マンスプレッディング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
公共交通機関で「マンスプレッディング」を行う男性

マンスプレッディング英語: Manspreading)は、男を意味する「man」(マン)と開くを意味する「spread」(スプレッド)をかけ合わせたかばん語マン・シッティング英語: Man-sitting)とも呼ばれる。公共交通機関において男性が開脚座りを行うことを指す[1][2]。これによって複数の座席を占有することになる。この姿勢と「manspreading」という言葉の使用はどちらもインターネット上でいくつもの批判を引き起こし、アメリカ合衆国イギリスカナダトルコでは討論になっている[3][4]。この言葉は2013年にソーシャルメディアウェブサイトTumblr」において開始されたフェミニストの反マンスプレッディング・キャンペーンの公開討論の場で最初に登場した。2015年8月に『オックスフォード英語辞典』に収録[5]されるまで、言葉の有用性が確立されていなかった[6][7]

起源[編集]

manspreading」は2015年8月にOxfordDictionaries.comにおいて正式に認められた言葉である[7][8]

公共交通機関管理局[編集]

ニューヨーク都市圏メトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティ(MTA)とシアトルサウンド・トランシット英語版バス電車の混雑により、他の乗客が立たなければならない場合に行儀の良い姿勢で座るように促すポスターを作成している。しかしながら、フィラデルフィアシカゴワシントンD.C.といった都市の交通機関の職員はそれが重要な問題であることを否定している[1][4]。MTAのキャンペーンには「Dude, stop the spread please! 」(おい、どうか開かないでくれよ)というスローガンも含まれる[9]。マンスプレッディングを目撃して不快に感じた人々がそのシーンを撮影してインターネット上に画像を公開するケースがいくつも確認されている[1]

論争[編集]

反マンスプレッディングの活動家は立たなければならない他の乗客に対して無礼で配慮に欠けるマンスプレッディングを批判しているが、男性に焦点を当てて自分の荷物を置くために複数の座席を占有する女性の存在を無視していたり、空席がたくさんある時にもmanspreaders(マンスプレッダーズ)たちに公の辱めを与えていることから逆にカウンター批判されている。このことはジェンダー関連とは対照的に生理的な問題ではないかと指摘されている[2][10]

地下鉄やバスなどの交通機関で撮影された「マンスプレッダーズ」の写真を掲載するのは公の屈辱あるいは恥辱にあたるとして批判されている[11]。多くの男性権利擁護活動グループが「マンスプレッディング」の公の恥辱は男性に対する差別にあたり、特に局部の生物学的構造から多くの男性は開脚して座らざるを得ないと主張している。

出典[編集]

  1. ^ a b c Emma G. Fitzsimmons (2014年12月20日). “A Scourge Is Spreading. M.T.A.’s Cure? Dude, Close Your Legs.” (英語). NYTimes.com. 2015年9月13日閲覧。
  2. ^ a b Cathy Young (2015年1月5日). “'Manspreading'? But women hog subway space, too” (英語). Newsday.com. 2015年9月13日閲覧。
  3. ^ Radhika Sanghani (2014年12月23日). “'Ban manspreading': Londoners want men to sit with their legs together on the Tube” (英語). Telegraph.co.uk. 2015年9月13日閲覧。
  4. ^ a b Eric M. Johnson (2015年1月16日). “One body, one seat: Seattle's campaign against the 'manspreading' scourge” (英語). Reuters.com. 2015年9月13日閲覧。
  5. ^ Manspreading, hangry, Grexit join Oxford online dictionary” (英語). Reuters.com (2015年8月27日). 2015年9月13日閲覧。
  6. ^ Amy Willis (2014年12月23日). “Those guilty of #manspreading on tube are fighting back against feminists” (英語). Metro.co.uk. 2015年9月13日閲覧。
  7. ^ a b Matt Gurney,Jonathan Goldsbie (2015年1月5日). “‘Manspreading’ and the Great TTC Gender Wars: A campaign too far, or silliness worth taking seriously?” (英語). NationalPost.com. 2015年9月13日閲覧。
  8. ^ From bants to manspreading: what's new in the oxforddictionaries.com” (英語). TheGuardian.com (2015年8月27日). 2015年9月13日閲覧。
  9. ^ Ismat Tahseen (2014年12月23日). “Mumbai’s got its own ‘man-spreaders’” (英語). Timesofindia.com. 2015年9月13日閲覧。
  10. ^ Daniel Otis (2014年12月28日). “Man-spreading, a transit controversy with legs” (英語). TheStar.com. 2015年9月13日閲覧。
  11. ^ Natasha Devon (2015年1月16日). “The rise of stranger shaming: How humiliating others became acceptable” (英語). Independent.co.uk. 2015年9月13日閲覧。

関連項目[編集]