モルモン教

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教典のひとつである『モルモン書』

モルモン教英語: Mormons, Mormonism[1][* 1][* 2]は、正式名称末日聖徒イエス・キリスト教会 (Church of Jesus Christ of Latter-day Saints) の俗称である[1][3]

末日聖徒イエス・キリスト教会は1830年アメリカ合衆国ジョセフ・スミス・ジュニアによって創始された、キリスト教系の新宗教[4][5][6]。その俗称モルモン教は、末日聖徒イエス・キリスト教会が『聖書』以外に独自に教典としているものの一つ『モルモン書』に由来する。

末日聖徒イエス・キリスト教会は、創始者であるジョセフ・スミスを通して、原始キリスト教会が現代に回復したと主張している。キリスト教のほとんどの教派が従う三位一体[* 3]とは異なる教義、すなわち神、イエス・キリスト聖霊は別個独立の人格神であり、「神は以前は人間であった」「神には妻(天母)がいる」「救われた人間は死後、天で現在の神のようになる」という神概念を持つ多神教である[7]。その教義において三位一体説を否認する一方、キリストおよび死者の復活、キリストの再臨福千年を説いている[8]。また人の運命(救い)を決めるのは本人の自由に任されていると主張している点はメソジストバプティスト派に類似すると指摘されている[8]

宗教学上はキリスト教系の新宗教に分類されている[4][5][6]。また、キリスト教主流派であるカトリック・正教会・プロテスタントの各団体は、公式に異端と表明している[9][10][11][12][13]

キリスト教福音派尾形守による著書『異端見分けハンドブック[7]では、「三大異端」[14][15]としてエホバの証人世界平和統一家庭連合(旧略称:統一教会)とともにモルモン教を挙げている。

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 日本語でモルモン教という場合、現在の末日聖徒イエス・キリスト教会を指し[2]、分派した他の教会(コミュニティ・オブ・クライストなど)は含まれない。しかし英語の Mormonism はこれらの分派を含めた言葉である。詳細は Mormonism を参照。
  2. ^ 末日聖徒イエス・キリスト教会の「スタイル・ガイド」によると「モルモニズム」は「特徴的な教義,文化,ライフスタイルを組み合わせて説明する際に…使用すること」が「可能」な語。
  3. ^ 父なる神」と「その子キリスト」と「聖霊」とが一体という説。

出典[編集]

  1. ^ a b 無署名「モルモン教」『キリスト教大事典』改訂新版、教文館、1968年、1070頁。「〔英〕Mormons (Mormonism)」
  2. ^ モルモン教世界大百科事典』、コトバンク
  3. ^ 広辞苑岩波書店、2205頁。
  4. ^ a b J.G.メルトン (1992). Encyclopedic Handbook of Cults in America. Garland. 
  5. ^ a b 井門富二夫『カルトの諸相 キリスト教の場合』岩波書店、1997年
  6. ^ a b 島薗進『何のための「宗教」か?―現代宗教の抑圧と自由』青弓社1994年
  7. ^ a b 尾形守異端見分けハンドブック』プレイズ出版
  8. ^ a b コトバンク”. 2016年11月4日閲覧。
  9. ^ ローマ教皇庁教理省 (Congregation for the Doctrine of the Faith)による2001年6月5日の公式見解-全世界のカトリック教会を統率する組織であるローマ教皇庁の教理省は、モルモン教のバプテスマについて、キリストが制定したバプテスマではないことを表明している。
  10. ^ 米国福音ルーテル教会による公式見解-米国最大のルーテル派教会は「神の言葉のモルモン理解はキリスト教の理解と同じではないので、キリスト教のバプテスマが起こっていないと言うのは正しいです。」と表明している。
  11. ^ 合同メソジスト教会の2000年総会公式見解-「モルモン教は自己定義によって、キリスト教信仰の歴史的、使徒的伝統の範囲内に収まりません。 」とし、 モルモン教のバプテスマを認めないことを表明している。
  12. ^ 米国長老派教会の声明 -米国最大の長老派教会である米国長老派教会 ( Presbyterian Church USA )は公式声明を発表し、キリスト教教会の歴史的な使徒的伝統とは異なる新宗教であるとしている。
  13. ^ 『海外の宗教事情に関する調査報告書』p125,平成24年3月,文化庁 -ロシア正教会主教会議は「偽キリスト教セクト、新異教主義、オカルティズムについて」(1994年12月)においてモルモン教を挙げている。
  14. ^ 「三大異端」に言及。伊藤正孝、市雄貴『血を拒む「エホバの証人」--異端の輝きと悲惨』朝日ジャーナル: 第27巻第27号(1985), p. 22. 朝日新聞社
  15. ^ 「三大異端」に言及。- 八木谷涼子『なんでもわかるキリスト教大事典』p184,朝日新聞出版,2012年

関連項目[編集]