メーナカー

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ヴィシュヴァーミトラとメーナカー

メーナカーMenaka, : मेनका)は、インド神話に登場する有名なアプサラスの1人。インドラ神の命によって大聖ヴィシュヴァーミトラを誘惑したうちの一人。『マハーバーラタ』によると、メーナカーは風神ヴァーユとともにヴィシュヴァーミトラの庵を訪ね、戯れた。そのとき風がメーナカーの衣服を吹き払い、彼女の裸体を見たヴィシュヴァーミトラは心を奪われてしまった。一方『ラーマーヤナ』によると、ヴィシュヴァーミトラは河で沐浴するメーナカーを見て、自分の庵に連れ帰ったという。その後2人は10年をともに過ごした。しかし修行が水泡に帰していることを悟り、彼女が現れたのはインドラ神の謀であると考えて、メーナカーを捨てたという。このときメーナカーはヴィシュヴァーミトラの子を宿しており、女の子を産んだあとヒマラヤ山中のマリニー川のほとりに捨て、天界に帰った。その女の子がカーリダーサの戯曲で有名なシャクンタラーである。シャクンタラーはドフシャンタ王の妃となり、バラタ(バラタ族の祖)を生んだ。

また、メーナカーはガンダルヴァの王ヴィシュヴァーヴァスの娘を宿したことがあったが、このときもやはり川の岸に娘を捨てて去った。この娘はストゥーラケーシャ仙に拾われて養育され、プラマドヴァラーという美女になった。彼女はルルの妻となった。