マグマオーシャン

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マグマオーシャン英語: Magma ocean[1])とは、惑星表層の珪酸塩部分が融けた状態になり、マグマが形成された状態のことをいう。地球においては、その形成の最終段階でジャイアント・インパクトを経験した際に、マグマオーシャンが形成されたとの説がある[2]

地球におけるマグマオーシャン[編集]

人類の住む地球という惑星は、今から約46億年前に誕生した。誕生したばかりの原始地球(ancient earth)は、熱いマグマで覆われていたと考えられている。この状態を「マグマオーシャン」という[3]。そのころは、まだ地球には生命は存在していなかったと考えられている。 しだいに表面が冷えていき、水蒸気が冷えて雨になって海が形成されていった。 海ができる前までの、地球の誕生からマグマオーシャンの時代を冥王代という。

マグマオーシャンが固まっていく時、重い鉄は重力によってマグマオーシャンの下にしずみ、地球の中心部に鉄が集まり、こうして地球は中心部に主に鉄からなるを形成したと考えられる[4]。この原始の海の中または、その付近で、最初の生命が誕生したという可能性が考えられている。

なお、この説とは別に、隕石有機物が含まれている場合があることから、有機物の起源を宇宙に求める説もある。

脚注[編集]

  1. ^ マグマオーシャン仮説 | 天文学辞典” (日本語) (2017年8月26日). 2021年3月27日閲覧。
  2. ^ 系外惑星「遠い世界の物語」その9 ~マグマオーシャン上の惑星大気の組成,熱放射スペクトルと進化~
  3. ^ 知恵蔵,デジタル大辞泉,百科事典マイペディア. “マグマオーシャンとは” (日本語). コトバンク. 2021年3月27日閲覧。
  4. ^ 地球の誕生”. www.s-yamaga.jp. 2021年3月27日閲覧。