マーダヴァ
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サンガマグラーマのマーダヴァ(Mādhava of Saṃgamagrāma, マラヤーラム語: സംഗമഗ്രാമ മാധവൻ, ヒンディー語: संगमग्राम के माधव)は、インド(ヴィジャヤナガル王国)の数学者・天文学者(1340年もしくは1350年 – 1425年)。
人物
[編集]ケーララ州のコーチンに近い、サンガマグラーマの出身。同じく天文学者であるヴィージャ・マーダヴァとの区別から、「サンガマグラーマのマーダヴァ」とも呼ばれる。また、天文学者たちには、「ゴーラヴィード」(球面三角法の権威)とも呼ばれた。
現存する文献は、天文学についてのものが中心である。数学については、他の学者たちの文献によってマーダヴァの発見と伝えられるものが存在する。マーダヴァは三角法、無限級数、有限級数の近似などを研究し、円周率を小数点第11位まで計算し、ライプニッツの公式とも呼ばれる公式を初めて発見したとされる。また、ケーララ学派と呼ばれる数理天文学派の創始者ともいわれ、パラメーシュヴァラ、ニーラカンタ、ジイェーシュタデーヴァなどの学者たちに影響を与えた。
参考文献
[編集]- 楠葉隆徳・林隆夫・矢野道雄[1] 『インド数学研究―数列・円周率・三角法―』恒星社厚生閣、1997年。
- ジョージ・G・ジョーゼフ『非ヨーロッパ起源の数学』垣田高夫、大町比佐栄訳、講談社ブルーバックス、1996年。