メイジャー・ペナー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
メイジャー・ペナー
生誕 不明
不明
死没 1718年
海賊活動
愛称少佐(Major)
階級船長
活動地域カリブ海
指揮ボネッタ号

メイジャー・ペナー(Major Penner、名前不明、生年不明 - 1718年)は、カリブ海で活動した海賊、船長。

なお、メイジャー(Major)は、(陸軍またはイギリス海兵隊の)少佐を意味し、通称であって名前ではない(ウィリアム・キッドをキャプテン・キッド(キッド船長)と呼ぶのと同じ)。キャプテン(Captain、船長または海軍大佐)よりも、メイジャー(陸軍少佐)と呼ばれることを好んだという[1]

人物[編集]

1718年7月にニュープロビデンス島ナッソーに着任した初代バハマ総督ウッズ・ロジャーズに対し降伏して、1718年1月に布告された王の恩赦(海賊に対し、9月5日までに降伏すれば、それまでのすべての海賊行為を赦免する、というもの)を受けて引退した海賊船長の1人であり、それ以外の記録はほとんどなく、来歴も不明。キャプテン・チャールズ・ジョンソンの『海賊史』では当時、ニュープロビデンス島にいた海賊たちの指揮官(Commanders)として、ベンジャミン・ホーニゴールドチャールズ・ヴェインといった他の有名な海賊と共に、その名が言及されている。『海賊史』によれば、結局ペナーはその年のうちに海賊に復帰したが、すぐに殺され、36門の大砲を備えた海賊船ボネッタ(Bonetta)号ごと手下たちは捕らえられたという[2][3]

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ Fox, Edward Theophilus (2013) (英語). 'Piratical Schemes and Contracts': Pirate Articles and Their Society 1660-1730. Exeter UK: University of Exeter. p. 147. https://ore.exeter.ac.uk/repository/handle/10871/14872 2017年9月8日閲覧。 
  2. ^ 海賊列伝・上 2012, p. 39.
  3. ^ Johnson, Captain Charles (1724). A GENERAL HISTORY OF THE PYRATES. London: T. Warner. https://www.gutenberg.org/files/40580/40580-h/40580-h.htm 2017年6月18日閲覧。 

参考文献[編集]

  • 海賊史キャプテン・チャールズ・ジョンソン著 (1724年)
    • チャールズ・ジョンソン; 朝比奈一郎(訳)『海賊列伝(上)』中央公論新社中公文庫〉、2012年。ISBN 978-4122056107