メイラキリウム属

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メイラキリウム属
メイラキリウム・トリナスツム
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: キジカクシ目 Asparagales
: ラン科 Orchidaceae
亜科 : セッコク亜科 Epidendroideae
: メイラキリウム属 Meiracyllium
学名
Meiracyllium

メイラキリウム属 Meiracylliumラン科植物の属の1つ。匍匐茎に短い茎を付け、その先に葉1枚だけをつける。

特徴[編集]

小型の着生植物[1]。匍匐茎があって横に這い、間を置いてごく短い茎を出し、その先端に葉を1枚だけつける。葉は楕円形で肉厚で、葉質は硬い。花は植物体に比べると大きく、普通は紅色を帯びて美しい。萼片は互いに離生し、咲く時は大きく広がる。側萼片は両辺の長さが異なる。側花弁は萼片よりやや幅が狭い。唇弁は蕊柱の基部について、中央が大きく窪み、縁は滑らかになっている。蕊柱は短くて翼片はなく、小嘴体が明瞭。花粉塊は8個あってロウ質。

学名はギリシャ語の meirakyllion に由来し、これは「小さな仲間」の意である。匍匐性を持つことにちなむものと考えられている。

分布[編集]

メキシコとグアテマラに分布し、2種がある。

利用[編集]

洋ランとして栽培されることがあるが、普及はあまりしていない。特にトリナスツム M. trinasutum がよく栽培されている。

出典[編集]

  1. ^ 以下、主として園芸植物大事典(1994),p.2981

参考文献[編集]

  • 『園芸植物大事典 2』、(1994)、小学館