ヨツヅノレイヨウ

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ヨツヅノレイヨウ
ヨツヅノレイヨウ
ヨツヅノレイヨウ Tetracerus quadricornis
保全状況評価
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 VU.svgワシントン条約付属書III類(ネパール
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ウシ目 Artiodactyla
亜目 : ウシ亜目 Ruminantia
: ウシ科 Bovidae
亜科 : ウシ亜科 Bovinae
: ヨツヅノレイヨウ属 Tetracerus
: ヨツヅノレイヨウ
T. quadricornis
学名
Tetracerus quadricornis
(de Blainville, 1816)
和名
ヨツヅノレイヨウ
英名
Chousingha
Four-horned antelope

ヨツヅノレイヨウ(四角羚羊、Tetracerus quadricornis)は、動物界脊索動物界哺乳綱ウシ目(偶蹄目)ウシ科ヨツヅノレイヨウ属に分類される偶蹄類。本種のみでヨツヅノレイヨウ属を構成する。

分布[編集]

インド、ネパール[1][2]

形態[編集]

体長80-110cm[1][2]。尾長10-15cm[1][2]。体高55-65cm[1][2]体重15-25kg[1][2]。全身は短く硬い体毛で被われる[1][2]。尾の先端には房状に体毛が伸長しない[1]。背面の毛衣は淡赤褐色、腹面の毛衣は白い[1]

耳介は大型[1][2]。眼下部に臭腺(眼下腺)がある[1][2]。吻端にある体毛が無く露出した板状の皮膚(鼻鏡)は大型で、上唇に達する[1][2]。四肢は細長い[1][2]。蹄は小型で、先端が丸みを帯びる[2]。後肢の第2-5蹄(側蹄)の間に臭腺(側蹄腺)がある。[1]

オスにのみ眼の上部と頭頂部に計4本の角(前方の2本ずつが長さ2-4cm、後方の2本ずつが長さ5-12cm)がある[1][2]。後方にある角基部の断面は三角形だが、先端の断面は円形[1]。乳頭の数は4[1][2]

分類[編集]

ウシ亜科の中でも原始的な種だと考えられている[1][2]。ウシ亜科内ではニルガイ属と近縁とされ[2]、2属でニルガイ亜科を構成する説[1]もある。

生態[編集]

丘陵の水辺にある開けた森林草原などに生息する[2]夜行性[2]。1-6頭からなる小規模な群れを形成し生活する[2]。危険を感じると茂みに逃げこむ[2]

食性は植物食で、などを食べる[1]。毎日水を飲むため[1]、水場から遠く離れることはない[2]

繁殖形態は胎生。6-9月に交尾を行う[2]。妊娠期間は7-8か月[2]。1回に1-3頭の幼獣を産む[1]

人間との関係[編集]

娯楽としての狩猟などにより生息数は減少している[2]1993年における生息数は1,000-10,000頭と推定されている[2]

画像[編集]

関連項目[編集]

参考文献[編集]

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 今泉吉典監修 『世界の動物 分類と飼育7 (偶蹄目III)』、東京動物園協会、1988年、17-18頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ4 インド、インドシナ』、講談社2000年、157頁。
  • 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科4 大型草食獣』、平凡社1986年、105、107、112頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 動物』、小学館、2002年、97頁。

外部リンク[編集]