マッドマックス 怒りのデス・ロード

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マッドマックス 怒りのデス・ロード
Mad Max: Fury Road
監督 ジョージ・ミラー
脚本 ジョージ・ミラー
ブレンダン・マッカーシー
ニコ・ラサウリス
製作 ジョージ・ミラー
ダグ・ミッチェル
P・J・ヴォーテン
製作総指揮 イアイン・スミス
グレアム・パーク
ブルース・バーマン
出演者 トム・ハーディ
シャーリーズ・セロン
ニコラス・ホルト
ヒュー・キース・バーン
ロージー・ハンティントン=ホワイトリー
ゾーイ・クラヴィッツ
ライリー・キーオ
アビー・リー・カーショウ
コートニー・イートン
ネイサン・ジョーンズ
音楽 ジャンキーXL
主題歌 日本の旗MAN WITH A MISSION×Zebrahead
「Out of Control」(日本版エンディングソング)
撮影 ジョン・シール
編集 マーガレット・シクセル
配給 ワーナー・ブラザーズ
公開 日本の旗2015年6月20日
上映時間 120分
製作国 オーストラリアの旗 オーストラリア
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $150,000,000(Box Office Mojo)
興行収入 $356,378,000世界の旗
$147,078,000アメリカ合衆国の旗カナダの旗
前作 マッドマックス/サンダードーム
次作 マッドマックス: ザ・ウェイストランド
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マッドマックス 怒りのデス・ロード』(マッドマックス いかりのデス・ロード、原題:Mad Max: Fury Road)は、2015年公開のオーストラリアの映画作品。2012年7月から12月までアフリカナミビアで撮影された[1]。前作『マッドマックス/サンダードーム』以来、27年ぶりに製作された『マッドマックス』シリーズの第4作である。 日本では2015年6月20日に公開[2]

あらすじ[編集]

舞台は人類が核兵器を用いた大量殺戮戦争を勃発させ、生活環境は汚染され、生存者達は物資と資源を武力で奪い合い、文明社会が壊滅した世界である。

砂漠化し荒廃したウェイストランド(荒野)で、過去に救えなかった命の幻覚と幻聴に煩わされ、狂気に侵されているのは世界なのか自身なのか曖昧になる中、生存本能にだけ突き動かされV8インターセプターを駆る元警官マックス。流浪の途上で暴徒らの襲撃に遭い捕縛され、シタデルという砦に連行されたマックスは、インターセプターを奪われた上に身体を拘束され、環境汚染からの疾病を患う住人に供血利用される。そこではイモータン・ジョーを首領とした独自教義を持つ好戦的な集団の支配のもと、潤沢な地下水(アクア・コーラ)と農作物栽培を牛耳ることで成り立っている独裁社会が築かれていた。ガスタウンへと向かう取引当日、ジョーの部隊を統率するフュリオサ・ジョ・バッサ大隊長は、ジョー一族が受胎出産させることを目的として監禁していた5人の妻(ワイブス)であるスプレンディドトーストケイパブルダグフラジールの身柄を秘密裏にウォー・リグに搭乗させ、フュリオサの出生地である「緑の地」に匿う逃亡計画を、3000ガロンのガソリン(guzzoline[注釈 1]。)取引を隠れ蓑に東へと進路を変えて実行に移す。部下の背任行為と、妻たちと、その胎内の我が子を奪われたと知ったジョーは配下の戦闘集団ウォーボーイズを引き連れ、友好関係にある人食い男爵武器将軍の勢力を援軍に追走を開始する。マックスはウォーボーイのニュークスの常備用「血液袋」として追尾車両に鎖で繋がれワイブス追走の争いに巻き込まれることになった。

追跡劇の最中に砂嵐に遭遇し、追走車両がウォー・リグの追突によって大破、手足の拘束が解くことのできたマックスは、フュリオサを制圧するものの追手から逃れる術を持たず、そのままウォー・リグに同乗する事になる。また、ジョーの直々の命令でウォー・リグに乗り込んだものの失敗した上に、ジョーのお気に入りの妻が死亡してしまったことで戻れなくなったニュークスも、ワイブスの一人であるケイパブルに啓蒙されて一行に加わることとなる。一昼夜をかけて走破した場所でかつての仲間である鉄馬の女たちに出会うことが出来たが、土壌汚染の進行で既に目的の地は失われている事を知り、フュリオサは慟哭する。

それでもなお、ワイブスと鉄馬の女たちと共に、荒廃した地へとあてのない旅に向かおうとするフュリオサに対しマックスは、ジョーさえ除けば生きて行ける可能性の高いシタデルに戻るように諭す。マックスの提案に同意し、主不在の砦に向かって激走するフュリオサ一行を発見し、ジョーの軍勢は追撃をかける。犠牲も出る中、3日間に渡る逃走劇と過去の精算に決着をつけるべく、フュリオサは深手を負ったままジョーと直接対峙し、遂にジョーは倒される。そしてニュークスの捨て身の戦法で渓谷拱門の突破に成功、ジョーの配下達も排除される。フュリオサは危篤状態に陥いってしまうが、マックスはできうる限りの救命措置を施し、告げることを拒んでいた己の名前を明かす。一行は砦に凱旋し、ジョーの圧政から解放されたことで、フュリオサは群衆に歓迎される。人々の流れに逆らい、砦から去ろうとするマックスを見つけ、目を合わせたフュリオサは、無言の笑みをもって彼を見送るのだった。

歴史を作りし者のメッセージでこの物語は終わる。

登場人物・キャスト[編集]

※声 - は日本語吹き替え上映版。

主要人物[編集]

マックス (Max Rockatansky)
演 -トム・ハーディ、声 - AKIRA(EXILE)
本名はマクシミリアン・ロカタンスキーMaximillian Rockatansky)で、異名としてロード・ウォリアーと呼ばれることもある。元・M.F.P.(Main Force Patrol)特殊警察警官隊隊員。目の前で散っていった命のフラッシュバックに苛まれ、高放射線に暴露された世界を旅をしていたが、イモータン・ジョーの武装集団ウォーボーイズに捕らえられ、放射線障害の影響により短命なウォーボーイズ構成員のニュークスの輸血ドナーとして採血されるために拘束されていた。逃亡したフュリオサたちの追跡を志願したニュークスにより荒地に運ばれ、逃亡のため彼女達一団の砂漠横断の手助けをする。左足に金属製歩行補助器具、右肩にFRPショルダーパッド、上下黒のレザースーツとレザーブーツ、右手にパラコードブレスレットを付けているが、前日譚コミックでグローリー・ザ・チャイルドが右の上腕に付けていたもので、彼女の形見でもある。[注釈 2]
前日譚コミック『Mad Max Fury Road Mad Max #1、#2』では、映画の過去の3部作と物語が繋がっている様に描かれており、回想シーンでは、3作目と2作目で破壊されたV8インターセプターを再び作り直すため、略奪、ボディガード、鉱山労働、暗殺など仕事を引き受けながら、部品集めの旅をしていた事が示されている。その後、マックスはある場所で、インターセプターを保管し修理し続けており、最後に必要とするV8エンジンを得るべく、ガス・タウンのサンダードーム・プラスと呼ばれる闘技場で、命をかけたバトルロワイヤルでの闘いの試合に参加した。そして優勝し、インターセプターを復活させようとするが、バザードと言う盗賊に襲撃と重傷を負わされ、インターセプターが奪われてしまう。重傷を負ったマックスは謎の女性に助けられ、バザードに誘拐された娘のグローリーの救出を依頼される。マックスは、水平二連のソードオフ・ショットガンを武器に、1人でバザードのアジトであるサンケンシティに乗り込み、グローリーを見つけインターセプターを取り戻し脱出しようとする姿が描かれてるが、劇中ではこの一連の出来事がマックスの幻覚の主な原因となっている。
フュリオサ大隊長 (Imperator Furiosa)
演 -シャーリーズ・セロン 、声 - 本田貴子
シタデルの女性大隊長。本名はフュリオサ・ジョ・バサ(Furiosa Jo Bassa)。短く刈り込んだ頭髪[注釈 3]と顔に塗った黒いグリースが特徴。左腕の前腕部から先を欠損しており、金属製義手を装着している。この義手は小型モーターを内蔵しており、人間の首すらへし折ってしまうほどの出力を備えている。そのほか、皮革製固定ハーネスとコルセット、ショルダーパッドを身に着けている。動作も俊敏で銃器の扱いにも長け、特に改造型SKSカービンを使った長距離射撃を得意とする。本来は「緑の地」出身、スワドル・ドッグ一族の末裔で、少女期に「鉄馬の女たち」であった母マリー・ジョ・バサ(Mary Jo Bassa)と共に身柄を拐われシタデルへ連行されたが、母は3日後に落命してしまう。その後、ジョーの子産み女となるが、ジョーの怒りを買い片腕を失う[3][4]。大隊長としてジョーから信用を得ながら裏では約20年間に渡り故郷へ帰る機会を窺っており、ガスタウンとの取引に向かうと見せかけて、ジョーが幽閉状態で囲っていたワイブスをウォー・タンクに匿い、フュリオサが幼少時代を過ごした故郷「緑の地」へ運ぼうとする。名前は「激情、情熱」、または「憤怒、激怒」を表す。。
前日譚コミック『Mad Max Fury Road Furiosa』によると、ジョーらの襲撃を受けて故郷「緑の地」から引き離された上に、3日後に母を失う。襲撃をかけた集団に抵抗していた少女フュリオサだったが、ジョーの下でメカニックとして働く道を選ぶ。次第にジョーの信用を得て、大隊長の階級まで伸し上がり、「爪のバグ(Bag of nails)」のニックネームで呼ばれ、気性も荒く暴力的な行動を振るうエレクタスから5人の妻の保護を任されていたが、ジョーたちの5人の妻に対する扱いに反発し、彼女らワイブスを連れて砦からの脱出を決意している。
ニュークス (Nux)
演 -ニコラス・ホルト 、声 - 中村悠一
イモータン・ジョーの武装戦闘集団「ウォーボーイズ」のひとり。首の付根の左側に病変腫の大小2つの瘤があり、それぞれ「ラリーとバリー」と名付け友人として扱い、上半身前面にスカリフィケーションによるV8エンジンの紋様が施されている。登場時には常に輸血を必要とするほど衰弱著しい状態であったが、ジョーを狂信する彼は、栄誉ある戦死を望んでフュリオサ達の追跡隊に志願し、高品質の輸血ドナーのマックスを「輸血袋」として砂漠に連れ出たことで、マックスが追跡劇に参加する切っ掛けを作る。ジョーとその教義を狂信し奮闘するものの目的は尽く失敗し、意気消沈して自己嫌悪に陥った姿を見たケイパブルが同情と慈愛を寄せたことで彼女に恋心を抱き[3][4]、フュリオサ一行の仲間に転向。ジョー一味の追走を振り切るべくウォー・リグに同乗して、ドライビングやエンジントラブルの解消を受け持つ。名前の意味は「木の実」。
前日譚コミック『Mad Max Fury Road Nux and Immortan Joe』によると、荒廃した世界にあってもお互いに愛しみ合う両親に育てられていたが、幼い頃に母親が病死し、次いで父親も我が子のための危険な仕事に出たまま帰らず、一人きりになったところをジョーに身柄を保護され養子となる。少年時代は、「ウォーパプス」として砦にある「ブラック・サム」でメカニックとして育てられ、また優秀なドライバーでもある。
ワイブス (Wives)
イモータン・ジョーにより岩山の一画に幽閉されていた健康体の妻たちで計5名。ジョーの所有物で子を産むだけの出産母体[注釈 4]という扱いに堪えかね、産まれる子供がジョーの手に渡るのを避けるため、「WE ARE NOT THINGS」「OUR BABIES WILL NOT BE WARLORDS」と部屋に書き置きし、ミス・ギティの助けを借りて、フュリオサにウォー・リグに匿われ「緑の地」への逃避行を試みる。各人、白色の絹の衣装をまとう。貞操帯も装着させられていたが、砂嵐を抜けた後に外している。
スプレンディド (The Splendid Angharad)
演 -ロージー・ハンティントン=ホワイトリー、声 - たかはし智秋
5人のリーダー格で、イモータン・ジョーお気に入りの受胎母体である。ジョーの子を宿し、臨月の身体で逃亡する。名前は「見目麗しき」。
トースト (toast the knowing)
演 -ゾーイ・クラヴィッツ 、声 - 田村睦心
褐色肌で髪はショートカット、名前は「失意」。5人の中では一番戦う覚悟を持っている。
ケイパブル (Capable)
演 -ライリー・キーオ、声 - 植竹香菜
赤毛の長髪で、砂嵐後から透明ゴーグルを装着している。ジョーの配下だったニュークスと心を通わせ、好意を持つようになる。名前は「有能」。
ダグ (The Dag)
演 -アビー・リー・カーショウ、声 - 大津愛理
細身の身体で銀の長髪。彼女もジョーの子を受胎しており葛藤がある。若干、コミックリリーフ的な一面がある。名前は「不器用、少し外れている人」を指す「Taggy」から採られている。
フラジール (Cheedo The Fragile)
演 -コートニー・イートン英語版、声 - 潘めぐみ
名前は「華奢、儚き」。5人の中では一番若く、砦の中での生活しか知らないことも有り、過酷な道中に挫けてジョーの元に戻ろうともする。
イモータン・ジョー (Immortan Joe)
演 -ヒュー・キース・バーン[注釈 5]、声 - 竹内力
「シタデル」占領者で、周辺テリトリーを支配する武装集団の首領”不死身の顎”。上半身は気腫疽らしき疾病を抱えており、体を白塗りにし、両腕を包帯で覆う。健康を害する汚染された外気を避けて呼吸するための生命維持のスカルを模した特殊マスク、メダルや携帯電話の基板で装飾を施した防弾プレキシガラス・ボディーアーマーを装着している。Colt AnacondaとBeretta Inoxの2丁のリボルバー銃で武装し、杖を持つ。劇中ではギガホースという1959年型キャディラックの車体を使って改造した車両に搭乗。転生を唱え、頭蓋骨とV8を奉る独自教義組織を構成、組織し、成人の「ウォーボーイズ」、子供らの「ウォーパプス」を信徒、兼、兵隊として据える。自身の子を産ませるために5人の妻をシタデルの一画に幽閉し、「ブリーダーズ(交配体)」としての待遇を妻たちに与えていたが、フュリオサが彼女らを連れて逃亡したため、自分の権利としての我が子を取り戻すために追跡することとなる。
前日譚コミック『Mad Max Fury Road Nux and Immortan Joe』によると、本名はジョー・ムーア大佐といい、石油戦争の際のベテランの軍人で、水戦争での英雄でもあった。世界の混乱後に、仲間の元軍人たちを集め、凶悪な暴走族のライダー集団「ディープドッグ」を結成し、勢力の拡大を行う途中、”太った男”(後の人食い男爵)との遭遇から、水源がある岩山の砦の情報を得て、自らの野望のために砦を占有支配していた無法者達を討ち倒し、シタデルの新たな支配者として君臨し、先住の住民達から「イモータン・ジョー」と呼ばれるようになった。自分を神格化させ、短命な養子達には幼児期から、ジョーのために死んだら生まれ変わることができるというカルト宗教的な価値観を植え付けて手駒とし、老齢に差し掛かり若年の娘らを集め健康体の子供を産ませて子孫を残す「育種プログラム」を発案し実行に移す。荒地で人々を捕らえては彼が根城にしている砦に連れ込んだり、人々を騙して利用している。

シタデル砦の人物[編集]

リクタス・エレクタス (Rictus Erectus)
演 -ネイサン・ジョーンズ、声 - 真壁刀義
イモータン・ジョーの息子。搭乗車両が横転し後部荷台から放り出されても負傷しない頑強さと怪力を兼ね備えるが、知能は低い。AA-12チェーンガンで武装、人形の頭部を連ねた装飾品を、首にかけたり股間に装着している。父や他の義兄弟のウォー・ボーイズたちと違って体を白塗りにしていない。父親のジョーと同様に、鼻に付けたチューブを通して背中に背負った呼吸装置から呼吸している。ジョーや兄弟たちと共に、逃亡者のフュリオサたちを追跡する。
コーパス・コロッサス (Corpus Colossus)
演 - クエンティン・ケニハン 、声 - 斎藤志郎
骨脆性疾患骨形成不全症と思しき障害を抱える小人の寝たきりの男で、ベビーカーに鎮座したイモータン・ジョーの息子の1人。兄弟であたる愚鈍で低知能のリクタスと対照的に特別な知性を持ち、父であるジョーに助言を与える。リクタスと同じように呼吸困難なため、鼻に付けたチューブを通して呼吸している。
前日譚コミック『Mad Max Fury Road Mad Max #2』におけるヒストリーマンの話しの終わりでは、まだ彼は生きており、シタデルにやって来る人達の全てに水を無造作に与え続けると、侮った一部の者が砦を占領する恐れがあるという理由から、シタデルの指導者の女性に水をコントロールする様に忠告している。これに対しヒストリーマンは子供たちに過去の間違いを繰り返そうとしていると警告している。
スリット (Slit)
演 - ジョシュ・ヘルマン、声 - 奈良徹
イモータン・ジョーの武装集団ウォー・ボーイズでランサー(槍手)を受け持つ。衰弱甚だしい車両運転役のニュークスに代わり追撃チームに加わろうとするもマックスの供血により心身共に奮起したニュークスの気迫に気圧されて従来のランサーとしてニュークス・カー後部に搭乗。追撃最中、マックスの反撃によって追走から排除された後、シルバー・ボディの塗装を施し、オフロード仕様に改造したマックスのインターセプターに乗りウォー・リグの再追撃班として参加。右腹部と両口端の頬の裂傷にステープラーの縫合痕。名前は”切り口、裂け目”。
エース (THE ACE)
演 -ジョン・イルズ[注釈 6]
ウォー・ボーイズのチャント係で、ウォー・リグ精鋭護送チームの伝令を担当する。右首筋部分に無数の瘤があり、黒色ゴーグル着用し、M79 Grenade Launcherで武装している。
ドーフ・ウォーリアー (The Doof Warrior)
演 -iOTA (エンタテイナー)英語版
「ウォーボーイズ」ドーフ・ウォリアー。行軍中に火炎放射器付きのエレキギターとサウスポー・エレキベースのダブルネック・メタル・ボディでディストーションを響かせたパワー・コード・リフ奏法を行う。潜在眼球症候群と思しき障害を持ち、乱杭歯で両瞼が無く眼窩部分は皮膚となっている。マスクで顔を覆い、黒色のスニーカーと赤色のツナギ服着用。マッシブスピーカー搭載のドーフ・ワゴンと呼ばれるトラック上に据えられた舞台から伸縮ロープに吊るされた状態で火炎放射器ギターを操る。
本編外のバック・ストーリーによると、音楽家の母親の下で、盲目ながら音楽の才能を持つ天才児として幸せな環境で幼少期を送っていたが、何者かに襲撃され、母親は斬首されてしまい、膝に落ちてきた母親の頭にしがみ付いて泣いていたところをジョーに発見されて養子として保護されることになった。そして、実母の頭部の皮を剥いて作ったマスクを被り、コーマ _ ドーフ・ウォーリアー(Coma-Doof Warrior)という名の闘いの奏者として育てられる。
ミス・ギディ(ばあや) (Miss Giddy)
演 -ジェニファー・ヘイガン、声 - 沢田敏子
顔や体に自ら旧文明の知識を入墨で刻んでいるヒストリーメンの老女。イモータン・ジョーの支配下にあり、砦の一画のバイオドームに監禁されていたワイブスに世界崩壊前の昔話を聞かせたり、身の周りの世話をしていた。ワイブス逃亡の手引に加担した上に銃口を向けた事によりジョーの怒りを買い一時危篤に陥るも、当日の夜には回復し、スプレンディドの死産に立ち会う。
オーガニック・メカニック (The Organic Mechanic)
演 -アンガス・サンプソン英語版、声 - 飯島肇
シタデルの”生体整備士”。人間を動物や物品扱いしており、言動が狂気染みている。拡大鏡、電気彫り器、上半身の弾帯に医療器具、外科処置用肉切り包丁を持ち物としている。設定では、背中に医学情報の入墨を入れている。
モロゾフ (Morsov )
演 -クリス・パッテン
ウォー・ボーイズの1人。ウォー・リグが牽引する燃料ポッド上の捕鯨銃を受け持つ。戦闘中に負傷し、儀式を済ませた後、両手に撃雷槍を構え盗賊団バザードが乗るバギーカーに跳躍特攻し、自爆する。
最高司令官 (The Prime Imperator)
演 -リチャード・ノートン
ジョー側近で、追跡の際にはギガホース後部席搭乗している。フュリオサの行く手を阻み、戦うことになる。
側近インペリトル、RipSaw搭乗司令官、他。演 -VINCE ROXGURGH,JOHN WALTON,GREG VAN BORSSUM.

他の勢力・団体[編集]

武器将軍 (The Bullet Farmer)
演 -リチャード・カーター英語版、声 - 千葉繁
イモータン・ジョーの仲間で、武器、弾薬の製造を行っているバレット・ファームの領主。「正義の番人」を自称する。頭部を含め、全身に弾帯を纏い、差し歯の代わりに銃弾を歯茎にインプラントしている。ザ・ピースメーカーと呼ばれる無限軌道の車両に乗り、Heckler & Koch MP5K-PDW、Heckler & Koch UMP9、Heckler & Koch G3A4、Heckler & Koch G36C、IWI Uzi、デリンジャー銃、Colt Single Action Armyロングバレルなどで重武装する。作中では戦闘後に、弾倉と弾帯、銃数丁をマックスに奪われているが、直接的な最期は描かれていない。
前日譚コミック『Mad Max Fury Road Nux and Immortan Joe』では、本名カラシニコフ少佐と言う名の元軍人で、かつて石油戦争と水戦争の時にジョー・ムーア大佐(イモータン・ジョー)の部下で、ジョーが率いた暴走集団「ディープドッグ」の右腕としての部下でもあった。ジョーが岩山の砦を陥落させた後、武器工場のバレット・ファームの管理を任された。
人食い男爵 (The People Eater)
演 -ジョン・ハワード (オーストラリアの俳優)英語版、声 - 後藤哲夫
ガスタウンを治めているイモータン・ジョーの仲間。禿頭で象足病のような疾病を患っている太った男。タキシードをまとい金属製擬鼻を付け、股間にはガスマスクを装着している。胸部分を丸く切り取り、露出した両乳首のピアスを鎖で繋いでおり、乳首を弄ぶ癖がある。メルセデス・ベンツの車体を用いた改造タンカートレーラー助手席に搭乗し、Mauser C96を所持している。フレイマーズ、ポール・キャッツで構成された部隊、ガスタウンボーイズを従える。ワイヴスには「ケチくさい」と評されており、劇中ではジョーに対して追跡に費やした人材や資源を計上し、損害に言及している。
前日譚コミック『Mad Max Fury Road Nux and Immortan Joe』によると、ウェイストランドにて、かつてのM.F.P.隊員達によって処刑として虐殺された一団の生存者で、隊員らによる虐殺から免れようとした時、ジョー・ムーア大佐(イモータン・ジョー)達と出会う。遭遇時には単に「太った男」と呼ばれている。ジョーに殺されかけるが、帯水層がある岩山の砦の知識と場所の情報と引き換えに助命され、案内役として仲間に加わり、ジョーが岩山の砦を陥落させた後、ジョーからガスタウンを任されてた。また『Mad Max Fury Road Mad Max #1』ではガスタウンにあるサンダードーム・プラスと呼ばれる闘技場の試合を、特等席から観戦している姿が描かれている。
鉄馬の女たち (The Vuvalini)
女性7人編成のバイクチーム。元「緑の地」出身者で構成されており、シタデル東に位置する砂漠をテリトリーとする。
バルキリー (The Valkyrie)
演 -ミーガン・ゲイル英語版、声 - 加藤有生子
鉄塔の人身御供囮罠係。長髪長身の均整の取れた肢体で、Rossi M92 .357 Lever Action長銃を持つ中年女性戦士でチームリーダー”戦の女神”。かつての「緑の地」住人であったマリー・ジョ・バサの娘の顔と名前を記憶していた。ウォー・リグを追走する車両を排除するしんがり役。
種を持つ老婆 (Keeper of the Seeds)
演 -メリッサ・ジャファー英語版、声 - 巴菁子
オートバイに乗る女性の一団「鉄馬の女たち」の老女。フュリオサたちが目指す「緑の地」の現状を告げる。昔のチーム一員であったマリー・ジョ・バサと顔見知り。手提げ鞄の中に獣の頭骨を用いた小さな鉢植えと果物や花の種子を所持しており、陽の落ちた砂漠でダグに披露する。Pennsylvania Rifle - .40 caliber所持。
マーディ (Maadi)(※クレジット無し)他4名(※役名無し)
マーディはしんがりを請け負うバルキリーをオートバイ後部座席に乗せ、タンデム走行で疾駆。他は燧発式長銃等で武装する。
他、演 -MELITA JURISIC,GILLIAN JONES,JOY SMITHERS,ANTOINETTE KELLERMAN,CHRISTINA KOCH.
イワオニ族 (The Rock Riders)
渓谷を根城とし、小火器と導火線付き手投げナパーム弾で武装している約10数名から成る暴走モトクロスチーム。テリトリーの通行に際して交渉決裂し、マックスとフュリオサたちを襲う。
リフトの番人 (The Rock Rider Chief)
演 -スティーブン・ダンリービー 、声 - 野川雅史
「ロック・ライダー(The Rock Rider、イワオニ族)」のチーフで、外部勢力との取引の主任である。Kommando LDPを所持している。
バザード (The Buzzards)
ウォー・ボーイズ達を襲ったロシア系の盗賊一味で、名称は「猛禽」を意味する[注釈 7]。彼らは皮膚欠損の病気を持ち、顔や体など全身を襤褸布で巻いていおり、車体全体にトゲ状の金属片をあしらったバギーカーのプリマス・ロックなどの車両に乗っているが、砂漠でウォー・ボーイズ達を襲った際には、車両に対する理念の相違から破壊されてしまう。
前日譚コミック『Mad Max Fury Road Mad Max #1、#2』では、バザードのリーダーは二人の兄弟で、刃物が付いたプロテクトアーマーを装着しており、1人はガス・タウンのサンダードーム・プラスの闘いの試合で、マックスに殺される。その後、残ったリーダーは部下を連れ、レッカー車両で、マックスの隠れ場所を襲撃し、マックスを地面に縛り付け、左足の太股にナイフを刺し、灼熱の砂漠の中で、マックスを死に至らしめようとした。そして修理中のインターセプターを奪い去る。
バザードは荒地に住む「最小公分母」と見なされており、廃墟都市サンケン・シティを根城にしている。彼らには妻子もおり、サンケン・シティの地下駐車場に居住し、誘拐や車両や鉄くずなどの物品窃盗をして暮らしている。作中ではグローリーと言う少女を誘拐し、マックスがグローリーを救ってインターセプターを奪還して逃げると、追跡するがサンケン・シティから逃がしてしまう。しかし、生き残ったリーダーは、レッカー車両で追いかけ、グローリーと彼女の母親を殺したことで、マックスの怒りに火を付け追い詰められ死んだ。
クロウズ (The Crows)
奇妙な竹馬に乗った集団で”カラス”とも呼ばれる。フュリオサの故郷「緑の地」に入植していた。「緑の地」の土地が汚染され、「鉄馬の女たち」が出て行った後、入植した。汚染されて有毒化している土と水溜りを避けるために特殊な竹馬に乗って歩行する。
惨めな人達 (The Wretched)
良い生活と水を求めて「シタデル」に旅をしてやって来た人々。「シタデル」の水源や食料など全てをジョーに掌握され、隷奴下に置かれる。前日譚コミック『Mad Max Fury Road Nux and Immortan Joe』では、シタデルに辿り着いた人達は、周辺にテントを張って、飢えと病気で苦しみながら生活していた。また『Mad Max Fury Road Mad Max #1』でのヒストリーマンによると、ジョーの死後、「シタデル」の住民達は彼らに平等に水を提供し、彼らが住んでいた砦の下部に小さな町を造っている。

その他[編集]

グローリー・ザ・チャイルド (Glory the Child)
演 -ココ・ジャック・ギリース、声 -
黒髪碧眼の幼い少女。マックスを案じて、居場所を問う声や、憤怒の表情で警告したり非難する亡霊の姿でマックスの幻覚・幻聴に現れる。
マックスとの因縁については前日譚コミック『Mad Max Fury Road Mad Max #2』の「#グローリー」参照。
非難する死者 (The Accusing Dead)
演 -クルーソー・クルドダル /シェリダン・トンガ
マックスのフラッシュバックに一瞬登場したアボリジニの男性と、もう1人の女性で、マックスを非難する。

用語[編集]

シタデル (CITADEL)
ウェイストランドの大地に聳える3峰並んだ岩山の砦。頂上に耕作地や無数のクレーン、内部は掘削により居住部屋、整備室、檻が吊り下がる採血区画、搾乳器を設置した展望部屋、温室、シタデル紋章を祀る祭壇などが設けられており、僅かながら一部区画で電力も供給、岩山の地下には潤沢な地下水脈があり、汲み上げ機械と出水パイプを備える。人力による踏車を用いた動力で昇降機を動かし、シタデルを住処にするジョー一族と、その養子らが住まい、砦の下ではジョーが供給する僅かばかりの水に縋る痩せ細った群衆や、病気や障害を患う者たちが身を寄せ合い、屯している。アクア・コーラ (Aqua Cola)と呼ぶ地下水と、用済みの子産み女から搾乳した母乳であるマザーズミルク(mother’s milk)を他の人間居住区との物資取引用の出荷品としている。
前日譚コミック『Mad Max Fury Road Nux and Immortan Joe』によると、より良い生活を求めてウェイストランドを彷徨っていた旅人らの安全地帯として人々が集まり「荒野の拠り所」として定住していたが、新旧占領者によって隷従させられ、「惨めな」環境に追いやられる。『Mad Max Fury Road Mad Max #1』ではジョーの死後、ジョーのシタデル紋章は壊され、水も平等に提供され、砦の下部に住んでいた「惨めな」住民達が自由に取引したり、砦の上部に自由に行き逝き出来るエレベーターが取り付けられ、レンガ造りの家々が立ち並ぶ、小さな町が砦の下部に造られていた事が示されていた。
ウォー・ボーイズ (WAR BOYS)
イモータン・ジョーの私設軍隊で、ジョーの養子たちで構成され、シタデルに住処している。子供たちは「ウォー・パプス(War Pups)」と呼ばれる戦士見習いである。身体を環境汚染に蝕まれており、寿命も通常の半分ほどしかない。頭髪が無く、全身白塗りで成人の殆どが逞しい身体を持ち、各人スカリフィケーションで、車の部品の紋様を施している。ジョーを神格化し、スカルとV8を奉り、両手の指を交差させ、V8エンジンを模した合掌を掲げ「V-Eight」を唱和する。イモータン・ジョーが唱える教義により、名誉の戦死を遂げることで魂が英雄の館(Walhalla)に招かれて転生することができると信じさせられているため、死を厭わない好戦的な集団となっており、死を賭す時には、口元に銀色のスプレーを噴き付けるという儀式を行う。主な武器は激雷を先端に取り付けた槍の「サンダースティック(Thunderstick)」他、弩級などを携え武装する。実態は戦争用の捨て駒であり消耗品であるが、延命のための輸血用の人間を調達するなど、戦力として保持するための対策は行われている。教義を盲信し、戦闘や車両整備の腕に長けているが、他の知識や語彙に乏しい。
 ウォー・ボーイズの上に、ジョーの側近や各部署の任務に付く大隊長Imperatorや司令官がおり、白塗りにせず地肌のままである。
ドーフ・ウォリアー (Doof Warrior)
軍楽隊および陣太鼓のような役目を担う。ジョー出陣時にドラムマッシブ・スピーカーを搭載した車両「ドーフ・ワゴン」で出動し、ジョー搭乗車両の後部に位置し演奏しながら行軍する。
ガスタウン (Gas Town)
設定では、放置された石油精製所の周りの平地に造られ、周囲は金属の塀に囲まれた要塞都市で、人食い男爵の管理下にある。石油掘採と車両などの機械類の製造・修理などで栄えている。シタデルの北部の地平線の彼方にあり、無数の煙突から黒煙を棚引かせている。前日譚コミック『Mad Max Fury Road Mad Max #1』と2015年のゲーム版ではガスタウンに『マッドマックス/サンダードーム』のバータータウンにある闘技場サンダードームに基づいた、サンダードーム・プラスと呼ばれる闘技場が存在する。
ガスタウンボーイズ (Gas Town Boys)
人食い男爵配下のガスタウン戦闘チームで、ポール・キャッツ(Polecats)と呼ばれ、固定錘に振り棒を取り付けた揺動器を車両に設置し、空中から襲撃し、武器として索具、電動枝刈り機、弩級、鉈、を持つ部隊と、フレイマーズ(Flamers)という火炎放射で攻撃する部隊などで構成されている。
バレット・ファーム (Bullet Farm)
武器や弾薬の工場で、武器将軍が管理している。
バッドランズ (The Badlands)
ウェイストランドの荒地にある砂漠化した悪地一帯。ロック・ライダーズとも呼ばれるイワオニ族が根城にしている山岳地帯の渓谷があり、前日譚コミック『Mad Max Fury Road Mad Max #2』では、他にも、砂漠に埋もれ、廃墟と化したビル群などの建物が残るサンケンシティ(The Sunken City)と呼ばれる廃墟都市があり、バザードと呼ばれるロシア系の盗賊一味が根城しており、地下駐車場を住居といて生活している。なおサンケンシティはかつてのシドニーで、砂に埋もれた廃墟のオペラハウスが描かれている。
渓谷 (Canyon)
ロック・ライダーズとも呼ばれるイワオニ族が根城にしているバッドランドズと呼ばれる荒地にある山岳地帯の渓谷。分解され朽ちた車両が散乱する。
湿原 (The Bog)
四輪駆動車すらはまり込んで動けなくなる泥の湿原地帯。
不気味な地 (The creepy place)
かつての「緑の地」。毒性の土壌汚染により草木は枯れ、濃い霧が立ち込め、カラスが飛び交う不毛の地。外部からやってきた「クロウズ」という者らが住む地になっている。
緑の地 (The Green Place of Many Mothers)
シタデルの東方向の遠方に存在していた集落で、元は鉄馬の女たちがテリトリーとしていた。ジョー一味の襲撃を受けた後も存続していたが、酸性土壌汚染の進行により作物が育たず放棄された。かつての住民はさらに東の砂漠地帯へと移動し細々と生きながらえている。

登場する主な乗り物[編集]

車両の多くは2001年にピーター・パウンドが『マッドマックス4』制作の企画を進めていたケネディ・ミラーのために描いたコンセプトアートによる設定が元になっている[5]。ブレンダン・マッカーシーやマーク・セストンがデザインしたコンセプトアートが雛形になっており各車両は搭乗者の暗喩(=分身)という設定。撮影に使われた車両は計140台強、出演車両全てが何らかの改造を施され、オフロード仕様となっている。

イモータン・ジョー率いる一団が使用する車両の多くは、荒地で手に入れた車両を砦に運搬して地下施設にある大量のスクラップ部品で整備やハイブリッドによる改造などの手を加えて再利用しているという設定である。ジョーが唱える教義上から各車両、V8エンジン搭載している。

フォード・ファルコンXB・GTクーペ 1973(V8・インターセプター) (INTERCEPTOR)
マックスが乗るフォード・ファルコンをベースにした黒色の車体とV8エンジンを搭載したFRカスタム車”迎撃機”。ウォー・ボーイズに襲われ破壊される。
その後、シタデルへ運搬。車体は砦内部の整備室で板金整備され銀色に塗装、後部に機関銃と手動落下式の有刺具、オフロードタイヤ装着の修理と改造を施された。
前日譚コミック『Mad Max Fury Road Mad Max #1』では『マッドマックス2』で破壊されたインターセプターの残骸から再び作り直そうと、マックスは『マッドマックス/サンダードーム』の物語冒頭で部品集めの旅をしていた事が示されていた。映画の物語前にガスタウンのサンダードーム・プラスと呼ばれる闘技場で、最後の修理に必要な伝説のV8エンジンを得る為、マックスは闘いに参加していた。また、インターセプターを作り直してる時、マックスは代替として三輪トラックに乗っていた。『Mad Max Fury Road Mad Max #2』ではバザードに奪われてフェンダーの左右の部分に何本かのトゲを付けられ、バザード仕様に改造させられそうになったが、マックスがインターセプターを奪還した後、トゲ部分は取り外した。
ウォー・リグ (THE WAR RIG)
イモータン・ジョーの追手から逃げるため、フュリオサがワイヴスらを匿い運転。チェコ製Tatra T815軍用車両改造タンカートレーラー、車体にシボレー・フリートラインを使用、別名”ウォー・タンク”。ニトロブースター付き水冷V8エンジン2基搭載、2000馬力6輪駆動、上下可動のカウキャッチャーとワイヤーウィンチを装備している。全3両編成で、積み荷は清涼水(アクア・コーラ)、母乳(マザーズ・ミルク)、農作物(の収納庫にワイブス)、3000ガロンのガソリンである。ガス・タウンと呼ばれるジョー支配の町で製造され、ジョー達の車両だったが、フュリオサが逃亡のために奪った。強奪を防ぐためフュリオサの手で特定の手順を踏まないとエンジンが始動しない仕組みに改造されている。運転席にはグロック17、タウルスPT92AF、ルガーP08などの小火器を搭載している。1999年にトニー・ライトが車両のコンセプト・アートを描き、2001年にピーター・パウンドが描いたコンセプトアートをほぼそのまま使っている。
ギガホース (THE GIGAHORSE)
イモータン・ジョーが搭乗する”ステロイド駆動キャディラック”。GM社1959年型キャディラック・ドゥヴィルの車体を上下二重に重ね、シボレー502Cid・V8スーパーチャージャー・ターボ400改エンジン2基及びインタークーラー搭載、1200馬力、最高速度95km/h。ダブル・ワイド・ホイールgoodyear66インチタイヤ換装、車高約4メートル、四輪駆動Bigfootモンスタートラック。防弾フロントガラス、コントロールボックスを装備。あらゆる部分がダブルとなっているのは、この荒廃した世界においてイモータン・ジョーだけが二つ同じものを所有できるという象徴である。2001年にピーター・パウンドが描いたコンセプトアートを元にしている。ダッシュ・ボードに無数の車両ネームプレートと車両エンブレムが着いている。
ニュークス・カー(ウォーモンガー・モービル) (THE NUX CAR)
ニュークスが運転する5ウィンドウ1932年型フォード・デュース・クーペ、ホット・ロッド改造車両。ナイトラス・オキサイド・システム付き"ビッグ・ブロック"V8エンジンにスーパーチャージャーとターボチャージャー搭載。車体の前に人を縛り付けるための十字棒があり、マックスが縛り付けられていた。フルアクセルで左右計8本の排気口からアフターファイアーを噴き出し抜群の加速性能で先陣を走る。2001年にピーター・パウンドが描いたコンセプトアートを元にしている。車内は運転席一つの他、可燃燃料容器を複数搭載し、ブレーキ・パッドに”NUX”の3文字、ダッシュ・ボードにはカラスの頭骨のボビングヘッド仕様の玩具が誂えられている。
ビッグフット (THE BIG FOOT)
リクタス・エレクタスが後部席に乗る1940年代のファーゴトラックのモンスタートラック。ピーター・パウンドが描いたコンセプトアートを元にしているが車体が違う。後部荷台に炸薬式捕鯨銃と火炎放射器を設置して武装しており、V8スーパーチャージャーターボ400エンジン搭載、terra66インチトラックタイヤを装着する。
ドーフ・ワゴン (Doof Wagon)
MAN LKW 15 t mil gl KAT I A1 (8x8)軍用火砲トラックを改造。車重15トン、V8スーパーチャージャーエンジン搭載。役目としては演奏で戦いを士気高揚、鼓舞する者らが乗車。後部席に4人編成で太鼓を叩くドレッドヘアのドーフ・ウォリアー、車体上に据えられたフロントグリル・ステージではコーマ _ ドーフ・ウォーリアーと言うギター奏者を伸縮紐で吊し火炎放射器付きエレキギターを掻き鳴らす。舞台に無数のボックス、ラウド、ホーンスピーカー、サブウーファー、フット・ライトを設置し重低音を戦場に轟かせる。2001年にピーター・パウンドが描いたコンセプトアートを元にしているが少し異なる。メイキング映像では本編同様、実際にギターの音が出せる設備となっている[注釈 8]。他、破れ傘の日除け。
クランキー・フランク (CRANKY FRANK)
ホールデン50-2106クーペユーティリティを使ったラットロッド。
4作目に登場する車両としてV8インターセプターと共にABCテレビで公開され、紹介された。元はオーストラリアの農場主により遊びでラットロッドとして改造したのを、ジョージ・ミラーが映画で使う為に買い取り、そのまま映画で使われた。
バザードの車両
ロシア系の盗賊「バザード」で、全体にトゲある車両に乗っており、プリマス・ロックと呼ばれるバギーカーやショベルが付いた車両などの車両が登場している。
前日譚コミック『Mad Max Fury Road Mad Max #1、#2』ではバザードのリーダーが乗るトゲがあるレッカー車両が登場し、2台のプリマス・ロックを引き連れ、マックスが修理していたインターセプターがあるマックス隠れ場所を襲撃した。その際、マックスが代替として乗っていた三輪トラックをぶつけて破壊させた。そして、修理中のインターセプターをレッカー車両で吊り上げ、奪い去って行った。バザードのアジトである廃墟都市サンケンシティの地下駐車場に車両を保管しており、奪ったマックスのインターセプターもそこで保管と修理し、トゲを付けたバザード仕様に改造しようとしていた。
プリマス・ロック(バザード) (PLYMOUTH ROCK)
ロシア系の盗賊「バザード」が乗っていた、1932年型プリマスのセダンを使った、車体全体にトゲがあるバギーカー。2001年にピーター・パウンドが描いたコンセプトアートを元にしている。
ブレンダン・マッカーシーによると、トゲがある車両の外観はオーストラリア映画『キラーカーズ/パリを食べた車』に登場する車体全体にトゲがあるフォルクスワーゲン・ビートルに触発されたオマージュで、ミラー監督も影響受けた事を認めている。
FDK
フォルクスワーゲン・ビートルを使った車両、2連マシンガン設置。
マック
Mack Trucks社マックRシリーズを使ったトラック。『マッドマックス2』でも登場。
ザ・ピースメーカー (THE PEACEMAKER)
武器将軍が搭乗。リップ・ソー軽戦車を使った車両本体に1970年型クライスラー・ヴァリアントの車体を据え置いた”執成者”、1000馬力。車両本体に投光器、平射(カノン)砲を装備。
ピープル・イーター (The People Eater's Limousine)
人食い男爵が搭乗。AM General社M814軍用貨物トラックにメルセデス・ベンツ・W123 Lang(リムジン)の車体をマウント。全3両編成、後部の可燃物を積載したタンク部分が引火、火炎を噴射しながら走行する。ルーフにRPD軽機関銃を装備。アクセル・パッドにはコインを貼り付けた「$」マークがあしらわれている。
プラウボーイ (THE PLOUGHBOY)
ホールデン・EHワゴンを使った改造車両。
 バルク
ダッジ (DODGE)
バギー #9 (BUGGY #9)
豪州製「Perentti」[注釈 9]を用いた改造車両。
エルビス (ELVIS)
1932年型フォード・デュース・クーペを使った改造車両。
プリンス・バリアント (PRINCE VALIANT)
クライスラー・ヴァリアント・チャージャーを使った改造車両。
ファイアカー #4 (FIRECAR #4)
ホールデン・HZユートを使った改造車両。「ノット・ザ・キングスウッド」とも呼ばれる。
ロック・ライダーのオートバイ
ヤマハの改造モトクロスオートバイ
鉄馬の女たちのオートバイ
BMW・R1100GS(1995年型)BMW・R100(1976年型)ヤマハ・XT660ヤマハ・R-1ホンダ・GL1200ロイヤルエンフィールドなどの改造オートバイ。各車両はヒルクライムおよび砂漠仕様、ボディにキルト生地や燃料タンクに花の紋様、羽毛などで装飾している。

製作[編集]

1998年8月にジョージ・ミラーがロサンゼルスの交差点で歩いていたときに第4弾のアイデアを思いつく。一年後、ミラーはロサンゼルスからオーストラリアへの移動中に、アイデアを統合、整理し、物語の構想を「暴力的略奪者が石油や他の資源を巡って争うのではなく、人間を巡り争う」ものとした。

撮影は20世紀フォックスを通じて、2001年に撮影するように設定されたが、同年9月11日の同時多発テロのために延期。ミラーは「米ドルは暴落してしまって予算が膨れあがった。しかたなくすぐとりかかれる『ハッピーフィート』を先に製作しなければならなくなった」とコメント。この段階では以前の3つの映画で主演したメル·ギブソンが変わらず主役を演じる予定だった。ミラーは若い年齢のままのマックスを望んでいたがキャスティングを巡る論争を終わらせた。またミラーは2001年にイギリスのコミック作家で数々の映画の脚本やデザインも手がけるブレンダン・マッカーシーに共同で『マッドマックス4』のデザイン設計などをしたいと依頼しており、ミラーとマッカーシーは2003年までの約2年の歳月をかけて、『マッドマックス4』の為の多くの乗り物などのデザインを共同で設計している[6]

2003年、ミラーは『マッドマックス』シリーズの4作目を制作する事を発表、脚本もすでにできあがっていた。ワーナー・ブラザーズからオーストラリアでの撮影におよそ1億ドルの予算の許可が与えられたが、5月にアフリカのナミビアにあるナミブ砂漠で撮影し、2005年頃の公開を目指していた。準備はすでに出来ていたが、イラク戦争による世界情勢の不安により、映画で使われる多くの巨大な乗り物や撮影機材などを運ぶのに、アメリカや各国が出荷制限の強化などを行ったため、撮影延長を余儀なくされた[7]。またオーストラリアドルの価格の上昇によるオーストラリア経済の不安定も増し、映画の製作費の調達が困難になっていた。その結果、撮影延長のみならず、映画制作そのものが難しくなってしまった。

また『マッドマックス』シリーズの主人公マックスを演じるメル・ギブソンも当初は出演に興味を持っていたが、度重なる撮影延期により次第に興味を失っていった。なお、2003年当時の『マッドマックス4』初期の制作企画段階では、ヒース・レジャーが、メル・ギブソン演じるマックスの意志を受け継ぐ「息子」の新マックス役でのメル・ギブソンとの共演予定であった。ミラー監督も2014年に2008年に亡くなったヒース・レジャーを主役に、メル・ギブソンとの共演の『マッドマックス4』製作の可能性があった事を認めていた[8]。その他にも友人のメル・ギブソンの出演を条件にしていたロバート・ダウニー・Jrも『マッドマックス4』の出演の話が持ち上がっていた。

『マッドマックス4』製作中止の間にミラーはCGアニメ、『ハッピー フィート2 踊るペンギンレスキュー隊』の製作に専念する。2006年11月に『ハッピーフィート2』公開のインタビューで、ミラーは『マッドマックス4』の撮影は諦めていないとし、『マッドマックス4』の出演に興味を無くしたメル・ギブソンの代役を見つけて撮影したいと語った。

2007年3月17日にミラーは「2007 Aurora film maker initiative」で改めて『マッドマックス4』の製作に意欲を示した。世界情勢やオーストラリアドルによる経済が安定して来たためである。2009年3月5日には『マッドマックス4』の製作に当たり、3Dアニメ化も模索していることが報道され、2010年7月にミラーは3Dカメラを開発して撮影すると、3D映画化の可能性を指摘している[9]。しかし、予算面から2012年6月に3D映画化はしないとし、2Dで撮影して3Dに変換するとした[10]

2009年10月24日にミラーは2011年初頭までオーストラリアのブロークンヒルで『マッドマックス4』の撮影を行うと発表[11]。29日にはヒース・レジャーが2003年の企画で演じる予定であった、主役の新しいマックス役をトム・ハーディと交渉中と報告され、さらにシャーリーズ・セロンとも交渉し、彼女は映画でマックス役のトム・ハーディと共に大きな役割を果たすだろうと報告された。プロットでは『マッドマックス/サンダードーム』の後の話になる見込みだが、シャーリーズ・セロンは単なる続編では無く再起動(リブート)の新しいマッドマックス映画になると語っている[12]。『マッドマックス2』の要素があるリブート作品ともなっている。ジョージ・ミラー監督によるとスクリプトはキャンセルとなった、2001年 - 2003年の『マッドマックス4』製作企画の時の内容とほとんど変わらないという。5人の妻役にもロージー・ハンティントン=ホワイトリーゾーイ・クラヴィッツアデレイド・クレメンスライリー・キーオアビー・リー・カーショウテリーサ・パーマーの都合により)が決まった(なおアデレイド・クレメンスは2011年までに降板、代わってコートニー・イートンが起用された)。

またミラーは2010年7月に『マッドマックス4』制作と同時進行される形で、5作目の『マッドマックス: ザ・ウェイストランド(Mad Max: The Wasteland)』の製作も企画される予定で、さらに6作目の企画予定もあり、『マッドマックス4』の製作を切っ掛けに全3部作の製作企画予定があると言う[13]

2011年11月10日に、撮影地のブロークンヒルの荒野が大雨による影響で緑化し花咲く草原になって[14]しまい撮影出来なくなったため、初期製作計画で撮影地の候補として名前のあがっていたアフリカのナミビアで撮影する事になった[15]2012年7月から12月上旬まで撮影され、無事クランクアップ。脚本は以前、ミラーがブレンダン・マッカーシーとニコ・ラサウリスと共に書いたものである。2013年公開予定であったが撮影の遅れなどもあって、2014年公開予定となった。

ナミビアでの撮影は無事終了したが、2013年11月からの3週間、オーストラリアで追加撮影が行われた。2014年公開予定とされていたが、これらの遅れから2015年5月15日に公開予定となった[16]

エピソード[編集]

  • ゾーイ・クラヴィッツが演じる「トースト」の役名は、慈善団体「フレンチ・トースト&ハグス(French Toast & Hugs)」のトーストの名から因んで名付けられている。ナミビアで撮影していた時、同団体がナミビアで主催する、チャリティーイベント「トースト&ハグス・フェスティバル(Toast and Hugs Festival)」が行われた。同団体の代表・主催者が映画の撮影にも参加していた事もあり、出演者や撮影クルー達もその関係から、そのチャリティーイベントに参加している。その時ゾーイ・クラヴィッツは同団体の主催者とも話しており、後に彼女はミラー監督に頼んで自分の役名をトーストにしてもらったと言う。
  • 映画専門のアニマルトレーナーのキルスティン・フェッダーセンによると、映画撮影で使うオーストラリアン・キャトル・ドッグという犬を訓練するためにジョージ・ミラー監督に雇われたという。この犬種は『マッドマックス2』にもマックスの相棒として登場した犬でもある。映画で雇われたフェッダーセンによるとトム・ハーディ演じるマックスのフラッシュバックのシーンで登場させるために、グリーンバック撮影でその犬を訓練した[17]。ちなみにフェッダーセンは以前にもミラー監督の『ベイブ/都会へ行く』の撮影でも雇われ、チンパンジーオランウータンを訓練しており、今作でミラー監督との2度目の仕事である。ただし、犬の登場シーンは劇場版ではカットされ、登場しなかった。
  • コメディアンのパットン・オズワルトコナン・オブライエンのトーク番組でゲストとして出演た時、自分が映画に出演していたと説明して語った。オズワルトによるとウォーボーイズのコーマドーフ・ウォーリアーの仲間の役割で、映画に出演したが、自分の登場シーンは最終的な編集で削除されたと言う[18]
  • 約480時間以上の場面を撮影したが、最終的な編集により、幾つかの場面はカットとなり、120分の劇場上映で決まった。またミラー監督は短いモノクロ映像によるサイレントバージョンも撮っている。なお、Blu-ray版が発売されたら、劇場でカットされた、5つの小さなシーンやモノクロのサイレントバージョンなどが含まれると言う。
  • ポール・キャッツによる襲撃撮影は安全性を考えて停車状態での撮影予定だったが、ミラーが現場に到着するとポール・キャッツ役のスタントマンらが実際に走行しながら空中を往来しているのを見て走行での撮影に切り替えた。役者と絡む撮影部分は当然ながら安全を確保し停車した状態での撮影で、危険を伴う撮影場面はダブル(替え玉)で撮影されている。
  • 元々ミラーは日本のアニメーター前田真宏と「マッドマックス」のアニメを作りたいと考えていたが、予定が遅れたりワーナー側の体制が変わったりして実現に至らなかったため、今回彼をデザイナーとして起用した[19]。前田の設定ではフュリオサは赤毛だったが、セロンの提案により頭を丸刈りにした[20]

スタッフ[編集]

評価[編集]

本作は批評家から非常に高い評価を受けた。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには300件のレビューがあり、批評家支持率は97%、平均点は10点満点で8.7点となっている。サイト側による批評家の意見の要約は「エネルギッシュなアクションと驚くべきほど重厚なストーリーがある。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』はジョージ・ミラー監督のマッドマックスシリーズに目覚ましいほどの生命力の咆哮をもたらした。」となっている[21]。また、Metacriticには47件のレビューがあり、加重平均値は89/100となっている[22]。なお、本作のシネマスコアはB+となっている[23]

受賞[編集]

映画賞 結果 出典
2015 国際映画批評家連盟賞 グランプリ 受賞 [24]

関連商品[編集]

コミック[編集]

2015年5月 - 8月にかけてDCコミックから映画本編の前日譚にあたる全4冊のコミックが発売される。ジョージ・ミラー、ニコ・ラサウリス、マーク・セクストンの共同により書かれ、カバーはトミー・リー・エドワーズが担当し、絵はコミック作家リッカルド・ベルキエリレアンドロ・フェルナンデストリスタン・ジョンズやマーク・セクストンが担当で、描かれたものになっており、ジョージ・ミラーによると、映画本作を広げた拡張世界の内容になっていると言う。それとは別にまず、5月16日には65人のアーティストたちによる本作品をテーマに描いたイラスト集 『Mad Max : Fury Road : Inspired Artists』が発売され、5月20日にコミック第1弾が発売された[25]

『Mad Max Fury Road Nux and Immortan Joe #1』
映画の物語から、何年か後の未来。シタデルのバイオドームで、体中に砦の歴史の入墨を彫られた語り手、ヒストリーマンがたくさんの子供たちにニュークス、イモータン・ジョー、フュリオサ、マックスの物語を語るかたちで始まる。まず最初に語るのはイモータン・ジョーの武装集団「ウォー・ボーイズ」のひとり、ニュークスの生い立ち。両親が世界の終末による混沌と病気の影響で死んだ後、ニュークスは「ウォーパプス」として幼少期にジョーの砦にある「ブラック・サム(Black Thumb)」で、メカニックとしてジョーに育てられる。続いて石油戦争と水戦争の英雄だったジョー・ムーア大佐が、壊滅した世界で、カラシニコフ少佐(後の武器将軍)ら元軍人らを集め、オートバイに乗った凶悪な暴走族「ディープドッグ」を結成し、勢力を拡大して行く。特殊警察「M.F.P.」の虐殺から唯一逃れた太った男(後の人食い男爵)と遭遇し、「シタデル」と呼ばれる水源がある巨大な岩山の砦の事を知ると、ジョーは自らの野望の為に「シタデル」に向かった。「シタデル」を支配していた無法者達を倒し、無法者から「シタデル」の民衆達を解放させると、自らの砦として発展させ、イモータン・ジョーと言う名の暴君的な司令官となって行く物語。
『Mad Max Fury Road Furiosa #1』
イモータン・ジョーの砦には、外界の有害な環境から隔絶、保護されたきれいな空気と水がある特別な区画である「バイオドーム」があり、そこにはジョーの5人の妻たちが監禁されていた。大隊長の階級を得ていたフュリオサは気性が荒いエレクトスから5人の妻たちを守るようジョーに命令される。ある夜、フュリオサは妊娠しているスプレンディドが自ら堕胎を試みているのを発見し止めさせる。5人の妻たちが贅沢な環境を甘受しないことにフュリオサは激高するが、次第に5人の妻と距離を縮め、自分の過去を5人の妻に打ち明ける。数週間後、フュリオサは5人の妻を連れて砦から逃げ、フュリオサの故郷である「緑の地」を目指し逃亡しようとする。
『Mad Max Fury Road Mad Max #1』
マックスの回想シーンでは映画の3作目『マッドマックス/サンダードーム』の物語の冒頭で、2作目『マッドマックス2』の物語で破壊されたインターセプターの残骸から再び作り直すため為、必要とするインターセプターの部品と燃料を求めて旅をしていたとされるマックス。そして『マッドマックス/サンダードーム』の物語の後、過去のフラッシュバックにさいなまれるマックスは危険な荒地を彷徨い、燃料と自動車の部品が、人の命より価値があると言う要塞のような町「ガス・タウン」へ辿り着く。そこでは、かつての破壊されたインターセプターを再び作り直せると分かり、伝説のV8エンジンを得ようと、マックスはガス・タウンにある闘技場「サンダードーム」での(本来は)素手でのバトルロワイヤルによる殺し合いの試合をする。試合に参加していた盗賊一味バザードのリーダーは強く、最後に残ったマックスは死闘の末、バザードのリーダーを倒し、戦利品であるV8エンジンを手に入れる。マックスはインターセプターを修理している隠れ家に戻るがバザードたちに襲撃され重傷を負いインターセプターもV8エンジンも奪われてしまう。重傷を負ったマックスを助ける謎の女、女は助けたのだからとマックスに協力を求める。
『Mad Max Fury Road Mad Max #2』
マックスを助けた謎の女性はバザードと呼ばれる盗賊に娘のグローリーを浚われていた。娘が今もいるバザードのアジトであるサンケンシティと言う廃墟都市から娘の救出のため、マックスに頼み込んだ。マックスもバザードに奪われたインターセプターを取り戻そうと、1人で愛用のソードオフ・ショットガンを武器にサンケンシティに乗り込む。バザードはグローリーを浚い、彼女をトンネル・モンキー(Tunnel Monkey)と呼んで、廃墟の瓦礫に埋もれた、狭い通路の場所から、彼らが必要な生活必需品を得るため小柄なグローリーを利用して行かせようとしていた。地下施設にある廃墟のから場所からグローリーが脱出しよとし、そして助けに来たマックスはグローリーを見つけた。バザードの追っ手から逃げるマックスとグローリーは、彼らが生活している地下駐車場エリアに辿り着く。そこでは修理されたインターセプターを見つけ、マックスはグローリーを急いでインターセプターに乗せて逃げ出した。バザード達も車両で追跡し、マックスとグローリーが乗るインターセプターはバザード達の追跡を振り切り廃墟の地下駐車場から出口を見つけ地上に脱出しようとする物語。

コミック版登場人物[編集]

ヒストリーマン Wordburger
砦の「シタデル」で子供達に歴史を語る語り手の男。故ミス・ギディの後継者として、体全身に過去の出来事の歴史を示した文字の入墨を入れ、子供達に、シタデルの歴史を伝える。イモータン・ジョーの死後、「シタデル」の砦のふもとに平屋ではあるが家々が立並び町が出来た経緯を説明して伝える。
バザードのリーダー
ロシア系のバザードと呼ばれる盗賊一味の2人の兄弟のリーダー。刃物の様なトゲが付いた鎧兜状のアーマーを身に着けている。リーダーの兄弟の1人は、もう1人の兄弟と部下達が試合を見物する中、ガス・タウンにあるサンダードームのバトルロワイヤルの試合に参加する。挑戦者達を次々に殺し、生き残りのマックスと闘うが、不意打ちによりマックスに殺される。残った方のリーダーは、インターセプターの隠し場所に戻った直後のマックスを襲撃し、マックスを地面に縛り付け、左足の太股にナイフで刺して、灼熱の砂漠の太陽の下に放置し、インターセプターを奪い去る。
マックスが、バザードが誘拐したグローリーを奪還し、サンケンシティから脱出すると、2人を追跡し、グローリー親子が乗るオートバイに自車両で衝突させて殺す。そのことを激怒したマックスに追い詰められ、車両がクラッシュし、車両のトゲ部分に刺さって死亡する。
グローリー
映画では、「グローリー・ザ・チャイルド」。マックスの幻覚・幻聴として描かれている少女。右の上腕にパラコードブレスレットを付け、ユニコーンの首飾りをしている。母親と一緒にガスタウンに着いた際の混乱で、「バザード」に誘拐され、廃墟の狭い場所から生活必需品を捜させるため、彼らが住むサンケンシティにある地下の小さな廃墟部屋に監禁される。しかし、母親の助けを信じて部屋からダクト内を通り逃げ出だして身を潜めていた。マックスと出会った当初は敵意を持っていたが、母親に頼まれて助けに来た事を知り、マックスがバザードから取り戻したインターセプターに同乗してサンケンシティから脱出し、母親と無事に再会する。しかし、マックスと別れた直後、追って来たバザードのリーダーが乗るレッカー車両に激突され、母親と共に吹き飛ばされて殺される。彼女と母親の遺体はマックスによって埋葬され、十字架が立てられた。
グローリーの母親
ドクロの様なマスクを被り、オートバイに乗っている女性。バザードに誘拐された娘を救出してくれる強い人を探しており、ガス・タウンのサンダードーム・プラスでのバトルロワイヤルで、バザードのリーダーと1対1で闘い、劣勢になったマックスに武器として発炎筒を渡し、形勢逆転させた。さらに、試合に優勝したマックスの後をつけ、バザードに襲撃され死の危機にあったマックスの手当てをして助け、マックスにその恩を以ってバザードに誘拐された娘のグローリーの救出を頼む。マックスがサンケンシティからグローリーを救い出してくると、3人で一緒に旅をしようとマックスを誘うが断られ、娘をオートバイに乗せてマックスとは反対方向に別れたところに、追跡して来たバザードのリーダーが乗る車両に激突され、娘と共に殺されてしまう。

ゲーム[編集]

マッドマックス (2015年のゲーム)
マッドマックスの世界を舞台とするコンシューマーゲーム開発の情報は2008年のジョージ・ミラーのインタビューの時点で確認されているが実現しなかった。
2013年、E3でAvalanche Studiosは「2014年にオープンワールドから本作品に基づいたアクションアドベンチャーゲームを発売予定」と発表。撮影の遅れなどにより発売は遅れ2015年9月1日に発売を予定している(日本国内では10月1日発売予定)。

出版物[編集]

  • Abbie Bernstein著; 矢口誠訳 『メイキング・オブ・マッドマックス 怒りのデス・ロ-ド』 (大型本版) 玄光社、2015年7月21日ISBN 4768306454 

サウンドトラック[編集]

  • 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」オリジナル・サウンドトラックCD ジャンキーXL SMJ ASIN B00XUSPV3K
  1. サバイブ
  2. エスケイプ
  3. イモータンズ・シタデル
  4. ブラッド・バッグ
  5. スパイキー・カーズ
  6. ストーム・イズ・カミング
  7. ウィ・アーノット・シングス
  8. ウォーター
  9. ザ・リグ
  10. ブラザーズ・イン・アームズ
  11. ザ・ボグ
  12. リデンプション
  13. メニー・マザーズ
  14. クロウ・トラックス
  15. チャプター・ドーフ
  16. マイ・ネーム・イズ・マックス
  17. レット・ゼム・アップ

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ シリーズ2作目において使用していた文言を踏襲。
  2. ^ 初代マックス役のメル・ギブソンが同シリーズで代々着用していた衣装を監督のミラーが保管しており本作同様、30年ぶりの復活となったその他、ジャイロ・キャプテンの飛行帽と飛行眼鏡、サンダー・ドームでの固定具等、過去作品から幾つかの衣装や小道具を本作内で使用している。
  3. ^ 設定には無かったがセロンが役を演じる上で頭を剃るアイデアをミラー監督に提案して採用となった。
  4. ^ 育種体 Breeding stock、又は、交配体 Breeders と呼ばれる。
  5. ^ 第1作目に暴走族のリーダー・トーカッター役で出演。
  6. ^ 英国ヨークシャー出身、現・俳優業、軍事コンサルタント、警備、殺陣指導。元・オーストラリア海軍兵、元・SAS兵、他キャリア。
  7. ^ 劇中ではロシア語話者であるが、ロシア版の該当台詞箇所はドイツ語に吹き替え。
  8. ^ 配給・撮影会社(スタッフ)がつけた渾名は「ソニック・カーマゲドン」
  9. ^ 豪州で製造、ローカル販売されたシボレー・コルベット、レプリカ車。

出典[編集]

  1. ^ トム・ハーディ主演「マッドマックス4」がクランクアップ”. eiga.com. 2015年8月26日閲覧。
  2. ^ 『マッドマックス』30年ぶり新作『怒りのデス・ロード』日本公開決定!
  3. ^ a b 日本語版映画パンフレット。
  4. ^ a b 『メイキング・オブ・マッドマックス 怒りのデス・ロ-ド 』玄光社。
  5. ^ Primi concept art per Mad Max: Fury Road
  6. ^ Waterworld, Freakwave & Brendan McCarthy’s Road to Mad Max 4
  7. ^ 「マッドマックス4」、イラク危機のため撮影延期
  8. ^ Heath Ledger would’ve starred in Mad Max Fury Road, says Miller – Moviehole
  9. ^ Exclusive: Mad Max 4 to be filmed in 3D
  10. ^ 'Mad Max: Fury Road' Won't Shoot In 3D, But Will Be Post-Converted
  11. ^ Mad Max: Fury Road to begin production immediately
  12. ^ Fury Road is a complete reboot of the Mad Max series
  13. ^ George Miller Planning Third Mad Max Film In Reboot
  14. ^ 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 ジョージ・ミラー監督インタビュー | VICE Japan | The Definitive Guide to Enlightening Information
  15. ^ Mad Max Fury Road prepares for Namibia shoot
  16. ^ 'Mad Max Fury Road' Set For Summer 2015 - Deadline.com
  17. ^ Training animals to act for films is all in a day's work for Kirsten Fedderson dailytelegraph.com.au
  18. ^ watch Patton Oswalt's 'Deleted Scene' From 'Mad Max' Giv Indiewire
  19. ^ マッドマックス 怒りのデス・ロード ジョージ・ミラー監督インタビュー
  20. ^ 「マッドマックス」シャーリーズ・セロン、丸刈り頭になり自分の“首の太さ”に驚がく!
  21. ^ Mad Max: Fury Road (2015)”. 2015年6月27日閲覧。
  22. ^ Mad Max: Fury Road”. 2015年6月27日閲覧。
  23. ^ Box Office: Pitch Perfect 2 Pitch-Slaps Mad Max: Fury Road”. 2015年5月30日閲覧。
  24. ^ 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に栄冠!国際映画批評家連盟賞グランプリを受賞”. シネマトゥデイ (2015年9月3日). 2015年9月4日閲覧。
  25. ^ Check Out Cover Images For The Upcoming 'Mad Max Fury Road' Art Book And Comic Prequel

関連項目[編集]

外部リンク[編集]