マティス・サイブル

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マティス・サイブル
Matisse Thybulle
フィラデルフィア・76ersでのサイブル
(2019年)
ポートランド・トレイルブレイザーズ  No.4
ポジション SG / SF
所属リーグ NBA
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
オーストラリアの旗 オーストラリア
生年月日 (1997-03-04) 1997年3月4日(27歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
アリゾナ州スコッツデール
身長 196cm (6 ft 5 in)
体重 91kg (201 lb)
キャリア情報
高校 スカイライン高等学校英語版
イーストサイド・カトリックスクール英語版
大学 ワシントン大学
NBAドラフト 2019年 / 1巡目 / 全体20位[1]
プロ選手期間 2019年–現在
経歴
20192023フィラデルフィア・76ers
2023ポートランド・トレイルブレイザーズ
受賞歴
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten
代表歴
キャップ オーストラリアの旗 オーストラリア
獲得メダル
オーストラリアの旗 オーストラリア
オリンピック
銅メダル - 3位 2021 東京

マティス・ビンセント・サイブルMatisse Vincent Thybulle, 1997年3月4日 - )は、アメリカ合衆国アリゾナ州スコッツデール出身のプロバスケットボール選手。NBAのポートランド・トレイルブレイザーズに所属している。ポジションはシューティングガード

経歴[編集]

生い立ち[編集]

アリゾナ州スコッツデールに生まれる。2歳のとき、家族でオーストラリアシドニーに移住し、そのまま7年間オーストラリアで過ごした[1]。オーストラリアに住んでいたときはバスケットボールよりも水泳に夢中であったという。2005年にアメリカへ戻り、ワシントン州サマミッシュに定住した[2]

カレッジ[編集]

高校時代から関係のあったロレンゾ・ロマールがコーチとして所属するワシントン大学に進学[3]。1年目から主力選手として活躍した。2年目のオフにロマールがチームを去ると、サイブルもチームから去ろうとした[4]が、新たにコーチに就任したマイク・ホプキンスとの面談を経て、残留することを決意した。その後もチームの主力としてプレーし、4年目のシーズン終了後2019年のNBAドラフトにエントリーした。

フィラデルフィア・76ers[編集]

2019年6月20、ドラフト1巡目20位でボストン・セルティックスから指名を受け、直後のトレードで交渉権がフィラデルフィア・セブンティシクサーズに移り、7月3日にシクサーズと契約した[5]。シクサーズはドラフト前からサイブルの獲得を熱望しており、彼に他のチームとのワークアウトを辞めさせ、トップ20で指名することを約束していた。10月23日のボストン・セルティックス戦でNBAデビュー。12月8日のトロント・ラプターズ戦では5本のスリーポイントシュートを含む20得点を記録し、チームの勝利に貢献した。この試合で3スティールを記録したことで、サイブルは開幕5試合全てで複数回スティールを記録した球団初の選手となった[6]。シクサーズのルーキーがチーム記録を作ったのはアレン・アイバーソン以来である。

2020-21シーズン2021-22シーズンは2年連続でNBAオールディフェンシブセカンドチームに選出された。

ポートランド・トレイルブレイザーズ[編集]

2023年2月9日に3チーム間のトレードで、ポートランド・トレイルブレイザーズへ移籍した[7]

2022-23シーズンオフに制限付きFAとなり、ダラス・マーベリックスが提示した3年総額3,300万ドルのオファーシートにサインしたが、その後ブレイザーズが同額の条件を提示してオファーにマッチしたため、再契約となった[8]

プレースタイル[編集]

優れたディフェンスが持ち味のプレイヤー。大学時代は数々のディフェンスに関するタイトルを獲得しており、NBAでも1年目からリーグ屈指のディフェンダーとなっている。一方でオフェンスには難があり、今後の課題とされている。

個人成績[編集]

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ
リーグ最多

NBA[編集]

レギュラーシーズン[編集]

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2019–20 PHI 65 14 19.8 .423 .357 .610 1.6 1.2 1.4 .7 4.7
2020–21 65 8 20.0 .420 .301 .444 1.9 1.0 1.6 1.1 3.9
2021–22 66 50 25.5 .500 .313 .791 2.3 1.1 1.7 1.1 5.7
2022–23 49 6 12.1 .431 .333 .750 1.3 .5 .9 .3 2.7
通算 245 78 19.8 .448 .325 .667 1.8 1.0 1.5 .8 4.4

プレーオフ[編集]

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2020 PHI 4 1 18.8 .429 .250 1.8 .5 .8 .3 1.8
2021 12 1 18.3 .481 .324 .400 1.4 .3 1.3 .9 5.3
2022 9 0 15.2 .458 .286 .333 1.0 .4 .8 .8 3.0
通算 25 2 17.3 .470 .308 .375 1.3 .4 1.0 .8 3.9

カレッジ[編集]

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2015–16 ワシントン 34 34 24.1 .397 .366 .714 3.2 1.6 1.1 .9 6.2
2016–17 31 31 29.9 .448 .405 .841 3.1 1.8 2.1 .7 10.5
2017–18 34 33 32.3 .445 .365 .714 2.9 2.6 3.0 1.4 11.2
2018–19 36 36 31.1 .415 .305 .851 3.1 2.1 3.5 2.3 9.1
通算 135 134 29.4 .429 .358 .782 3.1 2.0 2.4 1.4 9.2

脚注[編集]

  1. ^ UW’s Matisse Thybulle gets chance to develop game with Pac-12 all-stars in Australia” (英語). The Seattle Times (2016年7月11日). 2020年6月3日閲覧。
  2. ^ UW’s Matisse Thybulle gets chance to develop game with Pac-12 all-stars in Australia” (英語). The Seattle Times (2016年7月11日). 2020年6月3日閲覧。
  3. ^ Andrew Nemec | The Oregonian/OregonLive (2014年10月1日). “Matisse Thybulle, 3-star small forward, chooses Washington Huskies over Oregon, others” (英語). oregonlive. 2020年6月3日閲覧。
  4. ^ After Romar's firing, core of current Husky team opted to stick around” (英語). Kitsap Sun. 2020年6月3日閲覧。
  5. ^ Team Signs Thybulle” (英語). Philadelphia 76ers. 2020年6月3日閲覧。
  6. ^ Matisse Thybulle joins Allen Iverson in Sixers rookie record books” (英語). Sixers Wire (2019年12月10日). 2020年6月3日閲覧。
  7. ^ Report: Matisse Thybulle to Blazers, Jalen McDaniels to 76ers in 3-Team Trade” (英語). Bleacher Report. 2023年2月12日閲覧。
  8. ^ Blazers match Matisse Thybulle's 3-year offer sheet” (英語). NBA.com. 2023年8月28日閲覧。

外部リンク[編集]