ライアン・ロクテ

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ライアン・ロクテ Swimming pictogram white.svg
Ryan Lochte.jpg
選手情報
フルネーム Ryan Steven Lochte[1]
(ライアン・スチーブン・ロクテ)
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
泳法 自由形背泳ぎ個人メドレー
生年月日 1984年8月3日(32歳)
生誕地 ニューヨーク州カナンデイグア
身長 188cm
体重 84kg
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ライアン・ロクテ: Ryan Lochte1984年8月3日 - )は、アメリカ合衆国ニューヨーク州出身の男子競泳選手。

経歴[編集]

父はイングランド及びドイツ系アメリカ人であり、母はハバナ生まれのキューバ[2]。両親ともに水泳コーチ[3]。9歳から水泳を始め、2007年5月、フロリダ大学スポーツマネージメント専攻卒業。

2004年のアテネオリンピックの代表になり、200m個人メドレーで銀メダル、4x200mフリーリレーで金メダルを獲得した。

2005年のモントリオール世界選手権では、200m個人メドレーと200m背泳ぎで銅メダル、4x200mフリーリレーで金メダルを獲得する。2007年のメルボルン世界選手権では200m背泳ぎで、アーロン・ピアソルに勝って世界新記録を樹立し優勝した。

2008年の北京オリンピック代表選考会でピアソルがロクテの世界記録に並び、世界記録保持者同士の対決となった200m背泳ぎで世界新記録を更新して優勝、4x200mフリーリレーでも金メダル、200m個人メドレーと400m個人メドレーで銅メダルを獲得した。

2009年05月10日に日本・オーストラリア対抗戦で日本入江陵介がロクテの記録を1秒08上回る破るタイムを出したが、水着が非公認だったためFINAに世界記録として認定されず、ロクテの記録が世界記録のままであったが、7月の全米選手権でピアソルによって更新された。ローマ世界選手権ではロクテは200m背泳ぎで銅メダルに終わったものの、200mと400mの個人メドレーと4x100mと4x200mフリーリレーの4種目で金メダルを獲得した。そのうち200m個人メドレーと4x200mフリーリレーの2種目は世界新記録だった。この時に樹立された200m個人メドレーの世界記録はロクテの手によって二年後の世界選手権でさらに更新される。

2016年8月、リオデジャネイロオリンピックに出場し、4x200mフリーリレーで金メダルを獲得。

リオデジャネイロ五輪虚偽通報問題[編集]

リオデジャネイロオリンピックで金メダルを獲得後、ロクテを含む競泳代表の4選手(ロクテ以外の3選手は、ジャック・コンガー英語版ジョセフ・ベンツ英語版ジミー・ファーゲン英語版)が強盗被害に遭い金品を奪われたと訴えていたが、地元警察の捜査の結果、実際には強盗事件はなく虚偽であったことが判明。ロクテらもこれを認め、謝罪した[4][5]。事実は、パーティーで酔い、宿泊施設に戻る途中だったロクテとそのチームメイトのジェイミー・ファーゲン、ジョセフ・ベンツ、ジャック・コンガーは、ガソリンスタンドに立ち寄ると、トイレで器物破損行為に及び、壁に向かって小便をしたため、警備員によって拘束されたというものである。これを隠すために、ブラジルの悪い治安状況を利用して強盗事件にあったと虚言を行ったが、嘘が発覚。アメリカではこの醜態に「国家の恥」や「リアルピノキオ」という批判が巻き起こり、ニューヨーク・ポストは、「米国人が世界で嫌われるすべての理由を体現した人物(原文 "Ryan Lochte is everything the world hates about Americans")」とロクテを報じた[6]。この事態にアメリカオリンピック委員会はブラジル側に対して謝罪し[7]国際オリンピック委員会は調査を始める方針を表明した[8]

2016年8月21日、アメリカオリンピック委員会は「士気を落とした」「五輪は大きな舞台。選手の行動は世界に大きな影響を与え、ミスをすると取り返しがつかなくなる。選手には、国を代表しているということを理解させたい」として、ロクテに処分を下す考えを示した[9]

またこの件を受けて、水着メーカーのSPEEDOが「当社のブランド価値にそぐわず、容認できない」と述べた他、複数の企業がロクテとのスポンサー契約を解除した[10][11]

自己ベスト[編集]

  • 100m 自由形 : 48秒16(2009年)
  • 200m 背泳ぎ : 1分52秒96(2011年)
  • 200m 個人メドレー : 1分54秒00(2011年)世界記録
  • 400m 個人メドレー : 4分05秒18(2012年)

脚注[編集]

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  1. ^ 英語発音: [ˈraɪən ˈstiːvn ˈlɒkti] イアン・スティーヴン・(ー)クティ
  2. ^ “Ancestry details on Ryan Lochte”. Ancestry.com Inc. (2011年8月3日). オリジナル2011年8月3日時点によるアーカイブ。. http://www.webcitation.org/60fP5rNlY 2011年8月3日閲覧。 
  3. ^ Revealed, Ryan Lochte's secret family heartbreak: Swimming star's younger brother busted for SELLING drugs after his own Olympic dreams were shattered Daily Mail, 1 August 2012
  4. ^ ロクテら競泳選手の「強盗被害」は虚偽、米国五輪委員会が謝罪”. AFPBB News (2016年8月19日). 2016年8月20日閲覧。
  5. ^ ロクテ謝罪…強盗被害はうそ リオ市長「軽蔑する」”. 日刊スポーツ (2016年8月20日). 2016年8月20日閲覧。
  6. ^ 「愚かな米国人」の典型と化したロクテ、国内でバッシングの嵐”. AFPBB News (2016年8月19日). 2016年8月20日閲覧。
  7. ^ ロクテら競泳選手の「強盗被害」は虚偽、米国五輪委員会が謝罪”. AFPBB News (2016年8月19日). 2016年8月21日閲覧。
  8. ^ 田村剛 (2016年8月21日). “ロクテ虚偽証言、IOCが調査へ 規律委、処罰の可能性”. 朝日新聞. http://www.asahi.com/articles/ASJ8N74CXJ8NUHBI01N.html 2016年8月21日閲覧。 
  9. ^ “ロクテ事件「士気下げた」=米国五輪委が処分検討〔五輪〕”. 時事通信社. (2016年8月22日). http://www.jiji.com/jc/article?k=2016082200029&g=spo 
  10. ^ 4社がロクテ選手契約解除 強盗虚偽通報受け”. 日刊スポーツ (2016年8月23日). 2016年8月24日閲覧。
  11. ^ スピードなど4社、ロクテとの契約解除 強盗偽証問題で”. AFPBB News (2016年8月23日). 2016年8月24日閲覧。

外部リンク[編集]