メリー・ポピンズ

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メリー・ポピンズ
Mary Poppins
監督 ロバート・スティーヴンソン (実写)
ハミルトン・S・ラスク (アニメ)
脚本 ビル・ウォルシュ
ドン・ダグラディ
製作 ウォルト・ディズニー
ロイ・O・ディズニー
出演者 ジュリー・アンドリュース
音楽 アーウィン・コスタル
配給 ブエナ・ビスタ・フィルム・ディストリビューション・カンパニー
公開 アメリカ合衆国の旗 1964年8月29日
日本の旗 1965年12月18日
上映時間 139分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 600万ドル
興行収入 1億230万ドル アメリカ合衆国の旗
配給収入 4億2900万円[1] 日本の旗
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メリー・ポピンズ』(原題: Mary Poppins)は、『メアリー・ポピンズ』を原作とする1964年に製作されたウォルト・ディズニー・カンパニー製作のミュージカル映画である。米アカデミー賞5部門を受賞。空から飛んできたナニーのメリー・ポピンズがロンドンの一家に滞在し人々を不思議な体験に巻き込む物語が、ミュージカル実写アニメーションの合成といった手法でファンタジックに表現されている。また2013年の『ウォルト・ディズニーの約束』は本作の製作背景を描いた伝記映画である。

ストーリー[編集]

1910年。ロンドンの桜通りに住むジョージ・バンクス氏は厳格で気難しい銀行家。妻のウィニフレッド女性参政権運動に夢中で子供は全てナニー(乳母)任せだった。 二人の子供である、姉のジェーンと弟のマイケルは悪戯好きでベビーシッターがすぐに辞めてしまっていた。

そんなある日、新しいナニーを募集しようと広告の文章を考えているバンクス氏に、子供たちは優しくて、美しく、親切でおもしろい、そんなナニーの広告を書いて見せる。父は子供たちの意見を取り上げるどころか、紙片を暖炉に放りこんでしまった。

しかし、ジェーンとマイケルの広告は煙突から空高く飛んでメリーのもとに届いた。翌朝、バンクス氏の出した広告を見て集まったナニー候補がバンクス家の玄関の前に並んでいると、突然風が強くなり並んでいたナニー候補は空高く飛ばされてしまう。あっけにとられる子供達をよそに、子供の書いた紙片を持ったメリー・ポピンズが飛んでくる。

メリーは自己紹介もほどほどに子供部屋へ行き、指をぱちんと鳴らすと魔法のように散らかった部屋が片づき、不思議な絨毯で出来た鞄からは何でも出す。子供たちはすぐにメリーと仲良くなった。散歩のときには大道芸人バートの描く絵の中に入って遊び、メリーゴーランドの馬に乗ってキツネ狩り、笑いが止まらないために宙に浮かんだままになってしまった人と会うなど、不思議な体験をしていく。

メリーがやって来てからは家中が朗らかになり、普段不機嫌なハウスキーパーやコックが歌まで歌いだしたのがバンクス氏は不思議でたまらない。バンクス氏は子供たちに自分の働く姿を見せ、厳格にしつけようと考えた。

バンクス氏が子供たちを連れてきた銀行で、老頭取が無理に預金をさせようとしたので、子供たちは思わず「私のお金を返して!」と大声をだした。それを聞いた預金者たちは銀行が危ないのではないかと勘違い、あわてて払いもどしに殺到、取り付け騒ぎで銀行は大混乱に陥った。

逃げだした子供は途中で煙突掃除夫姿のバートに出会った。バートは「お父さんは酷い人ではなく、ひとりぼっちで可哀想な人なんだよ」と子供たちに教える。バートがバンクス氏宅まで子供達を連れて帰ると、バンクス夫人はバートに自宅の煙突の掃除を無理矢理に頼みこむ。お休みのはずのメリーポピンズも現れ、煙突を通って、煙突だらけの屋上に上り、屋上の世界を体験する。すると、あちこちからバートの友達の煙突掃除夫が現れて、煤にまみれながら皆で踊りつづけた。帰宅したバンクス氏は事態に呆れるが、バートに「子供を愛情を注げるのは今のうちだけなんですよ」と諭される。

その夜、バンクス氏は銀行の重役に呼び出され、クビを宣告される。そのときになってバンクス氏はメリー・ポピンズの魔法の言葉「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」(長大語)を思い出して、クビになったことなど気にも留めず楽しそうに銀行から去って行き、そのまま行方不明になってしまう。

翌朝帰ってきたバンクス氏は、本当に大切なものは仕事ではなく家族・子供たちだったことに気づき、一家揃って凧揚げにでかける。凧揚げをしているバンクス氏は、同じく凧揚げに興じる老頭取の息子に話しかけられ、バンクス氏が去った後、頭取はバンクス氏のジョークで笑って亡くなったと告げられる。重役たちはバンクス氏を重役にすることを決めて、みんなで凧揚げを楽しむ。

あれだけメリーに懐いていた子供たちもやはり本当の父と母が一番だった。自分の役目は終わったと感じたメリーは次の子供たちのために旅立つことを決意する。

「さよならメリー・ポピンズ」とつぶやく凧売りに転じたバートに見送られ、メリー・ポビンズは風に乗って空に舞い上がった。

登場人物[編集]

主人公[編集]

メリー・ポピンズ
魔法が使え、美人で賢く優しいスーパーナニー乳母の事、ベビーシッターとは若干ニュアンスが異なる)。普段は雲の上で暮らしている。鞄の中にはたくさんの道具が詰まっており、明らかに入らない大きなサイズの物まで入っている。ジェーンとマイケルの書いたナニー募集の広告を見て、ジョージの厳格な条件を見て集まってきたナニー達を魔法で追い払ってバンクス家にやって来た。ジェーンとマイケルに見せた魔法についてはぐらかす言動が多く、自分を実の親以上に慕うジェーンとマイケルに突き放した態度を取る。しかし、本心では子供たちを愛しており、子供たちの実の親には叶わないと距離を置かざるを得ず、やがては別れなければならない事を悲しんでいた。
バート
メリーの昔からの親友で、快活な性格で屈託のない好青年。よく間違えられるがメリーの恋人ではない。歌も上手ければダンスも上手く、何でもこなす大道芸人。煙突掃除屋をはじめ、ストリートミュージシャン絵描き凧売りなど日によっていつも違う仕事をしている。昔は気難しく笑わない子供で両親にもよく思われていなかったらしいが、メリーの呪文を聞いて何も怖いものがなくなり、今のような性格に変わったらしい。

バンクス家の人々[編集]

ジョージ・バンクス
銀行に勤める厳格なお父さん。全てきっちりとしなければ気がすまず、メリーを快く思っていない。
ウィニフレッド・バンクス
ジョージの妻で、ジェーンとマイケルのお母さん。夫と違ってメリーには肯定的だが、女性の選挙権を主張する運動に夢中で、子供たちのことはいつもナニーに任せっきり。
ジェーン・カロライン・バンクス
バンクス家の長女でマイケルの姉。楽天的な性格で、部屋の片付けが苦手。
マイケル・バンクス
バンクス家の長男でジェーンの弟。少し頑固で気難しい性格。子役マシュウ・ガーバーはジョージ役のデヴィッド・トムリンソンに似ている事から起用された。
エレン
バンクス家の家政婦。貧乏くじを引かされることが多く、不思議な現象を起こすメリーにも驚かされっぱなし。
ブリル
バンクス家のコック。エレンとは犬猿の仲で、いつも口げんかばかりしている。
ロバートソン・アィ
バンクス家の下男。靴を磨くぐらいの仕事すら、まともにやらず、給金泥棒と呼ばれている。映画には登場しない。
ケイティ・ナナ
メリーの前任のナニー。元々ライオンの調教師だったはずが、なぜかウィニフレッドにナニーとして雇われていた。ジェーンとマイケルに手を焼き、物語の冒頭で辞めてしまう。
ジョン・バンクス
映画には登場しない。バンクス家の次男でバーバラと双子。
バーバラ・バンクス
同じく映画には登場しない。バンクス家の次女でジョンと双子。
アナベル・バンクス
原作2巻で誕生したバンクス家の三女。

その他[編集]

ブーム海軍大将
バンクス家の隣に住む元軍人で、ジョージの友人。引退後も海軍の規則正しい生活を続けているが、毎日朝と夕方の決まった時間になると時報代わりに大砲をぶっ放し、バンクス家は振動と騒音でいつも迷惑を蒙っている。バート達煙突掃除人が屋根の上で踊るのを見て、ホッテントット(日本版では海賊)が襲撃したと勘違いして花火弾を放ったこともある。原作では、子供達が出かけた夜中の動物園で、動物と関係が逆転して、檻の中に入っていたことがある。
ジョーンズ巡査
バンクス家が住むチェリー通りの治安を守る警官。凧を探して迷子になったジェーンとマイケルを保護したり、銀行に向かって帰ってこないジョージの居場所を探すなど、なにかとバンクス家を助ける。原作には登場しないキャラクター。
アルバートおじさん
大の笑い上戸で、笑い出すと止まらず体が浮いてしまう。降りるためには、悲しいことを考えなければいけない。原作ではアルバート・ウィッグという名前で「ウィッグさん」と呼ばれる。
ハトの餌を売る老女
セント・ポール大聖堂前の広場で2ペンスでハトの餌を売っている。メリーの水晶玉で見えただけではなく、子供たちがバンクス氏の銀行に行く途中で、出会う。映画では、バンクス氏と子供二人で出会っているが、原作ではメリーと子供二人で出会っている。原作では都市伝説になるほどの有名なおばさんで、子供達は「ハトたちは、夜は鳥おばさんのスカートの下で眠っている」と信じている。
ミスター・ドース・ジュニア
ジョージが勤める銀行の重役で、ドース・シニアの息子。一度も父親の笑った顔を見た事がなかった。原作には登場しないキャラクター。
ミスター・ドース・シニア
銀行を一代で築き上げた頭取名誉社長。バート役のディック・ヴァン・ダイク一人二役で演じている。マイケルが起こした取り付け騒ぎでジョージをクビにしようとするが、ジョージがバートから聞いた笑い話がツボに嵌って空に浮いてしまい、そのまま笑いながら死んでしまう。原作には登場しないキャラクター。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹き替え
フジテレビ版 BVHE版
メリー・ポピンズ ジュリー・アンドリュース 島村佳江 台詞:麻生かほ里
歌:伊東恵里
バート ディック・ヴァン・ダイク 佐々木功 山寺宏一
ミスター・ドース・シニア
ジョージ・バンクス デヴィッド・トムリンソン 瑳川哲朗 永井一郎
ウィニフレッド・バンクス グリニス・ジョンズ 増山江威子 天地総子
ジェーン・カロライン・バンクス カレン・ドートリス 佐久間レイ 前田利恵
マイケル・バンクス マシュウ・ガーバー 羽村京子 辻治樹
アルバート エド・ウィン 滝口順平
エレン ハーミオン・バドレー 京田尚子 小宮和枝
ブリル リタ・ショウ 沼波輝枝
ハトの餌を売る老女 ジェーン・ダーウェル
ブーム海軍大将 レジナルド・オーウェン 峰恵研
ミスター・ビンナクルー ドン・バークレー 沢りつお
ジョーンズ巡査 アーサー・トリーチャー 上田敏也 納谷悟朗
ケイティ・ナナ エルザ・ランチェスター 牧野和子
ミスター・ドース・ジュニア アーサー・マレット 八代駿
ペンギン・ウェイター ダラス・マッケノン
ドーズ・バトラー
J・パット・オマリー
八代駿
落合弘治
石井隆夫
ダラス・マッケノン 山崎哲也

備考[編集]

スタッフ[編集]

製作 ウォルト・ディズニーロイ・O・ディズニー
原作
脚本監修
パメラ・トラバース
脚色 ドン・ダグラディビル・ウォルシュ
音楽監督 アーウィン・コスタル
作詞、作曲 シャーマン兄弟
実写撮影監督 エドワード・コールマン
アニメ撮影監督 ボブ・ブロートン
ペンギン担当作画監督 フランク・トーマス
作画監督 ミルト・カールオリー・ジョンストンジョン・ラウンズベリーウォード・キンボール
レイアウト ドン・グリフィスバジル・デヴィドヴィチヴァンス・ジェリーシルヴィア・コッブデイル・バーンハートホーマー・ジョナス
納屋の動物担当原画 エリック・ラーソン
原画 ハル・アンブロクリフ・ノードバーグジャック・ボイドアート・スティーヴンズフレッド・ヘルミックジュリアス・スヴェンセン
美術総監修 ケン・アンダーソン
実写美術監督 ウィリアム・タントクキャロル・クラーク
アニメーション美術監督 マクラーレン・スチュワート
背景 アル・デンプスターアート・ライリービル・レイン
特殊効果 ピーター・エレンショウユースタス・ライセットロバート・A・マッティ
色彩設計 トニー・ウォルトン
合成 アブ・アイワークス
録音監督 ロバート・O・クック
録音 ディーン・トーマス
音楽編集 イヴリン・ケネディ
編集 コットン・ウォーバートン
振付 マーク・ブロウ、ディ・ディ・ウッド
プロデューサー ビル・ウォルシュ
アニメーション監督 ハミルトン・ラスク
監督 ロバート・スティーヴンソン
製作 ウォルト・ディズニー・プロダクション
配給 ブエナ・ビスタ

受賞とノミネート[編集]

開催日 部門 候補者 結果
アカデミー賞 1965年4月30日 作品賞 ウォルト・ディズニー
ビル・ウォルシュ
ノミネート
監督賞 ロバート・スティーヴンソン ノミネート
主演女優賞 ジュリー・アンドリュース 受賞
脚色賞 ビル・ウォルシュ
ドン・ダグラディ
ノミネート
撮影賞(カラー作品) エドワード・コールマン ノミネート
編集賞 コットン・ウォーバートン 受賞
美術賞(カラー作品) キャロル・クラーク
ウィリアム・H・トゥントク
エミール・クーリ
ハル・ガスマン
ノミネート
衣裳デザイン賞(カラー作品) トニー・ウォルトン ノミネート
編曲賞 アーウィン・コスタル ノミネート
作曲賞 シャーマン兄弟
(リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン)
受賞
歌曲賞 "チム・チム・チェリー"
シャーマン兄弟
(リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン)
受賞
録音賞 ロバート・O・クック ノミネート
特殊視覚効果賞 ピーター・エレンショウ
ユースタス・ライセット、
ハミルトン・ラスク
受賞
ゴールデングローブ賞 1965年2月8日 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門) ロバート・スティーヴンソン
ウォルト・ディズニー
ビル・ウォルシュ
ノミネート
主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門) ディック・ヴァン・ダイク ノミネート
主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門) ジュリー・アンドリュース 受賞
作曲賞 シャーマン兄弟
(リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン)
ノミネート
グラミー賞 1965年4月13日 最優秀子供のためのアルバム賞 シャーマン兄弟
(リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン)、
ジュリー・アンドリュース
ディック・ヴァン・ダイク
グリニス・ジョンズ
デヴィッド・トムリンソン
エド・ウィン
受賞
グラミー賞 映画・テレビサウンドトラック部門 シャーマン兄弟
(リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン)
受賞
全米監督協会賞 長編映画監督賞 ロバート・スティーヴンソン ノミネート
ニューヨーク映画批評家協会賞 主演女優賞(2位) ジュリー・アンドリュース ノミネート
全米脚本家組合賞 ミュージカル映画脚本賞 ドン・ダグラディ
ビル・ウォルシュ
受賞

収録曲[編集]

サウンド・トラック[編集]

メリー・ポピンズ(オリジナル・サウンドトラック)
全作詞・作曲: リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン
# タイトル 作詞 作曲・編曲 出演者 時間
1. 「メイン・タイトル(Overture)」(合奏) リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン  
2. 「古い鎖を断ち切って(Sister Suffragette)」 リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン グリニス・ジョンズ
3. 「私の暮らし(The Life I Lead)」 リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン デヴィッド・トムリンソン
4. 「理想の乳母さん(The Perfect Nanny)」 リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン カレン・ドートリス, マシュウ・ガーバー
5. 「お砂糖ひとさじで(A Spoonful of Sugar)」 リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン ジュリー・アンドリュース
6. 「大道画家(Pavement Artist)」 リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン ディック・ヴァン・ダイク
7. 「楽しい休日(Jolly Holiday)」 リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン ジュリー・アンドリュース、ディック・ヴァン・ダイク
8. スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスSupercalifragilisticexpialidocious)」 リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン ジュリー・アンドリュース、ディック・ヴァン・ダイク
9. 「眠らないで(Stay Awake)」 リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン ジュリー・アンドリュース
10. 「笑うことが好き(I Love to Laugh)」 リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン ディック・ヴァン・ダイク、エド・ウィン、ジュリー・アンドリュース
11. 「英国の銀行(A British Bank (The Life I Lead))」 リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン デヴィッド・トムリンソン、ジュリー・アンドリュース
12. 「2ペンスを鳩に(Feed the Birds (Tuppence a Bag))」 リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン ジュリー・アンドリュース
13. 「信用第一の銀行(Fidelity Fiduciary Bank)」 リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン ディック・ヴァン・ダイク、銀行員、デヴィッド・トムリンソン
14. 「チム・チム・チェリー(Chim Chim Cher-ee)」 リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン ディック・ヴァン・ダイク、ジュリー・アンドリュース、カレン・ドートリス、マシュウ・ガーバー
15. 「踊ろう、調子よく(Step in Time)」 リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン ディック・ヴァン・ダイク、キャスト
16. 「男には夢が(A Man Has Dreams)」 リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン デヴィッド・トムリンソン、ディック・ヴァン・ダイク
17. 「凧をあげよう(Let's Go Fly a Kite)」 リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン デヴィッド・トムリンソン、 ディック・ヴァン・ダイク、ロンドンの人々
合計時間:

書籍[編集]

原作と映画の違い[編集]

  • 時代背景
    • 原作では時代はいつか、はっきりと描かれていないが、映画では1910年(エドワード朝時代)と指定されている。
  • メリー・ポピンズのキャラクター
    • 原作では、いつもツンとして不機嫌そうであり、子供達に命令ばかりしている(それでも子供たちはメリー・ポピンズを熱愛する)。この性格は典型的なナニーの属性である[2]
    • 原作では、自分が美人であることを非常に誇りに思っていて、鏡に見とれたり、その旨の発言をすることが、非常にしばしばである。
    • 原作では、「自分は礼儀作法が完璧である」と言っており、空中を飛んだり、逆さまになったりしても、スカートの裾は足にぴったりはりついている。
    • 原作では、不思議なできごとが起きても、「知りません。自分とは関係ない」「そんなことが起きる筈がありません。夢か勘ちがいでは」とはぐらかして、自分が魔力がある存在だと認めない。また「子供部屋の自動かたづけ」のような「見るからに魔法」とわかるような魔法は使わない(原作では、メリー・ポピンズの親戚や友人が、超自然的な出来事を起こすことが多い)。
    • 原作では、「階段の手すりの上を、一人ですべって登る」場面はあるが、映画にある「子供達と一緒に、階段の手すりの上をすべりおりる」場面はない。
    • 原作では「雲の上に住んでいる」とはっきり明示されてはいない。
    • 映画で使用される魔法の言葉スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスは原作には登場しない。
    • 原作では、コブラがイトコだったり、自分の帽子の花を勝手につつく鳩に向かって「焼き鳥にしてやる」と罵るなど、魔女的な要素がある。
    • 原作では、動物とはもちろんで、太陽や風とも会話が可能である。また、メリー・ポピンズの親戚は非常に長命と思われる発言をする人物が多い。
  • バンクス氏のキャラクター
    • 原作ではメリー・ポピンズを嫌っておらず、彼女がナニーにきてくれたことを大歓迎している(召使たちを含めて、バンクス家の全員がメリー・ポピンズがきたことを喜んでいる)
    • 「全てきっちりとしなければ気がすまない」という性格は、映画独自の設定で、原作にはない。
    • 原作では、子供の頃に「厳しい女性家庭教師」に厳格な教育をうけ、今でもその女性のことを恐れている。
    • 原作では、映画にあるような、自分の仕事(銀行業)への不満は描写されていない。
    • 原作では、映画にある、バンクス氏の職場(銀行)を子供達に見せる場面はない。原作ではバンクス氏の職場そばでランチをとるために、メリー・ポピンズが子供二人をシティに連れていく場面がある。
    • 原作では、映画にあるような、銀行の顧客のパニックは起きていない。
    • 原作では、子供たちと一緒に凧をあげる場面はない。凧あげを手伝うのは公園の管理人である。
    • 原作では、「片足が義足のスミス」のジョークは登場しない。
  • バンクス夫人のキャラクター
    • 原作では夫人に「ウィニフレッド」という名前はない。また、「女性選挙権運動をしている」というのは映画の独自設定。
  • バンクス家の子供たち
    • 原作では4人(2巻からは5人)の子供がいるが、映画では上の2人しか登場しない。
    • 原作での下の双子の子供は、赤ん坊の頃は、動物や風などの言葉がわかる。「大きくなるとわからなくなる。大きくてもわかるのはメリー・ポピンズだけ」という設定。
  • バートのキャラクター
    • 原作ではバートの職業は、「マッチ売り&街頭絵描き」の一種類のみ。
  • バートの描いた絵の中に入るシーン
    • 原作では、メリー・ポピンズの休日に起きたできごとであり、メリーとバートの2人で絵の中に入る。お茶を飲み、メリーゴーランドに乗るだけの、短時間で終わっている。また、原作でのバートの登場はこの場面のみであり、バートは子供たちと出会ってはいない。

脚注[編集]

  1. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)231頁
  2. ^ 新井潤美『不機嫌なメアリー・ポピンズ―イギリス小説と映画から読む「階級」』 (平凡社新書)

関連項目[編集]

  • チキ・チキ・バン・バン - 1968年に公開されたイギリス製作映画。同じくイギリスが舞台だった事もあり、本作に関わった作曲のシャーマン兄弟、振付のマルク・ブローとディーディー・ウッドなど多くのスタッフが携わっており、主演も本作のキーパーソンとして出演したディック・ヴァン・ダイクが務めた。
  • ウォルト・ディズニーの約束 - 2013年のアメリカ映画。本作品の制作背景を描く。

外部リンク[編集]