メガラシネ

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メガラシネ
生息年代: Asselian
Barcelona-018.jpg
Fossil of Megarachne servinei exhibited at the Museu de Ciències Naturals de Barcelona
Megarachne BW.jpg
Megarachne servineiの復元図
地質時代
石炭紀
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
亜門 : 鋏角亜門 Chelicerata
: カブトガニ綱 Merostomata
: ウミサソリ目(広翼目) Eurypterida
: Mycteroptidae
: メガラシネ属 Megarachne
: M.servinei Hünicken, 1980[1]
学名
M.servinei Hünicken, 1980

メガラシネMegarachne servineiメガラクネとも)は、古生代石炭紀に生息していた絶滅した節足動物。アルゼンチンのコルドバ近くの石炭紀前期(ペンシルベニア紀)の淡水層の中で見つかった。発見当初はクモの化石とされたが、その後ウミサソリの一種であると分かった[2]

発見[編集]

巨大なクモと誤って復元された’’M. servinei

メガラシネは、もともと、アルゼンチンの古生物学者であるMario Hünickenによって1980年に記載された。正基準標本は、アルゼンチンのBajo de Véliz層のポーラーメンバーから採取され、アスラン年代(2.989±000.15から2.950±000.18 億年前)と測定された[3]。Hünickenは、15ミリメートルの円形の目の隆起が頭の中心に両目の間に位置している甲の構造、ヘラ状の鋏角と識別した背甲の前部の構造、「適度に毛深い」腹部として識別した体節の背後の円形の構造から標本をクモと誤って同定した。Hünickenの同定は、正基準標本のX線マイクロトモグラフィーに大きく依存し、加えて隠された構造は、X線写真から推定された[2]

脚長は、50センチメートルであると推定され、これまで最大のクモであるとされたルブロンオオツチグモTheraphosa blondi)が脚長が約30センチメートルであることからメガラシネが史上最大のクモであるとされた。これにより、巨大なクモとしてのメガラシネの復元姿は、人気の展示物となり、世界中の博物館で展示された[2][4]

標本をクモとして同定することに、クモ学者らによって疑問が持たれた。Hünicken自身でさえ、化石の形態に矛盾を認めた。しかし、正基準標本は、大金庫(bank vault)に保存され、古生物学者らは、その石膏模型しか手にする事ができなかった[2]

2005年には、より完全な標本が同じ産地の層準から採取された。イギリスの古生物学者でありクモ学者であるポールA.セルデンとアルゼンチンのクモ学者であるHünickenとJosé A Corroncaからなる研究チームは、新たな発見に照らして正基準標本を再検討した。彼らの結論はメガラシネはクモではなく、クモサソリ、およびカブトガニとの関連のある絶滅した鋏角亜門であり、それは一般的に「海のサソリ」として知られている大型のウミサソリ[2][4]であるとした[5]。他のウミサソリとの形態学的な比較により、メガラシネは、ペルム紀から石炭紀に存在した大型広翼類に最も密接であることが示された。その大型広翼類は、Woodwardopterus scabrosusであり、ただひとつの標本からのみ知られている[2]

分類[編集]

Megarachne servineiはメガラシネ属の唯一の種である。Mycterops属とWoodwardopterus属とともに、Stylonurina亜目、Hibbertopteroidea上科、Mycteroptidae科に分類されている[6]。メガラシネの名は、ギリシャ語の「巨大クモ」から来ている[7]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Mario A. Hünicken (1980). “A giant fossil spider (Megarachne servinei) from Bajo de Véliz, Upper Carboniferous, Argentina”. Boletin de la Academia Nacional de Ciencias, Córdoba, Argentina 53: 317–341. 
  2. ^ a b c d e f Paul A. Selden, José A. Corronca & Mario A. Hünicken (2005). “The true identity of the supposed giant fossil spider Megarachne (PDF). Biology Letters 1 (1): 44–48. doi:10.1098/rsbl.2004.0272. PMC 1629066. PMID 17148124. http://www.museunacional.ufrj.br/mndi/Aracnologia/Eurypterida/Selden%20et%20al%202005%20Megarachne.pdf. 
  3. ^ Megarachne servinei”. Paleobiology Database. 2012年11月16日閲覧。
  4. ^ a b Brian Switek (2010年3月24日). “Megarachne, the Giant Spider That Wasn’t”. ScienceBlogs. 2012年11月16日閲覧。
  5. ^ P. Weygoldt & H. F. Paulus (1979). “Untersuchungen zur Morphologie, Taxonomie und Phylogenie der Chelicerata”. Zeitschrift für zoologische Systematik und Evolutionsforschung 17 (2): 85–116, 177–200. doi:10.1111/j.1439-0469.1979.tb00694.x. 
  6. ^ Jason A. Dunlop, David Penney, & Denise Jekel; with additional contributions from Lyall I. Anderson, Simon J. Braddy, James C. Lamsdell, Paul A. Selden, & O. Erik Tetlie (2011). “A summary list of fossil spiders and their relatives”. In Norman I. Platnick. The world spider catalog, version 11.5. American Museum of Natural History. http://research.amnh.org/iz/spiders/catalog/Fossil11.5.pdf 2011年5月21日閲覧。. 
  7. ^ Nicholas Wade (2005年3月1日). “To the Rescue of Goliath”. The New York Times. 2012年11月16日閲覧。

外部リンク[編集]