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ヤルダバオート

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ヤルダバオート[1] (Jaldabaoth古希: Ιαλδαβαώθ) は、ユダヤ教的・キリスト教的な要素を取り入れたグノーシス主義における、この世を造った「偽の神」の固有名である。プラトーンが『ティマイオス』のなかで記す造物主(デーミウールゴス)の名として使用される。

長母音を略してヤルダバオトとも呼ぶ[2]

概説

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ナグ・ハマディ写本』中に見出された『この世の起源について』などで、傲慢な造物主・この世の創造者として言及されている。ユダヤ教の唯一神ヤハウェと同一視され、サバオトの父であるともされる。

旧約聖書』の各所では神の唯一性が説かれているが、グノーシス主義ではこれをヤルダバオートの蒙昧さ、傲慢さの現れとみなした。

名前の起源

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「ヤルダバオート」という名がどこから来たのか、様々な説がある。ヘブライ語で「混沌の息子」を意味する単語から変化してできたとの説が有力であったが、『この世の起源について』などでは、シリア語から派生したとも解釈できる。

脚注

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  1. 大貫隆『グノーシスの神話』講談社〈講談社学術文庫〉、2014年。ISBN 978406292232695頁。
  2. 大貫隆「『ヨハネのアポクリュフオン』(ベルリン写本) : 翻訳と註」『東京女子大学紀要論集』38 (2)、1988年。CRID 1050282812636287744。123頁。