ユーロビジョン・ソング・コンテスト1968

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ユーロビジョン・ソング・コンテスト1968
日程
決勝 1968年4月6日
主催者
会場 イギリスの旗 イギリスロンドン
ロイヤル・アルバート・ホール
司会 ケイティ・ボイル
指揮者 ノリー・パラマー
主催放送局 BBC.svg英国放送協会
参加者
参加国数 17
投票
優勝曲 スペインの旗 スペイン
"ラ・ラ・ラ"
ユーロビジョン・ソング・コンテスト
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第13回ユーロビジョン・ソング・コンテスト(Eurovision Song Contest 1968)は、1968年4月6日(土曜日)にイギリスロンドンロイヤル・アルバート・ホールで開催された。製作は英国放送協会(BBC)。放送時間:1時間37分。
イギリスでの開催はこれで3度目だが、前年優勝によるものは今回が初めて。プレゼンターも女優のケイティ・ボイルが3度目の登板となった。指揮者のノリー・パラマーはイギリスのみ。モナコの指揮にミシェル・コロンビエが4年ぶりの再登板した。
この年の放送からカラー化されたが、カラー放送はまだ限られた国でしか実施されていなかった。カラー放送実施国は、イギリス、フランス、オランダ、スイス、ドイツ、スウェーデンの6ヶ国のみ。

ロイヤル・アルバート・ホール

参加国及び放送ネットワーク[編集]

17ヶ国のネットワーク。(変動なし)

( )内数字は参加回数

以下は、不参加ながら、中継放送を実施した局。 DFF ドイツテレビジョン放送(東ドイツ) 、 TP ポーランド・テレビČST チェコスロバキア・テレビMTV ハンガリー・テレビTVR ルーマニア・テレビBNT ブルガリア・テレビЦТ СССР ソビエト連邦中央テレビERTT ラジオ&テレビ・チュニジア協会
リハーサル初日、アルバニア代表と称する人たちが出現したが、それは単なる悪戯だった。

出場者の変更[編集]

当初、スペインの代表はホアン·マヌエル·セラーが出場することになっていた。しかし、彼がフランコ体制下のスペインで禁止されているカタルーニャ語での歌唱にこだわったため、TVE幹部は、代表をマシェルに交代させることを決定。メキシコ・ツァー中だった彼女は、急遽に呼び出されての出場となった。

投票方式[編集]

前年同様。各国の審査員は各10名。自国内で中継放送を鑑賞の上、1人1票ずつ投票。各国の放送局は、投票数を取りまとめて会場に電話連絡。スコアボードに加算されていった。

結果[編集]

現地イギリスでは、ヒットを連発しているアイドル クリフ・リチャード「 コングラチュレーションズ 」の優勝が有力視されていた。しかし、予想に反して、勝負は三つ巴の混戦模様にもつれ込んだ。投票前半はフランスがリードしていたが、後半になるとフランスの得票は伸び悩み、イギリスが優勢となった。そして、それをスペインが追う形になった。終盤、ドイツがイギリスに2票、スペインに6票を投じると、スペインがイギリスを追い抜きトップに躍り出た。その直後、最終投票国のユーゴの票は、どちらにも加算されなかったので、スペイン代表マシェル「ラ・ラ・ラ」が逃げ切り、優勝が決定したのだった。票差は僅か1票だった。
悪意あるメディアは、「独裁フランコ政権が審査員を買収した」等と報じたが、EBU欧州放送連合では、そういった事実も、 根拠もないとコメントしている。[1] 
得点票(末尾記載)で各国投票の内訳を見ると、マシェルにはポルトガル、イタリアといったラテン系の国からの支持が高かったことが分かる。「ラ・ラ・ラ」は、劇的な優勝を導いたドイツの楽団指揮者ベルト・ケンプフェルトによりニュー・アレンジが施され、スペイン語の他、ドイツ語、フランス語、英語版が録音・発売された。
一方、クリフ・リチャードのイギリス以外でのレコード・セールスは、それまで必ずしも絶好調だったとは言えない内容で、買収報道はイギリス人の主観的なものだったと判断できる。「コングラチュレーションズ」もイギリス、アイルランド、ベルギー、オランダ、ノルウェーのヒットチャートで1位を記録したが、ドイツでは5位止まり。日本ではクリフの代表曲として人気が高いが、アメリカでは99位に終わっている。[2]

登場順 国名 言語 アーティスト名 曲目
(en:英題)
邦題/(和訳) 順位 得点
01 ポルトガルの旗 ポルトガル Carlos Mendes
カルロス・メンデス
Verão" (夏) 11 5
02 オランダの旗 オランダ Ronnie Tober
ロニー・トーバー
Morgen
(en:Someday)
(明日) 16 1
03 ベルギーの旗 ベルギー Claude Lombard
クロード・ロンバード
Quand tu reviendras" (貴方が戻ってきた時) 7 8
04 オーストリアの旗 オーストリア Karel Gott
カレル・ゴット
Tausend Fenster
(en:Thousand windows)
(幾千もの街灯) 13 2
05 ルクセンブルクの旗 ルクセンブルク Chris Baldo & Sophie Garel
クリス・バルド&ソフィ・ガレ
Nous vivrons d'amour
(en:Living for your love)
(愛に生きる二人) 11 5
06 スイスの旗 スイス Gianni Mascoio
ジャンニ・マスコロ
Guardando il sole (太陽を見つめて) 13 2
07 モナコの旗 モナコ Line & Willy
リン&ウィリー
À chacun sa chanson (みんなに愛の歌を) 7 8
08 スウェーデンの旗 スウェーデン Claes-Göran Hederström
クラス・ヨラン・ヘドルスタロム
Det börjar verka kärlek, banne mej (愛の演技) 5 15
09 フィンランドの旗 フィンランド Kristina Hautala
クリスティーナ・ハウタラ
Kun kello käy (時は流れて) 16 1
10 フランスの旗 フランス Isabelle Aubret
イザベル・オーブレ
La source 恋人たちの泉 3 20
11 イタリアの旗 イタリア Sergio Endrigo
セルジュ・エンドリゴ
Marianne マリアンヌ 10 7
12 イギリスの旗 イギリス Cliff Richard
クリフ・リチャード
Congratulations コングラチュレーションズ 2 28
13 ノルウェーの旗 ノルウェー Odd Børre
オード・ボル
Stress (ストレス) 13 2
14 アイルランドの旗 アイルランド Pat McGeegan
パット・マギーガン
Chance of a Lifetime (一生に一度のチャンス) 4 18
15 スペインの旗 スペイン 西 Massiel
マシエル
La, la, la ラ・ラ・ラ 1 29
16 ドイツの旗 ドイツ Wenche Myhre
ヴェンケ・ミーレ
Ein Hoch der Liebe (初恋にバンザイ) 6 11
17 ユーゴスラビアの旗 ユーゴスラビア hr Luciano Capurso & Hamo Hajdarhodžić
ルチ・カプルソ&ハモ・ハイダルホジッチ
Jedan dan
(en:A day or two)
(ある日) 7 8

言語 hr=クロアチア語 伊=イタリア語 英=英語 蘭=オランダ語 典=スウェーデン語 西=スペイン語 独=ドイツ語 諾=ノルウェー語 芬=フィンランド語 仏=フランス語 葡=ポルトガル語

得点表[編集]

審査員



































































ポルトガル 5 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 3 0 0
オランダ 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0
ベルギー 8 1 0 0 1 0 0 0 1 1 3 1 0 0 0 0 0
オーストリア 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0
ルクセンブルグ 5 0 1 0 1 0 1 0 0 1 0 1 0 0 0 0 0
スイス 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2
モナコ 8 0 2 0 0 1 0 0 3 0 0 1 0 1 0 0 0
スウェーデン 15 1 1 0 0 0 0 0 1 0 0 2 6 4 0 0 0
フィンランド 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0
フランス 20 0 3 6 2 3 3 0 1 0 2 0 0 0 0 0 0
イタリア 7 1 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 2 0 2
イギリス 28 1 2 2 0 1 4 5 3 2 4 1 0 1 0 2 0
ノルウェー 2 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0
アイルランド 18 1 1 1 4 1 0 0 4 0 0 0 0 0 0 0 6
スペイン 29 4 0 0 2 1 0 4 0 3 4 3 0 1 1 6 0
西ドイツ 11 0 0 0 0 1 1 0 2 0 0 0 5 0 0 2 0
ユーゴスラビア 8 1 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0 2

歌詞[編集]

各曲の歌詞については以下を参照のこと
Diggiloo Thrush

出典[編集]

英語版・フランス語版・Eurovision.tv