マックス・ビル

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マックス・ビル
ビルによりデザインされた時計

マックス・ビル英語: Max Bill1908年12月22日 - 1994年12月9日)は、スイス彫刻家建築家工業デザイナー[1]。「バウハウス最後の巨匠」と呼ばれた。

人物[編集]

ヴィンタートゥール生まれ。チューリヒ市立美術工芸学校を出た後、 1927年から1929年までバウハウスパウル・クレーらに学び、その影響を受け1953年に設立したウルム造形大学英語版の初代学長も務めた[2]アブストラクシオン・クレアシオン英語版の一員でもあった。1993年に高松宮殿下記念世界文化賞を受賞し、翌1994年にベルリンで没した。

業績[編集]

ビルは実に様々な分野で活躍した。特に時計のデザイナーとして著名であるが、コンクリート・アート英語版(「コンクリート(concrete)」の定義についてビルは「今までに触れることもできず、目にも見えなかったものを表現すること。抽象的なアイデア、関係、コンセプトを目に見えるようにすることが具体化だ」としている)と呼ばれる幾何学的な絵画彫刻作品なども手掛け、活動分野が多岐にわたる造形家であった[3]。それによって、一貫して機能性や造形性などを追求した。文筆家や教育者としての業績もある。

脚注[編集]

  1. ^ 日本国語大辞典,デジタル大辞泉,世界大百科事典内言及, ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典,日本大百科全書(ニッポニカ),百科事典マイペディア,精選版. “ビルとは”. コトバンク. 2021年12月21日閲覧。
  2. ^ 百科事典マイペディア. “ウルム造形大学とは”. コトバンク. 2021年12月21日閲覧。
  3. ^ 多才な造形家 マックス・ビル”. SWI swissinfo.ch. 2021年12月21日閲覧。

外部リンク[編集]