マッチ工場の少女

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マッチ工場の少女
Tulitikkutehtaan tyttö
監督 アキ・カウリスマキ
脚本 アキ・カウリスマキ
製作 アキ・カウリスマキ
クラス・オロフソン
カティンカ・ファラーゴ
出演者 カティ・オウティネン
ヴェサ・ヴィエリッコ
エリナ・サロ
エスコ・ニッカリ
シル・セッパラ
撮影 ティモ・サルミネン
編集 アキ・カウリスマキ
配給 フィンランドの旗 Finnkino
日本の旗 アルシネテラン
公開 フィンランドの旗 1990年1月12日
日本の旗 1991年3月1日
上映時間 69分
製作国  フィンランド
言語 フィンランド語
テンプレートを表示

マッチ工場の少女』(マッチこうじょうのしょうじょ、フィンランド語Tulitikkutehtaan tyttö英語The Match Factory Girl)は、1990年公開のフィンランド映画。監督はアキ・カウリスマキで、『パラダイスの夕暮れ』『真夜中の虹』に続く“プロレタリアート三部作”の第三作。

1990年ベルリン国際映画祭インターフィルム賞受賞。1991年ユッシ賞監督賞、主演女優賞、助演女優賞受賞。

あらすじ[編集]

イリス(カティ・オウティネン)は母(エリナ・サロ)と継父(エスコ・ニッカリ)と暮らす冴えない独身女性。マッチ工場に勤めているが、両親は彼女の収入をあてにして働かず、家事までさせる始末。質素な身なりゆえか男性との出会いもなく、味気ない日々を送るイリス。

ある給料日、イリスはショーウィンドーで見かけた派手なドレスを衝動買いする。両親に咎められ返品を命じられるが、かまわずドレスを着てディスコに行くと、アールネ(ヴェサ・ヴィエリッコ)という男に声をかけられる。一流企業に勤める彼の豪華なアパートで一夜を共にする二人。

アールネに惚れ、さらなるデートを取り付けようとするイリス。自宅へ招き両親にまで会わせるが、あの夜のことは遊びだったとアールネは厳しく告げる。

後日、妊娠していたことを知ったイリスは、一緒に子供を育てるようアールネに手紙を書く。しかし返事は小切手と、中絶を求める短い言葉だけだった。放心して町へさまよい出たイリスは、クルマにはねられ流産してしまう。さらに追い打ちをかけるように、母に心労をかけたとして継父から勘当される。

兄のアパートに転がり込み、悲嘆に暮れるイリス。やがて意を決した彼女は、薬局で殺鼠剤を購入する。

キャスト[編集]

  • イリス - カティ・オウティネン
  • アールネ - ヴェサ・ヴィエリッコ
  • 母 - エリナ・サロ
  • 継父 - エスコ・ニッカリ
  • 兄 - シル・セッパラ

外部リンク[編集]