メソダーモケリス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
メソダーモケリス
地質時代
白亜紀カンパニアン前期 - マーストリヒチアン前期
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
: カメ目 Testudines
亜目 : 潜頸亜目 Cryptodira
上科 : ウミガメ上科 Chelonioidea
: オサガメ科 Dermochelyidae
: メソダーモケリス属 Mesodernochelys
学名
Mesodernochelys
Hirayama and chitoku1996[1]
  • M. undulatus

メソダーモケリス (Mesodernochelys) は、中生代白亜紀後期の約8,000万年前 - 7,000万年前に生息していたウミガメの絶滅した爬虫綱 - カメ目 - ウミガメ上科 - オサガメ科に属する。学名は中生代 (Mesozoic) のオサガメ (Dermochelys) の意[2]

形態[編集]

甲長は最大で2mにも達する大型のウミガメ。上腕骨外側突起が発達するなどオサガメ科独特の特徴を持つ。しかし、現生のオサガメや新生代の属などとは異なり骨質の甲羅はそれほど退化していない。ただし、鱗板の痕跡である鱗板溝は背甲の中央に僅かに見られるだけであった。[3]この属の特徴的な形質としては、背甲の周縁、縁版の内側が波打った様な形状となっている事が挙げられる。頭部はプロトステガ科に似ており、現生のオサガメの様なクラゲ食特化ではなくを始めとする様々な動物質を摂食していたと思われる。[2]

分布・沿革[編集]

Mesodernochelys undulatusの化石は、旧穂別町のマーストリヒチアン前期の函淵層群で発見され、帝京科学技術大学の平山廉と穂別町立博物館の地徳力により1996年に新属として報告された。[4]平山は、そのほか洲本市[5]、旧塩江町[6]のマーストリヒチアン前期の和泉層群、中川町[7]のカンパニアン前期の蝦夷層群から発見された化石についても同種であると主張している。

2016年現在において、日本以外から本属の化石が発見されていないことから、日本近海の固有種であったと考えられている。また、日本において同時代に他のウミガメ化石の発見が少ないことから、日本近海における優占種であったと考えられている。[6]

脚注・出典[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 中山町郷土資料館だより No.9
  2. ^ a b 『カメのきた道 : 甲羅に秘められた2億年の生命進化』 133頁
  3. ^ 『カメのきた道 : 甲羅に秘められた2億年の生命進化』 131頁
  4. ^ Hirayama R, Chitoku T. (1996). "Family Dermochelyidae (Superfamily Chelonioidea) from the Upper Cretaceous of North Japan". Transactions and proceedings of the Palaeontological Society of Japan. New series 184: 597-622.
  5. ^ 平山廉「 兵庫県淡路島の和泉層群より発見された原始的オサガメ科(ウミガメ上科;カメ目)」(1993 日本古生物学会1993年会・総会予稿集)
  6. ^ a b 平山廉、藤井明、高橋啓一「香川県高松市塩江町の上部白亜系和泉層群より産出したオサガメ科化石」(2006 化石 (80))
  7. ^ 平山廉、疋田吉識「Mesodermochelys (Testudines; Chelonioidea; Dermochelyidae) from the Late Cretaceous of Nakagawa-cho, Hokkaido, North Japan」(1998 中川町自然誌博物館研究紀要(1))

関連項目[編集]

参考文献[編集]

外部リンク[編集]