マーク・ファーバー

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マーク・ファーバーMarc Faber1946年2月28日 - )は、スイス連邦チューリッヒ出身の投資アナリスト・投資アドバイザー。Marc Faber Limitedの創業者社長Managing Director)。現在はタイ王国在住。

経歴[編集]

チューリッヒ生まれ。チューリッヒ大学経済学を専攻し、24歳でPh.Dの学位を取得した。1970年代にはWhite Weld & Company Limitedに勤務した後、Drexel Burnham Lambertの香港法人の社長(Managing Director)を務めた。1990年にDrexel Burnham Lambertが倒産すると、同年にMarc Faber Limitedを創業した。Marc Faber Limitedでは投資アドバイスだけでなく、富裕層向けに資産運用も実施している。Gloom Boom Doomのニュースレターや逆張りの投資戦略で知られる。

1987年ニューヨーク株式市場の暴落を予見・警告していたことで有名になった。その後に引き続いて日本の株式市場のバブルについても、日経平均株価は8,000円まで下げないとバブル崩壊は終焉しないと述べていた[1]が、実際その通りに日経平均株価は39,000円台から2003年4月に8.000円割れとなった。

2007年には東京で開催された講演[2]で、過去最大の資産バブルとそれに依存した米国の経済成長を指摘し、世界的な株安と景気後退(リセッション)を予見・警告してなどの商品投資を推奨していたが、実際その通りに2008年には未曾有の金融危機と景気後退が世界経済を襲った。

Barron's RoundtableやCNBCなどマスコミにしばしば登場する。

著書[編集]

脚注[編集]

  1. ^ "The Great Money Illusion; The Confusion Of The Confusions", Marc Faber著, ISBN 978-0582999046
  2. ^ CLSAジャパンフォーラム2007