ミヤマオダマキ
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ミヤマオダマキ | |||||||||||||||||||||||||||
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ミヤマオダマキ (早池峰山・2002年6月撮影)
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Aquilegia flabellata Siebold et Zucc. var. pumila (Huth) Kudo | |||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||
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和名 | |||||||||||||||||||||||||||
ミヤマオダマキ(深山苧環) |
ミヤマオダマキ(深山苧環、学名:Aquilegia flabellata var. pumila)は、キンポウゲ科オダマキ属の多年草。北海道~中部地方以北、南千島から朝鮮北部、樺太に分布する高山植物である。園芸品種として改良されたものが山野草として栽培されるが、高山性のものとしては栽培しやすい方である。
形態
[編集]根は太くてまっすぐに下に伸びる。葉は根出状に数枚出る。それぞれ2回3出複葉で、1回目の葉柄ははっきり出るが、2回目はごく短く、小葉は互いに集まる。小葉は扇形、薄くて淡緑色、表面は粉を吹いたようになる。
茎は高さ10-25 cmほど、花期は6-8月で先端に数輪の花をうつむき加減につける。花は青紫色、萼片は広卵形で傘状に開き、花弁は円筒形にまとまって付き、先端はやや白っぽく、基部からは萼の間を抜けて距がのびる。
果実は袋果で、5本の先のとがった筒を束ねたような姿で上を向く。
秋田県・宮城県・群馬県・石川県でレッドリストの絶滅危惧種(絶滅危惧I類)と岩手県で絶滅危惧II類に指定されている[1]。基準標本は、礼文島と利尻島のもの。田中澄江が『新・花の百名山』の著書で早池峰山を代表する花の一つとして紹介した[2]。礼文島では民家の近くでも自生している[3]。
和名由来
[編集]和名の由来は、苧環(おだまき)という紡いだカラムシ(苧)や麻糸を丸く巻く道具が花の形に似ていて、深山に咲くことから付けられた。
分類
[編集]下位分類
[編集]種小名の flabellata は「扇状の」意味。変種名の pumila は、「小さい」の意味。
- キバナミヤマオダマキ(黄花深山苧環 A. flabellata var. pumila f. flavida ) - 稀に黄色の花を咲かせるもの。
- タマザキミヤマオダマキ(玉咲深山苧環 A. flabellata var. pumila f. globularis ) - 八重咲きもの。
- リシリオダマキ(利尻苧環 A. flabellata var. pumila f.konoi ) - 利尻島の花弁に距がないもの。
近縁種
[編集]- ヤマオダマキ(山苧環 A. buergeriana ) - 日本在来の近縁種。
- キバナノヤマオダマキ(黄花の山苧環 A. buergeriana var. buergeriana f. flavescens ) - ヤマオダマキの黄色一色の花を咲かせるもの。
関連画像
[編集]花の構造 | 葉(北岳・2007年8月) | 北岳に自生(2007年8月) | 礼文島に自生 |
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 豊国秀夫『日本の高山植物』山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、1988年9月、462頁。ISBN 4-635-09019-1。
外部リンク
[編集]- “知床国立公園のミヤマオダマキ(6月)”. 環境省. 2011年8月5日閲覧。