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マイコプラズマ・シノビエ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

マイコプラズマ・シノビエ学名: Mycoplasma synoviae)はマイコプラズマ属細菌の一種である。鳥類の関節、骨、呼吸器系に病気を引き起こす。世界中に分布し、感染症は感染性滑膜炎、鳥マイコプラズマ症、感染性副鼻腔炎、またはマイコプラズマ関節炎と呼ばれることもある。感染すると卵の生産量が低下するため、経済的に重要である。この病気はニワトリに最もよく見られ、伝播は垂直感染水平感染の両方で起こる。

臨床症状と診断

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一般的な臨床症状には、跛行、硬直した歩行、四肢の異常な湾曲などがある。呼吸器系や神経系の徴候も報告されている。前述のように卵生産量の低下がしばしば起こる。

病歴、臨床検査、死後の徴候から予備診断が可能である。培養蛍光抗体法PCRELISA、スライド凝集試験(SAT)などを用い確定診断が可能である。

治療とコントロール

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マイコプラズマ・シノビエは抗生物質で治療されるが、いくつかの型に対する耐性が報告されている。卵に対しては特定の抗生物質による治療が可能である。

この病気はワクチンでコントロールできる。

脚注

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外部リンク

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