モレの丘

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北西から見るモレの丘
モレの丘の位置(100x100内)
モレの丘
モレの丘
イスラエル北部の地形図(国全体の地形図はこちら
右上はガリラヤ湖で、そこから下にヨルダン渓谷死海まで続く

モレの丘(モレのおか、ヘブライ語: גבעת המורה‎=Giv'at HaMoreh、英語: the Hill of Moreh)は、イスラエル北部地区にある標高515メートルのである。

地理[編集]

エズレル平野の北東にある独立峰。丘とは呼ぶがそれほど小さいものではなく、麓からの比高は400メートルほどもある。平野を隔てて9キロメートル北北西の山地にはナザレの市街地があり、8キロメートル北北東にはタボル山、南にはギルボア山の北端部がある。この平野の主要都市となるアフラの市街地が西麓にある。

ユダヤ人聖書[編集]

モレは『ヘブライ語聖書』(『旧約聖書』)に3回言及があり、創世記12章6節、申命記11章30節、士師記7章1節である。創世記では、

アブラムはその地を旅して、シェケム近くのモレの大きな木の処まで来た。

とある。士師記はギデオンミデヤン人との戦いに関係している [1][2]

モレの丘上のイスラム教のダヒ預言者
真南から(ギルボア山の最北端から撮影)

イスラム廟[編集]

モレの近くにはアラブ人の村が、もともといくつかある。モレの丘はイスラム教アラビア語ではジェベル・ダヒ(Jebel Dahi)と呼ばれていて、この丘の頂上にはダヒ預言者(Dihyah Kalbi)の小さい方の廟がある。

脚注[編集]

関連項目[編集]

座標: 北緯32度37分 東経35度21分 / 北緯32.617度 東経35.350度 / 32.617; 35.350