メトリオリンクス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
メトリオリンクス
メトリオリンクス
メトリオリンクス想像図
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: ワニ目 Crocodilia
亜目 : 中鰐亜目 Mesosuchia
: メトリオリンクス科 Metriorhynchidae
: メトリオリンクス属 Metriorhynchus
学名
Metriorhynchus
Meyer
  • M. geoffroyii模式種
  • M. hastifer
  • M. acutus
  • M. palpebrosus
  • M. superciliosus
  • M. brachyrhynchus
  • M. durobrivensis
  • M. leedsi
  • M. casamiquelai
  • M. westermanni
  • M. potens

メトリオリンクス (Metriorhynchus) は中生代ジュラ紀中期から後期の1億5,700万 - 1億5,400万年前に生息していたワニ絶滅した爬虫綱 - ワニ目 - 中鰐亜目に属する。化石イギリス及びフランスチリアルゼンチンのジュラ紀の地層から発見されている。学名は「程よい寸法の(あるいは中ぐらいの)鼻面」を意味する。

形態[編集]

体長約3メートル。胴体は長く流線型で、先端に鼻孔を持つも伸長している。には鋭い円錐形のがある。また長い筋肉を持っていることから、顎を大きく開くことができたと推定されている。四肢は状に変化しているが、後肢の方が大きくなっている。陸上では、はうようにして移動していたのであろう[1]。尾椎骨は魚竜のように下方へ折れ、その内先端の数個は棘突起が伸びて「尾鰭」を形成していた。体を取り巻く装甲は退化して体表は滑らかになり、水の抵抗を減らしている。

生態[編集]

近縁のゲオサウルス程ではないが、現在知られているワニの中でも完全に水中生活に適応した数少ない種のひとつであり、おそらくは産卵時を除いて一生の大半を水中で過ごしたであろう。化石に残された胃内容物の痕跡から、アンモナイトや大型魚類などさまざまな水棲生物を捕食していた。化石に残る歯形から、史上最大の魚類リードシクティスまで襲撃したとされる[2]。また、翼竜をも餌食としたらしい。しかし、身体に装甲を持たないことから、より大型の捕食者に狙われた可能性がある[1]

大衆文化[編集]

BBCの番組『続 タイムスリップ!恐竜時代 古代の海へ』に登場。ワニ特有の装甲を持たないことから滑らかな遊泳を行い、移動の遅れたリードシクティスを生きたまま捕食していた。主人公ナイジェル・マーヴェンにも襲い掛かるが、平手ではねのけられた。

映画『アイス・エイジ2』では、氷山に凍結保存されていたメトリオリンクスがプリオサウルスとともに地球温暖化の影響で復活する。紫色の体色で、Cretaceous(白亜紀)という名前がある。

脚注[編集]

[ヘルプ]

参考文献[編集]

関連項目[編集]