ユーシャンベルジア
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ユーシャンベルジア | |||||||||||||||||||||||||||
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![]() ユーシャンベルジアの復元想像図
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地質時代 | |||||||||||||||||||||||||||
ペルム紀後期 | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Euchambersia Broom, 1930 | |||||||||||||||||||||||||||
種 | |||||||||||||||||||||||||||
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ユーシャンベルジア (Euchambersia) は古生代ペルム紀後期末の約2億5,500万年前に生息していた単弓類の絶滅した属。単弓綱 - 獣弓目 - 獣歯類 - テロケファルス亜目 - ユーシャンベルジア科に属する。
特徴[編集]
この生物は、テロケファルス類のみならず、哺乳類を含んだ単弓類全体から見ても特異な形態を持っていた。その頭骨の眼窩の前には眼窩以上の大きさの窪みが存在し、その下端は発達した犬歯に向かって開いている。そして、犬歯には、縦に何条もの畝が走っていた。こういった特徴は、ウミヘビなどの毒牙と共通するものであった。つまり、眼窩前の窪みは毒腺であり、犬歯を伝って毒が相手に流れ込む様になっているのである。この事から、「mirabilis」(=ミラビリス、驚異的)という種小名が与えられている。こういった毒線を持つ生物は、単弓類の歴史上、単孔類のカモノハシ(踵のケヅメ)やソレノドン、一部のトガリネズミなどに限られる。なお毒性を持つブラリナトガリネズミにおいて、本種が他のトガリネズミよりも脊椎動物を積極的に捕食していることを考えると[1]、ユーシャンベルジアにも同様の習性があったのだろう。
分布[編集]
脚注[編集]
- ^ Kurta, Allen (1995). Mammals of the Great Lakes Region. Ann Arbor, MI: The University of Michigan Press. pp. 46–49. ISBN 978-0-472-06497-7.
関連項目[編集]
参考文献[編集]
- 金子隆一 『哺乳類型爬虫類 : ヒトの知られざる祖先』 朝日新聞社〈朝日選書〉、1998年、ISBN 4-02-259709-7。