マット・スミス

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マット・スミス
Matt Smith
Matt Smith
2012年コミコンでのマット・スミス
本名 マシュー・ロバート・スミス
Matthew Robert Smith
生年月日 1982年10月28日(34歳)
出生地 イングランドの旗 イングランド
ノーザンプトン
国籍 イギリスの旗 イギリス
ジャンル 俳優
活動期間 2003年 -
活動内容 ドラマ、映画
主な作品

映画

  • Together』(2009年)
  • Womb』(2010年)
  • Christopher and His Kind』 (2011年)

テレビドラマ

  • Party Animals』(2007年)
  • Secret Diary of a Call Girl』(2007年)
  • ドクター・フー』(2010年-2013)

マット・スミスMatt Smith, 本名: マシュー・ロバート・スミス、Matthew Robert Smith[1], 1982年10月28日 - )は、イングランド出身のイギリス俳優

イギリスのTVシリーズ『ドクター・フー』の11代目ドクター役として知られる。

来歴[編集]

少年時代はサッカー選手に憧れており、ノーサンプトン・タウンFCノッティンガム・フォレストFCレスター・シティFCのユースでプレイしていた。しかし頚椎症を患いプロになることを諦めざるを得なかった[注 1]

その後学校の演劇の講師により演技の道を紹介され、講師により密かに『十二人の怒れる男』の舞台の陪審員10番役として登録させられる。演技には興味を示したが結局舞台には上がらず、しかし演劇の講師は熱心に薦め続け、説得の末ナショナル・ユース・シアター英語版に所属することとなった。

イースト・アングリア大学で演技と脚本を学んだ後、2003年に俳優活動を開始。様々な舞台を経験し、活動をウエスト・エンドに広げ、クリスチャン・スレーターとも共演した[2]。同年批評家に絶賛された舞台"That Face"にヘンリー役で出演[3]

2006年には、BBCで放送されたフィリップ・プルマン原作の『サリー・ロックハートの冒険英語版』のドラマ化で、初めてテレビドラマに出演した。スミスは、"The Ruby in the Smoke" (en(原作『マハラジャのルビー英語版』)と"The Shadow in the North" (en(原作『仮面の大富豪英語版』)の2作品でジム・テイラー (Jim Taylor役を演じた。主演のサリーを演じたビリー・パイパーとは『Secret Diary of a Call Girl英語版』で3度目の共演をしている。

2007年には『Party Animals英語版』シリーズで初めてメインキャラクターを演じた。

ドクター・フー[編集]

撮影中のマット・スミスとエイミー・ポンド役のカレン・ギラン(2009年)
撮影中のマット・スミスとカレン・ギラン

2009年1月、10代目ドクターを演じたデイヴィッド・テナントが番組を離れることを明かして[4]から3ヶ月後に、11代目ドクターに選ばれた[5]ことが発表された。当初予想されていた俳優陣の中ではない人選で、また最も知名度のない俳優であった[6][7][8][9]。番組のファンの中には、スミスはドクターを演じるには若すぎるのではないかと考える人もいた[10]。26歳のドクターはこれまでで最も若く、イギリスのTVシリーズで最も若い主演俳優となった。[11]

スミスは最も早くにドクター役のオーディションを受けていた俳優の一人であった。また同時にプロデューサーのスティーヴン・モファットが手掛ける別のドラマである『SHERLOCK』のジョン・ワトソン役も受けていた。モファットはシャーロック・ホームズ役のほうが合っていると考えたが、既にベネディクト・カンバーバッチがシャーロック役に決まっていたため落選し、三週間のオーディションの結果ドクター役を得ることとなった[12]

2010年6月、オービタルグラストンベリー・フェスティバルでのパフォーマンスの際にステージに上がり、一緒にドクター・フーのテーマを演奏した[13]

2010年7月24日から25日にかけてロイヤル・アルバート・ホールで行われた、BBCプロムスドクター・フー版である『Doctor Who Prom英語版』のホストを務めた[14]

2012年5月26日の早朝、カーディフから始まる聖火リレーのランナーを務めた。これは2006年放送の『ドクター・フー』のエピソード『危険なお絵描き』 (Fear Herで、ドクターが聖火ランナーを務めていたことがきっかけとなったものである[15][注 2]

2013年6月1日、スミスがドクター役を降板し、同年12月に放送されるクリスマススペシャルにて11代目ドクターがリジェネレイトすることが発表された[16]。後任はピーター・カパルディである。

私生活[編集]

イギリスのファッション・モデルのデイジー・ロー英語版と交際していたが、仕事の忙しさが理由で2011年に破局[17]レディオヘッドのファン。無神論者である[18]ブラックバーン・ローヴァーズFCのサポーター。

出演作品[編集]

テレビドラマ[編集]

放送年 邦題
原題
役名 備考
2007 Party Animals英語版 ダニー・フォスター
Secret Diary of a Call Girl英語版 ティム シリーズ1・エピソード6にゲスト出演。主演は前シリーズまで『ドクター・フー』のコンパニオンを演じたビリー・パイパー
The Street英語版 イアン・ハンレイ "Demolition"と"Taxi"に出演。
2009 Moses Jones英語版 ダン・トゥウェンティマン科学博士
2009–2014 ドクター・フー
Doctor Who
11代目ドクター
 (Eleventh Doctor[19][20][21]
2010年のスペシャル『時の終わり パート2』 (enでリジェネレイトし、11代目ドクターとして初出演。シリーズ5 (2010年)英語版シリーズ6 (2011年)英語版シリーズ7 (2012年 - 2013年)英語版に出演。シリーズ8 (2014年) (enにも少しだけ出演した。
2010 サラ・ジェーン・アドベンチャーズ英語版
The Sarah Jane Adventures
シリーズ4・エピソード5と6の"Death of the Doctor" (enに出演。
2016 ザ・クラウン
The Crown
エディンバラ公フィリップ王配[22] Netflix配信[23]

映画[編集]

公開年 邦題
原題
役名 備考
2006 The Ruby in the Smoke (en ジム・テイラー (Jim Taylor テレビ映画、原作『マハラジャのルビー英語版
2007 ヒットマンズ・レクイエム英語版
In Bruges
若い頃のハリー 出演シーンは削除されており、DVD特典でのみ見られる。
The Shadow in the North (en ジム・テイラー 原作『仮面の大富豪英語版
2009 Together英語版 ロブ ショートフィルム第62回カンヌ国際映画祭で初公開された。
2010 愛を複製する女英語版
Womb
トーマス[24]
2011 Christopher and His Kind (en クリストファー・イシャーウッド
2012 バート・アンド・ディッキー英語版
Bert and Dickie
バート・ブシュネル英語版[25]
2014 ロスト・リバー英語版
Lost River
Bully
2015 ターミネーター:新起動/ジェニシス[26] T-5000/スカイネット
2016 高慢と偏見とゾンビ英語版
Pride and Prejudice and Zombies
コリンズ司祭[27] 2016年2月6日全米公開。ジェーン・オースティンの『高慢と偏見』を元に、セス・グレアム=スミスが書いたパロディ小説『高慢と偏見とゾンビ』が原作。
Patient Zero英語版[28]
Patient Zero
モーガン 2016年9月2日全米公開予定

舞台[編集]

初演年 邦題
原題
役名 劇場名 / 備考
2003 寺院の殺人英語版
Murder in the Cathedral
トマス・ベケット 原作:T・S・エリオット作『寺院の殺人
2004 巨匠とマルガリータ
The Master and Margarita
バスーン リリック・シアター英語版ロンドン
Fresh Kills アーノルド ロイヤル・コート・シアター英語版、ロンドン
2005 On the Shore of the Wide World英語版
On the Shore of the Wide World
ポール・ダンジガー ロイヤル・エクスチェンジ英語版マンチェスター
ロイヤル・ナショナル・シアター、ロンドン
2005–2006 ヒストリーボーイズ英語版[注 3]
The History Boys
ロックウッド ロイヤル・ナショナル・シアター、ロンドン
2006 Burn/Chatroom/Citizenship トム/ウィリアム/ゲイリー
2007 That Face英語版
That Face
ヘンリー ロイヤル・コート・シアター、ロンドン
2007–2008 Swimming with Sharks英語版
Swimming with Sharks
ヴォードヴィル・シアター英語版、ロンドン
1994年の映画『ザ・プロデューサー英語版』(原題:Swimming with Sharks)[29]の舞台版。
2008 That Face ヘンリー デューク・オブ・ヨーク・シアター英語版、ロンドン
2013-2014 アメリカン・サイコ英語版
American Psycho
パトリック・ベイトマン[30] アルメイダ・シアター、ロンドン
小説『アメリカン・サイコ』を原案としたミュージカル。

ビデオ・ゲーム[編集]

発売年 邦題
原題
役名 備考
2010 Doctor Who: The Adventure Games英語版
Doctor Who: The Adventure Games
11代目ドクター (Eleventh Doctor 声優とキャラクター外見
Doctor Who: Return to Earth英語版
Doctor Who: Return to Earth
Doctor Who: Evacuation Earth英語版
Doctor Who: Evacuation Earth
2012 Doctor Who: The Eternity Clock英語版
Doctor Who: The Eternity Clock


監督[編集]

公開年 原題 備考
2013 Cargese Sky Arts 1で放送されたショートムービー


注釈[編集]

  1. ^ イギリスのテレビ番組『トップ・ギア』に出演した際、背中の怪我が原因であることが判明。
  2. ^ なお作中で実際に走ったのはデイヴィッド・テナントが演じる10代目ドクターである。
  3. ^ 映画『ヒストリーボーイズ』の原作舞台。

参照[編集]

  1. ^ Northampton School for Boys
  2. ^ “Entertainment | Who on earth is Matt Smith?”. BBC News. (2009年1月3日). http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/7807996.stm 2009年3月16日閲覧。 
  3. ^ That face to watch| Theatre”. This is London. 2009年3月16日閲覧。
  4. ^ “David Tennant quits as Doctor Who. BBC News. (2008年10月29日). http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/7698539.stm 2009年1月3日閲覧。 
  5. ^ "The Eleventh Doctor". Doctor Who Confidential英語版. BBC. BBC One. 2009年1月3日放送. 15回,4シリーズ.
  6. ^ Doctor Who: The runners and the riders”. BBC News. (2009年1月3日). http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/7808762.stm 2009年1月3日閲覧。 
  7. ^ Goldsmith, Belinda (2009年1月4日). “Dr Who? BBC chooses newcomer”. Reuters. http://uk.reuters.com/article/wtMostRead/idUKTRE50318U20090104 2009年1月4日閲覧。 
  8. ^ Moreton, Cole (2009年1月4日). “Doctor Who? Unknown is latest incarnation of Time Lord”. London: The Independent. http://www.independent.co.uk/news/media/tv-radio/doctor-who-unknown-is-latest-incarnation-of-time-lord-1224472.html 2009年1月5日閲覧。 
  9. ^ “The new Doctor is Matt... Who?”. The Sun. (2009年1月4日). http://www.thesun.co.uk/sol/homepage/mysun/article2092871.ece 2009年1月5日閲覧。 
  10. ^ Moss, Lyndsay (2009年1月5日). “Doctor who? Newcomer divides programme's fans”. スコッツマン英語版. http://thescotsman.scotsman.com/entertainment/Doctor-who-Newcomer-divides-programme39s.4842270.jp 2009年1月5日閲覧。 
  11. ^ Press Office — Network TV Programme Information BBC Weeks 51/52 BBC ONE”. BBC. 2010年4月30日閲覧。
  12. ^ French, Dan (2010年2月4日). “Matt Smith rejected for BBC's 'Sherlock'”. Digital Spy. http://www.digitalspy.co.uk/tv/s7/doctorwho/news/a201372/matt-smith-rejected-for-bbcs-sherlock.html 2010年2月4日閲覧。 
  13. ^ Doctor Who's Matt Smith performs with Orbital at Glastonbury | Metro.co.uk
  14. ^ “Doctor Who's day at the Proms”. BBC News. (2010年7月25日). http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-10755800 2010年7月25日閲覧。 
  15. ^ “Doctor Who's Matt Smith on Olympic torch run”. BBC News Online. (2012年5月26日). http://www.bbc.co.uk/news/uk-18217568 2012年5月26日閲覧。 
  16. ^ “Matt Smith to leave Doctor Who at the end of year”. BBC News. (2013年6月1日). http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-22741493 2013年10月8日閲覧。 
  17. ^ “Doctor Who star Matt Smith 'dumps girlfriend Daisy Lowe'”. The Mirror. (2011年11月24日). http://www.mirror.co.uk/3am/celebrity-news/doctor-who-star-matt-smith-278986 2012年5月26日閲覧。 
  18. ^ “Matt Smith interview: lord of misrule”. The Guardian. (2011年12月3日). オリジナル2019年12月3日時点によるアーカイブ。. http://www.guardian.co.uk/tv-and-radio/2011/dec/03/matt-smith-interview-lord-misrule 2011年12月3日閲覧。 
  19. ^ “Matt Smith to return for new Doctor Who series”. BBC News. (2011年7月8日). http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-13694871 2011年9月8日閲覧。 
  20. ^ The Doctor and Jo Grant join CBBC's The Sarah Jane Adventures in special episodes written by Russell T Davies”. BBC Press Office (2010年4月19日). 2010年4月19日閲覧。
  21. ^ “Doctor Who star Matt Smith to appear in Sarah Jane Adventures”. The Daily Telegraph (London). (2010年4月19日). http://www.telegraph.co.uk/culture/tvandradio/doctor-who/7607718/Doctor-Who-star-Matt-Smith-to-appear-in-Sarah-Jane-Adventures.html 
  22. ^ Julie Miller (2016年1月6日). “See Doctor Who's Matt Smith Marry Queen Elizabeth in Netflix's The Crown”. Vanity Fair Hollywood. 2016年2月26日閲覧。
  23. ^ “英国女王エリザベス2世の素顔を描く、Netflixドラマ「ザ・クラウン」予告編公開”. 映画ナタリー. (2016年9月29日). http://natalie.mu/eiga/news/203482 2016年9月30日閲覧。 
  24. ^ Meza, Ed (2009年2月9日). “Eva Green to star in "Womb"”. Variety. http://www.variety.com/index.asp?layout=festivals&jump=story&id=1061&articleid=VR1117999828&cs=1 2009年3月12日閲覧。 
  25. ^ Bamigboye, Baz (2011年7月1日). “Doctor Who's Olympic past: Matt Smith to star as gold-winning rower from 1948”. Daily Mail. http://www.dailymail.co.uk/news/article-2010046/BAZ-BAMIGBOYE-Julie-madly-deeply-funny-Walters-star-ex-hippy-new-National-Theatre-play.html?ITO=1490 2011年9月8日閲覧。 
  26. ^ “MATT SMITH SET TO STAR IN PARAMOUNT PICTURES AND SKYDANCE PRODUCTIONS’ “TERMINATOR” REBOOT”. Paramount Pictures. (2014年5月2日). https://www.facebook.com/notes/paramount-pictures/matt-smith-set-to-star-in-paramount-pictures-and-skydance-productions-terminator/10152377231892072 2014年5月6日閲覧。 
  27. ^ Pride and Prejudice and Zombies (2016) Full Cast & Crew”. IMDb. 2016年2月26日閲覧。
  28. ^ Hall, Gina (2014年11月20日). “‘Doctor Who’s’ Matt Smith to Star in ‘Patient Zero’”. thewrap.com. http://www.thewrap.com/doctor-whos-matt-smith-to-star-in-patient-zero/ 2016年2月26日閲覧。 
  29. ^ ザ・プロデューサー(1995)”. allcinema. 2016年2月26日閲覧。
  30. ^ “From Doctor Who to a Psycho: Matt Smith begins rehearsals for musical that transports him back to the Eighties”. Daily Mail. (2013年10月7日). http://www.dailymail.co.uk/tvshowbiz/article-2447892/From-Doctor-Who-Psycho-Matt-Smith-begins-rehearsals-musical-transports-Eighties.html 2013年10月8日閲覧。 

参考文献[編集]

  • Smith, Oli (2010). Doctor Who: The Eleventh Doctor: Matt Smith. London: BBC Children's Books. ISBN 978-1-4059-0687-6

外部リンク[編集]