マルコス・マイダナ

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マルコス・マイダナ
Marcos René Maidana.jpg
基本情報
本名 マルコス・レネ・マイダナ
通称 El Chino (エル・チノ)
階級 ウェルター級
身長 170cm
リーチ 175cm
国籍 アルゼンチンの旗 アルゼンチン
誕生日 (1983-07-17) 1983年7月17日(35歳)
出身地 サンタフェ州
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 40
勝ち 35
KO勝ち 31
敗け 5
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マルコス・マイダナMarcos Maidana、男性、1983年7月17日 - )は、アルゼンチンプロボクサーサンタフェ州出身。元WBA世界スーパーライト級王者。元WBA世界ウェルター級王者。世界2階級制覇王者。勝っても負けても激しい打撃戦に持ち込む選手だが、ビッグマッチで反則を犯し減点されることが多い。弟のファビアス・マイダナはプロボクサー。

来歴[編集]

アマチュア時代[編集]

2003年タイバンコクで開催された2003年世界ボクシング選手権大会にライトウェルター級出(63.5kg)で出場するが準々決勝で敗退した [1]

2004年、アテネオリンピックアメリカ大陸予選に出場し準決勝で敗退[2]、最終予選に進出するも準決勝でロック・アレンに敗退した[3]

アマチュア時代にルーカス・マティセーと4度対戦しており戦績は3勝0敗1分け[4]

プロ時代[編集]

2004年6月12日、コリエンテス州コリエンテスのクルブ・デ・レガタスでデビュー戦を行い、初回50秒KO勝ちを収めデビュー戦を白星で飾った。

2006年12月22日、ブエノスアイレスWBAフェデラテンスーパーライト級王者ミゲル・カリスト(パナマ)とWBA世界スーパーライト級王者アンドレアス・コテルニクへの挑戦権を賭けて対戦し、3回2分59秒TKO勝ちを収めWBAフェデラテン王座の獲得、アンドレアス・コテルニクへの挑戦権も獲得した。

2009年2月7日、ロストックシュタットハレ・ロストックでWBA世界スーパーライト級王者アンドレアス・コテルニクウクライナ)に挑戦し、プロ初黒星となる12回1-2(114-115、115-113、113-115)の僅差での判定負けを喫し、王座獲得に失敗した。

2009年6月27日、WBA世界スーパーライト級暫定王座決定戦をWBA世界スーパーライト級3位のビクター・オルティスアメリカ)とを行った。1回にそれぞれ1度ずつダウン、2回にはマイダナが2度ダウン、6回にオルティスがダウンをした後レフェリーに試合を続行する意思が無いことを伝え、レフェリーがドクターにオルティスの右目上の傷をチェックさせたあと試合をストップした。試合ストップ時のスコアはジャッジが3人共に45-48でオルティスにつけており、大逆転で6回TKO勝ちとなり、暫定王座を獲得した[5]

2009年11月21日、アルゼンチンサンタフェ州サンカレスのクラブ・デポルティボ・リベルタドでWBA世界スーパーライト級14位のウィリアム・ゴンサレス(パナマ)と対戦し、3回2分20秒KO勝ちを収め初防衛に成功した[6]

2010年3月27日、アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガスハードロック・ホテル・アンド・カジノでWBA世界スーパーライト級2位のビクトル・マヌエル・カージョ(ドミニカ)と対戦し、6回KO勝ちを収め2度目の防衛に成功した[7]

2010年8月28日、アルゼンチンブエノスアイレスエスタディオ・ルナ・パルクでWBA世界スーパーライト級12位のデマーカス・コーリーアメリカ)と対戦し、3-0(2者が117-110、115-112)の判定勝ちを収め3度目の防衛に成功した[8]

2010年12月11日、アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガスマンダレイ・ベイ・イベント・センターで正規王者アミール・カーンイギリス)と王座統一戦を行い、初回終了間際にカーンのボディブローを受けてダウンを喫し、5回には肘打ちの反則で減点1を取られる苦しい展開だったが、中盤以降盛り返して10回にはカーンをストップ寸前まで追い込んだものの、前半の失点が響いた末に0-3(2者が111-114、112-113)の判定負けを喫し王座統一に失敗、マイダナが1年6ヵ月保持していた暫定王座は正規王座に吸収される形で消滅した[9]

2011年4月9日、アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで元3階級制覇王者でWBA世界スーパーライト級7位のエリック・モラレスメキシコ)とWBA世界スーパーライト級暫定王座決定戦を行い、打ち合いの末に2-0(が114-114、2者が116-112)の判定勝ちを収め王座返り咲きに成功した[10]

2011年7月23日、正規王者アミール・カーンIBF世界スーパーライト級王者ザブ・ジュダーを破りWBA・IBF世界スーパーライト級統一王者となり、WBA規定でスーパー王座に認定された為、空位となった正規王座にマイダナが認定された。

ピーター・ペトロフ戦後、カナル7ボクシング中継放送席でインタビューに応じるマイダナ

2011年9月23日、アルゼンチンでWBA世界スーパーライト級13位のピーター・ペトロフロシア)と対戦し、4回2分44秒KO勝ちを収め初防衛に成功した[11]

2012年2月25日、アメリカ合衆国ミズーリ州セントルイススコットトレード・センターで元WBC・IBF世界スーパーライト級統一王者デボン・アレクサンダーアメリカ)とウェルター級契約10回戦を行い、0-3(2者が90-100、91-99)の判定負けを喫した[12]

2012年7月16日、減量苦を理由にウェルター級に転向。同時にWBA世界スーパーライト級王座を返上。

2012年9月15日、アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナにてサウル・アルバレスホセシート・ロペスの前座でヘスス・ソト・カラスメキシコ)とWBAインターナショナルウェルター級王座決定戦を行い、4回にレフェリーがブレイクした後にもパンチを出し合ったとして両者に1点減点、7回にはレフェリーがブレイクした後にマイダナがソト・カラスを殴り1点減点、7回にソト・カラスからダウンを奪い8回43秒TKO勝ちを収め王座を獲得した[13]

2012年12月12日、アルゼンチンブエノスアイレスエスタディオ・ルナ・パルクでアンヘル・マルティネス(メキシコ)とWBAインターコンチネンタルウェルター級王座決定戦を行い、3回1分21秒KO勝ちを収め王座獲得に成功した。

2013年6月8日、アメリカ合衆国カリフォルニア州カーソン スタブハブ・センター・テニスコートホセシート・ロペスアメリカ)と対戦し、序盤はロペスの攻撃に苦戦するが、6回にダウンを奪い、その後立ち上がったロペスに右を連打しそのままレフリーストップ6回1分18秒TKO勝ちを収めWBAインターコンチネンタルの初防衛に成功した[14]

2013年12月14日、アメリカ合衆国・テキサス州サンアントニオアラモドームに観衆11,312人を動員して[15]、WBA世界ウェルター級王者エイドリアン・ブローナーと対戦し、2回と8回にダウンを奪い(マイダナは8回に故意に頭突きをしたとして1点減点される)3-0(115-110、116-109、117-109)の判定勝ちを収め王座獲得に成功、2階級制覇を果たした[16][17]。その後リングマガジンから2013年度リングマガジン アップセット・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。

2014年5月3日、アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナでWBC王者のフロイド・メイウェザー・ジュニアと王座統一戦を行い、12回0-2(114-114、111-117、112-116)の判定負けを喫し王座統一に失敗、WBA王座をメイウェザーに明け渡すと共にWBC王座の獲得に失敗した[18]

2014年5月9日、WBAが最新ランキングを発表し、上述のメイウェザーとの王座統一戦に敗れたマイダナはWBA世界ウェルター級2位にランクインした[19]

2014年7月29日、WBCが同年9月13日に行われるフロイド・メイウェザー・ジュニアとマルコス・マイダナの再戦をメイウェザーのウェルター級とスーパーウェルター級の2階級同時防衛戦として行うことを承認した[20]

2014年9月13日、アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナでWBA・WBC世界ウェルター級スーパー王者でWBA・WBC世界スーパーウェルター級スーパー王者のフロイド・メイウェザー・ジュニアと対戦。WBA世界スーパーウェルター級スーパー王座が懸けられなかったことで2団体統一王座に2階級同時に挑戦とはならずも、2階級が同時に懸けられた異例の形で行われた再戦で10回にメイウェザーを押し倒したとして減点され、12回0-3(111-116、111-116、112-115)の判定負けを喫し4ヵ月ぶりの再戦で前戦の借りを返せずWBA世界ウェルター級王座への返り咲きに失敗、WBC世界ウェルター級王座並びにWBC世界スーパーウェルター級王座の獲得にも失敗した[21]

2015年1月9日、ゴールデンボーイ・プロモーションズからプロモート権を破棄され、ゴールデンボーイ・プロモーションズを離脱した[22]

その後メイウェザー・ジュニア第2戦後から練習しておらず現役引退することを示唆した[23]。その後2016年8月9日、メディアに一斉にメッセージを配信しモチベーション低下を理由に現役を正式に引退した[24][25][26]。今後はアドバイザーとしてヘスス・クエジャルと弟のファビアスをサポートする役目に回った。

戦績[編集]

  • プロボクシング:40戦35勝(31KO)5敗

獲得タイトル[編集]

  • WBAフェデラテンスーパーライト級王座(防衛0=返上)
  • WBA世界スーパーライト級暫定王座(防衛3)
  • WBA世界スーパーライト級暫定王座(防衛0=正規王座に認定)
  • WBA世界スーパーライト級王座(防衛1=返上)
  • WBAインターナショナルウェルター級王座(防衛0)
  • WBAインターコンチネンタルウェルター級王座(防衛1)
  • WBA世界ウェルター級王座(防衛0)

表彰[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 12.World Championships - Bangkok, Thailand - July 6-12 2003”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2013年12月1日閲覧。
  2. ^ American Olympic Qualifier Tijuana, Mexico March 13-20, 2004”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2013年12月19日閲覧。
  3. ^ American Olympic Qualifier Rio de Janeiro, Brazil April 6-11, 2004”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2013年12月19日閲覧。
  4. ^ Maidana: Lucas Matthysse is Knocking Erik Morales Out!”. BoxingScene.com (2011年8月10日). 2013年12月3日閲覧。
  5. ^ ダウン応酬5度!マイダーナ暫定王座に WBA・S・ライト級 ボクシングニュース「Box-on!」 2009年6月29日
  6. ^ マイダナ、暫定王座初防衛 WBA・S・ライト級 ボクシングニュース「Box-on!」 2009年11月23日
  7. ^ マイダーナ一撃KO勝ち WBA世界S・ライト級戦 ボクシングニュース「Box-on!」 2010年3月28日
  8. ^ マイダナ、地元で苦闘防衛 WBA暫定S・ライト級 ボクシングニュース「Box-on!」 2010年8月30日
  9. ^ カーン熱闘制す マイダーナに小差の判定勝ち ボクシングニュース「Box-on!」 2010年12月12日
  10. ^ 激闘 マイダーナ、モラレスに小差の勝利 ボクシングニュース「Box-on!」 2011年4月10日
  11. ^ 強打マイダーナ、ハデな凱旋防衛 WBA世界S・ライト級暫定戦 ボクシングニュース「Box-on!」 2011年9月26日
  12. ^ ブロナー防衛、マイダーナは敗れる ボクシングニュース「Box-on!」 2012年2月26日
  13. ^ サンタクルスV1 マイダーナもストップ勝ち ボクシングニュース「Box-on!」 2012年9月18日
  14. ^ マイダーナ爆発 ホセシートを逆転TKO ボクシングニュース「Box-on!」 2013年6月9日
  15. ^ Maidana unloads, upsets Broner”. ESPN.com (2013年12月14日). 2014年1月3日閲覧。
  16. ^ Maidana Stops Broner in San Antonio WBA公式サイト 2013年12月15日
  17. ^ ブローナー2度ダウンし初黒星 マイダナ戴冠 Boxing News(ボクシングニュース) 2013年12月15日
  18. ^ メイウェザーがマイダナに2-0判定勝ち Boxing News(ボクシングニュース) 2014年5月4日
  19. ^ World Boxing Association Ranking WBA公式サイト 2014年5月9日
  20. ^ WBCがメイウェザーの2階級防衛戦を承認 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年7月31日
  21. ^ 速報 メイウェザーがマイダナに3-0完勝 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年9月14日
  22. ^ GBPがブローナー、ワイルダーら主力を放出 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年1月10日
  23. ^ メイウェザーが19歳女性と交際、マイダナ引退濃厚 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年3月20日
  24. ^ Maidana Makes Retirement Official Fightnews.com 2016年8月9日
  25. ^ Marcos Maidana Retires WBA公式サイト 2016年8月9日
  26. ^ マイダナが引退表明、メイウェザーと2度対戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年8月10日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

暫定王座決定戦 対戦者
ビクター・オルティス
WBA世界スーパーライト級暫定王者
2009年6月27日 - 2010年12月11日
次暫定王者
王座統一戦により消滅
暫定王座決定戦 対戦者
エリック・モラレス
WBA世界スーパーライト級暫定王者
2011年4月9日 - 2011年7月23日
次暫定王者
正規認定により消滅
空位
前タイトル保持者
アミール・カーン
WBA世界スーパーライト級王者

2011年7月23日 - 2012年7月16日(返上)

空位
次タイトル獲得者
カビブ・アーラフベルディエフ
前王者
エイドリアン・ブローナー
WBA世界ウェルター級王者

2013年12月14日 - 2014年5月3日

空位
次タイトル獲得者
キース・サーマン