マイネルアワグラス

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マイネルアワグラス
欧字表記 Meiner Hourglass[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2004年5月1日(20歳)[1]
登録日 2006年8月24日
抹消日 2013年5月24日[2]
ブライアンズタイム[1]
マイネプリテンダー[1]
母の父 Zabeel[1]
生国 日本の旗 日本北海道新冠町[1]
生産者 ビッグレッドファーム[1]
馬主 サラブレッドクラブ・ラフィアン[1]
調教師 稲葉隆一美浦
上原博之(美浦)
[1]
競走成績
生涯成績 48戦6勝
中央競馬:36戦6勝
地方競馬:12戦0勝
[1]
獲得賞金 2億3071万7000円[1]
勝ち鞍
GIII シリウスS 2008年
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マイネルアワグラス(欧字名:Meiner Hourglass2004年5月1日 - )は、日本競走馬[1]。主な勝ち鞍に2008年シリウスステークス

馬名の由来は、冠名+「砂時計」。サラブレッドクラブ・ラフィアンの出資馬であり、募集価格は2800万円(100口)。

経歴[編集]

2006年9月24日中山競馬の2歳新馬戦(芝1800m)でデビュー。騎手は柴田善臣で、2番人気であったが9着と敗れた。続く2戦は3着、2着と敗れたが、12月24日の2歳未勝利戦でようやく初勝利を挙げた。しかし、その後も伸び悩み、2勝目は翌2007年5月19日の500万下条件戦まで待たねばならなかった。

2007年7月11日大井競馬場でのジャパンダートダービーJpnI)に出走。中央、地方を含めた重賞初挑戦であったが、フリオーソの4着と敗れた。、その年の秋の赤富士特別、北総ステークスと準オープン競走を連勝して地力アップの気配が見え始める。 2008年10月4日シリウスステークスGIII)に出走、公営愛知県競馬組合所属の吉田稔を鞍上に迎え、6番人気ながら最後の直線で鋭く伸び、1番人気のワンダースピードを頭差抑えて重賞初勝利を飾った。続くブラジルカップでは1番人気に支持され、中団から直線で伸び、ニシノナースコールなどの追撃を振り切って2連勝した。続くベテルギウスステークスでは人気通りの3着と好走した。

明け5歳緒戦は2009年1月4日の門松ステークスに出走、直線で先頭に立つもダークメッセージとの競り合いに敗れ2着になった。続く1月25日平安ステークスGIII)では6着だった。続くダイオライト記念JpnII)ではフリオーソの4馬身差の2着に敗れた。その後、休養を挟んで第21回ブリーダーズゴールドカップ(JpnII)に出走したが、人気通りの5着に敗れた。その後、連覇がかかったブラジルカップに出走したが3着に終わった。続くベテルギウスステークスでは後方から追い上げるも6着に終わった。続く名古屋グランプリ (JpnII) ではマコトスパルビエロの3着に入った。

明け6歳緒戦は2010年1月27日川崎記念JpnI)だったが、ヴァーミリアンの5着に終わった。続くアルデバランステークスでは後方から追い込んで3着に入った。続くダイオライト記念JpnII)ではフサイチセブンの2馬身半差の2着に敗れた。その後、新馬戦以来の芝のレースとなった日経賞では見せ場なく9着に敗れた。一息入れて8月12日のブリーダーズゴールドカップ(JpnII)に出走、中団から徐々にポジションを上げ4コーナーで一旦先頭に立つも直線でシルクメビウスカネヒキリにかわされ3着となった。10月2日のシリウスステークス (GIII) では中団後方から追い上げるも5着、10月24日のブラジルカップでは1番人気に支持されたが後方追走のまま10着、ベテルギウスステークスでは後方から追い上げるも5着、12月23日の名古屋グランプリ (JpnII) では1番人気に支持されたが4着と惨敗が続いた。

明け7歳緒戦は2011年2月11日佐賀記念 (JpnIII) 、後方追走も見せ場なく7着。続く4月10日マーチステークス (GIII) では12着と惨敗が続いていたが、5月8日のブリリアントステークスでは10番人気であったがキクノアポロの3着に入った。5月22日東海ステークス (GII) では見せ場なく13着。その後、休養を挟んでステイヤーズステークス (GII) に出走したが10着と惨敗。12月23日の名古屋グランプリ (JpnII) では中団から追い込んで3着に入った。

明け8歳緒戦は2012年1月25日川崎記念(JpnI)、中団から追い上げるも4着に敗れた。続く2月8日佐賀記念 (JpnIII) では先行して3着と好走した。続く3月25日マーチステークス (GIII) では後方追走のまま見せ場なく12着。5月6日のブリリアントステークスでは向正面で後方から2番手まで一気に進出したがソリタリーキングの4着に敗れた。シリウスステークスでは12着、ブラジルカップは6着に敗れた。

2013年平安ステークスに出走し11着。これを最後に5月24日付けで競走馬登録を抹消された。引退後は千葉県のエバーグリーンホースガーデンで乗馬になる[3]。2018年11月からは福島県南相馬市のKOWATAで繋養されている。2019年から引退名馬繋養展示事業の対象となり、2020年に福島県南相馬市の南相馬市ふれあい牧場に移動した[4]

競走成績[編集]

年月日 競馬場 競走名 頭数 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2006 9. 24 中山 2歳新馬 13 4.0 (2人) 9着 柴田善臣 54 芝1800m(良) 1:53.7 (36.1) 1.4 ツバサドリーム
10. 29 東京 2歳未勝利 15 7.9 (4人) 3着 柴田善臣 55 ダ1600m(良) 1:39.3 (36.7) 0.5 シベリアンバード
11. 29 京都 2歳未勝利 15 4.0 (2人) 2着 柴田善臣 55 ダ1800m(稍) 1:53.6 (37.1) 0.2 テンザンコノハナ
12. 24 中山 2歳未勝利 16 2.8 (1人) 1着 柴田善臣 55 ダ1800m(良) 1:58.3 (40.4) -0.2 (シャドウブルース)
2007 1. 13 中山 黒竹賞 500万下 16 21.5 (9人) 4着 柴田善臣 56 ダ1800m(良) 1:57.2 (38.8) 0.7 マコトスパルビエロ
4. 15 福島 滝桜賞 500万下 15 8.1 (4人) 3着 石橋脩 56 ダ1700m(良) 1:48.0 (38.3) 0.8 ヒシカツリーダー
5. 19 東京 3歳500万下 10 5.0 (2人) 1着 柴田善臣 56 ダ1600m(稍) 1:38.5 (36.1) -0.2 (ディヴァインシチー)
6. 17 福島 横手特別 1000万下 15 10.3 (6人) 4着 柴田善臣 54 ダ1700m(良) 1:46.3 (36.6) 0.4 ウエスタンマックス
7. 11 大井 ジャパンDダービー JpnI 16 28.9 (7人) 4着 柴田善臣 56 ダ2000m(不) 2:04.6 (38.6) 1.7 フリオーソ
10. 27 東京 3歳上1000万下 16 10.6 (5人) 4着 柴田善臣 55 ダ2100m(不) 2:12.3 (36.3) 0.9 エスケーカントリー
11. 23 東京 赤富士特別 1000万下 16 13.3 (4人) 1着 柴田善臣 55 ダ2100m(良) 2:09.9 (37.6) -0.3 (ジャンバルジャン)
12. 16 中山 北総S 1600万下 15 6.0 (3人) 1着 柴田善臣 56 ダ1800m(良) 1:53.9 (37.6) -0.1 (ミンティエアー)
2008 1. 27 京都 平安S GIII 16 21.2 (8人) 5着 柴田善臣 55 ダ1800m(稍) 1:51.2 (36.5) 0.2 クワイエットデイ
7. 27 新潟 関越S OP 13 9.8 (3人) 7着 柴田善臣 55 ダ1800m(稍) 1:52.1 (36.5) 0.7 メイショウシャフト
8. 23 新潟 柳都S 1600万下 15 3.5 (1人) 4着 柴田善臣 57.5 ダ1800m(良) 1:52.5 (36.1) 0.6 マイネルテセウス
9. 14 阪神 オークランドRCT 1600万下 16 4.6 (2人) 9着 安藤勝己 57.5 ダ1800m(良) 1:51.9 (36.5) 0.6 ダノンビクトリー
10. 4 阪神 シリウスS GIII 16 15.2 (6人) 1着 吉田稔 56 ダ2000m(良) 2:03.8 (36.3) 0.0 ワンダースピード
11. 1 東京 ブラジルC OP 16 3.9 (1人) 1着 松岡正海 56 ダ2100m(良) 2:09.6 (36.8) 0.0 ニシノナースコール
12. 13 阪神 ベテルギウスS OP 14 7.6 (3人) 3着 松岡正海 57 ダ2000m(良) 2:04.9 (36.2) 0.3 マコトスパルビエロ
2009 1. 4 京都 門松S OP 10 2.5 (2人) 2着 武豊 57 ダ1800m(良) 1:50.8 (36.3) 0.0 ダークメッセージ
1. 25 京都 平安S GIII 16 10.9 (6人) 6着 C.ルメール 57 ダ1800m(稍) 1:51.6 (36.3) 1.2 ワンダースピード
3. 11 船橋 ダイオライト記念 JpnII 14 6.4 (2人) 2着 松岡正海 56 ダ2400m(稍) 2:32.9 (37.6) 0.8 フリオーソ
8. 13 門別 ブリーダーズGC JpnII 15 26.8 (5人) 5着 松岡正海 56 ダ2000m(重) 2:03.1 (37.9) 0.9 スマートファルコン
10. 31 東京 ブラジルC OP 16 5.8 (4人) 3着 松岡正海 57 ダ2100m(良) 2:10.6 (36.6) 0.6 エーシンモアオバー
12. 12 阪神 ベテルギウスS OP 12 6.6 (3人) 6着 和田竜二 58 ダ2000m(良) 2:03.7 (35.9) 0.3 フサイチピージェイ
12. 23 名古屋 名古屋GP JpnII 12 6.7 (3人) 3着 松岡正海 56 ダ2500m(良) 2:44.5 (37.0) 0.3 マコトスパルビエロ
2010 1. 27 川崎 川崎記念 JpnI 11 26.3 (5人) 5着 松岡正海 57 ダ2100m(良) 2:13.5 (37.1) 0.8 ヴァーミリアン
2. 13 京都 アルデバランS OP 16 15.7 (4人) 3着 C.ルメール 57 ダ1900m(重) 1:56.1 (36.2) 0.7 トランセンド
3. 10 船橋 ダイオライト記念 JpnII 14 32.7 (6人) 2着 松岡正海 56 ダ2400m(不) 2:31.8 (37.6) 0.5 フサイチセブン
3. 27 中山 日経賞 GII 15 92.4 (10人) 9着 石橋脩 57 芝2500m(稍) 2:34.6 (35.3) 0.5 マイネルキッツ
8. 12 門別 ブリーダーズGC JpnII 13 36.2 (5人) 3着 松岡正海 56 ダ2000m(不) 2:04.0 (37.5) 1.0 シルクメビウス
10. 2 阪神 シリウスS GIII 12 5.7 (3人) 5着 松岡正海 57 ダ2000m(良) 2:04.8 (36.8) 0.4 キングスエンブレム
10. 24 東京 ブラジルC OP 16 3.9 (1人) 10着 松岡正海 57 ダ2100m(良) 2:11.5 (35.9) 0.6 インバルコ
12. 11 阪神 ベテルギウスS OP 16 59.8 (10人) 5着 安部幸夫 59 ダ2000m(良) 2:03.8 (37.1) 0.5 ワンダーアキュート
12. 23 名古屋 名古屋GP JpnII 11 2.2 (1人) 4着 松岡正海 56 ダ2500m(重) 2:47.2 (36.7) 0.6 ワンダースピード
2011 2. 11 佐賀 佐賀記念 JpnIII 12 14.2 (4人) 7着 松岡正海 57 ダ2000m(稍) 2:08.6 (38.1) 2.6 メテオロロジスト
4. 10 阪神 マーチS GIII 16 127.5 (16人) 12着 松岡正海 56 ダ1800m(稍) 1:51.2 (36.0) 1.2 テスタマッタ
5. 8 東京 ブリリアントS OP 16 39.0 (10人) 3着 柴田大知 56 ダ2100m(良) 2:12.3 (36.3) 0.6 キクノアポロ
5. 22 京都 東海S GII 14 147.1 (9人) 13着 小牧太 57 ダ1900m(不) 1:55.6 (36.7) 1.9 ワンダーアキュート
12. 3 中山 ステイヤーズS GII 16 302.1 (16人) 10着 柴田大知 57 芝3600m(不) 3:53.2 (39.6) 2.4 マイネルキッツ
12. 23 名古屋 名古屋GP JpnII 10 23.7 (5人) 3着 松岡正海 56 ダ2500m(良) 2:47.5 (38.9) 1.9 ニホンピロアワーズ
2012 1. 25 川崎 川崎記念 JpnI 12 182.0 (7人) 4着 柴田大知 57 ダ2100m(不) 2:12.4 (39.3) 1.7 スマートファルコン
2. 8 佐賀 佐賀記念 JpnIII 11 9.1 (5人) 3着 柴田大知 57 ダ2000m(不) 2:05.9 (37.2) 0.2 ピイラニハイウェイ
3. 25 中山 マーチS GIII 16 40.2 (13人) 12着 石橋脩 56 ダ1800m(重) 1:51.9 (37.3) 0.9 サイレントメロディ
5. 6 東京 ブリリアントS OP 16 125.4 (12人) 4着 柴田大知 56 ダ2100m(良) 2:11.4 (38.6) 1.1 ソリタリーキング
9. 29 阪神 シリウスS GIII 16 124.2 (14人) 12着 和田竜二 56 ダ2000m(良) 2:05.4 (38.8) 2.1 ナイスミーチュー
10. 21 東京 ブラジルC OP 16 34.4 (10人) 6着 戸崎圭太 56 ダ2100m(良) 2:11.0 (37.5) 1.7 ナムラビクター
2013 5. 18 京都 平安S GIII 16 487.4 (16人) 11着 川田将雅 56 ダ1900m(良) 1:58.5 (37.3) 1.6 ニホンピロアワーズ

血統表[編集]

マイネルアワグラス血統ロベルト系/Nasrullah 6.25% 5 x 5 ) (血統表の出典)

*ブライアンズタイム
Brian's Time
1985 黒鹿毛
父の父
Roberto
1969 鹿毛
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Bramalea Nashua
Rarelea
父の母
Kelley's Day
1977 鹿毛
Graustark Ribot
Flower Bowl
Golden Trail Hasty Road
Sunny Vale

*マイネプリテンダー
1995 黒鹿毛
Zabeel
1986 鹿毛
Sir Tristram Sir Ivor
Isolt
Lady Giselle Nureyev
Valderna
母の母
Giladah
1986 黒鹿毛
Mill Reef Never Bend
Milan Mill
Nouvelle Star Luskin Star
Bonne Nouvelle F-No.6-b


兄弟馬[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o マイネルアワグラス”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年10月12日閲覧。
  2. ^ マイネルアワグラス引退”. netkeiba.com. 2022年5月14日閲覧。
  3. ^ マイネルアワグラス号が競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2013年5月24日). 2013年5月24日閲覧。
  4. ^ 近況”. 引退名馬. 2022年5月14日閲覧。

外部リンク[編集]