マトリックススイッチャ

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マトリックススイッチャとは、マトリックススイッチを用いた、主に電気信号の切り替えあるいは分配に用いる装置のことを示す。手動、自動とさまざまなものがある。各入力からの電気信号を各出力に「ルーティング」するものであることから、「ルーティングスイッチャ」とも呼ばれる。以下、電気信号用のものを例に示す。

構成(考え方)は古くからあるもので、碁盤に引かれた線のように縦横に複数の電気信号線を配置し、その交わったところ(クロスポイント)に開閉スイッチを配置、このスイッチの開閉により各電気信号線に信号を分配するものである。タッチパネルなどに古くから用いられており、これらについてはマトリックス構造をそのまま見ることができる。

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A
B
C
D
E
○未接続スイッチ
●接続スイッチ
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A
B
C
D
E
3のCのスイッチを接続する。
この場合、例えばC番線の入力が3番線に出力される。
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A
B
C
D
E
3のC、4のCのスイッチを接続する。
この場合、例えばC番線の入力が3、4番線に同時に出力される。
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A
B
C
D
E
2のB、5のDのスイッチを接続する。
この場合、例えばB番線の入力が2番線に、D番線の入力が5番線に出力される。
両者は干渉しない。
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A
B
C
D
E
3のB、3のCのスイッチを接続する。
この場合、例えばB番線とC番線の入力を混合したものが3番線に出力されるが、
両者が干渉する場合もある。回路構成や信号によっては問題が起こる。

例では5×5であるが、クロスポイントは必要に応じていくらでも増やすことができる。 放送局主調整室で用いられるものは、古くはクロスポイントに物理的な接点を持つスイッチが用いられていたが、今日ではその多くが物理的な接点を持たないものとなっている。またそのスイッチの断続は自動番組制御装置からの制御信号により行われ、番組素材が各回線に自動で分配されるものとなっている。

関連項目[編集]