ムフロン

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ムフロン
ムフロン
保全状況評価[1]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 VU.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 偶蹄目 Artiodactyla
亜目 : 反芻亜目 Ruminantia
下目 : Pecora
: ウシ科 Bovidae
亜科 : ヤギ亜科 Caprinae
もしくは(Antilopinae
: (ヤギ族 Caprini)
: ヒツジ属 Ovis
: ムフロン O. orientalis
学名
Ovis orientalis Gmelin, 1774[1]
シノニム

Ovis vignei Blyth, 1841[1]

和名
ムフロン[2][3]
英名
Mouflon

ムフロンOvis orientalis)は、偶蹄目ウシ科ヒツジ属に分類される偶蹄類。

分布[編集]

アルメニアアゼルバイジャンイランインドウズベキスタンオマーンカザフスタントルクメニスタントルコパキスタン[1]。地中海の島嶼にも分布するが、分子系統解析などから古い時代に人為的に移入された個体群と推定されている[1]。地中海の個体群はヨーロッパ各地に移入されている[3]

形態[編集]

体長110 - 145センチメートル[3]。尾長5 - 10センチメートル[3]。体重25 - 90キログラム[3]

分類[編集]

アジアムフロンO. orientalis(アフガニスタン、イラン、トルキスタン)、ムフロンO. musimon(イランおよび地中海の島嶼)、ウリアルO. vignei(オマーン、パンジャブ、ラダック・チベットなど)の3種に分割する説もあったが、本種に含む説が有力とされる[3]

本種の学名を記載の早い家畜ヒツジと同じOvis ariesとする説もあった[1]。ICZNの強権によりO. ariesは家畜種のみを指す学名として、野生種の学名はO. orientalisを引き続き使用することが認められた[4]

Ovis orientalis orientalis Gmelin, 1774
Ovis orientalis arkal Eversmann, 1850
Ovis orientalis bocharensis Eversmann, 1850
Ovis orientalis cycloceros Hutton, 1842
Ovis orientalis punjabiensis Lydekker, 1913
Ovis orientalis vignei Blyth, 1841

生態[編集]

海岸から標高5,000メートル以上の山地、断崖など様々な環境に生息する[3]

草本、木の葉、果実、樹皮などを食べる[3]

妊娠期間は150 - 180日[3]。1回に 1 - 2匹の幼獣を産む[3]。寿命は12 - 18年[3]

人間との関係[編集]

本種が家畜化され、ヒツジになったと考えられている[2]

燃料用の森林伐採、密猟、紛争による影響、家畜との競合などにより生息数は減少している[3]

参考文献[編集]

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  1. ^ a b c d e f Valdez, R. 2008. Ovis orientalis. The IUCN Red List of Threatened Species 2008: e.T15739A5076068. http://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2008.RLTS.T15739A5076068.en. Downloaded on 10 December 2015.
  2. ^ a b 今泉吉典 「ムフロン」「アジアムフロン」「ウリアル」『世界の動物 分類と飼育7 (偶蹄目III)』今泉吉典監修、東京動物園協会、1988年、112-114頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l 小原秀雄 「ムフロン」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社2000年、160-161頁。
  4. ^ Bulletin of Zoological Nomenclature. "International Commission on Zoological Nomenclature, Opinion 2027 (Case 3010). Usage of 17 specific names based on wild species which are predated or contemporary with those based on domestic animals (Lepidoptera, Osteichthyes, Mammalia): conserved". Bulletin of Zoological Nomenclature, Volume. 60, 2003, pp. 81-84.

関連項目[編集]