マニアックマンション

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マニアックマンション
ジャンル グラフィックアドベンチャー
対応機種 Apple II
コモドール64
開発元 ルーカスフィルム
発売元 ルーカスフィルム
デザイナー ロン・ギルバート
ゲイリー・ウィニック
シナリオ ロン・ギルバート
ゲイリー・ウィニック
プログラマー ロン・ギルバート
デヴィッド・フォックス
カール・メイ
音楽 クリス・グリッグス
デヴィッド・ローレンス
美術 ゲイリー・ウィニック
人数 1人
メディア フロッピーディスク
発売日 INT 198710051987年10月5日
エンジン SCUMM
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マニアックマンション』 (Maniac Mansion) は、1988年ルーカスフィルム(現・ルーカスアーツ)によって制作・販売されたパソコン向けアドベンチャーゲーム。主人公デイブと、個性豊かな特技を持った仲間たちを操作し、マッドサイエンティストの館に囚われたデイブの恋人のサンディを救出するアドベンチャー。

概要[編集]

1970年代、アドベンチャーゲームの始祖『コロッサル・ケーブ・アドベンチャー』(1976年)の登場を皮切りに、グラフィック表示なしで文字の直接入力のみでゲームを進行させるいわゆるテキストアドベンチャーが盛んに制作され始めた。1980年代に入ると『ミステリーハウス』(1980年)に代表される、文字入力のシステムにグラフィック表示を組み合わせたグラフィックアドベンチャーが登場。

その後、新たな方向性が模索された末に『King's Quest』(1984年)が発売された。三人称視点にしてグラフィック内にキャラクターを表示し、そのキャラクターを直接操作していくという、現在の3Dアドベンチャーゲームの基礎ともいえる手法がこのゲームによって確立されることとなった。その手法を踏まえつつ、マウスだけでの快適な操作を実現したのがPC版『マニアックマンション』である。

様々な特技を持った主人公の仲間の中から2人を選び、キャラクターを切り替えながら調査を進めるマルチプレイヤーシステムを採用している点も特徴的で、どの仲間を連れて行ったかにより、謎の解き方やエンディングが微妙に異なってくる仕様となっている。演出やシナリオ面ではブラックユーモアが織り交ぜられているが、難易度は高い。

1988年にジャレコにより日本国内向けにファミリーコンピュータ移植版が発売されている。また、米国国内ではNESにも移植されているが、ファミリーコンピュータ版と異なりグラフィックが全面的に描き換えられ、音楽も差し替えられている。その他にパスワード方式だった国内版とは違い、バッテリーバックアップ方式でのデータ保存となっている。

また続編として『デイ・オブ・ザ・テンタクル』(1993年)がリリースされたが、日本語版は出ることがなかった。

ゲーム内容[編集]

本作は日本のアドベンチャーゲームの仕様として標準となっているコマンド選択型ADVが基礎となっているが、画面構成は一人称視点の主観的なものではなく、三人称視点でフィールドが描写され、操作するキャラクターも直接フィールド内に描かれている。

画面外には一般的なコマンド選択型ADVと同様にコマンドが一覧で表示されており、キャラクターに指定したコマンドをクリックし、対象となる画面内のオブジェを直接クリックすることにより、キャラクターが指定の動作を行う。(「しらべる」コマンドをクリック→画面内のオブジェをクリック→クリックした場所を調べる)これによってフラグ立てを行っていくというスタイルになっている。これにより、主観視点型のコマンド選択ADVと比して、より直観的なゲーム性となっている。

ストーリー[編集]

今から20年前、とある丘の上の館に温厚な医者の一家が住んでいた。

しかし、ある日一筋の流れ星が彼の館の近くに落ちてからというもの、館の主Dr.フレッドは人が変わったかのように地下室に篭り、怪しげな研究に没頭するようになる。近所の人々はその様子を見て恐れおののき、彼らの住む館を、狂気の館―マニアックマンションと呼び習わすようになった。

ひょんなことからマニアックマンションに囚われてしまった主人公デイブの恋人・サンディを救うため、デイブと仲間たちの命がけの救出作戦が始まる。

登場人物[編集]

日本で発売された移植版では全てひらがな表示となっており、人名も同様である。デイブの他に、仲間の中から2人を選び、キャラを切り替えてそれぞれの特技を活かしながらゲームを進めていく。

デイブ(でいぶ)
主人公だが特に特技が無い。
バーナード(ばーなーど)
名誉ある科学部部長。
マイケル(まいける)
有名な賞を取った写真家。
シド(しど)
プッツン切れた音楽家。
ウェンディ(うぇんでぃ)
有名な小説家になるのが夢。
ジェフ(じぇふ)
サーファー。
ラザー(らざー)
パンクバンドのボーカル。
サンディ(さんでぃ)
デイブの恋人。マニアックマンションに迷い込み囚われの身となってしまう。
Dr.フレッド(Dr.ふれっど)
マニアックマンションの主で医者。家の近くに流れ星が落ちてから、人が変わったかのように怪しげな研究に没頭しだす。
エドナ(えどな)
Dr.フレッドの妻。元看護婦。
エド(えど)
Dr.フレッドとエドナの息子。父親に反抗している。
グリーンテンタクル(ぐりーんてんたくる)、パープルテンタクル(ぱーぷるてんたくる)
屋敷に棲むタコ足の生物。
メテオポリス(めておぽりす)
宇宙の平和を守る警察官。メテオを追っている。
メテオ(めてお)
メテオポリスによって指名手配されている凶悪犯罪者。

他機種版[編集]

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数
1 Maniac Mansion
アメリカ合衆国 198803121988年3月12日
PC/AT互換機 ルーカスアーツ ルーカスアーツ フロッピーディスク - -
2 マニアックマンション
日本 198806231988年6月23日
アメリカ合衆国 199009181990年9月18日
ヨーロッパ 199210221992年10月22日
ファミリーコンピュータ ルーカスアーツ
Realtime Associates
ジャレコ 2メガビット+64キロRAMロムカセット[1] 日本 JF-18
アメリカ合衆国 NES-JM-USA
ヨーロッパ NES-JM-NOE
-
3 Maniac Mansion
ヨーロッパ 198907261989年7月26日
Amiga
Atari ST
ルーカスアーツ ルーカスアーツ フロッピーディスク - -

スタッフ[編集]

オリジナル版
  • ゲーム・デザイナー、テキスト:ロン・ギルバート、ゲイリー・ウィニック
  • プログラム:ロン・ギルバート、デヴィッド・フォックス、カール・メイ
  • アート、アニメーション:ゲイリー・ウィニック
  • サウンド・エフェクト:クリス・グリッグス
  • 音楽:クリス・グリッグス、デヴィッド・ローレンス
ファミリーコンピュータ版
  • ルーム・コーディネート:H.ODACHI
  • キャラクター、オープニング&エンディング・デザイン:MISTY MORNING STRANGER
  • プログラム:MOTOKO、M.NOJIRI、AABAN、Z.G!
  • 音楽、サウンド・エフェクト:多和田吏
  • ゲーム・プラン:M.WASHIYA
  • プログラム・サポート、プロデュース:H.NUNOKAWA
  • スペシャル・サンクス:A.YOSHIDA

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体 結果
Eurogamer 9/10 (C64)[2]
ファミ通 27/40点 (FC)[3]
ファミリーコンピュータMagazine 18.45/30点 (FC)[1]
ACE 850/1000点 (Amiga)[4]
Amiga Action 81/100点 (Amiga)[4]
ASM 10.29/12点 (APII)[5]
10.29/12点 (C64)[6]
9.4/21点 (DOS)[7]
9.4/12点 (Amiga)[4]
9.4/12点 (ST)[8]
Atari ST User 34/100点 (ST)[8]
ST Format 73/100点 (ST)[8]
Zzap!64 93/100点 (C64)[6]
Commodore User 8/10点 (C64)[6]
The Games Machine 76/100点 (DOS)[7]
ファミリーコンピュータ版

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計27点(満40点)[3]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、18.45点(満30点)となっている[1]

項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 3.22 3.04 2.88 2.87 3.11 3.33 18.45

関連作品[編集]

マニアックマンション完全攻略テクニックブック
ワークハウス編、徳間コミュニケーションズ

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」、『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店1991年5月10日、 196頁。
  2. ^ Reed, Kristan (2007年10月26日). “Maniac Mansion Review”. Eurogamer. 2011年3月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年4月12日閲覧。
  3. ^ a b マニアックマンション [ファミコン]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年4月19日閲覧。
  4. ^ a b c Maniac Mansion for Amiga (1989) - MobyGames”. Blue Flame Labs. 2017年5月27日閲覧。
  5. ^ Maniac Mansion for Apple II (1989) - MobyGames”. Blue Flame Labs. 2017年5月27日閲覧。
  6. ^ a b c Maniac Mansion for Commodore 64 (1987) - MobyGames”. Blue Flame Labs. 2017年5月27日閲覧。
  7. ^ a b Maniac Mansion for DOS (1988) - MobyGames”. Blue Flame Labs. 2017年5月27日閲覧。
  8. ^ a b c Maniac Mansion for Atari ST (1989) - MobyGames”. Blue Flame Labs. 2017年5月27日閲覧。

外部リンク[編集]