ヤリマン

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ヤリマン(英:Slut, Slutty bitch)は、不特定多数の男性と積極的に性行為の関係を持つ女性のことを意味する隠語あるいはスラング卑語)である[1]。片仮名部分を平仮名で「やりマン」「ヤリマん」「ヤリまん」などと表記することもある。同意語として、関西では「パンコ」「パン子」などが用いられる。対義語はヤリチンである。「やり手」をもじったものと思われるが、発祥は不明である。

概説[編集]

澁谷知美によると、以前は「させ子」と呼ばれていたが、それが「やりまん」に移行するのは1980年代であり、使役動詞からの派生語「させ子」と比較し、「やりまん」は能動的で女性の主体性が感じられる表現であり、1980年代、フェミニズム講座が開講され、マドンナ旋風が吹き、性においても女性の能動性や主体性が承認された結果、「させ子」から「やりまん」へ移行したかもしれない、という[2]若槻千夏は、2004年に放映されたバラエティ番組で「バカまん」と呼ばれたことに対して「私はバカまんじゃありません、やりまんです」と発言したが、若槻いわく「やりまん」とは「やる気まんまん」の意であるという[2]

ヤリマンは主に男性側で用いられる隠語である。性行為に積極的で、相手を次々と変えて性行為を行う女性を侮蔑したり揶揄したりするときに使用する。そこから転じ、性行為以外でも次々とペアを変えること(こちらは、男性に使うこともある)をこう呼ぶことがある。AV監督の鈴木リズは「アバズレ(消極的ヤリマン)とビッチ(積極的ヤリマン)を一まとめにした存在が『ヤリマン』だ」と定義している[3]

派生語・類義語・対義語[編集]

隠語であるため、厳密な区分や規定はしにくい。さまざまな派生語類義語が存在する。

派生語[編集]

ヤリマンにそのまま女を付け加えて「ヤリマン女(やりまんおんな)」と表記することがある。また、ヤリマンに女性の名前や固有名詞、組織や団体をそのまま付け加えることがある。例として自ら積極的に男性を誘うようなOLなら「ヤリマンOL」、ヤリマンの女子学生が多い大学なら「ヤリマン大学」などと表記することがある。

類義語[編集]

類義語としては、「サセ子(させこ)」(主に若者たちが使用する隠語)や「痴女(ちじょ)」、「尻軽(しりがる)」などがある。また他に「淫乱」や「ニンフォマニア」(女性の色情狂)、「公衆便所」(こうしゅうべんじょ)や「肉便器」(にくべんき)などがある。

そのほか、プレイガールビッチあばずれすけべエッチ羅紗緬イエローキャブパンパンなどが挙げられる。

対義語[編集]

ヤリチンは、「やりたがるチンポ」や「やりたいおちんちん」を縮めたもので、不特定多数の女性との性交渉を積極的に求める男性または男性器を意味する。

脚注[編集]

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  1. ^ “蔑みの時代は終わった。日本女性よ、人生に一度は「ヤリマン」期を(吉田 潮)” (日本語). 現代ビジネス. http://gendai.ismedia.jp/articles/-/56157 2018年6月30日閲覧。 
  2. ^ a b 澁谷知美「まんこ、やりまん、あげまん」井上章一・斎藤光・澁谷知美・三橋順子編著『性的なことば〈講談社現代新書 2034〉』講談社、2010年1月20日 第一刷発行、ISBN 978-4-06-288034-3、38~40頁。
  3. ^ SPA!. “自称「ヤリマン女流AV監督」鈴木がくとさんに「真のヤリマン」について聞いてみた<動画インタビュー> | 日刊SPA!” (日本語). 日刊SPA!. https://nikkan-spa.jp/1485604 2018年6月30日閲覧。 

関連項目[編集]