ユーロビジョン・ソング・コンテスト2009

この記事は良質な記事に選ばれています
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ユーロビジョン・ソング・コンテスト 2009
日程
準決勝1 2009年5月12日
準決勝2 2009年5月14日
決勝 2009年5月16日
主催者
会場 ロシアの旗 ロシアモスクワ
オリンピック・スタジアム
司会 準決勝:
ナタリア・ヴォディアノヴァ
Andrey Malahov
決勝:
Ivan Urgant
アルスー[1]
控え室:
Dmitry Shepelev
演出 Andrey Boltenko
主催放送局 ロシアの旗 Channel One
開会演技 準決勝1: The Tolmachevy Twins
準決勝2: Folk orchestra "Nel blu dipinto di blu", "Waterloo", "Ding-A-Dong", "Diva", "Believe"
決勝: Terem Quartet, シルク・ドゥ・ソレイユ performance, ジーマ・ビラーン with "Believe"
幕間演技 準決勝1: Alexandrov Ensemble feat. t.A.T.u. with "Not Gonna Get Us"
準決勝2: Igor Moiseyev Ensemble
決勝: Fuerza Bruta
参加者
参加国数 42
復帰 スロバキアの旗 スロバキア
撤退 ジョージア (国)の旗 ジョージア
サンマリノの旗 サンマリノ
投票
無得点 チェコの旗 チェコ準決勝にて)
優勝曲 ノルウェーの旗 ノルウェー
"Fairytale"
ユーロビジョン・ソング・コンテスト
◄2008 2010►

ユーロビジョン・ソング・コンテスト2009こと第54回ユーロビジョン・ソング・コンテストは、2009年5月12日から5月16日にかけて、ロシアモスクワオリンピック・スタジアムにて開催された[2][3][4]

コンテストでは、ノルウェー代表として「Fairytale」を歌ったアリャクサンドル・ルィバークが、史上最高得点の387点を得て優勝した[5]。2位はアイスランド、3位はアゼルバイジャンであった。

前年までとは投票方式が変更され、決勝では各国の審査員による投票が再導入され、電話投票と併用される。準決勝は前年までと同様である。42箇国が参加を表明している。スロバキアは今年から大会に復帰すると表明し、他方でサンマリノは資金的な理由により今年の参加を見送る。ラトビアグルジアは参加辞退を表明していたものの、欧州放送連合が後に、両国は大会に参加すると言明した[6]。しかし、その後グルジアの参加曲は曲名や歌詞が政治的であるとして欧州放送連合がこの変更を求め、グルジア側はこれに対して大会への参加の辞退を表明した[7][8]。大会の司会は準決勝がナタリア・ヴォディアノヴァとAndrey Malahov、決勝がIvan Urgantとアルスーである[9]

会場[編集]

大会は、前年にベオグラードで行われた2008年大会ロシアジーマ・ビラーンが「Believe」を歌って優勝したことにより、ロシアが開催国となる[3]。モスクワ市長は難色を示したものの[10]首相ウラジーミル・プーチンは直ちに、同大会がモスクワで開催されるとした。また、大会を主催するチャンネル1は、モスクワのオリンピック・スタジアムを会場とすることを提案した[4][11]。この提案は欧州放送連合によって審議され、2008年9月13日に認められた[4]。大会を監修するヴラジーミル・チュリーリン(Владимир Чурилин / Vladimir Churilin)は、会場の緊急改修が必要になるとの噂を否定し、「ユーロビジョン・ソング・コンテストのために改修をする必要はない。我々はいつでも2万5千人までの観衆を受け入れ可能だ。」と述べた[12]

視覚的デザイン[編集]

ステージ[編集]

ニューヨークを拠点とするデザイナーのジョン・キャシー(John Casey)がステージのデザインを手がける。舞台はコンテンポラリー・ロシア・アヴァンギャルドのテーマに基づいたものとなる。キャシーはかつて、ダブリンで行われた1997年大会のステージのデザインも手がけている。キャシーは「かつて1998年のモスクワでのTEFI賞でロシア人と仕事を共にした頃よりも前から、ロシア・アヴァンギャルド期の芸術、とくに建築家に着想され、ひきつけられてきた。大会の舞台のデザインには、ほぼ全てが異なる種類のLEDスクリーンで構成される、現代的なロシア・アヴァンギャルドを持ち込むことに挑戦した」と話している[13]。キャシーはまた、「各種のLEDが集まって完成された姿を形作る。舞台の大部分は可動式であり、環形の一部を切り取った形をした数多くの曲面LEDスクリーンも全て可動式で、曲に合わせてことなる雰囲気を作り出すことができる。」とした[14]

ビデオ・クリップ[編集]

各国それぞれの代表が歌う前の導入部で用いられたビデオ・クリップは、以下のようなものであった:

  • 2008年のミス・ワールドクセーニャ・スヒノワが映る
  • 次に登場する国の有名な建造物、記念碑、名所などが、仕掛け絵本のページのように登場する
  • 登場した建造物などを帽子として頭に載せたスヒノワが、その国の国旗の色を元にしたTシャツを着て映る
  • ロシア語の表現とその英語での意味が表示される(例: Spasibo = Thank you)

ロゴ[編集]

画像外部リンク
2009年大会公式ロゴ - 英語版記事より

大会を主催するロシアのチャンネル1(Channel One)は、2009年大会のロゴとテーマを発表した[15]。副ロゴは伝説の鳥を元にしており、多彩な色で描かれている。これまでの大会と同様、副ロゴは通常のロゴとともに使用される[15]。この年の大会では、2001年大会以降はじめて、大会のスローガンはなしとなった。

形式[編集]

大会の形式に関する議論は、2008年6月にギリシャアテネで開かれた欧州放送連合の会合でなされた。このときの提案では、フランスドイツスペインイギリスの「Big 4」を自動的に決勝進出とする従来の形式の廃止を求めていた[16]。しかし、後に「Big 4」の決勝進出は保障されると言明された[17]

投票[編集]

政治的な論争を引き起こすような、近隣国や移民による投票に関する大会を放送する各国の放送局からの不満に応えて、欧州放送連合は、2009年大会での投票方式の変更の可能性をもって、投票方式の見直しを行った。欧州放送連合は、参加する各国の放送局に対して質問状を送り、それに基づいて調査団は2009年大会の投票形式の案に各放送局の要望を反映させていった[18]ポーランドで大会を放送するポーランド・テレビは、ユーロビジョン・ダンス・コンテスト2008で用いられたのと同様の国際的な審査員を取り入れることを提案し、それによって近隣国による相互投票の効果を減らし、曲の芸術的価値に基づいた評価が反映されるとした[19]

その結果、コンテストの決勝では、各国は電話投票の結果と審査員の判断とを50%ずつ反映して他国に投じる得点を決めることが決定された[20]。準決勝の選考方法は前年までと同様であるが、準決勝の上位9エントリは決勝に進出し、10エントリ目は審査員によって選ばれる[21][22]。審査の方法の詳細については、12月の調査団の会合の後に発表される[23]。各国の審査員の仕組みは1997年以降縮小し、他方で2003年からはほぼ全ての国で電話投票となっていた。

オーストリアオーストリア放送協会の娯楽の責任者・エドガー・ベーム(Edgar Böhm)は、決勝に進出する10エントリのうちの1つを審査員が選ぶ2008年の方式でもなお、多くの国々による政治的な選好による投票を許してしまう」として、「欧州放送連合によって、準決勝の構成について明確なガイドラインが制定されない限り、オーストリアはモスクワでの2009年大会には参加しない」と言明していた[24][25]。決勝で審査員を導入する決定にもかかわらず、準決勝に関する問題のため、オーストリアは2009年大会にも参加しないことを決めた。2008年同様、国内への決勝の放送はされる予定である[26]

組分け[編集]

2009年1月30日、各国が2つの準決勝のうちいずれに入るかが決定された。2008年大会と同様に、まず全ての参加国は過去の投票傾向にしたがって6つの組に分けられる。組分けは、相互に高得点を投票しあう可能性の高い国が同じ準決勝の中に入らないように決められる。作成された6つの組の中から、どの国が準決勝の1日目に、どの国は2日目に参加するか選ばれる[27]。準決勝に参加せずに決勝に進む国々のうち、ドイツ、スペイン、イギリスは1日目の準決勝に投票し、フランスとロシアが2日目に投票することも決定された[28][29]。準決勝と決勝の登場順序と、投票順序は2009年3月に発表される[6]

1組 2組 3組
4組 5組 6組

参加者[編集]

参加国[編集]

  決勝に参加した国
  準決勝で敗退した国
  過去に参加したが今年は参加しない国
  準決勝の1日目に参加する国
  準決勝の2日目に参加する国
  準決勝の1日目に投票する国
  準決勝の2日目に投票する国

欧州放送連合による最終的な参加国の一覧が発表され、43箇国が2009年大会に参加することが確認された。参加国の中には11年ぶりに大会に参加するスロバキアもある[30][6]。グルジアは、主催国ロシアとの南オセチア紛争に抗議して不参加を発表していたが[31][32][33]ジュニア・ユーロビジョン・ソング・コンテスト2008での優勝や、同大会でロシアからグルジアに12得点が送られたことなどから、一転して大会への参加を決めた[34][35]。欧州放送連合のユーロビジョンのスーパーバイザー・Svante Stockseliusは、モスクワでの大会に参加する国の数は最多となる、つまり44箇国以上の国が参加する可能性があったが、今はその可能性は低いとた[36]。最終的に、42箇国が大会に参加した。

サンマリノモナコが大会に参加するといった噂が起こった。モナコの放送局・テレ・モンテ・カルロTélé Monte Carlo)は、2009年の大会復帰に関して欧州放送連合と話し合いがあったことを認めた[37]。同じ頃、サンマリノの放送局、サンマリノ国営放送Radiotelevisione della Repubblica di San Marino)が、2008年大会での不振を理由に2009年大会への参加を見送るとの噂が流れた[38]。最終的に、サンマリノは参加への意欲を表明したものの、資金面での困難により、大会への参加を辞退せざるを得ないとした[39][40]

ラトビアの放送局・ラトビア国営放送Latvijas Televīzija)が、2009年大会への参加を取りやめることが、最終的な参加締め切りの3日後である2008年12月17日に報じられた。これはラトビア国営放送の2百万ラッツ以上の経費削減によって、参加費用の捻出が困難になったことによる[41]。ラトビア国営放送は、欧州放送連合に対して、資金面の困難を主理由として参加辞退の意図を伝えた。ラトビア国営放送は、ユーロビジョン・ソング・コンテストに参加する道を模索し、欧州放送連合と話し合いに入った[42][43]。2008年12月20日、ラトビア国営放送は参加の取りやめを発表し、また欧州放送連合とチャンネル1はラトビアに対して締め切り後の参加辞退に対して罰金を課さないことで合意した。ラトビア国営放送はまた、2010年大会への参加意欲を表明した[44][45]。しかし、2009年1月12日、ラトビアが2009年大会に参加することが発表された[6]

参加する国々は、それぞれ各国独自の国内選考で代表者を選出する。放送局による内部選考で代表するアーティストと楽曲が決められた国もあれば、国内大会を開催し視聴者も参加しての選考が行われた国もあった。2009年の各国代表の中には、過去のユーロビジョン大会に参加した経験のある2人のアーティストがいた。1998年大会2005年大会に参加したマルタChiara Siracusa2004年大会に参加したギリシャサキス・ルーヴァスが共に2009年の本大会に参加している。

準決勝参加国[編集]

38の国々が、1日目あるいは2日目のいずれかの準決勝に参加する[6]。準決勝の組み合わせは2009年1月30日に発表された[28][29]

準決勝1[編集]

太字は決勝進出国(投票上位9位と10位以降のうち、審査員による選ばれる1曲が該当)。

登場順 アーティスト 曲目(英題/他言語) 言語 順位 得点
01 モンテネグロの旗 モンテネグロ Андреа Демировић
アンドレア・デミロヴィッチ
Just Get Out of My Life 英語 11 44
02 チェコの旗 チェコ Gipsy.cz
ジプシー.cz
Aven Romale 英語、ロマ語 18 0
03 ベルギーの旗 ベルギー Patrick Ouchène
パトリック・ウシュヌ
Copycat 英語 17 1
04 ベラルーシの旗 ベラルーシ Пётр Ялфімаў
ピヨトル・ヤルフィモフ
Eyes that never lie
(ロシア語:Взгляд любви)
英語 13 25
05 スウェーデンの旗 スウェーデン マレーナ・エルンマン La voix フランス語、英語 4 105
06 アルメニアの旗 アルメニア インガとアヌーシュ Ջան Ջան 英語、アルメニア語 5 99
07 アンドラの旗 アンドラ Susanne Georgi
スザンヌ・ゲオルギ
La teva decisió (Get a Life) カタルーニャ語、英語 15 8
08 スイスの旗 スイス Lovebugs
ラブバッグス
The Highest Heights 英語 14 15
09 トルコの旗 トルコ ハディセ Düm Tek Tek 英語 2 172
10 イスラエルの旗 イスラエル ノア&ミラ・アワド There Must Be Another Way 英語、ヘブライ語アラビア語 7 75
11 ブルガリアの旗 ブルガリア Krassimir Avramov
クラシミル・アヴラモフ
Illusion 英語 16 7
12 アイスランドの旗 アイスランド ヨハンナ Is It True? 英語 1 174
13 北マケドニア共和国の旗 マケドニア Некст Тајм
ネクスト・タイム
Нешто што ќе остане
(The sweetest thing that will remain)
マケドニア語 10 45
14 ルーマニアの旗 ルーマニア エレナ The Balkan Girls 英語 9 67
15 フィンランドの旗 フィンランド ワルドス・ピープル Lose Control 英語 12 42
16 ポルトガルの旗 ポルトガル フロール=デ=リス Todas as ruas do amor ポルトガル語 8 70
17 マルタの旗 マルタ キアラ What If We 英語 6 86
18 ボスニア・ヘルツェゴビナの旗 ボスニア・ヘルツェゴビナ レギナ Bistra voda ボスニア語 3 125

準決勝2[編集]

以下は登場順である。太字は決勝進出国(投票上位9位と10位以降のうち、審査員による選ばれる1曲が該当)。

登場順 アーティスト 曲目(英題/他言語) 言語 順位 得点
01 クロアチアの旗 クロアチア イゴル・ツクロヴ feat.アンドレア・シュシュニャラ Lijepa Tena クロアチア語 13 33
02 アイルランドの旗 アイルランド Sinéad Mulvey & Black Daisy
シェネード・モルヴェイ&ブラック・デイジー
Et Cetera 英語 11 52
03 ラトビアの旗 ラトビア Intars Busulis
インターズ・ブスリス
Пробка
(ラトビア語:Sastrēgums)
ロシア語 19 7
04 セルビアの旗 セルビア Марко Кон & Милан Николић
マルコ・コン & ミラン・ニコリッチ
Ципела
(ロシア語:Башмак)
セルビア語 10 60
05 ポーランドの旗 ポーランド Lidia Kopania
リディア・コパニア
I Don't Wanna Leave 英語 12 43
06 ノルウェーの旗 ノルウェー アリャクサンドル・ルィバーク Fairytale 英語 1 201
07 キプロスの旗 キプロス Christina Metaxa
フリスティーナ・メタクサー
Firefly 英語 14 32
08 スロバキアの旗 スロバキア Kamil Mikulčík & Nela Pocisková
カミル・ミクルシック & ネーラ・ポツィスコヴァー
Leť tmou
(Fly through the darkness)
スロバキア語 18 8
09 デンマークの旗 デンマーク ニルス・ブリンク Believe Again 英語 8 69
10 スロベニアの旗 スロベニア Quartissimo feat.Martina
カルティッシモ feat. マルティナ
Love Symphony
(sl:Simfonija)
英語、スロベニア語 16 14
11 ハンガリーの旗 ハンガリー Zoli Ádok
ゾリ・アドック
Dance with Me
(hu:Tánclépés)
英語 15 16
12 アゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン アイセル・テイムルザデ & アーラシュ Always 英語 2 180
13 ギリシャの旗 ギリシャ サキス・ルーヴァス This Is Our Night 英語 4 110
14 リトアニアの旗 リトアニア サーシャ・ソン Love" 英語、ロシア語 9 66
15 モルドバの旗 モルドバ ネリー・チョバヌ Hora din Moldova モルドバ語、英語 5 106
16 アルバニアの旗 アルバニア ケイシ・トラ Carry Me in Your Dreams 英語 7 73
17 ウクライナの旗 ウクライナ スヴェトラーナ・ロボダ Be My Valentine! (Anti-Crisis Girl) 英語 6 80
18 エストニアの旗 エストニア アーバン・シンフォニー Rändajad エストニア語 3 115
19 オランダの旗 オランダ De Toppers
トッパーズ
Shine 英語 17 11

決勝[編集]

主催国のロシアと「Big 4」の国々は、準決勝に参加せずに直接決勝に進むことができる[6]。したがって以下の5箇国は決勝から参加することになる。最終的に決勝には25箇国が参加する。

登場順 アーティスト 曲目(英題/他言語) 言語 順位 得点 備考
01 リトアニアの旗 リトアニア Sasha Son
サーシャ・ソン
Love
(Одинокий герой)
(リトアニア語:Pasiklydęs žmogus)
英語、ロシア語 23 23
02 イスラエルの旗 イスラエル אחינועם ניני & ميرا أنور عوض,
ノア&ミラ・アワド
There must be another way (עינייך) 英語、ヘブライ語アラビア語 16 53
03 フランスの旗 フランス Patricia Kaas
パトリシア・カース
Et s'il fallait le faire フランス語 8 107 Big4
04 スウェーデンの旗 スウェーデン Malena Ernman
マレーナ・エルンマン
La voix フランス語、英語 21 33
05 クロアチアの旗 クロアチア Igor Cukrov feat.Andrea
イゴル・ツクロヴ feat.アンドレア・シュシュニャラ
Lijepa Tena クロアチア語 18 45
06 ポルトガルの旗 ポルトガル Flor-de-Lis
フロール=デ=リス
Todas as ruas do amor ポルトガル語 15 57
07 アイスランドの旗 アイスランド Yohanna
ヨハンナ
Is It True?
(露:Я не сплюs)
英語 2 218
08 ギリシャの旗 ギリシャ Σάκης Ρουβάς
サキス・ルーヴァス
This Is Our Night
(ギリシア語:Πιο δυνατά)
英語 7 120
09 アルメニアの旗 アルメニア Ինգա և Անուշ Արշակյաններ
インガとアヌーシュ
Ջան Ջան(Jan Jan) 英語、アルメニア語 10 92
10 ロシアの旗 ロシア Анастасія Приходько
アナスタシア・プリホーチコ
Мамо ロシア語ウクライナ語 11 91 主催国
11 アゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン Aysel Teymurzadə & آرش
アイセル・テイムルザデ & アーラシュ
Always 英語 3 207
12 ボスニア・ヘルツェゴビナの旗 ボスニア・ヘルツェゴビナ Regina
レギナ
Bistra voda
(Clear water)
ボスニア語 9 106
13 モルドバの旗 モルドバ Nelly Ciobanu
ネリー・チョバヌ
Hora din Moldova モルドバ語、英語 14 69
14 マルタの旗 マルタ Chiara
キアラ
What If We 英語 22 31
15 エストニアの旗 エストニア Urban Symphony
アーバン・シンフォニー
Rändajad エストニア語 6 129
16 デンマークの旗 デンマーク Brinck
ブリンク
Believe Again 英語 13 74
17 ドイツの旗 ドイツ Alex Swings Oscar Sings!
アレックス・スウィングス・オスカー・シングス
Miss Kiss Kiss Bang 英語 20 35 Big4
18 トルコの旗 トルコ Hadise
ハディセ
Düm Tek Tek 英語 4 177
19 アルバニアの旗 アルバニア Kejsi Tola
ケイシ・トラ
Carry Me in Your Dreams
(sq:Më merr në ëndërr)
英語 17 48
20 ノルウェーの旗 ノルウェー Alexander Rybak
アリャクサンドル・ルィバーク
Fairytale
(露:Сказка)
英語 1 387
21 ウクライナの旗 ウクライナ Світлана Лобода
スヴェトラーナ・ロボダ
Be My Valentine! (Anti-Crisis Girl) 英語 12 76
22 ルーマニアの旗 ルーマニア Elena
エレナ
The Balkan Girls 英語 19 40
23 イギリスの旗 イギリス Jade Ewen
ジェイド・エウェン
It's My Time 英語 5 173 Big4
24 フィンランドの旗 フィンランド Waldo's People
ワルドス・ピープル
Lose Control 英語 25 22
25 スペインの旗 スペイン Soraya Arnelas
ソラーヤ・アルネラス
La noche es para mí" スペイン語、英語 24 23 Big4

決勝での開票[編集]

決勝では、視聴者投票の開始時には、国際宇宙ステーションと中継がつながり、日本人宇宙飛行士若田光一がカウントダウンによって視聴者投票の開始を告げた。

決勝では、以下の順序で各国からの得点が公表されていった[46]

得点表[編集]

準決勝1[編集]

得点を与えた国














































































モンテネグロ 44 0 0 3 0 5 1 2 5 1 0 0 8 0 0 1 6 10 2 0
チェコ共和国 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
ベルギー 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
ベラルーシ 25 2 1 0 1 4 0 0 0 4 1 1 6 0 4 0 1 0 0 0
スウェーデン 105 0 6 4 7 8 7 4 4 7 0 10 3 4 10 8 8 4 4 7
アルメニア 99 4 12 10 10 5 0 1 10 10 8 2 2 8 1 0 0 1 10 5
アンドラ 8 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 4 3 0 0 0
スイス 15 0 0 0 2 2 0 2 0 0 0 0 0 0 5 2 0 2 0 0
トルコ 172 8 5 12 6 7 10 5 12 6 12 7 12 12 7 5 10 12 12 12
イスラエル 75 5 4 3 4 6 7 8 5 3 4 6 1 3 6 0 4 0 5 1
ブルガリア 7 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 5 0 0 0 0 0 0 0
アイスランド 174 7 10 7 12 12 12 10 7 8 12 6 4 10 12 12 12 7 6 8
マケドニア共和国 45 10 3 0 0 0 0 0 6 6 0 10 0 2 0 0 0 8 0 0
ルーマニア 67 6 0 2 1 0 2 4 0 7 8 5 4 7 0 10 2 6 1 2
フィンランド 42 3 0 1 0 10 0 3 0 0 0 0 12 0 1 3 5 0 0 4
ポルトガル 70 0 2 6 0 3 0 12 10 0 2 2 8 0 7 2 0 3 7 6
マルタ 86 1 7 8 8 4 3 6 3 0 5 3 5 0 6 3 6 5 3 10
ボスニア・ヘルツェゴビナ 125 12 8 5 5 8 6 0 8 12 3 7 3 10 5 8 7 7 8 3

準決勝2[編集]

得点を与えた国























































































クロアチア 33 0 0 12 0 0 2 0 0 10 1 0 0 0 3 1 1 0 0 0 3 0
アイルランド 52 1 5 3 3 4 0 0 10 2 0 0 0 7 2 7 0 4 3 1 0 0
ラトビア 7 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 6 0 0 0 1 0 0 0 0
セルビア 60 12 0 0 0 2 4 0 0 12 2 0 5 0 0 0 0 0 6 12 0 5
ポーランド 43 0 10 0 0 3 0 3 3 0 0 1 1 3 1 6 6 0 2 4 0 0
ノルウェー 201 8 8 10 8 10 8 10 12 8 10 12 8 12 10 8 10 12 12 3 10 12
キプロス 32 0 2 1 2 0 0 1 7 0 0 0 12 1 0 0 0 6 0 0 0 0
スロバキア 8 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 2 0 0 0 1 0
デンマーク 69 2 7 3 0 1 12 3 0 5 3 2 2 5 0 5 0 8 7 0 0 4
スロベニア 14 7 0 0 5 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0
ハンガリー 16 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 8 0 0 0 3 0 0 0 0 0 3
アゼルバイジャン 180 6 6 8 6 12 6 10 12 8 6 12 7 10 12 0 12 10 8 10 12 7
ギリシャ 110 3 0 4 10 2 1 12 5 2 4 6 4 4 6 12 4 5 10 6 4 6
リトアニア 66 0 12 7 0 4 7 1 0 5 0 0 6 0 4 0 5 7 0 2 5 1
モルドバ 106 5 5 2 7 5 10 7 7 0 3 5 7 6 0 0 8 2 4 7 8 8
アルバニア 73 10 0 0 0 6 5 0 4 6 7 4 5 10 0 5 3 0 1 5 2 0
ウクライナ 80 0 3 6 1 7 0 6 6 0 0 8 10 3 2 8 0 3 0 0 7 10
エストニア 115 4 4 12 4 8 8 5 8 4 1 7 3 4 8 7 0 7 5 8 6 2
オランダ 11 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 10 0 0 0 0 0

決勝[編集]

得点を与えた国






























































































































































参加者 リトアニア 23 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 2 1 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 7 7 0 0 0 0 0 0 0
イスラエル 53 0 10 0 0 0 0 0 0 0 0 8 0 0 5 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 4 4 8 0 7 1 0 0 0 0 0 0 0 5 0 0 0
フランス 107 6 5 0 0 0 6 6 6 10 0 6 0 0 0 2 3 0 2 1 3 0 1 4 3 1 0 1 7 3 7 0 0 3 5 3 0 0 0 7 0 6
スウェーデン 33 0 0 2 0 0 3 0 0 0 0 0 0 4 6 4 0 0 1 4 0 0 0 7 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
クロアチア 45 0 0 0 0 0 1 2 0 0 5 12 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 8 0 0 0 0 0 0 4 0 0 5 0 0 0 6 0 0
ポルトガル 57 0 0 7 0 0 7 0 0 0 0 1 0 0 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 8 0 7 6 0 6 10 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 0
アイスランド 218 8 10 0 10 2 8 4 5 3 0 0 3 12 8 10 7 2 6 12 0 10 8 10 0 5 2 0 2 8 5 5 2 12 8 0 1 5 6 5 7 7
ギリシャ 120 0 0 0 2 7 0 0 10 4 0 5 0 7 0 0 6 0 12 0 0 8 5 0 1 2 0 5 5 0 2 12 0 0 0 6 0 12 0 4 4 1
アルメニア 92 0 8 6 3 0 4 5 0 5 0 0 0 0 0 0 0 6 0 0 2 7 0 1 4 0 12 7 1 0 0 6 1 0 0 0 2 4 3 0 0 5
ロシア 91 7 7 0 0 0 0 0 0 12 6 0 6 0 10 0 5 4 0 0 8 0 0 0 0 0 8 0 8 0 0 0 0 0 6 0 3 1 0 0 0 0
アゼルバイジャン 207 5 6 1 8 10 0 0 8 1 7 3 10 1 7 8 0 12 4 10 10 4 3 2 0 6 10 3 10 0 0 8 3 0 4 4 6 8 4 1 10 10
ボスニア・ヘルツェゴビナ 106 0 0 0 5 12 0 2 0 0 0 2 0 0 0 0 2 8 5 0 0 0 0 6 0 12 0 0 0 0 4 4 10 0 0 12 0 0 8 10 0 4
モルドバ 69 0 1 0 0 3 12 0 0 2 1 7 0 0 0 0 0 7 0 3 7 12 0 0 5 0 0 4 0 0 0 0 0 0 0 0 5 0 0 0 0 0
マルタ 31 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0 3 6 3 0 0 0 0 0 1 0 0 0 5 1 7 0 0 0 0 0 0
エストニア 129 10 0 0 7 6 0 10 5 0 8 4 0 7 0 5 1 0 0 0 4 1 0 12 0 0 0 0 4 0 0 0 0 6 10 0 8 3 12 0 6 0
デンマーク 74 2 0 5 0 0 0 4 0 0 0 0 0 5 6 0 0 0 0 8 5 2 0 0 0 0 0 0 0 5 0 0 0 4 3 1 7 6 0 8 3 0
ドイツ 35 0 0 3 0 0 1 0 0 0 0 0 2 0 0 0 7 1 3 6 0 0 7 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 2
トルコ 177 0 3 12 6 1 3 0 3 4 0 12 7 0 5 0 6 10 10 7 0 6 12 5 2 3 1 12 0 0 12 10 12 0 0 0 0 0 0 0 5 8
アルバニア 48 0 0 0 1 5 0 0 7 0 0 0 0 0 0 1 0 0 10 0 0 0 0 0 0 7 0 0 0 0 6 0 7 0 0 0 0 0 0 2 2 0
ノルウェー 387 12 12 8 12 8 5 12 10 8 12 8 10 8 8 12 12 12 3 7 12 5 10 8 12 10 3 10 12 10 8 2 8 8 12 10 12 10 10 12 12 12
ウクライナ 76 4 2 0 0 0 6 0 0 3 2 10 0 4 2 0 0 0 0 0 5 0 2 0 6 0 5 0 6 0 0 0 0 0 0 0 10 0 1 0 8 0
ルーマニア 40 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 3 0 12 0 0 0 0 5 0 0 0 0 0 7 0 0 0 0 0 0 0 5 2 0 2 0 2 0 0 0 0
イギリス 173 3 4 4 0 4 10 0 12 7 6 0 4 1 10 0 3 8 0 8 2 6 0 0 10 0 6 0 3 4 0 7 6 10 2 8 4 7 7 3 1 3
フィンランド 22 0 0 0 4 0 0 8 0 0 0 0 0 0 3 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
スペイン 23 0 0 0 0 0 7 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 12 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0






























































































































































決勝の登場順、次いで準決勝の登場順に並んでいる。

12点[編集]

以下の表は、最高得点である12点がそれぞれどの国からどの国に与えられたかを示す:

12点を受けた国 12点を与えた国
16 ノルウェー ベラルーシデンマークエストニアドイツハンガリーアイスランドイスラエルラトビアリトアニアオランダポーランドロシアスロベニアスペインスウェーデンウクライナ
6 トルコ アゼルバイジャンベルギーマケドニア共和国フランススイスイギリス
3 ボスニア・ヘルツェゴビナ クロアチアモンテネグロセルビア
ギリシャ アルバニアブルガリアキプロス
アイスランド アイルランドマルタノルウェー
2 エストニア フィンランドスロバキア
モルドバ ポルトガルルーマニア
1 アルメニア チェコ
アゼルバイジャン トルコ
クロアチア ボスニア・ヘルツェゴビナ
ルーマニア モルドバ
ロシア アルメニア
スペイン アンドラ
イギリス ギリシャ

論争[編集]

「We Don't Wanna Put In」[編集]

グルジアが5月12日の準決勝1に参加することが決定してから、グルジア代表を選出する国内大会が開かれた。選ばれたStefane & 3Gの楽曲「We Don't Wanna Put In」は、その歌詞がロシア首相ウラジーミル・プーチンに関する政治的暗喩を含んでいるのではないかとする理解に基づく論争が起こった[48]。欧州放送連合は政治的暗喩を理由として、これを大会規定に反すると言明し、この楽曲を拒絶した。欧州放送連合は3月10日、グルジアでの放送を担当するグルジア公共放送Georgian Public Broadcasting)に対し、歌詞を変更するか別の楽曲を選ぶよう求めた[49][50]。グルジア公共放送は変更要求を拒み、この楽曲には政治的な示唆は含まないと反論し、欧州放送連合による拒絶はロシアからの政治的圧力によるものだとした。このようにして、3月11日にグルジア公共放送はグルジアの大会不参加を決定した[7][8]。欧州放送連合はこれに対して特にコメントはしなかった。5月11日、このバンドは楽曲に政治的な含意があることを認め、その目的がモスクワでプーチンを当惑させることであったとしている。彼らは、欧州放送連合が彼らのメッセージを大会から排除したと主張した[51]

LGBTの抗議[編集]

同性愛は悪魔的であるとするモスクワ市長ユーリ・ルシコフへの抗議として、ロシアの同性愛者の権利活動家ニコライ・アレクセエフ(Nikolai Alekseev)は、ロシアで大会が開かれることを、同国のLGBTの人々の権利状況をアピールするために利用した[52]。アレクセエフは、毎年行われるモスクワのプライド・パレードであるMoscow Prideを、2009年は国際反ホモフォビアの日の前日にあたる5月16日とするつもりだと発表した。パレードは「スラヴ・ゲイ・パレード」と銘打ち、ヨーロッパの全てのスラヴ人の同性愛者の権利を広報するものとした[53]。モスクワ市当局はパレードを「社会秩序を破壊する」として拒否した[54]。そして、参加者には「強く」対処する[55]、「強い措置」は全てのパレード参加者に対して取られるとする声明が発表された[56]。ユーロビジョン決勝の日に行われたパレードでは、ニコライ・アレクセエフ[54]や、この動きが「ロシアの人々が自由ではないことを示すもの」としていた人権活動家のピーター・タッチェルPeter Tatchell[57]を含む20人の参加者がモスクワ警察に逮捕された。ユーロビジョン大会のスウェーデン代表であるMalena Ernmanは抗議者を支持し、自身は同性愛者ではないものの、ファンへの支持を表明するためなら喜んで自身をゲイと呼ぶと述べた。Ernmanは、モスクワ市政府が「愛」を賞賛することを認めないのは悲しいことだと言明した[58]ノルウェー代表アリャクサンドル・ルィバークもまた支持を表明し、ユーロビジョン・ソング・コンテストそのものが、大きなゲイ・パレードであるとした[59]

スペインでの放送遅延[編集]

スペインの放送局テレビシオン・エスパニョーラは、チャンネルTVE2にてMadrid Open tennis tournamentを放送していたため、スペインでのユーロビジョン大会の準決勝2を、モスクワでイベントが始まってから66分遅らせて放送し[60]、視聴者の電話投票の代わりに副審をつかって投票を行った。このルール違反のために、スペインは処罰を受けることが決定した(ただし、処罰はこの年のスペインのユーロビジョン大会への参加には影響するものではない)[61][62]。スペインは既に別の番組との衝突回避のために、スペインが投票する準決勝を1日目から2日目に変更した後のことであり、準決勝1日目に参加していたポルトガルアンドラは、スペインが1日目で投票していれば文化的近似性のためにスペインからの高得点を期待できたことから、スペインは両国からの批判を受けた[62]

準決勝2日目の翌日、El Mundoは、もしスペインが2009年大会で優勝すれば、翌年のユーロビジョン大会はスペインで開催されることになるが、RTVEが大会を主催したくないがために放送遅延を意図したのではないかと推察した[63]ABCでの声明では、遅延の技術的問題点について指摘した[60]

アルメニアとアゼルバイジャン[編集]

アルメニアとアゼルバイジャンの間では、準決勝から決勝の間にかけて一連の論争が展開された。準決勝でのアルメニアの演技の前に映し出された導入用の「ポストカード」と呼ばれた短編ビデオクリップで、他の建造物とともに『我らの山』記念碑が映し出された。『我らの山』は、法的にはアゼルバイジャン領となっているナゴルノ・カラバフの首都ハンケンディ / ステパナケルトにある記念碑である。この記念碑はソビエト連邦時代にこの地のアルメニア人の伝統を祝福するために建造されたものであり、アゼルバイジャン領となっているカラバフ地域はアルメニア人からは民族の故地であると主張されている[64]。アゼルバイジャンは欧州放送連合に対して、記念碑はアゼルバイジャン領に存在しており、このビデオ・クリップは受容不可能であると説明した。その結果、決勝ではアルメニアの「ポストカード」からは『我らの山』は取り除かれた[65]。これに対する報復として、決勝の演技が終わった後、アルメニアから送られる得点を発表する場面では、アルメニアのシルショは背面に『我らの山』が写されたクリップボードを手に持ち、これを繰り返し見せるとともに、背後のスクリーンに映されたエレバンの街中の映像にも巨大なモニュメントの画像が映りこんでいた[65]

記録[編集]

優勝者のノルウェーは、複数の新記録を生み出した:

新記録 過去の記録
優勝得点 387点 292点、フィンランド、2006年
2位との得点差 169点 70点、イギリス、1997年
12点を受け取った数 16箇国から 10箇国から、イギリス、1997年
10箇国から、ギリシャ、2005年
8、10、あるいは12点を受け取った数 35箇国から 20箇国から、フィンランド、2006年
優勝確定時に自国からの得点を発表していなかった国の数 12箇国(42箇国中30箇国が得点発表した時点で優勝確定) 5箇国、(25箇国中20箇国が得点発表した時点で優勝確定、1997年

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 「Düm Tek Tek」は、ドラムの音を表す擬音語であり、正確な、あるいは公式の英訳はない。「Boom Bang Bang」は単に英語での類似の擬音語である[47]

出典[編集]

  1. ^ Exclusive: The hosts of the 2009 Eurovision Song Contest!”. Eurovision.tv. 2009年5月7日閲覧。
  2. ^ Murray, Gavin (2008年5月21日). “Eurovision 2009: Provisional dates announced”. ESCToday. 2008年5月21日閲覧。
  3. ^ a b Russia hails Eurovision success as 'another triumph'”. Yahoo! News (2008年5月25日). 2008年5月25日閲覧。
  4. ^ a b c Bakker, Sietse (2008年9月13日). “Moscow accepted as 2009 Host City!”. EBU. 2008年9月13日閲覧。
  5. ^ Daily Mail Reporter (2009年5月17日). “Norway's baby-faced fiddler wins Eurovision... but Jade Ewen does the UK proud and turns the tide of tactical voting”. Daily Mail. 2009年5月17日閲覧。
  6. ^ a b c d e f Murray, Gavin (2009年1月12日). “Eurovision 2009: 43 countries for Moscow”. ESCToday. 2009年1月12日閲覧。
  7. ^ a b Georgia drops out of Eurovision over Putin song” (2009年3月11日). 2009年3月11日閲覧。
  8. ^ a b Shegrikyan, Zaven (2009年3月11日). “Georgia withdraws from Eurovision Song Contest 2009”. ESCToday. 2009年3月11日閲覧。
  9. ^ Exclusive: The hosts of the 2009 Eurovision Song Contest!”. Eurovision.tv. 2009年5月7日閲覧。
  10. ^ We wrote the Eurovision song in two hours, says Lloyd Webber”. The Daily Mail (2009年1月25日). 2009年1月25日閲覧。
  11. ^ Hondal, Víctor (2008年7月21日). “Prime Minister clears doubts up, Putin: "Eurovision will be held in Moscow"”. ESCToday. 2008年7月23日閲覧。
  12. ^ Eurovision Venue”. ESCKaz (2008年9月21日). 2008年11月11日閲覧。
  13. ^ Press Release (2009年2月27日). “Look out to the stage for Moscow”. Oikotimes. 2009年3月17日閲覧。
  14. ^ Exclusive: This is the stage for Moscow 2009!”. EBU (2009年2月26日). 2009年3月22日閲覧。
  15. ^ a b Laufer, Gil (2009年1月30日). “ESC 2009 Theme & Tickets information announced”. ESCToday. 2009年1月30日閲覧。
  16. ^ Murray, Gavin (2008年5月28日). “Big 4 (France; Germany; Spain; United Kingdom): May lose automatic place in Eurovision final”. ESCToday. 2008年5月28日閲覧。
  17. ^ Viniker, Barry (2008年9月14日). “Eurovision 'Big Four' final spots confirmed”. ESCToday. 2008年9月14日閲覧。
  18. ^ Klier, Marcus. “Exclusive: A new voting procedure for Eurovision?”. ESCToday. 2008年8月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年8月28日閲覧。
  19. ^ Floras, Stella. “Poland: TVP proposes international jury for Eurovision”. ESCToday. 2008年9月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年9月11日閲覧。
  20. ^ Viniker, Barry (2008年12月8日). “EBU confirms 50/50 vote for Eurovision Song Contest”. ESCToday. 2008年12月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年12月8日閲覧。
  21. ^ Bakker, Sietse (2008年9月14日). “Televoting/jury mix in 2009 Final voting”. EBU. 2008年9月14日閲覧。
  22. ^ Floras, Stella (2008年9月14日). “Eurovision 2009: The juries are back in the final!”. ESCToday. 2008年9月14日閲覧。
  23. ^ Viniker, Barry (2009年9月15日). “Eurovision voting change: details in December”. ESCToday. 2008年9月15日閲覧。
  24. ^ Solloso, Jaime. “Austria to not be in Moscow 2009?”. Oikotimes. 2008年7月23日閲覧。
  25. ^ Kuipers, Michael (2008年6月3日). “Austria: ORF will decide in the Autumn”. ESCToday. 2008年6月3日閲覧。
  26. ^ Klier, Marcus (2008年9月18日). “Austria: No return to Eurovision in 2009”. ESCToday. 2008年9月18日閲覧。
  27. ^ Murray, Gavin (2009年1月2日). “Eurovision 2009: Semi-Finals draw on January 30th”. ESCToday. 2009年1月3日閲覧。
  28. ^ a b Bakker, Sietse (2009年1月30日). “LIVE: The Semi-Final Allocation Draw”. EBU. 2009年1月30日閲覧。
  29. ^ a b Konstantopolus, Fotis (2009年1月30日). “LIVE FROM MOSCOW, THE ALLOCATION DRAW”. Oikotimes. 2009年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年1月30日閲覧。
  30. ^ Hondal, Victor (2008年9月24日). “Slovakia to return in 2009”. ESCToday. 2008年9月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年9月24日閲覧。
  31. ^ Georgian broadcaster confirms Eurovision boycott”. ESCKaz (2008年8月28日). 2008年8月28日閲覧。
  32. ^ Tongeren, Mario van (2008年8月28日). “GPB officially withdraws from Eurovision 2009”. Oikotimes. 2008年9月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年8月28日閲覧。
  33. ^ Viniker, Barry (2008年8月28日). “Georgia will not participate in Moscow Eurovision”. ESCToday. 2008年8月28日閲覧。
  34. ^ Konstantopoulos, Fotis (2008年12月19日). “Georgia: GPB proudly changes decision and enters Eurovision 2009”. Oikotimes. 2008年12月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年12月19日閲覧。
  35. ^ Floras, Stella (2008年12月19日). “Georgia returns to the Eurovision Song Contest”. ESCToday. 2008年12月19日閲覧。
  36. ^ Konstantopoulos, Fotis (2008年12月10日). “Record of participating countries, promises EBU”. Oikotimes. 2008年12月10日閲覧。
  37. ^ Kuipers, Michael (2008年11月19日). “Monaco back in Moscow?”. ESCToday. 2008年11月19日閲覧。
  38. ^ Konstantopoulos, Fotis (2008年11月27日). “San Marino & Monaco out?”. Oikotimes. 2008年11月27日閲覧。
  39. ^ Viniker, Barry (2008年12月8日). “San Marino not quitting Eurovision!”. ESCToday. 2008年12月8日閲覧。
  40. ^ Viniker, Barry (2008年12月18日). “San Marino leaves Eurovision Song Contest”. ESCToday. 2008年12月18日閲覧。
  41. ^ Supranavicius, Alekas (2008年12月17日). “Latvia: LTV withdrew or just cancelled the national selection?”. Oikotimes. 2008年12月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年12月17日閲覧。
  42. ^ Viniker, Barry (2008年12月18日). “Latvia confirms withdrawal request”. ESCToday. 2008年12月18日閲覧。
  43. ^ Latvia: LTV confirms withdrawal from the 2009 Eurovision edition”. Oikotimes (2008年12月18日). 2008年12月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年12月18日閲覧。
  44. ^ Konstantopoulos, Fotis (2008年12月20日). “Latvia: LTV officially out and confirmed”. Oikotimes. 2008年12月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年12月20日閲覧。
  45. ^ Viniker, Barry (2008年12月20日). “Latvia Eurovision withdrawal accepted”. ESCToday. 2008年12月20日閲覧。
  46. ^ Klier, Marcus (2009年3月16日). “Live: Draw of the running order”. ESCToday. 2009年3月28日閲覧。
  47. ^ Düm Tek Tek - lyrics”. The Diggiloo Thrush (2009年1月1日). 2009年1月12日閲覧。
  48. ^ Lewis, Daniel (2009年3月10日). “Georgian Eurovision entry sparks news frenzy”. ESCToday. 2009年3月10日閲覧。
  49. ^ Bakker, Sietse (2009年3月10日). “Georgian song lyrics do not comply with Rules”. EBU. 2009年3月10日閲覧。
  50. ^ Viniker, Barry (2009年3月10日). “EBU rejects Georgia Eurovision entry”. ESCToday. 2009年3月10日閲覧。
  51. ^ Georgians admit using Eurovision for politics”. ESCToday (2009年5月11日). 2009年5月11日閲覧。
  52. ^ Leonard, Peter (2009年5月5日). “Russian gays risk Eurovision confrontation” (English). The Associated Press. 2009年5月12日閲覧。
  53. ^ 'Slavic Gay Pride’ to be held in Moscow on Eurovision finals day”. mosnews.com (2009年3月30日). 2009年5月12日閲覧。
  54. ^ a b Moscow Police Break Up Gay Pride Rally”. Sky News (2009年5月16日). 2009年5月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年5月16日閲覧。
  55. ^ Eurovision: is the world’s campest contest ready to get serious?”. Lesbilicious (2009年5月11日). 2009年5月12日閲覧。
  56. ^ UK rights activists defends banned Moscow Gay Pride parade”. mosnews.com (2009年5月12日). 2009年5月12日閲覧。
  57. ^ Gay protest broken up in Moscow”. BBC News (2009年5月16日). 2009年5月16日閲覧。
  58. ^ Viniker, Barry (2009年5月16日). “Malena Ernman is gay today”. ESCtoday.com. 2009年5月16日閲覧。
  59. ^ - Verdas største homseparade (Norwegian), NRK, May 17, 2009
  60. ^ a b Escartín, Javier (2009年5月15日). “Soraya, al borde de la descalificación en Eurovisión” (Spanish). ABC. 2009年5月17日閲覧。
  61. ^ “Spain to face sanctions over late broadcast”. EBU statement (ESCtoday.com). (2009年5月15日). http://www.esctoday.com/news/read/14060 2009年5月15日閲覧。 
  62. ^ a b “Spain: Countries chosen by back-up jury revealed”. ESCtoday. (2009年5月15日). http://www.esctoday.com/news/read/14054 2009年5月15日閲覧。 
  63. ^ del Toro, Héctor (2009年5月15日). “Soraya podría ser descalificada en Eurovisión” (Spanish). El Mundo. 2009年5月17日閲覧。
  64. ^ Deasy, Kristin (2009年5月15日). “Eurovision: A Melting-Pot Contest, Where Native Doesn't Always Mean Best”. Radio Free Europe/Radio Liberty. 2009年5月17日閲覧。
  65. ^ a b Krikorian, Onnik (2009年5月16日). “Ethnic rivalry wins over kitsch in the Caucasus”. Frontline Club. 2009年5月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年9月17日閲覧。

外部リンク[編集]