マルタの鷹 (加藤和彦のアルバム)

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マルタの鷹
加藤和彦スタジオ・アルバム
リリース
録音 1987年
加藤和彦スタジオ(六本木)
東芝EMIスタジオ
フランス大陸軍スタジオ(パリ)
ダム・スタジオ(パリ)
ジャンル ジャズ
AOR
時間
レーベル EASTWORLD
プロデュース 加藤和彦
加藤和彦 年表
Le Bar Tango
1985年
マルタの鷹
1987年
ボレロ・カリフォルニア
1991年
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マルタの鷹』(MALTESE FALCON)は、1987年12月5日に発売された加藤和彦の10枚目のソロ・アルバム。安井かずみとの共作による作品で、9年ぶりに東芝EMIへ復帰してのリリースとなった。

解説[編集]

オーケストラを指揮するカルロ・サヴィーナ
(イタリア、1956年撮影)

『マルタの鷹』は、加藤和彦がジャズに取り組み、ハードボイルドをテーマに制作したコンセプト・アルバムである。アルバム・タイトルはダシール・ハメット同名小説から採られた。本作での加藤はヴォーカルのほか、いくつかの楽曲でピアノも弾いており[1]、セッションには朋友の小原礼高橋幸宏清水靖晃[2]などに加え、イタリアの作曲家でアレンジャーのカルロ・サヴィーナを招き[3]、オーケストラの編曲と指揮[4]を委ねた。レコーディングは東京とパリで行われ[5]、ミックス・ダウンはパリで行なわれた。なお、レコーディングに使用されたマイクロフォンとイコライザーはヴィンテージの機器が用いられている。後年加藤は『マルタの鷹』を失敗作と見なしており、「ハードボイルドの感じを出そうとしたんだけれども、ジャズと結びつけたのは無理があった」[6]と語っている。

アートワーク[編集]

アルバム・カバーと歌詞カードの絵画は金子國義、アーティスト写真は小野寺俊晴によるものである。

収録曲[編集]

全曲作詞:安井かずみ、作曲:加藤和彦、編曲:カルロ・サビーナ・清水靖晃・加藤和彦
アナログ・レコードでは#1から#5までがA面に、#6から#10までがB面に収録されている。
楽曲の収録時間はアナログ・レコードに基づく。

  1. ARTICHOKE & FRESCOBALDI - (3:22)
  2. COZY CORNER - (3:05)
  3. FANCY GIRL - (3:36)
  4. CHINA TOWN - (3:32)
  5. DECEMBER SONG - (4:52)
  6. JOKER - (4:21)
  7. BACCARAT ROOM - (3:58)
  8. TURTLE CLUB - (4:22)
  9. JUST A SYMPATHY - (2:25)
  10. MIDNIGHT BLUE - (4:24)
    清水靖晃の多重録音によるインストゥルメンタル

クレジット[編集]

  • Produced by Kazuhiko Kato
  • Music by Kazuhiko Kato
  • Lyrics by Kazumi Yasui
  • Arranged by
    • Kazuhiko Kato (#2, #4, #5, #8, #9)
    • Yasuaki Shimizu & The Saxophonettes (#3, #7, #10)
    • Carlo Savina (#1, #6)
  • Cover Painting & Designd by Kuniyoshi Kaneko
  • Engineered by Masayoshi Okawa
  • Recorded at
  • Mixed at
    • Studio Des Dames (Paris)
  • Assistant Engineers (Paris) - Christophe Marais & Claude Pons
  • Co Producer - Seizo Shimokobe
    • Studio De La Grande Armee (Paris)
  • Co Engineers - Seiji Okumura, Hideyuki Kouno & Mick Lanaro
  • Assistant Engineer & Fairlight Operation - Takeshi Tanaka
  • Executive Producers - Keiichi Ishizaka & Ichiro Asatsuma
  • Published by Fuji Pacific Music Publishers
  • Secretary - Yoko Ryu (Kazuhiko Kato Office)
  • Recording Coordinators - Akira Ikuta, Lambert Boudier, Catherine Villiers & Norika Sora
  • Vintage Microphones & Equalizers by Courtesy of Time Road
  • Grazzie - Maestro Carlo Savina & Mirna Savina
  • Special Thanks to Following People - Keiko Kawashima, Yumi Tanno, Fumitaka Norita, Henry Dienn, Sam Ohta, Yamaha Shibuya, Office Intenzo Kayako Kijima, Chizuko Yanagawa, Shinji Kanoo, Tomotaka Takehara, Evelyne Hebey & Yoshio Takatsudo

ミュージシャン[編集]

  • Kazuhiko Kato - Vocal, Acoustic Piano, Cornet, Fairlight C.M.I (omit on #10)
  • Yasuaki Shimizu - Saxophone, Clarinet, Acoustic Piano, Fairlight C.M.I (#3, #4, #7, #8, #10)
  • Kenji Omura - Electric Guitar (#4, #5)
  • Ray Ohara - Erectric Bass (#4, #5, #8)
  • Yukihiro Takahashi - Drums (#5, #8)
  • Carlo Savina Orchestra (#1, #6)
  • Yasuaki Shimizu by the Courtesy of Victor Invitation
  • Yukihiro Takahashi by the Courtesy of Tents Record

発売履歴[編集]

形態 発売日 レーベル 品番 アートワーク 解説 リマスタリング 初出/再発 備考
LP 1987年12月05日 EASTWORLD RT28-5059 金子國義 なし なし 初出 A式ジャケット
CT 1987年12月05日 EASTWORLD ZT28-5059 金子國義 なし なし 初出 ドルビーHX PRO仕様
CD 1987年12月05日 EASTWORLD CT32-5059 金子國義 なし なし 初出
CD 2009年02月06日 SUPER FUJI DISCS FJSP-44 金子國義 加藤和彦 オノ・セイゲン 再発 紙ジャケット

参考文献[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 加藤は本作の#2,4,5,8,9でピアノを弾き、#2においてはコルネットも吹いている。
  2. ^ 清水は#3,7,10においてピアノを弾いている。
  3. ^ カルロ・サヴィーナとは1983年に中山ラビのアルバム『甘い薬を口に含んで』をプロデュースした縁で近づきになった(『ミュージック・ステディ』 1983年10月号)。
  4. ^ 加藤によれば、ダイナミックかつ繊細なオーケストラのサウンドを得るために、カルロ・サヴィーナのダイナミックな編曲を、パリのオペラ座のオーケストラに演奏させたという(『優雅の条件』)。
  5. ^ パリでは#1,6の2曲が録音された。
  6. ^ 『エゴ〜加藤和彦、加藤和彦を語る』