コンテンツにスキップ

ミンガス Ah Um

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ミンガス・アー・アム』
チャールズ・ミンガススタジオ・アルバム
リリース
録音 1959年5月5日-5月12日 ニューヨーク
ジャンル ジャズポスト・バップ
時間
レーベル コロムビア・レコード
プロデュース テオ・マセロ
専門評論家によるレビュー
チャールズ・ミンガス アルバム 年表
ブルース・アンド・ルーツ
(1959年)
ミンガス・アー・アム
(1959年)
ミンガス・ダイナスティ
(1960年)
テンプレートを表示

ミンガス・アー・アム[1]Mingus Ah Um)は、ジャズベーシストチャールズ・ミンガスが1959年に制作・発表したアルバム。

解説

[編集]

グッドバイ・ポーク・パイ・ハット」は、ミンガスが敬愛していたサックス奏者レスター・ヤングを追悼したバラード。ポーク・パイ・ハットとは、ヤングのトレードマークだった山高帽を意味する。この曲はスタンダード・ナンバーとなり、ジャズ界ではローランド・カークギル・エヴァンスマーカス・ミラー綾戸智絵などがカバー。他ジャンルでは、ペンタングル『スウィート・チャイルド』、ジェフ・ベックワイアード』、ジョニ・ミッチェルミンガス』等で取り上げられている。

「フォーバス知事の寓話」は、ミンガスが人種差別に対して激しく抵抗していたことを示す曲。フォーバス知事とは、アメリカ合衆国アーカンソー州の知事で、本名オーヴァル・ユージン・フォーバス。1957年、リトル・ロック・セントラル高校で、アフリカ系アメリカ人の学生9人の入学が認められたが、差別主義者のフォーバスは、セントラル高校の人種融和措置に反対した。ミンガスは激怒して、1958年8月からライブでこの曲を演奏し、本作で初レコーディング。その後も度々再演された。人種差別を非難しつつ、そのことを音楽には持ち込まなかったマイルス・デイヴィスと、音楽を通して差別主義者を糾弾するというミンガスとの、スタンスの違いが表れている。同曲は、2006年に片山広明渋さ知らズが発表した『片山広明 with 渋さ知らズ』でカヴァーされた。

「ブギー・ストップ・シャッフル」や「バード・コールズ」では、ミンガスが得意とする実験的なアレンジが聴ける。「オープン・レター・トゥ・デューク」は、ミンガスにとって最大のヒーローであるデューク・エリントンに捧げた曲。

収録曲

[編集]

全曲チャールズ・ミンガス作曲。

  1. ベター・ギット・イット・イン・ユア・ソウル - "Better Git It In Your Soul" - 7:22
  2. グッドバイ・ポーク・パイ・ハット - "Goodbye Pork Pie Hat" - 5:44
  3. ブギー・ストップ・シャッフル - "Boogie Stop Shuffle" - 5:02
  4. 三色の自画像 - "Self-Portrait In Three Colors" - 3:06
  5. オープン・レター・トゥ・デューク - "Open Letter To Duke" - 5:51
  6. バード・コールズ - "Bird Calls" - 6:17
  7. フォーバス知事の寓話 - "Fables Of Faubus" - 8:14
  8. プシー・キャット・デューズ - "Pussy Cat Dues" - 9:14
  9. ジェリー・ロール - "Jelly Roll" - 6:17

再発時のボーナス・トラック

[編集]
  1. ペダル・ポイント・ブルース - "Pedal Point Blues" - 6:30
  2. GGトレイン - "GG Train" - 4:39
  3. ガール・オブ・マイ・ドリームス - "Girl of My Dreams" - 4:08

演奏メンバー

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 旧邦題は『チャーリー・ミンガス・モダン・サウンド』。

外部リンク

[編集]