ライドンキング

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ライドンキング
ジャンル 異世界転生
格闘ファンタジー
漫画
作者 馬場康誌
出版社 講談社
掲載サイト 月刊少年シリウス
レーベル シリウスKC
発表号 2018年7月号 - 連載中
発表期間 2018年5月26日 - 連載中
巻数 既刊3巻(2019年10月9日現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

ライドンキング』は、馬場康誌による日本漫画。『月刊少年シリウス』(講談社)にて、2018年7月号から連載中。

シリウス別冊ネメシス』で2017年12月発売の37号まで掲載された馬場康誌の前作、『ゴロセウム』とその番外編の『騎乗遊戯1〜3』『異世界遊戯』を下敷きにした異世界ファンタジー漫画。

キャッチフレーズは「最強 大統領、異世界に乗る!!」

ストーリー[編集]

中央アジアの一角に位置するプルジア共和国を15年前に独立に導いた強きリーダー、終身大統領・アレクサンドル・プルチノフはある日の公務中、テロリストに襲われる。驚異的な身体能力で、突進してくるテロリストの大型トラックを背負い投げで退けたプルチノフだったが、そのトラックが自身を模した巨大石像の台座に激突し、石像の頭部が彼の頭上に落下した。

目覚めたプルチノフが目にしたのは今まで居た世界とは全く異なる世界であった。そこで初めて目にする巨大なワイバーンに跨り、得も言われぬ騎乗欲に駆られたプルチノフは大統領就任より初の長期休暇、騎乗休暇(ライドンタイム)に入るのであった。

登場人物 (亜人・魔獣含む)[編集]

プルジア共和国[編集]

アレクサンドル・プルチノフ
主人公。中央アジアの小国プルジア共和国を大国から武力で独立させたリーダーで同国の終身大統領。後にプルチノフ村の村長を兼任。
オキナワ古流カラーテを始め数々の格闘技に精通し、体得した格闘技はいずれもブラックベルトCQC(近接格闘)の達人で武技は大統領流の名を冠する[注 1]。その武力は震脚で地に埋まった石畳や岩を跳ね上げ、大型トラックを背負い投げ、貫手が人の首を貫くレベル。またを練る要領で特大の魔力を放ち、魔狼の女王の牙も通さぬ肉体を持つなど桁外れの身体能力を誇る。戦闘は格闘主体だが秘書に護身用の拳銃を所持させられており、必要に応じ使用する[注 2]
襲撃してきたテロリストを撃退した際、自身の石像の頭部が折れて直撃する瞬間に異世界に召喚される。異世界に飛ばされた理由は現時点では不明で、大統領就任以来初となる長期休暇、騎乗休暇(ライドンタイム)として楽しむ事にした。異世界に渡ってからは出会う者ほぼ全てから何故か「邪神神官(または格闘僧)」「奴隷商人」「悪魔[注 3]」などとその面相を酷評される。強面の容貌とは裏腹に振る舞いは紳士的かつ、常に公正な為政者としての心を忘れず弱きを助け強きを挫く正義漢。過去の戦争経験もあって無用な殺生を避けているが悪逆非道な相手には容赦の無い非情な一面も併せ持つ。国家を始めとした有形無形生物機械を問わず様々な動く物に騎乗(ライドン)して乗りこなすことに至福を感じ、その欲望にちょっとだけ忠実な大統領。騎乗の際は肌で風を感じるため上半身裸になる癖[1]がある。
魔霊王(リッチ)によってダンジョンと化した獣王墓を攻略した際、獣王ヤムドゥアによって時と英知の神タナーシュの加護[注 4]を受け、形を無くした雷神の隠刀と十二亜八冠、獣王の称号をも託される。
プルチノフ自身の膨大な魔力と友情の神ティエンコジーの友情パワーと十二亜八冠の力でマルセロスとの人馬合体(ツープラトン)が可能となったが、本人としては「なんか違う」と思っている。
ルチア
プルチノフの配偶者。故人。プルチノフにとってはかけがえのない人物であり、かつて共に戦場を馳せた仲でもある。
ナタリア
プルチノフの大統領秘書官。前作ゴロセウムに登場した大ロシア連邦の大統領秘書官・ナタリアによく似ているが別人である。
プルチノフの師
プルチノフの武術の師の1人。馬場の前作ゴロセウムに登場したヴォルグ・ハンドルエフによく似た人物。かつて格闘家としての体格は平凡であるプルチノフに自らの体格を上回るヘビー級以上の相手との戦い方や正拳突きの真髄を教授した人物。
イシバスキー
プルジアの政府関係者。国防戦力増強を理由に西側諸国からの戦闘機EF-2030 νTYPHOONの商談案件をプルチノフに持ち掛けるが、国民生活優先を理由に(本音は乗り飽きているため)一蹴される。続けてミサイル防衛近代化を訴えるがこれも主にプルチノフ自ら乗ることが出来ないと言う理由から一蹴される。最後にプルチノフ自らが自身が乗りたいがためだけに言い出した宇宙ロケット開発のみはイシバスキー自身も核弾頭弾道ミサイル開発を視野に入れたものと勘違いし、開発に全力を入れることを申し出た。
テムル/アスラン[注 5]
プルチノフが公務の移動用に騎乗(ライドン)する。なお駐虎の際はコインパーキングに繋がれる。

異世界の住人[編集]

プルチノフ御一行ならびにプルチノフ村[編集]

サキ・スクイーダ(通称:サキ)
ゴルドーの街の冒険者。17歳。魔法剣士で冒険者ランキングは6級(イエローベルト)。数々の中古の装備品に身を包んだ駆け出しの冒険者で種族はヒューム。プルチノフが転移した異世界の神殿前で出会った初の人間で、以降はパーティとして行動を共にする。金銭にうるさく損得勘定で行動しがちだが根は善人。武器は雷の魔剣+1→雷鳴剣+5。魔獣の皮からベルの靴や開拓村自警団の革鎧の作製が出来るなど、裁縫技術にも長けている。実は王国大貴族のスクイード辺境伯家当主の娘[注 6]で様々な事情からベルと共に家を捨て出奔している。ベルとは幼馴染。
ベルベディア・デルーシア(通称:ベル)
ゴルドーの街の冒険者。16歳。サキの幼馴染魔法使いでサブクラスは錬金術師。冒険者ランキングは6級(イエローベルト)。享楽的な性格で魔法薬(ポーション)ジャンキーでポーション酔いしている際は露出狂になる[注 7]。稼ぎは全てポーションに使い込み、常に幾つも隠し持つ。語尾に「みたいな」を付けるのが特徴。種族はヒューム。パーティを組むサキと共にプルチノフが異世界で初めて出会った人間の1人で以降は行動を共にし、魔力や魔法がらみの解説や戦闘では適切な行動・アドバイスを行う。美と宝物の神、メイウィザードの加護を持ち、鑑定能力にも長けている。元々サキの実家であるスクイード辺境伯家の顧問魔術師の家柄であったが、伝説級の魔法・魔圧縮(スモールパッケージ)の魔法を独力で開発したことで魔導院から追われる身でもある。
カーニャ・カンナリエン
ハーフエルフの少女[注 8]。木工細工師でサブクラスはアーチャーと精霊使い。木を加工できる創造魔法や精霊眼の持ち主で、ベルの魔法(完全密室)を破る実力も持つ。プルチノフの前では猫をかぶっているが、たまに素が出る。見た目は少女だが大猪鬼や半人馬のお婆曰く「ロリババア」「エルフの姫婆」。年齢は同じ村のエルフよりは若く519歳未満らしいが正確には不明。一人称は私(あーし)またはカーニャ。大猪鬼の手から救われて以降、両親はオークに殺害されたからと自らプルチノフ一行に加わる。たまにベルから魔法の実験台としてぞんざいな扱いを受ける事も。
リリィ
開拓村や辺境の村落からスミスルらによって攫われた少年少女の1人。開拓村の長の娘でプルチノフが解放した少年少女たちの受け入れ先として故郷の開拓村を提案し案内する。牙魔猪との戦いでも少年少女らを率先して戦う。
プルチノフ村の住民
滅びかけていた開拓村に隠れていたリリィの祖父母や老人達と、プルチノフにスミスル山賊団から解放された少年少女達。老人の中には鍛冶スキルを持った者もおりプルチノフの元、少年らで自警団を組織するなど村を再建し始める。後にマルセロスの人馬族などもこれに加わる。

貴族・王国関係者[編集]

ジェラリエ・ゴルドー
ゴルドーの街の領主、子爵ゲルガラード・ゴルドーの娘でその母は人馬族の娘であり、種族は半人馬(サテュロス)で24歳。職業は魔法騎士。元冒険者でランキングは2段(金筋二本黒帯)[2]。マッドゴン・ロン=ベルドに作らせた魔道具の鎧で下半身をヒュームに擬態し、騎士団長を務め街の支配を代行していた。隷属の首輪で従えた人馬族のタクタロスに騎乗する[注 9]。武器はと魔法剣。性格は冷酷非情。マルセロス捕獲の邪魔をしたプルチノフを閃光魔術師(シャイニングウィザード)と呼び、配下の騎士らに命じて人馬族の隠れ里探索に出たプルチノフの後を追わせる。プルチノフ村でプルチノフとの戦いに敗れたのち、本物のカーヴィンに捕えられ叔父であるキモードに公開処刑されそうになるが、魔族が攻めてきたことで縛めを解き街の人々が逃れる時間稼ぎのために吹雪の銀閃リィナに一騎打ちを挑み敗北。
魔族に付けられた二つ名は「邪炎」
ゲルガラード・ゴルドー
ゴルドーの町の領主で子爵家ゴルドー家の当主。故人。奴隷商から買った亜人や鬼人を孕ませるのが生き甲斐の色豚と娘や実弟キモードに評される。
キモード・ゴルドー
ゲルガラードの弟。プルチノフに敗れ魔道具の鎧を無くして半人馬の姿を露わにしたジェラリエをカーヴィンに捕えさせ、カーヴィンが悍ましい姿に変えた3名の騎士とマッドゴン・ロン=ベルドと共に兄・ゲルガラードを謀殺した謀反人として、ゴルドーの町の民の前で公開処刑を行おうとした。邪王炎爆の剣魔法を使えるだけの魔力は持ち合わせておらず、魔族の侵攻を受け縛めを解いたジェラリエに一蹴された。

魔導院[編集]

カーヴィン
魔導院(タワー)所属の従軍魔術師で回復から攻撃・防御まで様々な魔法の使い手。人馬族の集落に攻め込むゴルドー騎士団に隼爆矢(ファルコンアロー)などの魔術兵器を供給。回復魔法は本職ではないと語り、彼に癒された箇所は異形[注 10]と化してしまう。プルチノフとジェラリエの交渉が決裂した際にプルチノフの銃弾とマルセロスの弓で斃れるが、ゴルドー騎士団に加勢していたのは本人の魔造人形(ホムンクルス)であり、ホムンクルスの死でその魔力的繋がりが途切れた事で事態を察知しカーヴィンの本体がジェラリエを追跡し、捕らえてキモードに引き渡した。

ゴルドーの街の住民[編集]

冒険者ギルドの受付嬢
笑顔で初対面のプルチノフに直球かつ慇懃無礼な物言い[注 11]をする女性。胸が豊満。種族はヒューム。
神官長
全陽教の神官で、神殿にて癒しの女神ミラーノの加護を用いて各種治療を行う治癒神官。治療の締めに口に含んだ魔法薬を患者の顔に毒霧の要領で吹き付ける[注 12]。種族はヒューム。
マッドゴン・ロン=ベルド
ゴルドーの街の武器屋・ロン=ベルドの主人。サキからは親方と呼ばれ腕の良い武器屋として信頼されている[注 13]。プルチノフにミスリルについての知識をレクチャーし短剣を銀貨1枚で販売する。また、ジェラレリエをジェラ嬢ちゃんと呼び、その下半身をヒュームの物に擬態する魔道具を作った人物でもある。種族はドワーフ

人馬族(ケンタウロス)[編集]

マルセロス
タクタロスの弟で人馬族の現リーダー。ジェラリエに攫われた幼体の人馬族2体を取り返すためにゴルドーの街で騎士団を奇襲した。弓と両手に剣を持って戦う二刀流の使い手。プルチノフ村のゴルドー騎士団との攻防戦で獣王と認めたプルチノフと人馬合体(ツープラトン)を果たす。戦後、隷属の首輪の呪縛を自ら解き放った兄タクタロスより、族長の地位とその証の腕輪を託される。
タクタロス
人馬族の元リーダー。ジェラリエに捕らえられ、隷属の首輪を嵌められたためにジェラリエの人馬騎士として使役される。プルチノフ村でジェラリエと共にマルセロスと獣神合体したプルセロスの大統領流人馬鉄騎正拳突き(ケンタウロストレート)に敗れ、自ら隷属の首輪を外すとマルセロスに族長の地位と証の腕輪を託し、ジェラリエを連れてプルチノフ村を後にした。隷属の首輪を強引に外したことで致命傷を負っており、意識を取り戻したジェラリエに自身とジェラリエの母アルセリアとの関係を話し、ゴルドーに戻らず冒険者として生きる様に諭すが、魔術師カーヴィンの攻撃からジェラリエを庇い殺害された。
アルセリア
タクタロスの妻となるはずだった人馬族の女性。タクタロスによるとヒュームに攫われ、ゴルドー卿ゲルガラードに売られジェラリエを産んだ。

半人馬(サテュロス)[編集]

お婆
プルチノフらに半人馬の生まれを解説した人物でタクタロスらの人馬族集団の生き字引的存在であり、半人馬を生んだ人馬族の過去の蛮行の生き証人でもある。

獣王[編集]

ヤムドゥア
故人。獅子の頭を持った亜人であり、プルチノフ村の周囲にある山の中の獣王墓に埋葬された人物。ディーンボウを愛竜としており、獣王墓をダンジョンと変え愛竜ディーンボウを呪い殺して骸竜として使役していた魔霊王がプルチノフに滅された直後、その前に霊体となって現れ、礼を述べると自らの存在と引き換えに時と英知の神タナーシュの加護を与え、形を無くした雷神の隠刀と十二亜八冠、獣王の称号をプルチノフに託してディーンボウと共に消えていった。

エルフ[編集]

エルフの男性
カーニャを大猪鬼達に生贄として差し出した519歳エルフ。純粋なエルフの生娘を差し出さなかったためオーク達にカマドウマ野郎扱いされ、殺害された。

魔獣使い[編集]

スミスル
西方から流れてきた魔獣使い。ゴルドー近隣の村落で山賊行為を働いており、ジェラリエの指示を受けたゴルドー騎士団の依頼でプルチノフ一行の後を尾けていたが、[注 14]ゴルドー近辺では禁制となっている隷属の首輪を用いて操っている魔狼や孤児達を先頭にプルチノフに攻撃を仕掛けて来た卑劣な男。サキとベルに部下を制圧されたのち、プルチノフに魔力(気)を乗せた言葉で魔狼や孤児の隷属の首輪の支配を抑えられ、カーニャの協力でプルチノフが魔狼の女帝を隷属の首輪から解放したため、最期は魔狼の女帝に体をバラバラにされた。ジェラリエにタクタロスを操るための隷属の首輪を渡したのもこの男。種族はヒューム。

猪鬼(オーク)[編集]

ガマラ
猪鬼集団のリーダーでアニキと呼ばれる。若い生娘のエルフを差し出すと言う契約に違反したエルフの村の男性達を殺害し、抵抗したカーニャを捕らえて運搬する際にカーニャの悲鳴を聞きつけたプルチノフに遭遇。交渉の余地なく戦闘となり、プルチノフの大統領流斧弾頭DDTで自らのに叩きつけられて頭蓋骨を割られ致命傷を負うも、EX残機で蘇って必殺の猛猪覇豚道を仕掛けたところ、逆に大統領流霊長類強制騎乗術で返され、苦痛にパロー[注 15]!と悲鳴を上げていたところをカーニャに治りきっていない頭蓋の傷口から脳に木製のナイフを刺され死亡。

混沌(ケイオス)勢力[編集]

魔族[編集]

リィナ
二つ名は吹雪の銀閃。甲冑を纏った獣の様な4つ耳と銀の髪に褐色の肌を持つ女性。剣の一振りでゴルドーの騎士3名の首が飛び、ジェラリエとの一騎打ちでも寄せ付けず、至近距離で隼爆矢による爆発を受けても全く傷を負わぬほどの腕前。
エドゥ
二つ名は死の谷の牙。大柄かつ筋骨隆々で額から頭部に生えた長短2対のと褐色の肌が特徴的な女性。魔法防御を施した4メッツァーの城壁をハンマー一つで打ち破るほどの膂力を持つ。
ミィナ
二つ名は死泉の魔女。小柄でエルフの様な尖った耳と褐色の肌を持ち、死湖紫霧(デスレイクミスト)といった広範囲魔法を操る。
ヨシュアス
二つ名は首狩り。両目に黒い菱型状の化粧をした褐色肌にリィナと同じく4つ耳が特徴の男性。魔道具の鞍で支配下に置いた地竜キャルマーに騎乗した魔族の将で猪鬼族の族長を得意の風魔法「風刃乱舞」で切り刻み、その集団を参加に下してヒュームの勢力圏を侵攻しようとした際、通りがかったプルチノフ村にて風刃乱舞の原理[注 16]を見破られプルチノフのフランケンシュタイナーに敗北。他に風刃竜巻の魔法も使用する。

アンデッド[編集]

魔霊王(リッチ
プルチノフ村付近の山中にある獣王墓をダンジョンと変え、真竜ディーンボウを100年かけて呪い殺して骸竜(ゾンビドラゴン)と変え[3]使役していた存在。金持ちと言う意味でのリッチではない。スケルトンや幽鬼をダンジョン内に配していたが、プルチノフが魔石を用いた光で幽鬼を退治したことから太陽神の使徒と認識し、自らの居場所に誘導する。
骸竜ディーンボウを戦わせていたが、プルチノフによって呪縛を解かれたディーンボウの炎に焼かれ、悪足掻きでダンジョンを崩壊させようとしたところをサキの全弾雷牙(フルバーストライガー)でトドメを刺される。
骸骨戦士(スケルトン)
頭蓋骨の中にある魔石を触媒とした死霊術で操られる魔物。首を落とせば行動不能になる。
幽鬼(レイス)
闇属性魔法の触媒となる幽鬼の骸布を纏った魔物。生者が触るとその生気を吸い取る。僧侶(クレリック)の除霊魔法や太陽光・強い光が弱点。

魔獣[編集]

ワイバーン[編集]

ワイバーンロード
1話に登場した巨大な飛竜。炎を吐いて攻撃する。一度炎を吐くと再度吐くまでに時間がかかる。飛龍回転脚砕(ドラゴンスクリュー)で投げられた後、プルチノフがライドンした異世界の魔物1号となったが、振り解いて何処かへ飛び去って行った。その乗り心地はプルチノフに未知の騎乗感と至福感を与え、ライドンタイムの始まりとなる。

真竜[編集]

ディーンボウ
獣王ヤムドゥアの愛竜であり兄弟のような存在。ヤムドゥアの死後は獣王墓を守る存在であったが魔霊王に呪い殺され、骸竜(ゾンビドラゴン)として使役されていた。プルチノフによって魔霊王の支配から解放され、逆に魔霊王をその炎で焼き払った後に霊体のヤムドゥアと共にプルチノフの前に姿を現し、魔霊王から解放してくれた礼をして消滅して逝った。

地竜[編集]

キャルマー
剣竜類(ケラトプス)[注 17]に似た竜で亜竜ではあるがれっきとした地竜。魔道具で魔族の将ヨシュアスの支配下に置かれていた。プルチノフによってその支配下からあっさり解放されプルチノフにライドンを許した。

ホッチ[編集]

翼が退化した大型の鳥。走る速さは馬の6割だが山や森などの起伏に富んだ地形では馬より走破性が高い。ホッチの名の由来は発見した鳥類博士ダニー・ホッチから。

ボッチ
野生または誰かが捨てた野良ホッチ。サキが自分達のホッチを呼んだ際に現れ一目でプルチノフに懐き、その乗鳥となった。ボッチの名はベルが初めに呼んだものをそのまま使っている。主人同様に後ろ蹴りなどの蹴り技を駆使して小鬼や猪鬼、盗賊との戦闘を行う。感情表現が豊かでプルチノフ以外の者が体を触ると露骨に嫌悪感を示す。サキやベルのホッチをも従えるリーダー格になる。

魔狼(ガルム)[編集]

や野犬が魔獣化したもの。猪鬼や騎士が一対一の戦いは避けるほど戦闘能力は高い。上位種は太古の世界で山神と崇められたほど。

魔狼の女帝(ブル・ガルム)のちに神獣ブルへ神化。
スミスルに隷属の首輪で支配された魔狼のリーダー。プルチノフとカーニャに解放される。自身と同様に隷属から解放され、行き場の無い人間の子供達を我が子として庇護を買って出るなど強い母性の持ち主。その縁で廃墟同然だった開拓村(後のプルチノフ村)の住人達から信仰の対象となり、神性を得たことで皇帝級魔狼(ベイダーガルム)から山神として神化し、村の守護を引き受ける。神獣となった後は攻撃魔法・獣神雷爆(ライガ・ボム)や飛翔魔法・獣神転翔(トペコーン)の魔法も習得。
女王の眷属
女王とともに隷属の首輪を嵌められスミスルらに操られていたが、プルチノフ一行に解放されたのち開拓村で女王が神獣ブルへと進化した際、彼らもまた知性を得て人語を解し喋れるように進化した。中にはベルの口癖(ミタイな、など)が移った者もいる。ボッチとも連携してゴルドー騎士団に囚われていた人馬っ子(ケンタっ子)を取り返す活躍を見せる。

魔熊(モンスターベア)[編集]

野生のが魔獣化した個体。魔熊(モンスターベア)→赤魔熊(カブトベア)→大王魔熊(ムトゥベア)→皇帝魔熊(ベイダーベア)と進化する。実は有袋類で腹部に小さいがポケットがあり、小さい物なら収納出来る。

ベイダー
開拓村を襲った皇帝魔熊の個体。プルチノフに爪釣込腰で投げ飛ばされて降参。村人から山の主と呼ばれ、人語を理解しサキやボッチ、魔狼の女王には村の為の食糧や魔石として解体するよう言われるが、特技の穴掘りで村の周囲に空堀を掘ることで許され魔狼の女王の眷属として生かされることになる。ベイダーの穴掘りは後々様々な局面で役立つこととなる。またその鋭利な爪はベルが魔法で押し上げた地中の岩盤すらも容易く切削・加工し、ベイダーの存在がプルチノフ村の城塞化の原動力となる。更に、大鍋を使用してプルチノフの指示通り炒め料理まで行う事が出来る等、魔獣でありながら器用である。

牙魔猪[編集]

野生のイノシシ(ワイルドボア)が魔獣化したもの。軽快なステップと巨大な牙が武器で、倒せれば中級の魔石や様々な素材が取れる。がまちょと音読みするとアホっぽいのでファングボアと読み換えることが作中において推奨されている。

角ウサギ[編集]

小型の魔獣。死角から突進し、冒険者に傷を負わせる。魔力感知能力の低い人間にはなかなか見つけられないがエルフには容易く見つかり、肉を食べないエルフキッズに残酷レジャーとして矢の的にされたり肛門から風魔法を注がれて爆破される哀れな魔獣。食事に用いるには脂が少ない。

スライム[編集]

体構成の大半が水分の生き物。死ぬと魔石の大きさまで縮むが、スライムの種類によってその魔石に着く素材に違いがある。

無印スライム
ベタベタしたジェルを残し、接着剤として使える。
靴底スライム
白い樹液を出す木に寄生させ、殺す前に硫黄を与えると硬い皮のような死骸になり、靴底の材料となる。
食用スライム
特定の食材を与えて味を良くしたスライム。豚の血で作るブルートスライムは美味らしい。
鉱石系スライム
鉱山の鉱脈から鉱物を吸い上げたスライム。ミスリル、ゴールド、シルバー、ブロンズと言ったスライムがおり、それぞれミスリル、金核、銀核、銅核が取れる。山で各鉱石系スライムが見つかれば、その鉱脈を見つけたも同然であり、ダンジョンであればその系統の宝物が眠っていることを示唆している。

登場する用語・設定[編集]

国家・都市[編集]

国・組織[編集]

  • プルジア共和国 = プルチノフが元居た世界の中央アジアの一角に位置する小国。
  • アントニス王国 = 新王国と称される只人の国。
  • 魔導院(タワー) = 全ての魔法組織を司る双子の塔。各地の魔術学院、王侯貴族に教師・顧問・従軍魔術師を派遣し、隼爆矢などの魔術兵器や魔造人形(ホムンクルス)をも開発する組織。

都市・街(内地)[編集]

  • ネヴュートス = 内地にある都市。
  • オームスの街 = ネヴュートス海峡を挟み内地の北端に位置する街。ボクス、エーサンへの航路を持つ。

都市・街(北辺)[編集]

  • 港湾都市ボクス = ボクス伯家が支配する北辺の拠点港湾都市だが、魔族の軍勢の侵攻によって陥落[4]
  • ウルヴスの街 = 北辺最南端に位置し、大型海洋魔の生息する海域に面した街。
  • エイサスの街 = 魔族の勢力圏と最も距離が近い北辺最北の街。すぐ北にアッサム砦がある。
  • エーサンの街 = プルチノフ村から僅かに東へ進んだ辺りにある北辺最東端の街。
  • ゴルドーの街 = 北辺のほぼ中心に位置するサキとベルが住む街。石造りの城壁によって囲まれている。王国の辺境で魔境が近い。後に3名の魔族の将(リィナ、ミィナ、エドゥ)に攻められ陥落[5]
  • ハイラントの街 = 北辺最西端に位置する街。
  • プルチノフ村 = 魔境に近い北辺の南東側にある滅びかけていた開拓村。猪鬼勢力圏の側であり賦役や山賊・魔物の襲来で若い働き手を失い老人だけの廃墟と化していたが、プルチノフ一行によって救われ、彼を村長として頂くことになる。[注 18]最初は村の周囲に壊れた柵だけだったが、プルチノフ一行の主導で空堀や石造りの壁が構築され着々と要塞化が進んでいる。

ダンジョンなど[編集]

  • アッサム砦 = エイサスの街の北側、魔族勢力圏との境に位置する砦。
  • ハーベスタ砦 = ゴルドーの街から北側、エイサスの街ほどの距離にある魔族勢力圏との境に位置する砦。
  • 謎の神殿遺跡 = 第1話でプルチノフが異世界転移した神殿遺跡。お宝目当てにこの神殿を探していたサキとベルに出会うが、プルチノフが召喚された魔法陣(プルチノフ召喚後に消滅)以外に遺物は無かった。
  • 獣王墓 = 400年前に12の亜人部族により造られた墓所。魔霊王により、アンデッド系ダンジョンに変えられてしまう。
  • 飛龍の山 = ゴルドーの街の北側、エイサスの街の東側に位置する山。
  • エーサンの双子山 = 獣王墓の位置の目印となる山。南側は猪鬼の勢力圏。
  • ヌマネヤ湖 = ゴルドーの街の東側、港湾都市ボクスの北側に位置する
  • 北辺 = 内地と潮の河(ネヴュートス海峡)を挟んだ北側の魔境にほど近い地域。ボクス伯家とゴルドー子爵家ほか、エーサン、エイサス、ハイラント、ウルヴスの町を支配する5つの子爵家で構成される地域。
  • 魔境 = 魔獣や死に戻り(アンデッド)が跋扈する危険地帯。
  • 潮の河(ネヴュートス海峡) = 内地と北辺を隔てる海峡。西側のウルヴスの街の南側は大型海洋魔の生息海域。

種族[編集]

天地創造の際に生み出されたとされる十二人類と呼ばれる種族が存在する。

  • ヒューム = 只人、体力・魔力共に平均的だが人口が最も多く支配地域も最も広い種族。
  • 人馬族(ケンタウロス = 半人半馬の亜人だが十二人類の一種。体力と戦闘力・騎射に長け、その突撃は重装の騎士も凌駕する。幼児期は馬体部の前足部分が発達せず[注 19]二足歩行。太陽神と草原の神ハシフを信仰する。誇り高く本来は他の人類をその背に乗せるを良しとしない。
  • 半人馬(サテュロス = ケンタウロスの幼体から馬体部の前脚部分を切断することでその下半身の成長を停め、成長してもヒュームと同程度の糧で生きることを可能とした[注 20]種族。獣王により廃止された蛮行であるが、南に逃れた人馬族では今もこの行為を行う者達が居るという。また、人馬族の娘アルセリアとゲルガラード・ゴルドーとの間に生まれたジェラリエもこの姿である。
  • ドワーフ = 洞人と呼ばれ山岳地や鉱山を支配し、鍛冶冶金の技術において人類で最も優れる。只人(ヒューム)とエルフとは太陽神を信仰する巴の同盟と呼ばれる同盟を結成する種族で氏族の長は洞帝と称される。太陽神以外に大地の神も信仰する。
  • エルフ = 森人と呼ばれ森を支配し自らを第一種族と称する長寿の種族。精霊魔法と弓術に長け、有る理由から肉食を忌避する[注 21]。このため体力的には他種族に劣る。巴の同盟者の一角で氏族の長は精王を名乗る。太陽神と精霊神を信仰する。
  • 醜小鬼(ゴブリン) = 亜人や獣人より魔物に近い。プルチノフの評では、武器を扱える野生の霊長類で腕力はチンパンジー未満だが、人間より強い。人間から奪った武器を使う程度の知能があり、強い個体(ホブ)を中心に群れを作る。国や氏族を作るような社会性は無い。闇の王エーブリシン・イズイーホーの眷属。
  • 大猪鬼(ハイオーク)/猪鬼 (オーク)= 身長は2メートルに満たない程度だが、体重は200キログラムを超える筋骨隆々のあんこ型の体型のため、3メートル超のサイズに見間違えるほどの迫力があり、ゴリラと同等の筋力を持つとプルチノフに推定される。プルチノフは1人で制圧したが、戦闘狂で徒党を組んだ猪鬼と大猪鬼は、黒帯クラスの冒険者か正騎士がその倍以上出動せねばならないほど手強いとされる。知性があるため強い敵に対しては逃亡する判断も出来る。また消費期限賞味期限を明確に嗅ぎ分ける嗅覚が非常に優れたを持つ。
    大猪鬼は猪鬼より体格が大きく、特有の加護・EX残機を持ち、死ぬほどの致命傷を負っても一度だけ蘇ることが出来る。醜小鬼と比べて魔石も大きく価値が高く、大猪鬼ガマラの魔石はサキの雷の魔剣+1に魔結(ファイナライズ)され、雷鳴剣+5にクラスアップする原材料となった。食欲に忠実な種族であり、基本的には森の獣や魔獣等が主な食糧だが、食糧が足りなくなった場合に人やエルフも食べるが、好き好んで食べる程では無い。『猪鬼山椒』と言う独自の調味料を作っている。

魔法・武器防具など[編集]

魔法[編集]

  • 閃光魔法 = 正式名称不詳。プルチノフがサキに促され、魔石を用いて発動させた魔法。その発光能力はスタングレネード並[注 22]。また幽鬼の様な物理攻撃を受け付けない相手を消滅させる力もある。この魔法をゴルドー騎士団相手に使った為、プルチノフは閃光魔術師とも呼ばれるようになる。
  • 雷牙(ライガ) = サキの愛剣、雷の魔剣(雷鳴剣)で用いることができる雷の剣魔法。
  • 全弾雷牙(フルバーストライガ) = 第8話でサキが魔霊王にとどめを刺す際に使った剣魔法。
  • 連鎖雷撃(チェインライトニング) = ベルが空中に発現させた水を複数人に纏わりつかせることでサキの雷牙を単体から複数の相手に掛ける協力魔法。
  • 必中飛剣(ダガーミサイル) = カーニャが使う魔法。木工魔法で生み出した木の短剣を相手にぶつける。威力はほぼほぼ無いに等しい。
  • 獣神雷爆(ライガ・ボム) = 神獣となった魔狼女帝が使う魔法。複数の敵を攻撃できる。
  • 風刃乱舞(セントーン・ヴァンダム) = ヨシュアスが使う円~楕円上の風を相手にぶつける魔法。中に鋼線を仕込んでおり、それを強風と共に標的にぶつけることで相手を切り刻む。
  • 風刃竜巻(ウラカントルニージョ) = ヨシュアスが使う特大の風魔法。風刃乱舞同様、無数の鋼線が仕込んである。
  • 死湖紫霧(デスレイクミスト) = ミィナが使用した広範囲魔法。地面から噴き出す気流状の物が対象を石化する。
  • 邪王炎爆(サンダ・ファイアー) = ジェラリエが邪王爆覇剣で打ち出す炎の剣魔法。
  • 邪王爆壁(ニトゥア・シールド) = カーヴィンが使用した防御魔法。神獣となった魔狼女帝の獣神雷爆をも防ぐ。
  • ゲワイエンターフ = カーヴィンが使用した回復魔法。切断された腕を生やすのみか頭部が分断された死者ですら傷を接合し蘇らせるほどであるが、癒された箇所は見た目が非常に醜悪(鱗上の皮膚や複数の目が生えるなど)になってしまう。
  • 獣神転翔(トペコーン) = 獣神となった魔狼女帝が使う飛翔魔法。一度使用すると寿命が縮み、数年は使えない。
  • 闇転移の魔術 = 正式な名前は不詳。 魔霊王がダンジョン探索に訪れたプルチノフ一行を自らの居場所へ転移させるために用いた魔法。
  • 獅子王城壁(ジェリコウォール) = 地中の岩盤を簡易ゴーレム化して一時的に地上に押し上げる魔法。そのまま放置していると、日が経てばまた地面に沈んで元の地面に戻ってしまう。
  • 完全密室(ルームオブコナン) = ベルがサキと共に自身の秘密をプルチノフに明かす際に、他人に見られず聴かれぬよう小屋に施した特殊な魔法。カーニャには通じず破られてしまう。
  • 魔圧縮(スモールパッケージ) = 元々は昔話にあった魔法であり、ベルが編み出してしまった魔法で、あらゆる物体を小型化する伝説級の魔法。解凍(ブレイク)と言うコマンドで元の大きさに戻す事が可能。ただし、生物や動いている物に対しては無効。
  • 木工魔法 = カーニャが使う創造魔法。カーニャが見たもの記憶したものなら生木を用いて加工し何でも作り出せる[注 23]
  • 記憶魔法 = ベルがプルチノフに教示しカーニャに対して用いた魔法でカーニャ曰く外道魔法。ベルの物理攻撃により意識が朦朧となったカーニャの頭部にプルチノフが魔力を送り込んでそのイメージしたもの(ピストルクロスボウ)を記憶させた。
  • 人馬合体(ツープラトン) = 友情の神ティエンコジーの加護とプルチノフの持つ膨大な魔力、十二亜八冠の魔力により発動し、プルチノフとマルセロスが獣神合体した状態で人馬族伝説の戦士。魔力的な合体なので、どちらかの魔力が尽きるか任意で合体状態を解く事も可能。
プルセロス = プルチノフ主導で上半身の人体部がプルチノフとなり、格闘主体の戦いを行う。
マルチノス = 獣神変形してマルセロス主導の状態。人体部がマルセロスになり、その腹部にプルチノフの顔と腕が現れた姿[注 24]。主武器は人馬の双子剣。

魔道具[編集]

  • 魔力 = 異世界で魔法を行使するために必要な力。体内の魔力を練って体外に発現させることができる人間は2〜3%足らず。魔獣の脅威が低い地域ほどこの比率はさらに下がる。魔力を扱える者が魔力や魔道具を扱えない者や田舎者をからかう行為[注 25]は日常茶飯事。
  • 精霊眼 = 魔石などに秘められた精霊属性を見抜くことが出来る眼。数百年生きた魔道士かエルフにしか持ち得ない能力。カーニャはこの能力を持っている。
  • 魔石 = 異世界の魔物の心臓付近にある魔石袋から取れる魔力の篭った石。武器や防具に魔結することで魔結した物をランクアップさせたり、魔法を発動させる触媒となるため、大型の物ほど価値が高く高値で取引される。
  • 魔法薬(ポーション) = 回復薬。怪我や病を癒すのに用いられる薬。高位な物(ハイポーション)は千切れた手足すらくっ付けて癒すほどの薬効がある。無傷の物が服用すると行き場を無くした薬効が身体と精神を過剰に癒してしまうため、薬物耐性が生まれて場合によってはベルのような重度の依存症を産むことも。ベルの寝言からポーションの他にもえりくしゃあ(エリクサー)が存在する模様。
太陽教の秘儀で作られた神殿製ポーションとして、水瓶妖精の涙(トゥアズリ)大地神の恵み(ムトゥア)薬神の血(クァブキ)があり、これらは口に含んでミストとして使うと効果も高いが、対象者にツバの臭いで精神的ダメージも与える[6]
  • 魔道具 = 魔石を媒体にして使用者の魔力を用いることなどでその用を成す道具。例としてサキの魔石ランタンや隷属の首輪など。
  • 魔石ランタン = 魔石を媒体に使用者の魔力を注ぐことで照明となる。プルチノフがサキに促されて初めて魔力の使用を試みた際は使用したのが小さな魔石にも関わらず米軍M84スタングレネード[注 22]の発光現象[注 26]を起こし、サキを失神・失明させた。
  • 隷属の首輪 = 装着した対象の意思を奪い装着した者の思うがままに操れる魔道具。ゴルドー(または新王国)周辺では本来は高位の魔獣使い以外の使用を禁じられている。解除するには使用されている魔石3つを7パターン(日替わり)から選んで破壊するか、キーとなる魔石の魔力供給を断つ必要があり、無理やり外すと魔力が装着された者の頸動脈を傷付け命を奪う可能性がある[注 27]
  • 隷属の鞍 = 魔族の将、ヨシュアスが地竜・キャルマーを支配下に置く為に用いていた超級魔道具(アーティファクト)。隷属の首輪と似た、対象の自我を奪う魔道具。
  • 魔術兵器(マジックウエポン) = 魔導院(タワー)が開発した兵器。隼爆矢のように魔石を用いて魔法を付与(エンチャント)されており、通常の兵器より威力が高い。
  • 隼爆矢(ファルコンアロー) = 先端に猪鬼(オーク)級の魔石を装着し、爆炎魔法をチャージした使い切りの矢(ボルト)。クロスボウから放つことが出来る。魔術兵器の一つで非常に高価かつ、高威力。
  • 制御不能星屑弾(スターダストアロー) = 対魔獣戦用の最新魔術兵器。射出する大型の矢に多数の隼爆矢を仕込んだ大型のバリスタかつ散弾銃の様な指向性兵器。
  • 攻城魔道弩(バティスタ) = 制御不能星屑弾の射出に使用する兵器。攻城だけでなく大型魔獣の狩猟にも使われる。その威力から別名を守護者(ガーディアン)とも言う。
  • ミスリル = 魔法銀と呼ばれ、生の状態は通常のと硬さが変わりはないが、鋳溶かして目的の金属製品にコーティングしたのちに魔力で魔結加工(ファイナライズ)することで通常のの10倍する硬さと靭性を持つ金属ミスリル鋼となる。
  • 魔造人形(ホムンクルス) = 3巻時点では全容は明らかではないが、魔導院が作り出したクローン人間の様な存在。ホムンクルスが見聞きした事は記憶を同期させなければ知る事が出来ない為、残骸でも回収しなければならない。

武器[編集]

  • 短剣 = プルチノフがマッドゴン・ロン=ベルドから銀貨1枚で購入した短剣。その他にもカーニャが木工魔法で丸太から削り出して作った投擲用の物もある。
  • 雷の魔剣+1雷鳴剣+5 = サキの愛剣。柄頭の中に魔法をチャージできる魔石が埋め込まれている。魔法・雷牙が雷の魔剣+1の時は1日1回、大猪鬼の魔石を埋め込んで雷鳴剣+5にクラスアップしてからは複数回(最低4回)使用可能。雷牙はベルの魔法と連携して複数人に攻撃可能。
  • 雷神の隠刀(ライゲルソード) = かつて、獣王ヤムドゥアが所持した短剣。時の流れと共に既に形を失ってはいるが、十二亜八冠と共にヤムドゥアからプルチノフに継承された。
  • 邪王爆覇剣+8(二トゥアソード) = ジェラリエの愛剣たる上級魔剣。邪王炎爆波(サンダ・ファイアー)が使用可能[注 28]魔力強化杖(マナ・ベイル)を装着して槍としての使用も可。
  • 邪王爆覇剣槍(二トゥアジャベリン) = ジェラリエの愛剣に魔力強化杖を装着して剣槍仕様にしたもの。魔力強化杖には邪王炎爆波を最大4発分追加チャージ可能。
  • 人馬の双子剣(バラモンソード) = 人馬族の男が使う主武器。柄と柄頭は魔鹿(マディア)の角製。女性の戦士は主に槍を使う。
  • 大魔鹿の角弓(グレートマディアコシカ) = 人馬族が使う魔鹿(マディア)の角弓。魔鹿は老齢になるほど凶暴・巨大化するため強い個体は大魔鹿(グレートマディア)と呼ばれ、その角から作った角弓は人馬族の勇者の証。
  • ピストルクロスボウ = プルチノフが工作員時代に使用した暗殺用クロスボウをカーニャの木工魔法で再現したもの。元は毒矢などを使うため威力は考慮されていないが、プルチノフ村の老民による部品の金属化やベルの魔力付与で各部の改善がなされ、自警団用に量産された。
  • 騎士十字弓(ナイトクロスボウ) = 様々な(ボルト)が射出可能な弓で騎士が主に対魔物戦で使用する。隼爆矢の射出が可能。
  • ティエンムの杖 = 魔導院のティエンム魔道具工房で作られた高性能な魔導用の杖。一般的なヒムルー型と特殊な紋様が施されたグィタリズム型があり、後者は魔法効果を倍増させる力がある。
  • 樫の釘打ち杖 = ベルの愛用する魔導杖。魔術学院でぼったくり価格で買わされる製の安物。釘は威嚇効果を持たせるためにサキが打ち付けたもの。
  • 大戦士の戦斧(ハルクホゥガン) = 大猪鬼の中でも大戦士(ハルク)と呼ばれる者が持てる戦斧。人間では持つことのできない重量。
  • G19ナタリアスペシャル = プルチノフが秘書官ナタリアに嘆願され、嫌々ながら携帯していた銃器。プルチノフには内緒でバレルの強化などが施され、特別仕様の高威力拳銃弾が装てんされている。

防具[編集]

  • 白狼毛の外套(ウルフェンケープ) = ジェラリエ・ゴルドーの装備品。魔力をまとわせることで物理・魔法防御の力を得る効果を持つ外套
  • 白魔鋼の全身鎧(パールニウムメイル) = ジェラリエ・ゴルドーの装備品。魔境の上級ダンジョンで発掘された古代のドワーフに作られた鎧。王都から招聘されたマッドゴン・ロン=ベルドの手で修復され、ドワーフ秘伝のある機能を持つ。
  • 魔盾(シールド) = 魔導院が作った魔法や魔獣のブレス攻撃を防ぐための盾型魔術兵器(マジックウエポン)。三種の大きさがあり、鷲王盾(ロリン)、魔犬盾(アンブロ)、超人盾(ロマン)の順に防御力が高い。
  • 邪妃の鉄薔薇(じゃきのアイアンローズ) = ジェラリエ・ゴルドーの装備品。貴人や高段位の冒険者が兜代わりに使用する魔道具で頭部への物理・魔法攻撃に対する防御効果を持つ。
  • 十二亜八冠(じゅうにあはっかん = 形は失われているが、かつて存在した獣王の証である十二の部族を統べる八王国の冠。愛龍ディーンボウと自身の墓を魔霊王(リッチ)から救った礼として、龍と心通わせる道具として獣王ヤムドゥアから雷神の隠刀と共にプルチノフに継承された。
  • ベルの帽子 = サキが作った大型の箱型帽子にベルが数々の遮蔽魔法を施した魔道具。その中に魔圧縮(スモールパッケージ)で小型化したスクイード辺境伯家から持ち出した物資を隠し持っていた。また、サキには内緒でポーションを隠す小窓がある。第4話冒頭の解説では特製の魔女ハットという名前だった。

大統領流[編集]

プルチノフが使う武術。空手や柔道レスリングテコンドーなど様々な格闘技のエッセンスを併せ持つ。

  • 飛龍回転脚砕(ドラゴンスクリュー) = 1話でワイバーンを飛び蹴りで落とした後にかけた技。尾を掴んで半回転させ、ワイバーンを地面に叩きつけた。
  • 斧弾頭DDT(アックスギロチンDDT) = 第4話で大猪鬼ガマラの斧による一撃を避け、その頭部を掴んでガマラの振り下ろした斧の刃にその頭部を叩きつけた技。
  • 霊長類強制騎乗術(れいちょうるいきょうせいきじょうじゅつ)[注 15] = 第4話にてガマラの体当たりを避けて掛けた関節技。後背から相手の腰部に跨る形でその両手首を捻り上げて固定し、更に両足で両膝を固定し体重をかけて徐々に破壊する技。
  • 爪釣込腰(つめつりこみごし) = 第6話で突如開拓村(後のプルチノフ村)に現れた皇帝魔熊のベイダーを制圧した技。第8話で真竜ディーンボウに対しても使用。
  • 逆転竜尾竜巻(リバースドラゴンスクリュー) = 第8話で真竜ディーンボウの尻尾による一撃を受け止め、その威力を利用してダンジョンの岩壁にディーンボウを叩きつけた。
  • 馬ックドロップ = 第12話でジェラリエに操られているタクタロスに対して使用するも、ジェラリエの魔法・邪王炎爆による攻撃を回避するため、未遂に終わる。
  • 人馬跳横蹴り(ケンタウロッセ ティミョ トラヨプチャ チルギ) = 第13話にてタクタロスに騎乗したジェラリエとの戦いで使用。大統領流とは称してないが、マルセロスとの人馬合体状態で使用。
  • 人馬鉄騎正拳突き(ケンタウロストレート) = 第13話で使用。タクタロス・ジェラリエに対して使用。マルセロスとの人馬合体状態で4本の脚から大地の魔素を取り込み、相手に放つ。その一撃による衝撃は前面で技を受ける者のみでなく、騎乗した人物の甲冑に大きな跡を残し破壊するに至る強力な一撃。

神・宗教関連[編集]

人類の信仰するは凡そ太陽神マウナーとその眷属神(ケア)である[7]

  • 全陽教 = 太陽神を信仰する宗教の宗派。人類社会で最も信仰者が多く、信仰する只人(ヒューム)・エルフ・ドワーフは巴の同盟と称され、各種族の長が最高神官を務め巴の三種族が十二人類を庇護する務めを負うと言う始祖の教えを守っている。
  • 新陽教 = 太陽教の新宗派でアントニス王国圏(新王国)の支配的宗派。只人(ヒューム)だけが人類と唱える。ゴルドーの街は新王国圏だが、全陽教と新陽教双方の神殿が存在する。
  • マウナー = 太陽神。プルチノフが転移して来た異世界を統べる存在で、この世界への侵入を図る混沌(ケイオス)勢力と対になる存在。敵対者である混沌勢力の関係者からは地を枯らす日照りの邪神とも呼ばれる。
  • ライゲル = 獣頭の神で雷神。第1話でサキが雷牙の魔法を使う際、その名が詠唱されている。また、プルチノフが獣王ヤムドゥワから継承した雷神の隠刀(ライゲルソード)にもその名が使われている。
  • ムトゥアー = 大地の神。ドワーフの信仰する神であり、その精霊の力は亡者の呪いを癒すことが出来る。
  • マーヤ = 言の葉の神。プルチノフはこの神の加護を受けているため、自然と元居た世界と全く異なる異世界の文字や言語が理解出来る[注 29]
  • ハシフ = 人馬族の信仰する草原の神。
  • ミラーノ = 癒しの女神。その加護は様々な傷や病、状態異常を治癒する。
  • メイウィザード = 美と宝物の神。その加護は鑑定能力。
  • クァブキ = 薬の神。神殿製ポーションの名前に使われている。
  • ティエンコジー = 友情の神。その加護によってプルチノフはマルセロスと友情合体を果たした。
  • タナーシュ = 時と英知の神で記憶もその加護の一つ。

単位・通貨[編集]

  • メッツァー = 異世界における距離の単位。1メッツァー = 1メートル
  • リングス = 距離の単位。1リングス = ほぼ1キロメートル[注 30]
  • 銀貨 = 異世界で使われている貨幣の1つ。通貨単位は無く小銀貨と銀貨が有り、銀貨3枚は1-2週間は食うに困らない額。

書誌情報・出典[編集]


メディア展開[編集]

TVCM[編集]

  • 2019年1月9日、YouTubeにて中田譲治がナレーションとプルチノフ役を務める15秒CMが公開された。このCMは、掲載誌が同じ『転生したらスライムだった件』のテレビアニメ版の放送枠内でも放送された[8]
  • 同年10月に単行本3巻が発売された際、YouTubeのU-NEXTのCMに置いても、中田譲治がナレーションから各キャラクター役でセリフを読み上げるCM4篇が公開されている[9]

海外展開[編集]

  • 2019年9月に講談社の編集者がロシアの取引先に同作を紹介し、出版の可否を問うた所、作品内容は好評だったものの出版に関しては何故か命の危険があるとして、断られている[10]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 大統領流の項参照
  2. ^ ただし、使用した際には気分の良い物ではないと述べている
  3. ^ 一緒に異世界へ飛ばされたプルチノフ石像の顔を見たベル談
  4. ^ 亡き妻ルチアの記憶を欲したため
  5. ^ 試し読み・本誌掲載時アスラン。単行本・水曜日のシリウスではテムル
  6. ^ ただし、側室筋であり、ベル曰くワールドクラスのクズ・オブ・クズの許嫁にされるなど
  7. ^ ブルマーと叫び笑いながら周囲の人間に下半身を露出するなど
  8. ^ 大猪鬼曰く「只人の混じったハーフエルフのババァ」
  9. ^ プルチノフはこれを見て激しく嫉妬する
  10. ^ トカゲのような鱗状の皮膚であったり他漫画のオマージュであったり
  11. ^ 曰く凶悪な顔相、邪神系の神官か奴隷商etc…
  12. ^ なお、神官長の個人的な趣味であって特に意味はない
  13. ^ 一方で武具のツケも有る
  14. ^ 騎士団の尾行を受けるプルチノフ一行から金の匂いを嗅ぎ付けた
  15. ^ a b パロは古オーク語で神や祈りを意味し、
    ベル曰く「最大限(スペシャル)な悲鳴(パロ)みたいな」
  16. ^ 強風の中に鋼線を仕込んでその力で相手を切断していた
  17. ^ 作中呼称まま、ケラトプスは本来は角竜類と思われるが・・・
  18. ^ 作中では9話にてマルセロスが初めてプルチノフ村と呼称する。
  19. ^ 出産時に産道を通りやすくするためとも
  20. ^ 人馬族はその体躯ゆえに通常ではヒュームの倍の食糧を要する
  21. ^ 食人嗜好のある猪鬼曰く「草ばかり食ってバッタ臭い」
  22. ^ a b 作中では600,000cd閃光
  23. ^ ただし細かい部分にはカーニャのアレンジが入る
  24. ^ ベル曰く悪魔的な結合(サタンなクロス)みたいな
  25. ^ サキが魔石ランタンを用いてこれを異邦人のため魔力に無知なプルチノフに行ったところ、予想外の魔力が発動して一時失明と言う痛い目に遭う。
  26. ^ 後にプルチノフはこれをゴルドー騎士団相手に目眩しに使う。
  27. ^ このため安全かつ確実に解除するには精霊眼の持ち主の協力が必須。
  28. ^ ただし、邪王炎爆を使用うには魔力を扱う力が無ければ不可能。
  29. ^ なおこの漫画も印刷段階で自動的に日本語に訳されている… という設定
  30. ^ 当作の下敷となったゴロセウム番外編、異世界遊戯でも同じ単位が使われている。

出典[編集]

  1. ^ 2話でジャケットとシャツを脱いで以降はほぼ半裸で過ごしている。
  2. ^ 11話冒頭タイトルページでの解説によると領主代行就任時に帯は返上
  3. ^ 単行本3巻末の解説より
  4. ^ 15話
  5. ^ 14話
  6. ^ 2巻末の解説より
  7. ^ 1巻巻末の設定解説より
  8. ^ @88yasushiの2019年1月9日のツイート2019年5月13日閲覧。
  9. ^ 【次にくるマンガ】『ライドンキング』3巻 配信中/「美少女とおじさん」篇 - YouTube【次にくるマンガ】『ライドンキング』3巻 配信中/「騎乗りたい」篇 - YouTube【次にくるマンガ】『ライドンキング』3巻 配信中/「筋肉美」篇 - YouTube【次にくるマンガ】『ライドンキング』3巻 配信中/「ヤるときはヤる男」篇 - YouTube
  10. ^ ym_shirakiの2019年9月9日9時6分のツイート2020年3月8日閲覧。

外部リンク[編集]