ミクロビオテリウム科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
ミクロビオテリウム科
生息年代: Early Paleocene–現世
Monito del Monte ps6.jpg
チロエオポッサム
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
上目 : オーストラリア有袋大目 Australidelphia
: ミクロビオテリウム目 Microbiotheria
Ameghino1889
: ミクロビオテリウム科 Microbiotheriidae
Ameghino1887
学名
Microbiotheriidae
Ameghino1887
  • Khasia
  • Mirandatherium
  • Eomicrobiotherium
  • Ideodelphys
  • Pitheculus
  • Dromiciops

ミクロビオテリウム科(Microbiotheriidae)は、ミクロビオテリウム目に属する唯一の科である。チロエオポッサムは、ミクロビオテリウム科の唯一の現生種である。絶滅種は化石から知られ、南アメリカ西南極オーストラリア北東部で発掘されている[1]

かつて、オポッサム目キタオポッサムも属する分類群)の動物であると考えられていたが、近年の解剖学と遺伝学のエビデンスを積み重ねた結果、ミクロビオテリウム目は、まったくオポッサム属ではなく、オーストラリアの有袋類とは密接に関連しているという結論に至った。ミクロビオテリウム目を含むオーストラリアに生息する有袋類はオーストラリア有袋大目Australidelphia)を形成している。

生物地理学[編集]

現在認識されている最古のミクロビオテリウムは、Khasia cordillerensisであり、ボリビアのTiupampaの暁新世前期の堆積物から発掘された歯の化石であった。多数の属は、南アメリカの古第三紀と新第三紀の様々な化石から知られている。ミクロビオテリウムであるとされる種は、西南極にあるシーモア島の始新世中期のラメセタ層から回収された。いくつかの未記載のミクロビオテリウムがオーストラリア北東部にある始新世初期のTingamarra Faunaから発見されている。もし、確かにミクロビオテリウムであるならば、これらのオーストラリアの化石は有袋類の進化と生物地理学を理解するために重要な意味を持っている。チロエオポッサムの遠い祖先は、現在の南アメリカ大陸にとどまった動物であり、他は、南極大陸、最終的にオーストラリア大陸に移動した。当時、3つの大陸はゴンドワナ大陸の一部であった[2][3]

脚注[編集]

  1. ^ Gardner, A.L. (2005). "Family Microbiotheriidae (p. 21)". In Wilson, D.E.; Reeder, D.M. Mammal Species of the World: A Taxonomic and Geographic Reference (3rd ed.). Johns Hopkins University Press. p. 21. ISBN 978-0-8018-8221-0. OCLC 62265494
  2. ^ Schiewe, Jessie (2010年7月28日). “Australia's marsupials originated in what is now South America, study says”. LATimes.Com. Los Angeles Times. 2010年8月1日閲覧。
  3. ^ Nilsson, M. A.; Churakov, G.;, Sommer, M.; Van Tran, N.; Zemann, A.; Brosius, J.; Schmitz, J. (2010-07-27). Penny, David. ed. “Tracking Marsupial Evolution Using Archaic Genomic Retroposon Insertions”. PLoS Biology (Public Library of Science) 8 (7): e1000436. doi:10.1371/journal.pbio.1000436. PMC 2910653. PMID 20668664. http://www.pubmedcentral.nih.gov/articlerender.fcgi?tool=pmcentrez&artid=2910653. 

外部リンク[編集]