メルセデス・ベンツ・W222

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メルセデス・ベンツ・Sクラス
W222/V222
S350 フロント
Mercedes-Benz W 222 S 350 Bluetec.JPG
販売期間 2013 -
乗車定員 4 - 5人
ボディタイプ 4ドアセダン
エンジン 651型直列4気筒DOHC2,142ccディーゼルターボ+モーター
276型V型6気筒DOHC3,498cc+モーター
276M30型V型6気筒DOHC2,996ccツインターボ+モーター
278型V型8気筒DOHC4,663ccツインターボ
157型V型8気筒DOHC5,461ccツインターボ
277型V型8気筒V型12気筒SOHC5,980ccツインターボ
278型V型8気筒V型12気筒SOHC5,980ccツインターボ
変速機 7速AT / 9速AT
全長 標準:5,116 mm / ロング:5,246 mm
全幅 1,899 mm
全高 1,496 mm
ホイールベース 標準:3,035 mm / ロング:3,165 mm
先代 メルセデス・ベンツ・W221
マイバッハ・57/62
-自動車のスペック表-

メルセデス・ベンツ・W222Mercedes-Benz W222 )は、ドイツの自動車メーカーであるダイムラーメルセデス・ベンツブランドで展開しているSクラスの、6代目モデルである。W222はそのコードネーム。2013年から製造・販売されている。

派生モデルとしてクーペタイプのSクラス・クーペ(C217)が登場している。なおロングボディ仕様には別途「V222」というコードネームがあるが、通常はそれも含め「W222」と呼ばれる。また、ボディをさらに延長したメルセデス・マイバッハ・Sクラス(X222)が新たに用意され、これはかつて販売されたマイバッハ57/62の後継モデルとなっている。

概要[編集]

W222(以下、V222を含む)は、先代W221と比べ、優美で古典的なスタイルを強調した佇まいとなっている。大型のフロントグリル、クーペを思わせるなめらかな曲線、縦型のリアコンビネーションランプが特徴的である。

W221と比較して全長はロングモデルで130mm、全幅は20mm、全高は10mm拡大されている。ホイールベースは同一である。

ヨーロッパ市場ではS400ハイブリッド、S350 BLUETEC、S300 BLUETECハイブリッド、S500が2013年9月から、四輪駆動モデルは11月から、メルセデスAMGモデルは2014年から販売された[1]。加えて2014年にはプラグイン・ハイブリッドが導入され、2015年には2代目マイバッハがこのモデルに統合される形で発売された。

ヘッドライトやリアコンビネーションランプ、ウインカーや、内装の照明など、灯火類には全てLEDを採用しており、バルブ式電球は一切使用していない。使用されるLEDは約500個に及ぶ。ダッシュボードは、メーターパネルにはLCDを採用し、それに連続する形で隣りに大型ディスプレイが装備される。対照的に各スイッチやエアコン吹き出し口などにはクラシカルな形状を採用している。

新機能[編集]

S350 リア
  • マジックボディコントロール - アクティブボディコントロール(ABC)を進化させ、フロントガラス上部に装備されたステレオカメラにより最大15m先まで路面の凹凸をスキャンし、サスペンションに供給される油圧を制御することで、あらゆる状態において車体をフラットな姿勢に保つ。なお、この装備は晴天時のみ機能し、夜間や悪天候時には無効である。また、後輪駆動モデルのみに装備可能であり4MATIC(四輪駆動)モデルにはオプションでも装着不可。日本仕様ではロング系にのみ標準またはオプションとなる。
  • プレセーフプラス - 自車が追突される恐れがあると、ハザードランプを高速で点滅させ後続車に知らせる。衝突が避けられなくなるとブレーキをロックさせシートベルトのたるみを取り、乗員のダメージを軽減する。
  • 後続車眩惑防止機能 - 夜間や信号待ちの際、ブレーキランプと後部ウインカーの照度を自動的に落とし後続車に配慮する。

日本市場での歴史[編集]

S400ハイブリッド
S400ハイブリッド ダッシュボード
S400ハイブリッド インテリア
メルセデス・マイバッハ S500 4MATIC

2013年8月23日に日本発表。同年10月1日より受注開始され、同年11月上旬より販売・納車が開始された[2]。日本仕様車では「S400ハイブリッド」・「S400ハイブリッド エクスクルーシブ」・「S550ロング」・「S63 AMGロング」・「S63 AMG 4MATICロング」の5グレードが用意され、「S350 ブルーテック」は導入されない。「S63 AMG 4MATICロング」は左ハンドルのみ。「S550ロング」は左右から選べ、他は全て右ハンドルとなる。同時に、「S550ロング」をベースに、リアセーフティーパッケージ、ショーファーパッケージ、AMGスポーツパッケージなどを装備した特別仕様車「S550ロング エディション1」も発表された(本仕様車は280台の限定販売)[3]。なお、燃費性能の向上により、「S400ハイブリッド」・「S400ハイブリッド エクスクルーシブ」は「平成27年度燃費基準+20%」を、「S550ロング」は「平成27年度燃費基準+10%」、「S63 AMGロング」・「S63 AMG 4MATICロング」は「平成27年度燃費基準」をそれぞれ達成している。「S550ロング」では日本国内のメルセデスブランドとしては初めてハンドル位置によって車両本体価格が異なる設定としたが(右ハンドル車は左ハンドル車と比べて10万円高)、これは360度カメラの搭載など装備の違いによるものである[4]

同年11月20日には最上位モデルとして、6.0L V12ツインターボエンジンを搭載し、動力性能に優れた「S65 AMGロング」を発売し、併せて東京モーターショー2013にてワールドプレミアされた。

2014年6月10日、先代の5.5L V12ツインターボエンジンに代えて6.0L V12ツインターボエンジンを搭載した「S600ロング」を追加し、「S400ハイブリッド」と「S400ハイブリッド エクスクルーシブ」に左ハンドルモデルが設定された[5]。併せて、一部改良も行われ、「S400ハイブリッド エクスクルーシブ」・「S550ロング」・「S63 AMGロング」・「S63 AMG 4MATICロング」はタッチパッドやプライバシーガラスなどを新たに標準装備。オプションも一部装備内容を変更し、AMGスポーツパッケージ(「S400ハイブリッド」・「S400ハイブリッド エクスクルーシブ」・「S550ロング」に設定)及びAMGダイナミックパッケージ(「S63 AMGロング」・「S63 AMG 4MATICロング」に設定)にヘッドアップディスプレイを、「S400ハイブリッド エクスクルーシブ」に設定のリアシートコンフォートパッケージに後席専用クライメートコントロールをそれぞれ追加した[6]

2014年10月15日、特別仕様車「S550ロング プレミアムスポーツ」を発表し、同日より注文受付を開始。「S550ロング」をベースに、AMGスポーツパッケージとショーファーパッケージを特別装備するとともに、ベース車では設定がない20インチAMGマルチスポークアルミホイールと本革巻designoメタライズドアッシュウッドステアリングも特別装備。内装もベース車では設定がないナッパレザー仕様となっている。ダイヤモンドホワイト140台、オブシディアンブラック60台の計200台の限定販売である[7]

2014年11月25日、2,996ccV型6気筒直噴ツインターボエンジンと電気モーターを組み合わせた「S550プラグインハイブリッドロング」を追加した[8]

2015年2月25日に「メルセデス・マイバッハ・Sクラス」が正式に発表され、「マイバッハS550」「マイバッハS600」が同日より発売された。先代のマイバッハは専用ショールームのみでの販売だったが、2代目となるこのモデルでは、通常のSクラス同様に全国各地のメルセデス・ベンツ正規ディーラーでの販売となる。独立したブランドだった先代とは変わり、メルセデス・ベンツのサブブランドとして展開されるため、スリーポインテッドスターが装着されマイバッハのエンブレムはCピラーに配される。また、リアの左側に「MAYBACH」および右側にモデル名のエンブレムが取り付けられている。

2015年8月27日、2,142cc直4直噴ディーゼルターボエンジンと電気モーターを組み合わせた日本初のクリーンディーゼルハイブリッドモデル「S300h」を追加。標準モデルに加え、ナッパレザーを採用したマッサージ機能付シートやクロージングサポーター、エアバランスパッケージなどを追加した充実仕様の「S300hエクスクルーシブ」、「S550ロング」と同等の装備を備えたロングボディモデル「S300hロング」も併せて設定される。なお「S300h」の発売に合わせ、既存のハイブリッド車「S400ハイブリッド」「S400ハイブリッドエクスクルーシブ」及びプラグインハイブリッド車「S550プラグインハイブリッドロング」は「S400h」「S400hエクスクルーシブ」「S550eロング」にそれぞれ名称変更した[9]

2015年9月10日には、四輪駆動モデル「マイバッハ S550 4MATIC」を追加発売し、既存の「マイバッハ S550」は従来の左ハンドル仕様から新たに右ハンドル仕様へと変更された。「マイバッハ S550 4MATIC」(左ハンドル専用設計)の価格は同S550と同じだが、S550に標準装備の「マジックボディコントロール」が未装備(オプション装着も不可)となっている。

エンジンとテクニカルデータ(日本仕様)[編集]

モデル 販売期間 ハンドル位置 トランスミッション 駆動形式 エンジン エンジン出力 モーター モーター出力
S300h 2015年8月- 7速AT
7G-TRONIC PLUS
FR 651型 直4 DOHC ターボ 2,142cc 150kW(204PS)/3,800rpm
500Nm(51.0kgm)/1,600-1,800rpm
EM0007
交流同期電動機
20kW(27PS)
250Nm(25.5kgm)
S300h
エクスクルーシブ
S300h long
S400h 2013年10月- 左/右 276型 V6 3,498cc 245kW(333PS)/6,500rpm
620Nm(63.2kgm)/3,500-5,250rpm
21227
交流同期電動機
S400h
エクスクルーシブ
S550e long 2014年11月- 276M30型 DOHC V6 ツインターボ 2,996cc 325kW(442PS)/5,250-6,000rpm
650Nm(66.3kgm)/1,600-4,000rpm
22227
交流同期電動機
85kW(115PS)
350Nm(35.7kgm)
S550 long 2013年10月- 左/右 278型 DOHC V8 ツインターボ 4,663cc 335kW(455PS)/5,250-5,500rpm
700Nm(71.4kgm)/1,800-3,500rpm
Mercedes-AMG
S63 long
7速AT
(AMGスピードシフトMCT)
157型 DOHC V8 ツインターボ 5,461cc 430kW(585PS)/5,500rpm
900Nm(91.8kgm)/2,250-3,750rpm
Mercedes-AMG
S63
4MATIC long
4WD
S600 long 2014年6月- 7速AT
(7G-TRONIC PLUS)
FR 277型 SOHC V12 ツインターボ 5,980cc 390kW(530PS)/4,900-5,300rpm
830Nm(84.6kgm)/1,900-4,000rpm
Mercedes-AMG
S65 long
2013年11月- 279型 SOHC V12 ツインターボ 5,980cc 463kW(630PS)/4,800-5,400rpm
1,000Nm(102.0kgm)/2,300-4,300rpm
Mercedes-Maybach
S550
2015年2月- 9速AT
(9G-TRONIC)
278型 DOHC V8 ツインターボ 4,663cc 335kW(455PS)/5,250-5,500rpm
700Nm(71.3igm)/1,800-3,500rpm
Mercedes-Maybach
S550 4MATIC
2015年9月- 4WD
Mercedes-Maybach
S600
2015年2月- 7速AT
(7G-TRONIC PLUS)
FR 277型 SOHC V12 ツインターボ 5,980cc 390kW(530PS)/4,900-5,300rpm
830Nm(84.6kgm)/1,900-4,000rpm

外部リンク[編集]

参考文献[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Jonathon Ramsey (2013年5月15日). “2014 Mercedes S-Class is ready for your plutocratic dollars”. AOL. 2013年5月16日閲覧。
  2. ^ 新型「メルセデス・ベンツSクラス」日本上陸”. 2013年8月23日閲覧。
  3. ^ 「メルセデス・ベンツSクラス」に豪華装備の限定車”. 2013年8月25日閲覧。
  4. ^ 過去にメルセデス・ベンツ日本が輸入した「マイバッハ(2002年に登場した車種)」にも約150万円の追加料金で右ハンドル車が選択可能だったが、こちらは装備の違いによる設定ではなかった。
  5. ^ メルセデスベンツ、新開発V12エンジン搭載の S600ロング 追加…530ps”. 2014年6月11日閲覧。
  6. ^ Sクラスのモデルラインアップを追加 、装備内容を充実”. 2014年6月12日閲覧。
  7. ^ S 550 long Premium Sportsを発表”. 2014年10月16日閲覧。
  8. ^ 【メルセデス S550プラグインハイブリッド ロング 発表】ブランド初のPHVは S550 と同価格、特別保証で訴求”. 2014年11月26日閲覧。
  9. ^ クリーンディーゼルハイブリッドモデル「S 300 h」を追加”. 2015年8月27日閲覧。

関連項目[編集]