ユニヴァース・アイルランド

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ユニヴァース・アイルランド
基本情報
経歴
起工 1967年10月7日
進水 1968年3月29日
竣工 1968年9月3日
その後 1984年解体
要目
総トン数 149,609 トン
載貨重量 331,826 トン
(326,585ロングトン)
全長 345.3 m
垂線間長 330.0 m
型幅 53.3 m
喫水 24.782 m
主機関 IHI-GE 蒸気タービン 2基
出力 37,400馬力(最大)
34,000馬力(常用)
最大速力 15.1ノット
航海速力 14.6ノット
乗組員 53名+予備9名
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ユニヴァース・アイルランド (Universe Ireland) は、かつてアメリカのナショナル・バルク・キャリア社(NBC)が運航し、その子会社のバントリー・トランスポーテーション社が所有していた原油タンカー

概要[編集]

ユニヴァース・アイルランド級の1番船として、石川島播磨重工(現:アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッド)横浜第2工場で竣工。 船価は約72億円(当時)で、1968年の竣工時は世界最大であり、かつ史上初のULCC(30万重量トンを超えたタンカー)であった。 本船はガルフオイルが用船し、クウェートからの原油輸送に従事したが1980年に売却され、その後「Avin Oil Episkopi」「Haql Episkopi」「Episkopi」と改名した後、1984年に解体された。 またユニヴァース・アイルランド級は1968年から1969年にかけて、石川島播磨重工と三菱重工業長崎造船所で計6隻が建造され世界最大を誇ったが、1971年に竣工した日石丸に抜かれた。

同型船[編集]

  • 2番船 「ユニヴァース・クウェート(Universe Kuwait)」
1968年9月9日、三菱重工長崎造船所で竣工。
  • 3番船 「ユニヴァース・ジャパン(Universe Japan)」
1969年3月20日、石川島播磨重工で竣工。
  • 4番船 「ユニヴァース・ポルトガル(Universe Portugal)」
1969年4月3日、三菱重工長崎造船所で竣工。
  • 5番船 「ユニヴァース・コリア(Universe Korea)」
1969年6月27日、石川島播磨重工で竣工。
  • 6番船 「ユニヴァース・イラン(Universe Iran)」
1969年7月10日、三菱重工長崎造船所で竣工。

参考文献[編集]

  • 船舶技術協会『船の科学』1968年7月号 第21巻第7号
  • 船舶技術協会『船の科学』1968年9月号 第21巻第9号
  • 船舶技術協会『船の科学』1968年10月号 第21巻第10号

外部リンク[編集]