ヤマハ・MG-M

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

MG-M(エムジー・エム)は、ヤマハが開発・発売した、日本ロックユニットであるB'zのギタリスト、松本孝弘モデルのエレクトリックギターである。

概要[編集]

ヤマハ MG-Mはヤマハが同社のMGシリーズをベースに松本孝弘に製作したシグネイチャーモデルエレクトリックギター。TM NETWORKサポート時代の1988年にT'S TOYS(孝弘の玩具)とプリントされた黒、B'zデビュー後、白のプロトタイプを使用し、初期のライブからブルーサンバーストをメインで使用する。1990年から1993年頃まで使用していたMG-MII、ネックのグリップ形状等がギブソンレスポールを意識したMG-M Custom等が存在する。MG-MIIからはロック式トレモロが採用され、グラフィックペイントのモデル、サスティナー搭載モデル、ダブルネックなど多くのMG-Mが製作された。

重量が軽く(MG-M Customはレスポールを意識したため重い物も存在する)、取り回しが良いため当時多くのギタリストに愛用された。レスポール等を使用することが多くなった松本が今でもレコーディングでMG-Mを使用していることからも、MG-Mが良質なギターであることが判る。

また、FENCE OF DEFENSE北島健二が、MG-M CUSTOMを基に制作されたシグネイチャーモデル「MG-M CUSTOMPro」をメインで使用している(市販はされていない)。

MG-Mは市販もされたが2013年6月現在、生産されていない。

市販モデル一覧[編集]

  • MG-M 販売期間:1989年10月~1992年 定価65000円
    バスウッドボディ、ロングスケール・メイプル22F (648mm)、色はブルーサンバースト。ブリッジは固定式でトレモロアームはついていない。
  • MG-MII 販売期間:1990年10月~2002年 定価75000円
    フロイド・ローズ式のトレモロユニット『Rockin'Magic-ProII』を採用。他はMG-Mと同仕様。
  • MG-MIIG 販売期間:1991年10月~2002年 定価85000円
    ピックアップのハムを"FORCUS"-SH1T (Ceramic) から"LIVE"-GH1 (AlnicoV) へ変更。色は紫と黒の"NEON-LIGHT"Graphic。
  • MG-MIII 販売期間:1993年11月~1996年 定価88000円
    ボディの角が丸みを帯びた形状から角ばった形状へ変更、ミディアムスケール (628mm)、ピックアップはセンターを無くし2ハム化 ("LIVE-GH1" "LIVE-GH6")、色はゼブラフィニッシュ。
  • MG-M Custom(ハードケース付き) 販売期間:1993年11月~1996年 定価220000円
    当時松本が使用していたものと同じスペックで販売。
    ボディは、メイプル+スプルース+メイプル+マホガニーの4層構造、ネックはメイプルとマホガニーの5層構造でセットネック、ジャンボフレット、指板にバインディングあり。ピックアップはYGDH-5B(ディマジオ PAF)、YGDH-6B(ディマジオ TONE ZONE)を前後共にダイレクトマウント。ブリッジはRockin'Magic-ProIII。ペグやブリッジなどのハードウェアがこのモデルだけのミラーブラック。

また、これらの他にもイケベ楽器がヤマハにオーダーしたHMG-IIIZFというモデルも存在する。

  • HMG-IIIZF 販売期間:1995年頃 販売価格68000円
    MG-MIIIと同様のゼブラフィニッシュではあるが、ボディがメイプルトップ・バスウッドバック仕様、ハードウェアはクロームカラー、ポジションマークはドットタイプになっているなどの違いがある。

モデル一覧と代表的な使用作品[編集]

  • MG-M prototype Black "T'S TOYS"(1988年)
  • MG-M prototype WHITE (1989年)
    BAD COMMUNICATION』PV等で使用。
  • MG-M BLUE (1989年)
  • MG-MII prototype purple(1990年)
    『LIVE-GYM BREAK THROUGHTOUR』で使用。カーリーメイプルトップ、マホガニーバック仕様。
  • MG-MII BLUE (1990年)
    RISKY』で使用。所有機3本の内2本がPleasure'93で演奏され、爆破された。残りの1本がPleasure2008で演奏された「だからその手を離して」で使用された。
  • MG-MIIG Neon (1991年)
    LADY NAVIGATION」「ALONE」「BLOWIN'」 で使用。プロトタイプの為、紫色のラインが市販品よりも太い。
  • MG-M CUSTOM NATURAL (1992年)
    '92 Live "RUN" で使用。12フレットのインレイがチョーカーになっている。
  • MG-M CUSTOM ZEBRA (1993年)
    JAP THE RIPPER」で使用。2本製作され後に1本はサスティナーを搭載する改造が施され2003年頃までレコーディングで使用されていた。もう1本はGLAYTAKUROに譲っている。
  • MG-MIII ZEBRA (1994年)
    廉価版。ゼブラの白色に淡い緑色が付け加えられている。本人は使用していない。
  • MG-M CUSTOM Red Sunburst (1994年)
    「B'z LIVE-GYM '94 "The 9th Blues"【PART 2】」「love me, I love you」レコーディングで使用。キルトメイプルトップ、マホガニーバック仕様。イケベ楽器特注品。
  • MG-M CUSTOM Black Burst (1994年)
    「B'z LIVE-GYM '94 "The 9th Blues"【PART 2】」】「love me, I love you」ジャケット「LOVE PHANTOM」レコーディング、'95 Live "BUZZ!!"で使用。ボディにもバインディングが施され、マッチングヘッド、レスポールと同じ三点スイッチ仕様になっている。同仕様の物が2本製作された。
  • MG-M CUSTOM Double Neck
    日本文化好きなヤマハUSAのビルダーが製作。ピックアップはHSHレイアウトで指板にはビルダーの趣味で「大五郎」の文字や侍のインレイが施されている。

関連項目[編集]