ヤエガワカンバ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
ヤエガワカンバ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物 Magnoliophyta
階級なし : 維管束植物 Tracheophyta
: 双子葉植物 Magnoliopsida
亜綱 : マンサク亜綱 Hamamelidae
: ブナ目 Fagales
: カバノキ科 Betulaceae
: カバノキ属 Betula
: ヤエガワカンバ B. dahurica
学名
Betula davurica Pall.
和名
ヤエガワカンバ
英名
dahurian birch

ヤエガワカンバ (八重皮樺、Betula dahurica中国語: 黑桦)は、カバノキ科カバノキ属植物落葉高木である[1]日本中国朝鮮半島、東モンゴル極東ロシアに分布する。イギリスに伝えられ、アーノルド植物園英語版でも見られる。日本では、本州長野県野辺山で生育し、絶滅危惧種となっている[2]。小規模な群集が北海道千島列島でも見られる[2]

概説[編集]

この種は20メートル (66 ft)に黒い樹皮に覆われ、赤褐色または暗い茶色で光沢があり無毛の枝がある。葉柄は0.5–1.5センチメートル (0.20–0.59in)、3.5–5センチメートル (1.4–2.0in)の葉身は、卵形、楕円形菱形のいずれかである。雌株は、花序が直立または垂れ下がり、花柄は長い。の長さは5–6ミリメートル (0.20–0.24in)で皮針形である。 種子も楕円形で無毛の種実を実らせ、膜状の翼を付ける。6月から7月に花が咲き、果実は7月から8月に実る[3]

大陸部においては優占種となっている地域があるが、日本では単木や小林分として分布する場合が多い[1]。日本における分布域は、山梨県長野県群馬県埼玉県北海道十勝オホーツク日高管内である[1]。日本における分布域は、緩斜面や未熟な礫質土という共通点がある[4]環境省のレッドリストでは準絶滅危惧(NT)に分類されている[5]

脚注[編集]

  1. ^ a b c 小川・沖津(2011):74ページ
  2. ^ a b Hugh McAllister. “Betula dahurica: A Special Birch Tree (PDF)”. Arnold Arboretum and Harvard University. University of Liverpool. 2015年7月7日閲覧。
  3. ^ Betula dahurica. 4. Flora of China. p. 312. http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=200006142 2015年7月7日閲覧。. 
  4. ^ 小川・沖津(2011):82ページ
  5. ^ 【植物I(維管束植物)】環境省第4次レッドリスト(2012)<分類順>”. 2015年7月7日閲覧。

参考文献[編集]

  • 小川滋之・沖津進(2011)"外秩父山地の地すべり地におけるヤエガワカンバ林の分布要因".地理学評論日本地理学会).84(1):74-84.

関連文献[編集]

  • Reise Pallas (1776). Betula dahurica. 3. Russ. Reich.. p. 224. 

外部リンク[編集]