メモリーオフ

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メモリーオフ』は、あだち充による短編漫画作品。「20世紀最大の読み切りシリーズ」の1作として週刊少年サンデー 2000年6号、7号に前編 後編に分けて掲載された。また、短編作品集の「ショートプログラム3」に収録されている。

あらすじ[編集]

戸志野一家は正月休みに旅行に出かけていたが、長男のはじめは高校受験をひかえているため勉強をしながら留守番をしていた。そんな大晦日の夜に、自分は何者なのか、なぜここに来たのかなど一切を思い出せないという少女が訪ねてきた。少女はさらに、拳銃、ナイフ、スタンガンを持っていた…

登場人物[編集]

戸志野はじめ
中学3年生。家族がハワイ旅行に出かけている中、ひとり自宅で受験勉強をすることにした。小さいころからのんびりした性格で、事が進んでから追い込まれてあわてることが多かったが、土壇場での粘り強さも併せ持っている。受験勉強も正月休みの2か月ほど前から取り組み始めた。
家族には父 母 妹がいる。それぞれの名前は不明で、居間に掲げてある予定表には「父」「母」「はじめ」「妹」と記されており、妹の部屋の表札も「iMOTO」となっている。
野々村まなみ
大晦日の夜中に戸志野宅を突然訪ねてきた少女。学年は戸志野と同じと考えられなくもないが不明で、学校も戸志野と同じなのか別なのかは不明。戸志野が受験勉強に打ち込みはじめたころに、通学時のバスの中で戸志野に一目惚れをし、それ以来接触できずにいた。大晦日の夜にラブレターを持って戸志野の家を訪ねたが、玄関ドアに頭をぶつけて記憶喪失になってしまった。ラブレターはその際に落として雪に埋もれてしまった。夜が明けてから警察に行くことにしたが、戸志野が体調を崩したために家事をしたり勉強の手伝いをしたりすることになった。1月2日の朝に再び玄関のドアで頭を打って記憶を取り戻し、翌日(彼女の誕生日)にデートの約束を取り付けた。
身分に関する一切の記憶はなくなっていたが、戸志野よりはるかに優れた学力を持っていて、机の上に広げられていた問題集を一目見て解答の間違いをいくつも指摘した。
身に着けていたナイフとスタンガンは護身のために父が持たせたものであり、拳銃は、近所で起きた殺人事件の犯人が戸志野宅の庭に投げ捨てたものを拾っただけであった。
あだち漫画の「お約束」として、身分の手掛かりを探すために衣服を探る際にスカートの中が露わになったり、前編の扉絵では雪の降る中、オーバーコートの下にビキニを着たりしている。