ムンダ族

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ムンダ族の老人

ムンダ族Munda)は、インド中部・東部に居住する民族。

言語[編集]

人種的にはプロト・オーストラロイドに属し、言語的にはアウストロアジア語族に属するムンダ語を話す。

歴史[編集]

元来はインド北西部に居住していたがアーリヤ人の侵入を受けてビハール州チョタ・ナーグプル丘陵地帯へ移住した。ビハール州を中心に約600万人の人口を形成している。ムンダとは富裕で信望のある人を意味するヒンドゥー語で、彼らは人間という意味をもつ「ホロ」を自称している。

文化[編集]

稲作を行う農耕民で、陸稲水稲の他雑穀を栽培する。春の民族祭で共同狩猟を行う儀礼を持つ。核家族の父系クランを基本とした集団生活を営む。

宗教[編集]

ヒンドゥー化が進み、従来の独自宗教は消えつつある。インド独立後は産業教育の普及により、農業以外の職業に従事する者も現れるようになった。また、キリスト教改宗する人々も見られる。

遺伝子[編集]

ムンダ人にはオーストロネシア語族と関連するハプログループO2a (Y染色体)が57.2%高頻度でみられることが他のインドの民族と異なる大きな特徴である[1]。O2aの原郷長江流域と考えられるが、稲作とともにインドへ西進した。

外部リンク[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Kumar, Vikrant; Reddy, Arimanda NS; Babu, Jagedeesh P; Rao, Tipirisetti N; Langstieh, Banrida T; Thangaraj, Kumarasamy; Reddy, Alla G; Singh, Lalji; Reddy, Battini M (2007). "Y-chromosome evidence suggests a common paternal heritage of Austro-Asiatic populations". BMC Evolutionary Biology 7: 47. doi:10.1186/1471-2148-7-47. PMC 1851701. PMID 17389048.