マッテオ・ダルミアン

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マッテオ・ダルミアン Football pictogram.svg
20150616 - Portugal - Italie - Genève - Matteo Darmian 1.jpg
イタリア代表でのダルミアン(2015年)
名前
ラテン文字 Matteo Darmian
基本情報
国籍 イタリアの旗 イタリア
生年月日 (1989-12-02) 1989年12月2日(29歳)
出身地 レニャーノ
身長 182cm[1]
体重 70kg[1]
選手情報
在籍チーム イングランドの旗 マンチェスター・ユナイテッドFC
ポジション DF(SB)
背番号 36
利き足 右足
ユース
2001–2009 イタリアの旗 ACミラン
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2006-2009 イタリアの旗 ACミラン 4 (0)
2009-2010 イタリアの旗 パドヴァ 20 (1)
2010-2011 イタリアの旗 パレルモ 11 (0)
2011-2012 イタリアの旗 トリノ 33 (1)
2012-2015 イタリアの旗 トリノ 100 (2)
2015- イングランドの旗 マンチェスター・ユナイテッド 60 (1)
代表歴2
2006 イタリアの旗 イタリア U-17 7 (0)
2006 イタリアの旗 イタリア U-18 5 (0)
2007-2008 イタリアの旗 イタリア U-19 11 (0)
2008-2009 イタリアの旗 イタリア U-20 7 (0)
2009 イタリアの旗 イタリア U-21 1 (0)
2014- イタリアの旗 イタリア 27 (1)
1. 国内リーグ戦に限る。2019年5月17日現在。
2. 2016年11月15日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

マッテオ・ダルミアンMatteo Darmian, 1989年12月2日 - )は、イタリアレニャーノ出身のサッカー選手。イングランドプレミアリーグマンチェスター・ユナイテッド所属。ポジションはDFイタリア代表[2]

ACミランでキャリアをスタートし、当時17歳でセリエAデビューを飾った。パドヴァには1シーズン所属し、セリエB残留に貢献した。パレルモに1シーズン所属した後にトリノに移籍し、2015年7月にマンチェスター・ユナイテッドへ移籍が決定した。

U-17からU-21の代表経験があり、2014年5月にA代表デビューを果たし、同年に開催された2014 FIFAワールドカップのメンバーにも選出された。

生い立ち[編集]

ダルミアンはアメリカにルーツを持つ家族の下に生まれ[3][4][5][6]レスカルディーナの大きな広場でUSOカルチョでコーチを務めていた父ジオヴァンニの手ほどきを受けながら[7]サッカーを楽しんでいたが[3]ACミランのスカウトであり、元プロサッカー選手のゴールキーパーであったベニャミーノ・アバーテにその才能を見出された[3]

クラブ経歴[編集]

ACミラン[編集]

2000年にACミランのユースチームに加入し[8]、2006年11月28日に行われたコッパ・イタリアブレシア戦に後半からカハ・カラーゼと交代で出場し[9]、16歳でトップチームデビューを飾ると、2007年5月19日に行われ、2-3で敗れたウディネーゼ・カルチョ戦に67分からジュゼッペ・ファヴァッリと交代で出場し、セリエAデビューを果たした[9]。2007-08シーズンはプリマヴェーラでキャプテンを務め、コッパ・イタリアで1試合に出場し、翌シーズンはリーグ戦3試合に出場したが、ミランにおけるトップチームでの出場はこれが最後となった。

パドヴァ[編集]

2009年7月17日、ダルミアンはシーズン終了までのローン移籍で、セリエBに所属していたパドヴァに加入することになった[10]。公式戦デビューはホームで敗れたヴィチェンツァ戦である[11]。ダルミアンはリーグ戦20試合に出場し、1ゴールを挙げ、チームは19位に終わったが、プレイオフでトリエスティーナに勝利し、セリエB残留を果たした。

パレルモ[編集]

CSKAモスクワ戦でプレイするダルミアン(2010年)

2010年7月11日、ダルミアンがオーストリアで行っているパレルモのプレシーズンキャンプに参加することが明らかとなり、後に共同保有という形で加入することでパレルモとミランはダルミアンの移籍について合意した[12]。当初明らかとされていなかったが、翌日にパレルモは保有権を得るために800,000ユーロを支払ったことを発表した[13][14]。2010年9月16日に行われ、2-3で敗れたUEFAヨーロッパリーグスパルタ・プラハ戦でデビューしたが、ダルミアンにとってUEFAの主催試合に出場することはこれが初めての経験となった。リーグ戦でのデビューは4戦目のユヴェントス戦であり、ハビエル・パストーレと交代で出場し、チームも3-1で勝利を挙げた[15]。スターティングメンバーとして初めて出場したのは2011年2月6日に行われ4-2で勝利したレッチェ戦であるが、怪我により33分で交代となった[16]。最終的にリーグとコッパ・イタリア、ヨーロッパリーグの試合を合わせ16試合の出場に終わった。

トリノ[編集]

2011年6月23日にミランとパレルモは共同保有権を更新することで合意し[17][18]、7月12日にはローンでセリエBに所属していたトリノに加入することになった[19]。2011年8月13日に行われたコッパ・イタリア2回戦のルメッツァーネ戦でデビューを果たし[20]、10月30日に行われたセリエBのエンポリ戦で初ゴールを記録し、チームも2-1で勝利を挙げた[21]。11月13日に行われたバーリ戦で負傷し、5試合を欠場することになったが[22]、最終的にリーグ戦33試合に出場し、チームのセリエA昇格に貢献した[23]

2012年6月20日、パレルモは500,000ユーロを支払い残り50%の保有権を得ると[24][25][26]、7月5日にはトリノが825,000ユーロを支払い、ダルミアンはパレルモとトリノの共同保有という形となった[25]。2012-13シーズンはセリエAで30試合、コッパ・イタリアで2試合に出場すると、シーズン終了後の2013年6月20日にはトリノが150万ユーロを支払い、トリノが100%の保有権を得ることになった[27]

2013-14シーズンはセリエAで37試合に出場し、チームは7位に着けると、パルマがUEFAライセンスを得られなかったため、トリノはヨーロッパリーグ出場権を獲得した[28]。ダルミアンはチームメイトのチーロ・インモービレとともにセリエAのベストイレブンに選出され[29]、2014年5月18日に行われ、2-2で引き分けたフィオレンティーナ戦でトリノでの100試合出場を達成した[30]

2014-15シーズンは2014年8月7日に行われたブロマポイカルナ戦でシーズン初ゴールを記録し、2試合合計7-0とヨーロッパリーグ予選3回戦突破に貢献した[31]。リーグ戦では10月29日に行われたパルマ戦で初ゴールを記録し[32]、12月11日行われたヨーロッパリーグのコペンハーゲン戦でも再びゴールを挙げた[33]。2015年2月26日に行われたヨーロッパリーグのアスレティック・ビルバオ戦では決勝ゴールを決め[34]、歴史的な勝利に貢献し、クラブはラウンド16に進出した[35]。最終的にダルミアンはリーグ戦とコッパ・イタリア、ヨーロッパリーグを合わせ47試合に出場し、5ゴールを記録した[23]

マンチェスター・ユナイテッド[編集]

2015年7月11日、推定1,270万ポンドの移籍金でマンチェスター・ユナイテッドへ移籍が決定し、ダルミアンは1年間の延長オプションの付いた4年間の契約を結んだ[36]。2015年8月8日にオールド・トラッフォードで行われた開幕戦のトッテナム・ホットスパー戦でデビューを飾り、監督のルイ・ファン・ハールはダルミアンがその試合で最も良かったと話した[37]。2015年9月10日には投票によりクラブの8月の月間最優秀選手に選ばれ、「ファンのみんなに選んでもらったことは大切なこと。彼らに感謝したいし、とても幸せです。私を歓迎してくれていると感じさせてくれたチームメートやクラブの人たちにも感謝をしている。」と、話した[38]

代表経歴[編集]

ポルトガル代表戦でプレイするダルミアン(2015年6月16日)

U-17とU-18の代表を経験した後の2008年7月、フランチェスコ・ロッカによりU-18代表に招集され、UEFA U-19欧州選手権2008では右サイドバックのレギュラーを務めた。2009年はU-20代表の一員として地中海競技大会にも出場し、U-20代表として通算7試合に出場した。2009年3月25日に行われ、2-2で引き分けたオーストリア代表戦でU-21代表デビューを果たした。2014年3月10日から12日にかけて、A代表の監督を務めていたチェーザレ・プランデッリが若手の底上げを目的とした合宿を行い、ダルミアンも招集を受け[39]、4月14日から15日にかけて行われた2度目の合宿にも参加した[40]

トリノでの活躍が評価され[41]、2014年5月13日に発表された2014 FIFAワールドカップに出場するイタリア代表候補30人に選ばれた[42]。5月31日に行われ、0-0で引き分けたアイルランド代表戦に右サイドバックとして出場しA代表デビューを果たすと[2]、翌日に発表されたワールドカップ出場メンバー23人に選出された[43]。6月14日に行われた緒戦のイングランド代表にスターティングメンバーとして出場し、ワールドカップデビューを飾り[44]、2戦目と3戦目にも出場したが、2試合ともに0-1で敗れ、グループリーグ敗退となった。

ワールドカップでイタリア代表はグループステージ敗退に終わったものの、ダルミアンの評価は高まり、アントニオ・カブリーニからは「イタリア代表のDFの要になる可能性を秘めている」と称賛された[45][46]。2015年の初めには2014年のイタリア代表選手の中で最優秀選手に選出された[47]

2015年10月10日のUEFA EURO 2016予選アゼルバイジャン戦で代表初得点を挙げた[48]

プレースタイル[編集]

ダルミアンはセンターバックとしてキャリアをスタートしたが、現在は右サイドを主戦場とするサイドバックとしてプレイしている。ダルミアンはその攻守両面における活躍、戦術理解力の高さと運動量の多さによりアントニオ・カブリーニやパオロ・マルディーニと比較されている[49][50][51][52][53][54]。2012-13シーズンにはヨーロッパのリーグランク上位5つのリーグに所属する選手の中で1試合平均最多となる5.3回のタックル数を記録した[55]

出場記録[編集]

クラブ[編集]

2015年5月31日更新[56]

所属クラブ シーズン リーグ カップ[nb 1] リーグカップ UEFA主催 その他 合計
出場 ゴール 出場 ゴール 出場 ゴール 出場 ゴール 出場 ゴール 出場 ゴール
ACミラン 2006–07 1 0 1 0 0 0 2 0
2007–08 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0
2008–09 3 0 0 0 0 0 3 0
合計 4 0 2 0 0 0 0 0 6 0
パドヴァ 2009–10 20 1 0 0 2[lower-alpha 1] 0 22 1
パレルモ 2010–11 11 0 1 0 4[lower-alpha 2] 0 16 0
トリノ 2011–12 33 1 1 0 34 1
2012–13 30 0 2 0 32 0
2013–14 37 0 1 0 38 0
2014–15 32 2 1 0 13[lower-alpha 2] 3 47 5
合計 133 3 5 0 13 3 152 6
マンチェスター・ユナイテッド 2015–16 28 0 3 0 1 0 7 0 38 0
2016–17 18 0 2 0 0 0 7 0 27 0
キャリア合計 162 4 8 0 0 0 17 3 2 0 195 7
  1. ^ 2試合ともにトリエスティーナとのセリエB残留決定戦
  2. ^ a b すべてUEFAヨーロッパリーグの出場試合数

代表[編集]

2017年6月12日現在[57]
イタリア代表
出場 ゴール
2014 9 0
2015 7 1
2016 8 0
2017 3 0
合計 27 1

代表での得点[編集]

# 日時 場所 相手 スコア 結果 大会
1. 2015年10月10日 アゼルバイジャンの旗 バクー・オリンピックスタジアムバクー  アゼルバイジャン 1–3 1–3 UEFA EURO 2016予選

獲得タイトル[編集]

クラブ[編集]

ACミラン
マンチェスター・ユナイテッド

個人[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b Matteo Darmian
  2. ^ a b Italia-Irlanda 0-0: il tabellino della gara
  3. ^ a b c Italy's Darmian living the dream
  4. ^ Armenian Matteo Darmian playing for Italy at World Cup 2014
  5. ^ Newcomer Darmian steals the show in Brazil
  6. ^ Matteo Darmian scouting report: Manchester United agree £14.4m deal... but who is the flying full back?
  7. ^ Matteo Darmian e Francesca, tutti i gossip e vita privata del calciatore dei Mondiali 2014
  8. ^ Giovanissimi Nazionali 2003/2004
  9. ^ a b A.C. Milan – Matteo Darmian
  10. ^ Il baby rossonero Darmian in prestito al Padova Archived 2009年8月23日, at the Wayback Machine.
  11. ^ Padova–Vicenza 1–2[リンク切れ]
  12. ^ DA DOMANI I ROSA IN RITIRO
  13. ^ MATTEO DARMIAN AL PALERMO
  14. ^ AC Milan Group 2010 Annual Report Archived 2012年5月15日, at the Wayback Machine.
  15. ^ STAGIONE 2010-11 - 4° GIORNATA Archived 2014年5月15日, at the Wayback Machine.
  16. ^ PER DARMIAN DISTRAZIONE MUSCOLARE
  17. ^ RISOL. ACC. PART Archived 2011年6月25日, at WebCite
  18. ^ COMUNICATO COMPARTECIPAZIONI
  19. ^ Darmian e Glik ceduti al Torino
  20. ^ TORINO VS. LUMEZZANE 1 - 0
  21. ^ Stagione 2011-12 - 12° Giornata
  22. ^ Torino, grave infortunio per l'ex rosanero Darmian
  23. ^ a b M. DARMIAN
  24. ^ AC Milan Group 2012 annual report Archived 2015年5月1日, at the Wayback Machine.
  25. ^ a b http://www.tuttopalermo.net/calcio-mercato/palermo-succi-al-cesena-e-darmian-al-torino-45965 Palermo, Succi al Cesena e Darmian al Torino]
  26. ^ Partecipazioni Archived 2013年6月26日, at the Wayback Machine.
  27. ^ GLIK E DARMIAN COMPROPRIETA' RISOLTE A FAVORE DEL TORINO
  28. ^ Why Manchester United won’t get Darmian in January
  29. ^ Serie A, Gran Galà del Calcio Aic. Tutte le frasi e i premi
  30. ^ FIORENTINA VS. TORINO 2 - 2
  31. ^ TORINO VS. BROMMAPOJKARNA 4 - 0
  32. ^ TORINO VS. PARMA 1 - 0
  33. ^ Copenaghen-Torino 1-5 - Calcio - Sportmediaset
  34. ^ ATHLETIC BILBAO VS. TORINO 2 - 3
  35. ^ Athletic Bilbao vs. Torino - 26 febbraio 2015 - Soccerway
  36. ^ Matteo Darmian: Man Utd sign Torino and Italy defender
  37. ^ Magowan, Alistair (2015年8月8日). “Man Utd 1–0 Tottenham”. BBC Sport. http://www.bbc.co.uk/sport/0/football/33744640 2015年9月13日閲覧。 
  38. ^ Darmian wins Player of the Month award
  39. ^ Stage a Roma dal 10 al 12 marzo: sono 31 i convocati di Prandelli
  40. ^ Test a Coverciano: prima chiamata per Romulo e Berardi, torna Cassano
  41. ^ La vera storia di Darmian: freccia Torino, al Milan con Abate senior...
  42. ^ Ecco i 30 pre-convocati per il Mondiale. Il 19 maggio il raduno
  43. ^ Prandelli ha scelto: ecco i 23 Azzurri che partiranno per il Brasile
  44. ^ Italy 2–1 England
  45. ^ イタリアの右サイドで輝いたダルミアン UEFA.com
  46. ^ W杯デビューの伊代表DFダルミアンに記者席どよめく「彼は何者?」 サッカーキング
  47. ^ Il torinista Darmian vince il pallone azzurro
  48. ^ イタリア代表でのゴールを喜ぶダルミアン&エル・シャーラウィ Livedoorスポーツ
  49. ^ Speciale giovani talenti: Matteo Darmian, il nuovo Cabrini
  50. ^ Matteo Darmian Can Be Italy's Secret Weapon by Following in Cabrini's Footsteps
  51. ^ Here’s where England v Italy was won and lost
  52. ^ Why Losing Mattia De Sciglio Isn't a Major Problem for Italy and Prandelli
  53. ^ Palermo, Darmian piacevole sorpresa
  54. ^ Darmian provides Italy hope
  55. ^ Player Focus: Torino's Matteo Darmian is Europe's best tackler
  56. ^ M. Darmian”. soccerway.com. 2015年8月5日閲覧。
  57. ^ マッテオ・ダルミアン - National-Football-Teams.com

外部リンク[編集]