オリジナル2008年2月8日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20080208224129/http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/tv/20070905et03.htm 

外部リンク[編集]

フジテレビ 土曜ドラマ
前番組 番組名 次番組
LIAR GAME
(2007.4.14 - 6.16[1]
ライフ
〜壮絶なイジメと闘う少女の物語〜
(2007.6.30 - 9.15)
フライトパニック
(2007.10.20)
  1. ^ 『土曜ドラマ』枠内では2007.6.16まで放送。2007.6.23の最終話(130分前拡大)は『土曜プレミアム』で放送。