マンチェスター (コネチカット州)

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マンチェスター
Town of Manchester
—    —
愛称:絹の都市
標語:村の魅力ある都市
コネチカット州におけるハートフォード郡(ピンク)と同郡におけるマンチェスター(赤)の位置
座標: 北緯41度46分31秒 西経72度31分27秒 / 北緯41.77528度 西経72.52417度 / 41.77528; -72.52417
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
コネチカット州の旗 コネチカット州
ハートフォード郡
ニューイングランド市町地域 ハートフォード・ウェストハートフォード・イーストハートフォード
地域 州都地域
設立 1672年
法人化 1823年
行政
 - 種別 町政委員会・マネジャー方式
 - ジェネラル・マネジャー スコットシャンリー
 - 町政委員会
面積
 - 計 27.7mi2 (71.7km2)
 - 陸地 27.3mi2 (70.6km2)
 - 水面 0.4mi2 (1.1km2)
標高 272ft ((町役場)
82.9m)
人口 (2010年)[1]
 - 計 58,241人
等時帯 東部標準時 (UTC-5)
 - 夏時間 東部夏時間 (UTC-4)
郵便番号 06040–06043, 06045
市外局番 860
FIPS code 09-44700
GNIS feature ID 208693[2]
ウェブサイト www.townofmanchester.org

マンチェスター: Manchester)は、アメリカ合衆国コネチカット州ハートフォード郡東部に位置する町である。州都ハートフォード市のすぐ東に位置している。2010年国勢調査では人口58,241人であり、州内の町では第5位、市を合わせても第15位である[3]。町の都心はマンチェスター国勢調査指定地域となっており、その2010年の人口は30,577人だった[4]

歴史[編集]

チェイニー兄弟工場、サウスマンチェスター、1920年
チェイニー兄弟工場の児童労働者、1924年、ルイス・ハイン撮影

マンチェスターは1672年頃に農業町として開拓者が入って来たが、当時はオーフォード・パリッシュと呼ばれていた(町出身の独立戦争兵士の備忘録に見られる)。多くの川や小川が、製紙、製材、製糸工場に動力を提供し、町は急速に工業の中心になった。昔のハートフォードの領域は、現在のマンチェスター、イーストハートフォードウエストハートフォードの町域を含んでいた。1783年、イーストハートフォードが独立した町となり、1823年までその中にマンチェスターを含んでいた[5]。この1823年にマンチェスターが町として法人化された。

ピトキン・グラスワークス[6]が、コネチカット州では最初の成功したガラス工場として、1783年から1830年まで運営されていた。ピトキン・グラスワークス廃墟は歴史協会によって保存されている。

1838年、チェイニー家が世界最大となる絹の工場を始めた。最終的にマンチェスターは理想的な工業町になった。工場、所有者の家、および労働者の家は現在、アメリカ合衆国国定歴史建造物に指定されるチェイニー兄弟歴史地区の一部になっている。

E・E・ヒリアード・カンパニー毛織物工場も特筆される。1780年頃にアーロン・バックランドが設立し、後にヒリアード家に売却されたこの工場は国内最古の毛織物工場となっている。

地理[編集]

アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、町域全面積は27.7平方マイル (71.7 km2)であり、このうち陸地27.4平方マイル (71.0 km2)、水域は0.27平方マイル (0.7 km2)で水域率は1.00%である[7]。マンチェスター国勢調査指定地域の全面積は6.5平方マイル (16.8 km2)であり、このうち陸地6.4平方マイル (16.7 km2)、水域は0.039平方マイル (0.1 km2)で水域率は0.56%である[4]

人口動態[編集]

マンチェスターの人口推移[8]
2000 54,740
2010 58,241

以下は2000年国勢調査による人口統計データである[3]

基礎データ

  • 人口: 54,740 人
  • 世帯数: 23,197 世帯
  • 家族数: 14,010 家族
  • 人口密度: 775.4人/km2(2,008.2 人/mi2
  • 住居数: 24,256 軒
  • 住居密度: 343.6軒/km2(889.9 軒/mi2

人種別人口構成

年齢別人口構成

  • 18歳未満: 22.8%
  • 18-24歳: 8.0%
  • 25-44歳: 33.0%
  • 45-64歳: 22.1%
  • 65歳以上: 14.2%
  • 年齢の中央値: 36歳
  • 性比(女性100人あたり男性の人口)
    • 総人口: 91.2
    • 18歳以上: 87.7

世帯と家族(対世帯数)

  • 18歳未満の子供がいる: 28.2%
  • 結婚・同居している夫婦: 43.8%
  • 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 13.0%
  • 非家族世帯: 39.6%
  • 単身世帯: 31.1%
  • 65歳以上の老人1人暮らし: 10.1%
  • 平均構成人数
    • 世帯: 2.32人
    • 家族: 2.93人

収入[編集]

収入と家計

  • 収入の中央値
    • 世帯: 49,426米ドル
    • 家族: 58,769米ドル
    • 性別
      • 男性: 41,893米ドル
      • 女性: 32,562米ドル
  • 人口1人あたり収入: 25,989米ドル
  • 貧困線以下
    • 対人口: 8.0%
    • 対家族数: 6.0%
    • 18歳未満: 11.1%
    • 65歳以上: 7.7%

芸術と文化[編集]

メインストリート、センター通りから南を望む
ビッセル通り、メインストリートから東を望む

マンチェスターは屋内ショッピングモールであるショッパーズ・アット・バックランドヒルズ、バックランドヒルズのザ・プラザ、さらにその近くの商店街のバックランド・ブラザで知られる。最近の10年間、サウスウィンザー町にまで広がるこのモールを囲む地域は、多くの大型郊外店やプラザが並ぶようになり、急速に州民のショッピング中心地に転換されてきた。

19世紀後半から20世紀半ばまで絹製造産業ではアメリカの中心地であり、チェイニー兄弟歴史地区は[9]、工場がアパートに改装され、近くの博物館も含んでいる。

市内には下記の4つの博物館がある。

  • 消防博物館、1901年に建設された消防署を改装したものである。消防設備や記念品には、植民地時代に使われた革の消火バケツ、スプリンクラー設備の変遷、馬が曳く消火ホース車、1921年製アーレンズ・フォックス消火ポンプ、高さ105フィート (32 m) の1911年製給水塔がある[10]
  • ルッツ子供博物館、芸術、歴史、化学、自然、民俗学に関わる参加型の展示がある。恒久展示物には生きている小動物もある[11]
  • オールド・マンチェスター博物館、地元の歴史に焦点を当て、マンチェスター歴史協会が運営している。恒久展示物にはマンチェスター・スポーツの殿堂、チェイニー繊維、ピトキン・グラスワークス、クリストファー・スペンサーとスペンサー連発ライフル銃のサンプルがある[12]
  • チェイニー邸博物館、チェイニー兄弟絹会社の設立者が18世紀に建てた家屋。展示物には時代物の家具や工芸品がある[13]。同じ場所に、1751年に造られた教室が1つだけのキーニー校舎もある[14]

非営利民間基金であるウィッカムパークは、マンチェスターとイーストハートフォードにある。広さ53エーカー (210,000 m²) のケース山レクリエーション地域はマンチェスターの人口が少ない南東隅にあり、ハイキング、マウンテンバイクに人気があり、西にはハートフォードのスカイラインを見渡すことができる。

マンチェスターは毎年感謝祭の日に開催されるマンチェスター・ロードレースで知られる。毎年世界中から1万人以上が参加し、観衆も数千人になる。ニューイングランド住民には、ボストンマラソンに次ぐ人気がある。毎年の自動車ショーも人気を獲得しつつある[15]

町内にはアメリカでも古典的なチーズバーガーとアイスクリームで昔から広く知られるレストランのシャディ・グレンがある。

マンチェスター記念病院も町内にある。

町内には1,000エーカー (4.0 km²) 以上の公園があり、芸能の組織があり、図書館もあり、友好的で地域社会の精神の強い住人がいる。

スポーツ[編集]

チーム名 スポーツ ウェブサイト リーグ 優勝歴 試合会場
マンチェスター・クリケットクラブ[16] クリケット www.manchestercricketclub.com BAAC クリケット選手権 優勝 - 2009年、2010年、2011年
準優勝 - 2008年
マンチェスター・クリケットクラブ・グランド、
マーティン学校

政治[編集]

2005年10月25日時点での登録有権者と政党支持の構成[17]
政党 活性有権者 非活性有権者 有権者計 構成比
民主党 10,612 584 11,196 33.86%
共和党 6,249 374 6,623 20.03%
無党派 14,150 1,069 15,219 46.03%
少数政党 25 2 27 0.08%
合計 31,036 2,029 33,065 100%

教育[編集]

公立学校[編集]

伝統的な教育学区の学校

  • マンチェスター高校(9年生から12年生)
  • マンチェスター地域アカデミー(9年生から12年生)
  • ハウェル・チェイニー工業高校(州立学校、9年生から12年生)
  • ベントレー学校(9年生から12年生)
  • アーサー・H・イリング中学校(7年生、8年生)
  • エリザベス・M・ベネット・アカデミー(6年生)
  • ウィリアム・E・バックリー小学校(幼稚園から5年生)
  • ボウワーズ小学校(幼稚園から5年生)
  • ハイランドパーク小学校(幼稚園から5年生)
  • キーニーストリート小学校(幼稚園から5年生)
  • マーティン小学校(幼稚園から5年生)
  • ロバートソン小学校(幼稚園から5年生)
  • バープランク小学校(幼稚園から5年生)
  • ワッデル小学校(幼稚園から5年生)
  • ワシントン小学校(幼稚園から5年生)

マグネットスクール

  • マグネット・スクール、ハートフォード大都市圏を対象に、地域学校選択事務所と首都圏教育委員会が運営している

チャーター・スクール

  • オデュッセイ・コミュニティ・スクール(幼稚園から8年生)

私立学校[編集]

  • アサンプション学校(幼稚園前から5年生)
  • セントブリジット学校(幼稚園前から5年生)
  • セントジェイムズ学校(幼稚園前から5年生)
  • イーストカトリック高校(9年生から12年生)
  • コーナーストーン・クリスチャン学校(幼稚園前から12年生)

高等教育機関[編集]

メディア[編集]

新聞[編集]

地元新聞は「ジャーナル・インクワイア」であり、マンチェスターと周辺地域で購読されている。「ハートフォード・クーラント」も町内に設備があり、町内全域に配布できる。

インフラ[編集]

救急サービス[編集]

救急救命サービス[編集]

アンビュランス・サービス・オブ・マンチェスターは、ニューステート道路沿いにある駐屯所から出動する民間会社であり、一次救命レベルの搬送サービスを行う。消防署の救急車が使えないときは、二次救命処置を行う[18]

消防署[編集]

マンチェスター消防救急サービス[編集]

マンチェスター消防救急サービス部[19]は1897年の火事でウェルドン事業地区が破壊された後に結成された。5つの駐屯所から消防車隊4個中隊とトラック隊1個中隊、さらにシフト指揮車を擁した常勤職員が稼働している。すべての中隊が消火、防火、救命、危険物質対応、二次救命医療を担当している[20]

マンチェスター消防署-第8ユーティリティ地区[編集]

マンチェスター消防署-第8ユーティリティ地区は[21]消防士と消防団員を組み合わせた組織であり、1888年に町の北西隅の地区で別の消防組織として設立された。町の組織ではなく、別の課税主体である第8ユーティリティ地区の取締役会によって管理されている。消防士は月曜日から金曜日の午前6時から午後6時まで勤務し、週末午前6時から午後6時までは消防士1人のみが当直となる。消防団員が残りの時間と必要に応じて応援している。消火、防火、救命、危険物質対応、一次救命医療を担当している

警察署[編集]

マンチェスター警察署は[22]1896年に設立された。イーストミドル・ターンパイク239にあり、約120人の警官が町を守っている。

交通[編集]

道路[編集]

マンチェスター町内には州間高速道路3本(84号線、384号線、291号線)があり、アメリカ国道6号線と44号線は東西方向幹線道になっている。コネチカット州道30号線は町の北部で東西方向に走っている。州道83号線が南北方向の幹線道であり、南のグラストンベリーとの町境からサウスメインストリートを北上し、町の中心を抜けている。

公共交通[編集]

マンチェスターではコネチカット州交通のハートフォード事業部が定期バス路線を運行している。系統番号80、82、83、84、88がマンチェスターとハートフォードを直接繋いでいる[23]

鉄道[編集]

町を通る旅客鉄道は無い。ハートフォードからの貨物列車はコネチカット・サザン鉄道が運行している[24]

空港[編集]

ハートフォード・ブレイナード空港と、ブラッドレー国際空港がいずれもマンチェスターから車で約15分の距離にある。

自転車[編集]

マンチェスター町内には自転車道と自転車専用道が幾つかある。よく使われているのはチャーターオーク・グリーンウェイとホップ川州立公園トレイルの2本である。それぞれの一部がイーストコースト・グリーンウェイに指定されている[25]

著名な出身者[編集]

脚注[編集]

  1. ^ U.S. Census Bureau Population Estimates
  2. ^ [1]
  3. ^ a b American FactFinder”. United States Census Bureau. 2008年1月31日閲覧。
  4. ^ a b Geographic Identifiers: 2010 Demographic Profile Data (G001): Manchester CDP, Connecticut”. U.S. Census Bureau, American Factfinder. 2012年11月30日閲覧。
  5. ^ Goodwin, Joseph Olcott (1879). East Hartford: Its History and Traditions. Hartford, Connecticut: Case, Lockwood, and Brainard Co. 
  6. ^ Pitkin Glassworks
  7. ^ Geographic Identifiers: 2010 Demographic Profile Data (G001): Manchester town, Hartford County, Connecticut”. U.S. Census Bureau, American Factfinder. 2012年11月30日閲覧。
  8. ^ アーカイブされたコピー”. 2005年9月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月5日閲覧。アーカイブされたコピー”. 2004年6月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2004年5月12日閲覧。
  9. ^ ManchesterHistory.org
  10. ^ Fire Museum website, retrieved October 12, 2011
  11. ^ Connecticut, Massachusetts & Rhode Island Tourbook 2007 Edition. (2007) pp 58-59. AAA Publishing, Heathrow, Florida
  12. ^ Manchester Historical Society website, retrieved October 12, 2011
  13. ^ Cheney Homestead website, retrieved October 12, 2011
  14. ^ Keeney Schoolhouse website, retrieved October 12, 2011
  15. ^ King, Peter; One Fine Day- Aggravating/Enjoyable Travel Note of the Week; Monday Morning Quarterback December 2, 2002; Sports Illustrated Online; retrieved December 29, 2006
  16. ^ Manchester Cricket Club official sports website, Manchester, Connecticut
  17. ^ Registration and Party Enrollment Statistics as of October 25, 2005 (PDF)”. Connecticut Secretary of State. 2006年9月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年10月2日閲覧。
  18. ^ http://www.ambulanceservicemanchester.com
  19. ^ http://www.mfre.us/
  20. ^ http://www.local1579.com/index.cfm
  21. ^ http://mfd8th.org/
  22. ^ http://www.manchesterpolice.org/
  23. ^ Connecticut Transit Hartford Routes & Schedules Archived 2006年12月16日, at the Wayback Machine.; Updated November 20, 2006
  24. ^ Connecticut Southern Railroad Railmap; Railamerica.com
  25. ^ Connecticut Department of Transportation Index to Trails in Connecticut by Town

外部リンク[編集]