ミレーナ (子宮内避妊システム)

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子宮内避妊システム「ミレーナ」

ミレーナ: Mirena)は「子宮内避妊システム」(処方せん医薬品)の一種。日本では初のもので、2007年より使用されている。

概要[編集]

フィンランドのSchering Oy社(現 Bayer Schering Pharma Oy社)で開発された。発売会社はバイエル薬品である。 1970年代後半に子宮避妊器具黄体ホルモンとしてレボノルゲストレルを用いた避妊器具の開発を開始。1990年にフィンランドにおいて世界で初めて承認・発売。

避妊機序[編集]

レボノルゲストレルを子宮内に持続的に放出することにより、子宮内膜に作用。子宮頸管粘液の粘性を高めて精子の通過を阻止。

注意事項[編集]

先天性心疾患又は心臓弁膜症の患者、糖尿病患者、肝障害のある患者には副作用があるため、慎重な使用が求められる。

副作用[編集]

総症例482例中428例(88.8%)に副作用が認められた[1] 。主な副作用としては、月経異常など。また挿入後1〜3ヶ月は出血が続く。痛みが続く場合や子宮内部からミレーナが脱出する場合もある。

禁忌[編集]

以下の患者には使用できない[2]

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある女性
  • 性器癌及びその疑いのある患者(癌の悪化のおそれがある)
  • 黄体ホルモン依存性腫瘍及びその疑いのある患者(ホルモン依存性腫瘍の悪化のおそれがある)
  • 診断の確定していない異常性器出血のある患者(性器癌の疑いがある。出血が性器癌による場合は、悪化のおそれがある)
  • 先天性,後天性の子宮の形態異常(子宮腔の変形を来しているような子宮筋腫を含む)又は著しい位置異常のある女性(本剤を正確な位置に装着することが困難である)
  • 性器感染症(カンジダ症を除く)のある患者(骨盤内炎症性疾患(PID)のリスクが上昇するおそれがある)
  • 過去3ヵ月以内に性感染症(細菌性腟炎,カンジダ症,再発性ヘルペスウイルス感染,B型肝炎,サイトメガロウイルス感染を除く)の既往歴のある女性
  • 頸管炎又は腟炎の患者(PIDを起こすおそれがある)
  • 再発性又は現在PIDの患者(症状が悪化することがある)
  • 過去3ヵ月以内に分娩後子宮内膜炎又は感染性流産の既往歴のある女性(子宮内膜炎を起こすおそれがある)
  • 子宮外妊娠の既往歴のある女性(子宮外妊娠が起こるおそれがある)
  • 本剤又は子宮内避妊用具(IUD)装着時又は頸管拡張時に失神,徐脈等の迷走神経反射を起こしたことのある女性(本剤の装着及び除去に際して迷走神経反射を起こすおそれがある)
  • 重篤な肝障害又は肝腫瘍の患者(肝臓への負担が増加し,症状が増悪するおそれがある)
  • 妊婦又は妊娠している可能性のある女性


参考文献[編集]

  • ^ ミレーナ52mg添付文書
  • ^ ミレーナ52mg添付文書