マニラ・メトロレール

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MRT-3線
アヤラ駅に向かうメトロレール
アヤラ駅に向かうメトロレール
基本情報
路線網 マニラ・メトロレール
起点 ノース・アベニュー駅
終点 タフト・アベニュー駅
駅数 13
開業 1999年12月15日
所有者 フィリピン運輸省
運営者 Light Rail Transit Authority (LRTA)
路線諸元
路線距離 16.8 km
軌間 1,435 mm
線路数 複線
電化方式 架空電車線方式
最高速度 65 km/h
テンプレートを表示
停車場・施設・接続路線
LRT-1線ノース・アベニュー駅
0.0 ノース・アベニュー駅
0.2 車両基地
hBHF
1.3 ケソン・アベニュー駅
hBHF
2.3 GMA-カムニン駅
hKRZhu
MRT-2線クバオ駅
4.2 アラネタ・センター-クバオ駅
hBHF
5.7 サントラン-アナポリス駅
hBHF
8.1 オルティガス駅
hBHF
8.9 ショウ・ブルバード駅
hSTRe
BHF
9.9 ボニ駅
WBRÜCKEa
パシグ川
hBHF
10.7 グアダルーペ駅
hTUNNELa
tBHF
12.6 ブエンディア駅
tBHF
13.5 アヤラ駅
hTUNNELe
14.8 マガリャネス駅
hKRZe
フィリピン国鉄エドゥサ駅
16.8 タフト・アベニュー駅
uhSTRq
LRT-1線:エドゥサ駅

マニラ・メトロレール英語: Manila Metro Rail Transit System, Manila MRT)、またはメトロスター・エクスプレス英語: Metrostar Express)は、フィリピンマニラ首都圏で運営されているラピッド・トランジット。同時にライトレールとしての側面も持つ。Metro Rail Transit Corporation (MRTC)によって建設され、フィリピン運輸省によって運営されている。 エドゥサ通りに沿って南北に走る新イエローライン(旧ブルーライン)と呼ばれるMRT-3線の1本が営業路線である。また、グリーンライン(旧イエローライン)と呼ばれるLRT-1線とブルーライン(旧パープルライン)と呼ばれるMRT-2線の2本はマニラ・ライトレールとして、Light Rail Transit Authority (LRTA) によって運営されている。 主として高架鉄道となっている。

本記事ではMRT-3線についても触れる。

概要[編集]

ノース・アベニュー駅に停車するメトロレール
島式ホームを持つタフト・アベニュー駅
MRT-3線タフト・アベニュー駅 とLRT-1線エドゥサ駅を接続する歩道橋

マニラ・メトロレール・トランジット・システム3号線、またはMRT-3線は、マニラ・メトロレールの唯一の路線である。以前はブルーラインとも呼ばれていたが、2012年のラインカラー変更後は新イエローラインと呼ばれている。

MRT-3線は1970年代に計画された後、LRT-1線に次いで1999年に営業を開始した。南端のタフト・アベニュー駅から北端のノース・アベニュー駅までの全長16.8km、13の駅を持つ[1][2]。1日60万人の乗降客数があり慢性的に容量をオーバーしており、マニラ・ライトレールの2路線と比較しても最も混雑する路線である。エドゥサ通りの慢性的な渋滞の解消を目指したのにも関わらず、その効果は限定的である。

タフト・アベニュー駅 にてLRT-1線エドゥサ駅と、アラネタセンター・クバオ駅にてMRT-2線クバオ駅と、マガリャネス駅にてフィリピン国鉄エドゥサ駅と乗り換えが可能である。

営業時間は平日は午前5:30から午後11:00まで、土日祝は午前5:30から午後10:00まで。ほぼ毎日営業しているが、4月の聖週間は整備のため運休となる[3]他、運休する日を新聞や駅にて案内している。

路線データ[編集]

車両[編集]

現有車両[編集]

導入中の車両[編集]

歴史[編集]

1989年、LRT-1線の営業開始から5年後に、MRT-3線建設計画が正式に開始した。香港を拠点にするEDSA LRT Corporationが落札したが[4]、政府による不正な契約の捜査のため工事は遅延した。

1995年、Metro Rail Transit Corporation (MRTC)が計画を引き継ぎ、フィリピン運輸省との間でBOT方式での契約を締結した。[5]建設は1996年10月15日に開始し、三菱重工業住友商事、及び現地企業のEEI Corporationが建設を受注した。

1999年12月15日に、ノース・アベニュー駅 - ブエンディア駅間(12.6km)が先行開業した[6]。 1日30万人 - 40万人の乗降客数が予測されたが、、急勾配な階段や既存の公共交通機関との接続の悪さを理由に、最初の月は乗降客数は1日4万人程度となり、予測を大きく下回った[7][8]。 また、最大34ペソという高額な運賃も不評であった。MRTCは対策として駅にエスカレーターエレベーターを設置し、運賃の値下げを行った。

2000年7月20日に、ブエンディア駅 - タフト・アベニュー駅間(4.2km)が延伸開業した。

2004年には1日40万人の乗降客数を達成し、マニラ・ライトレールを含む3路線の中で最も乗降客数の多い路線となった。

2012年10月、保守業務を契約していた日本企業との契約が終了し、フィリピン企業に変更。契約は一ヶ月ごとの短期契約となり、保守のレールを3本しか保有しないなど極端な管理状態となった[9]

2016年1月より、韓国釜山交通公社ら5社による企業連合が保守を引き継いだものの、2016年の1年間だけで586回の故障が起きるなど設備の劣化が著しく、2017年6月現在は運転速度を20km/hに制限する徐行運転を強いられている。当然ラッシュ時の乗客をさばききれる状態ではなく、運営側では代替バスを運行している[10]

運賃体系[編集]

LRT-1線およびMRT-2線と同じく距離制を採用しており、10ペソ - 15ペソである。これは2000年7月15日エストラーダ大統領によって定められた運賃であり[11]ジープニーよりも少しだけ高くなるように設定されている[12]。当初は2001年1月までの期間限定措置であったが、運賃の値上げに対する根強い反発[13]のため、現在まで続いている。 このため、政府はMRTCに対し1人あたり約45ペソの補助金を支払っている。[14]

駅数 運賃
1 - 3駅 10ペソ
4 - 5駅 11ペソ
6 - 8駅 12ペソ
9 - 11駅 14ペソ
12駅 15ペソ

身長が102cm未満の子供は、無料で乗車できる。

乗車券[編集]

2015年7月20日より非接触式ICカードen:Beep (smart card)が導入されている。

  • 片道乗車券 (Single Journey Ticket)

購入当日のみ使用可能。

  • チャージ式(Stored Value Ticket)

20ペソでカード自体を購入し、最低10ペソから最高10,000ペソまでチャージ可能。 LRT-1線およびMRT-2線とMRT-3線で共通で利用できるほか、マニラ首都圏の一部のバス路線、高速道路の料金所のほか、ファミリーマート、サークルK等でも利用可能な電子マネー機能を搭載している。

駅一覧[編集]

駅名 駅間キロ 累計キロ 接続路線・備考 地上/地下 所在地
ノース・アベニュー駅 - 0.0 LRT-1線ノース・アベニュー駅 高架区間 ケソン
ケソン・アベニュー駅 1.3 1.3  
GMA-カムニン駅 1.0 2.3  
アラネタ・センター-クバオ駅 1.9 4.2 MRT-2線クバオ駅
サントラン-アナポリス駅 1.5 5.7  
オルティガス駅 2.4 8.1   マンダルーヨン
ショウ・ブルバード駅 0.8 8.9  
ボニ駅 1.0 9.9   地上区間
グアダルーペ駅 0.8 10.7   高架区間 マカティ
ブエンディア駅 1.9 12.6   地下区間
アヤラ駅 0.9 13.5  
マガリャネス駅 1.4 14.8 フィリピン国鉄エドゥサ駅 高架区間
タフト・アベニュー駅 2.0 16.8 LRT-1線:エドゥサ駅 地上区間 パサイ

計画[編集]

輸送量拡大[編集]

乗降客数の増大に応えるため、フィリピン運輸省は1日あたり52万人の乗降客数に対応できるよう車両の追加を検討している。

改札方式[編集]

2014年1月31日にフィリピン運輸省は非接触式ICカードの導入を発表している[15]。LRT-1線およびMRT-2線と共通で利用できる予定。

延伸[編集]

また、エドゥサ通りに沿ってMRT-3線のノース・アベニュー駅 - モニュメント駅間の延伸も計画されていたが、同区間はLRT-1線が延伸する形で完成している。

経営統合[編集]

その他、MRT-3線の運営権をMRTCからLRTAに移譲し、経営統合する計画がある。[16]

脚注[編集]

  1. ^ About Us - MRT3 Stations”. Metro Rail Transit. 2014年6月8日閲覧。
  2. ^ About Us - Background”. Metro Rail Transit. 2014年6月8日閲覧。
  3. ^ Ronda, Rainier Allan (2010年3月31日). “LRT, MRT closed for Holy Week”. The Philippine Star (PhilStar Daily, Inc.). http://www.philstar.com/metro/562500/lrt-mrt-closed-holy-week 2014年8月21日閲覧。 
  4. ^ Anonas, Alma S. (1999年6月10日). “On track and heading for Year 2K on MRT-3”. Manila Standard (Kamahalan Publishing Corporation). http://news.google.com/newspapers?nid=1370&dat=19990610&id=SpQVAAAAIBAJ&sjid=NAsEAAAAIBAJ&pg=5285,1683911 2014年1月21日閲覧。 
  5. ^ Background, Metro Rail Transit Corporation History, retrieved July 7, 2006 アーカイブ 2006年6月26日 - ウェイバックマシン
  6. ^ “Miracle rail project to rid Edsa of jams”. New Straits Times (The New Straits Times Press (M) Bhd.). (1999年12月15日). http://news.google.com/newspapers?nid=1309&dat=19991215&id=801OAAAAIBAJ&sjid=axQEAAAAIBAJ&pg=2667,3110141 2014年1月21日閲覧。 
  7. ^ Trinidad, Andrea H. (2000年1月2日). “Metrostar Express proves a big disappointment”. Philippine Daily Inquirer (Philippine Daily Inquirer, Inc.). http://news.google.com/newspapers?nid=2479&dat=20000102&id=64c1AAAAIBAJ&sjid=jyUMAAAAIBAJ&pg=3112,21370266 2014年1月21日閲覧。 
  8. ^ Rivera, Blanche S. (2000年1月13日). “Metro trains on EDSA running almost empty”. Philippine Daily Inquirer (Philippine Daily Inquirer, Inc.). http://news.google.com/newspapers?nid=2479&dat=20000113&id=9oc1AAAAIBAJ&sjid=jyUMAAAAIBAJ&pg=1440,25069915 2014年1月21日閲覧。 
  9. ^ “【怠慢】 問題山積の首都圏鉄道MR-3 『レールがない』”. フィリピンインサイドニュース. (2014年10月11日). http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news03&command=body&no=310&command=body&no=313 2014年11月22日閲覧。 
  10. ^ 韓国のメンテナンスでボロボロ廃車目前「マニラMRT-3」脱線回避の徐行運転 - グローバルニュースアジア・2017年6月18日
  11. ^ Tuazon, Brenda P. (2000年7月16日). “Estrada Orders MRTC to Reduce Metrostar Fares”. Manila Bulletin (Manila Bulletin Publishing Corporation). http://www.highbeam.com/doc/1G1-63559121.html 2014年8月14日閲覧。 
  12. ^ Diokno, Benjamin E. (2013年12月17日). “Folly of government subsidy”. BusinessWorld (BusinessWorld Publishing Corporation). http://www.econ.upd.edu.ph/perse/?p=3355 2014年4月25日閲覧。 
  13. ^ Mandri-Perrott, Cledan (2000). Private Sector Participation in Light Rail-Light Metro Transit Initiatives. Washington, D.C.: World Bank. p. 94. ISBN 0821380850. http://books.google.com/books?id=HkC00v7D-MYC&pg=PA94&lpg=PA94&source=bl&ots=pM9p8vqCuw&sig=FvecJ0NxDGEvF776eEouKSyE6pE&hl=pl&sa=X&ei=8FZXU_2jGcaHOOubgKAO&redir_esc=y#v=onepage&q&f=false. 
  14. ^ Valderrama, Tita C. (2014年2月9日). “Messed up mass transport system”. The Manila Times (Manila Times Publishing Corporation). オリジナル2014年4月23日時点によるアーカイブ。. http://archive.is/5aCGz 2014年4月23日閲覧。 
  15. ^ Amojelar, Darwin G. (2014年1月31日). “DOTC awards LRT-MRT common ticket project to Ayala-Metro Pacific group”. TV5 News and Information. http://www.interaksyon.com/business/79837/dotc-awards-lrt-mrt-common-ticket-project-to-ayala-metro-pacific-group 2014年2月2日閲覧。 
  16. ^ Amojelar, Darwin G. (2010年12月28日). “Govt creates team for MRT 3 due dilligence, sets June takeover”. The Manila Times (Manila Times Publishing Corporation). オリジナル2010年12月30日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20101230191427/http://manilatimes.net/index.php/business-columns/36361-govt-creates-team-for-mrt-3-due-dilligence-sets-june-takeover 2011年1月15日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]