ライバル (世にも奇妙な物語)
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『ライバル』は1991年4月18日にフジテレビ系ドラマ「世にも奇妙な物語」内で放送されたストーリー。通算第93作目であり、同作に『愛車物語』、『ズンドコベロンチョ』がある。
あらすじ
[編集]主人公は、息子が少年野球をやりたいと言い出すたびに強く反対してきた。 そのため父子の関係はぎくしゃくし、互いに距離ができていた。
実は主人公自身、かつて将来を期待された投手だった。 しかし、中学時代のある試合で、ライバルであり親友でもあった選手に投じた一球が頭部を直撃し、彼は意識を失ったまま戻らなくなった。 「自分が野球を続けてはいけない」──その罪悪感と恐怖が、主人公を野球から遠ざけ、息子にも同じ道を歩ませたくない理由となっていた。
ある日、主人公が車を走らせていると、不意にフロントガラスめがけて硬球が飛んできた。驚いて目を向けると、そこには本来なら病院のベッドで眠り続けているはずの親友の姿があった。 導かれるまま車を降りた主人公は、気づけば昔の球場に立っていた。
「投げてくれ。あの時から、俺の時間は止まったままなんだ」 バッターボックスに立つ親友が、かつてと変わらぬ笑顔で告げる。
震える手でボールを握った主人公は、ためらいを振り切るように力いっぱい腕を振った。 白球はミットに収まり、親友のバットは空を切った。
「やっぱり君がエースだ。ありがとう」 そう言って差し出された手を、主人公はしっかりと握り返した。 親友は微笑み、「そろそろ行かなくちゃ」と言い残して姿を消した。
「待ってくれ!」叫んだ瞬間、病室で親友は静かに息を引き取っていた。主人公の手からは、ひとつのボールがこぼれ落ちる。 ──彼は最後に、主人公の心を解き放つために戻ってきたのだった。
数日後。青空の下、公園で父と息子がキャッチボールをしている。 かつて閉ざされていた主人公の表情には、もう迷いはなかった。