マスク (1994年の映画)

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マスク
The Mask
監督 チャールズ・ラッセル
脚本 マイク・ワード
原案 マイケル・ファーロン
マーク・ヴェルハイデン
製作 ボブ・エンゲルマン
製作総指揮 マイク・リチャードソン
チャールズ・ラッセル
マイケル・デ・ルカ
出演者 ジム・キャリー
キャメロン・ディアス
音楽 ランディ・エデルマン
撮影 ジョン・R・レオネッティ
編集 アーサー・コバーン
製作会社 ダークホース・エンターテインメント
配給 アメリカ合衆国の旗 ニュー・ライン・シネマ
日本の旗 ギャガ
公開 アメリカ合衆国の旗 1994年7月29日
日本の旗 1995年2月25日
上映時間 101分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 23,000,000ドル[1]
興行収入 アメリカ合衆国の旗カナダの旗 119,936,108ドル[1]
世界の旗 351,583,407ドル[1]
次作 マスク2
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マスク』(原題: The Mask)は、1994年7月29日アメリカ合衆国より公開されたコメディ映画作品。

概要[編集]

冴えない男が偶然に不思議な緑色の木の仮面を手に入れ、超人的な力を持った黄緑色の顔の怪人・マスクに大変身する物語。ダークホースコミックスのコミック『マスク英語版』が原作。

主演のジム・キャリーを一躍スターにのしあげた作品だが、ティナ役のキャメロン・ディアスも当時演技経験皆無の新人だったにもかかわらず、本作のヒロインに大抜擢され、デビュー作にしてトップスターの仲間入りを果たした。目玉や心臓が飛び出すなど漫画的なオーバーアクションを実写で表現し、『トムとジェリー』をそのまま実写にしたような雰囲気のスラップスティック・コメディ映画となっている。映像はSFXが駆使され、アカデミー賞視覚効果賞にノミネートされた。

日本では、1995年2月25日に劇場公開された。1996年12月1日東宝よりVHSソフトが発売されている。また、2005年9月2日に20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパンより初回限定生産のアルティメット・エディション(DVD)も発売されて、再売版DVDでもある。その後、2008年2月28日にワーナーの吸収合併後、2011年12月21日ワーナー・ホーム・ビデオよりDVDが発売された。

2005年には続編の『マスク2』が公開されている。

ストーリー[編集]

エッジ・シティーのとある海底で怪しげな宝箱を見つけたダイバー。ところが、宝箱に巻きついている鎖を切断している最中、配管工事のため海に沈められたパイプがダイバーに落下。同時に宝箱のフタが開き、封印された不気味な仮面が開放される。

ある日お人好しで気弱な冴えない銀行員スタンリー・イプキスは、窓口業務中に歌手のティナ・カーライルという美女と出会う。が、その後散々な目にあい再会したティナの前でも醜態をさらしてしまい、揚句ゴミの塊を水難者だと思い救助のため水に飛び込んでしまう。その際ゴミに混ざっていた変わった木製の仮面を拾い、自宅に帰りそれを顔につけた途端、猛烈な緑の竜巻となって超型破りな魔人マスクに変身してしまう。仮面の魔力でスタンリーは過剰な本性を引き出され不死身の身体、数々の超能力を身に着ける。歌姫ティナとの恋の成就は如何に…。

登場人物[編集]

主要人物 [編集]

スタンリー・イプキス
演:ジム・キャリー
本作の主人公。アパートで愛犬のマイロと一緒に暮らしている銀行員
普段は気弱で冴えない性格かつ、不幸ばかりが多い幸の薄い男だが、何よりのお人好し。唯一の趣味は子供が見るようなドタバタアニメのビデオ鑑賞だが、鑑賞するたびにアパートの隣に住む口煩い大家に大声で注意されてしまう。勤務先に口座を開きにきたティナに一目惚れする。
ある夜、車が故障し、自暴自棄気味に橋の上を歩いていた時に誰かが溺れていると思い込み、海に飛び込んだ際に見つけた木製の仮面・マスクを手に入れる。軽い気持ちでマスクを被り、普段とは正反対でハチャメチャな変幻自在の怪人・マスクに変身し、超人的なパワーを手にする。
スタンリー・ザ・マスク
マスクを被り変身したスタンリー。普段の気弱でお人好しな本来のスタンリーとは正反対に変幻自在の陽気でハチャメチャな性格。
マスクに変身した最初の晩は自分を騙した悪徳自動車工場に逆襲を行い、その次の晩には勤め先の銀行でギャング達よりも先に大金を奪いながらも、クラブの客達の注目を集め、あらゆる大胆な行動でティナを魅了していく。
ティナ・カーライル
演:キャメロン・ディアス
本作のヒロイン。ドリアンのクラブ「ココ・ボンゴ」の歌手
ドリアンの愛人であるが、「ココ・ボンゴ」でマスクとダンスし、キスされた事がきっかけでマスクに惹かれていく。しかし、スタンリーの誠実さやドリアンとの生活を唯一咎めてくれたことでスタンリーに惹かれていく。彼がドリアンの策略で刑務所に投獄された際、面会に赴いて、自分の想いやスタンリーとマスクが同一人物であることに気づいたことを伝えた。
ダンスがとても上手で、タンゴからジャズまで踊れる。やや天然ボケ気味で、「ロールシャッハテスト」を「発車オーライテスト」と間違えたり、スタンリーの慌てっぷりも普通の人なら引いたり激怒するものも、「仕事真面目な人」と笑顔で許している。
マイロ
演:ジャック・ラッセル・テリア
スタンリーの飼い犬。ジャンプが得意でかなり賢く、主人思いな忠犬。スタンリーが寝坊したら起こしたり、鍵を探してくれるが、咥えたら離さないため、スタンリーが鍵を引っ張ると体ごとついてくる。スタンリーが逮捕された時は家から飛び出し、刑務所の外で新聞に隠れて夜まで主人の帰りを待ち続けた。スタンリーがいる牢獄まで何度も繰り返しジャンプし、進入に成功。スタンリーに指示されて居眠りする刑務官のテーブルから鍵を取ってきた。
ラストではスタンリーを助けにクラブに乗り込み、ドリアンたちと対決。マスクを咥えて逃げた際に自らもマスクを被って変身する。変身した姿はスタンリーから「ワニみたいになっちゃって…」と言われるほどに顔が緑色で巨大化して目や舌が飛び出し、口も耳まで裂けるほど大きくなり、その獰猛な風貌で敵を威嚇し、スタンリーにマスクを外してもらった。
マスクの魅力に取り付かれ、ラストシーンではスタンリーがマスクを川に捨てると、チャーリーの後を追うようにそこに飛び込んで一緒に泳いで追いかけた。

スタンリーの周辺の人物[編集]

チャーリー・シューマーカー
演:リチャード・ジェニ
スタンリーの友人。彼の相談によく乗ってくれる良き理解者。
マスクを被ったドリアン達の襲撃を受けて事件に巻き込まれた際、潜入したスタンリーから拳銃を手渡され、彼の言う通りにクラブの客達を裏口へ避難させた。
マスクの魔力に魅了されたのか、ラストシーンではスタンリーが川に捨てたマスクを手に入れようと飛び込むが、マイロに取られてしまう。
ペギー・ベラント
演:エイミー・ヤスベック
女性レポーター。マスクが引き起こした事件を追う中でスタンリーがマスクの正体である事を知り、警察に追われるスタンリーを助ける。初めは彼に気がある様子を見せたが、最近マンションを購入してローンに困っていたためにスタンリーを裏切り、大金と引き換えにマスクをドリアンに手渡してしまう。しかしその直後にドリアンから脅され、殺されそうになったスタンリーを庇う一面も見せた。
本編ではドリアンがマスクを被り、変身した姿に困惑するところで出番を終えているが、DVDの特典映像としてペギーがマスクを被り変身したドリアンに始末される末路の未公開シーンが収録されている。
ピーンマン夫人
演:ナンシー・フィッシュ
スタンリーのアパートの大家。口うるさい性格。マスクが廊下で目覚まし時計を岩砕きに使うハンマーで壊した直後、彼に出くわしてショットガンを乱射した。マスクを被ったドリアン達の襲撃を受けて事件に巻き込まれた際、ギャングの一人に対しても威圧的な態度を見せた。

ギャング[編集]

ドリアン・タイレル
演:ピーター・グリーン
ギャングの手下。ティナのパトロン。
暴力的で嫉妬深く、ティナを脅して離れられないようにしている。ペギーを通じてスタンリーからマスクを奪ってからはティナを誘拐し、ニコに対して謀反を起こす。
しかし刑務所を脱獄したスタンリーにマスクを奪い返され、更にマスクの魔力によって池に起きた渦巻きに飲み込まれ、そのまま消えてしまった。
ニコ
演:オレステス・マタセナ
ギャングのボス。ゴルフの練習でドリアンにティーを咥えさせ、一週間以内に町を出て行くよう追放宣言する。
しかし、クラブでマスクをつけて変身したドリアンを銃撃するが弾を吸収され、吐き返されて射殺された。

警察[編集]

ミッチ・ケラウェイ警部
演:ピーター・リーガート
マスクを追っている敏腕警部。マスクが銀行強盗した翌日にはスタンリーのアパートに押しかけた。熱血漢で自分の仕事に誇りを持っている。
既婚者でマーガレットという妻がいるが、浮気性なのか、マスクは何故か彼女のセクシー写真に「電話して」と電話番号を書いているものを所持していた。
登場人物中、唯一マスクの魔力にかからず踊りださない人間で、スタンリーを疑っている。公園前で警官全員が踊りだした時も一緒に踊りだそうとしたドイル刑事にショットガンを突きつけて制止させた。
ドリアンに拘束され、警察署の前に投げ出されたスタンリーが(偽の)マスクを持っていた為に彼を逮捕。刑務所に収監するも、牢屋を抜け出したスタンリーに銃で脅され、そのままドリアン達がいるクラブまで運転させられてしまう。事件終結後、スタンリーを逮捕しようとしたが市長に咎められ、大目玉を喰らう羽目になる。
ドイル刑事
演:ジム・ドゥーハン
ケラウェイ警部の相棒。小太りで情けないゆったりした話し方。ノリがよく、マスクのルンバに参加しようとしていた。

その他の人物[編集]

アーサー・ニューマン博士
演:ベン・スタイン
テレビでも紹介されている有名な学者。仮面に関する研究の第一人者で、彼が出演しているテレビや本を見て、仮面に興味を持ったスタンリーがマスクを被るきっかけを作った。
同性愛者で、マスクについて彼の研究室を訪れたスタンリーを誘惑している。
次回作『マスク2』でも登場しており、エッジシティ美術館にて北欧神話を始めとする、あらゆる神話に関する解説者を務めている。
モーティマー・タイルトン市長
エッジシティ市長。気前の良い温厚な性格。「ココ・ボンゴ」で取材に応じていた際、マスクを被ったドリアン達の襲撃を受けて事件に巻き込まれてしまう。
事件終結後、スタンリーを逮捕しようとしたケラウェイ警部に対し、「マスクの正体はドリアンで、スタンリーは命の恩人」として、スタンリーを擁護した。その直後にマイロがマスクを咥えたままスタンリー達の元へ向かっても放っておけと、そのまま見逃した。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹き替え
ソフト版 日本テレビ 機内上映版
スタンリー・イプキス
スタンリー・ザ・マスク
ジム・キャリー 山寺宏一
ティナ・カーライル キャメロン・ディアス 伊藤美紀 井上喜久子
ドリアン・タイレル ピーター・グリーン 戸谷公次 大塚明夫
ミッチ・ケラウェイ警部 ピーター・リーガート 稲葉実 若本規夫
ドイル刑事 ジム・ドゥーハン 茶風林 安西正弘
チャーリー・シューマーカー リチャード・ジェニ 速水奨 大塚芳忠
ペギー・ベラント エイミー・ヤスベック 中澤やよい 高島雅羅
ニコ オレステス・マタセナ 鈴木泰明 麦人
ピーンマン夫人 ナンシー・フィッシュ 山田礼子 青木和代
フリーズ レグ・E・キャシー 宇垣秀成 郷里大輔
エディ デニス・フォレスト 藤原啓治
アーブ ティモシー・バーグレイ 柳沢栄治
アーサー・ニューマン博士 ベン・スタイン 鈴木泰明 上田敏也

スタッフ[編集]

備考[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c The Mask (1994)”. Box Office Mojo. 2009年11月3日閲覧。

外部リンク[編集]